憂い~臨時会について~

 1日に臨時会があり、常任委員会に付託された補正予算の審査を行いました。

 総務産業常任委員会に所属している私は、関係する担当課からの説明を受けながら、6月定例会でも同じ説明だったなと、半ば聞き流していました。しかし、農林水産課から出ていた、第5款 農林水産費 第5項 水産業費 第2目 水産振興費の補正予算837,000円のうち、第13節 委託料200,000円の説明は、必ず求めようと決めていました。

 理由は、常任委員会前の議場で、奥田市長のひと言が気になったからでした。

 この予算20万円は、魚場の管理保全にかかる「ガラモ植生調査委託料」のことで、三重大学生物資源学部藻類学研究室に、調査を委託する費用でした。しかし、市長が議場で、「ガラモの調査は既に終了してしまった。」旨の発言をしていたので、「終了した調査になぜ予算を計上するのか?」に疑問を持ちました。

 これに対して、担当課をはじめ、市長自らも、明確な回答ができず、他の委員の中からも、さらなる説明や苦言がでました。結局、委員から暫時休憩を求める声が上がり、委員長裁量で休憩が取られ、仕切りなおしとなりました。再開したあとの担当課の発言では、「秋にも調査を依頼する方向で…」となりましたが、委員長報告にもあったように、なんとも苦しい回答でした。

 しかし、一般財源から補正される20万円は、現実的には執行される見込みがなかったはずで、6月定例会での否決がなければ、問題なく執行されていたのですが、議長からの発言もあったように、もっと早い段階での臨時会開催があれば、このような事態を招くことはなかったでしょう。少なくとも議会としては、否決後すぐに臨時会の提案をしていたので、市長の対応に不味さがあったのも確かではないでしょうか?

 結果として、この1件の説明に納得し切れなかった私は、委員会採決で否決をしました。前回は賛成したのですが、やはり財政再建を公約に誓い、1円でも節約し適材適所の執行を行うと言っている市長にしては、今回の臨時会への補正予算の提出は、何の精査もなく、単に陶芸教室の移転費用を除いただけの上程に過ぎないことが露呈した形となりました。

 この問題だけでなく、南靖久生活文教常任委員長からの質疑にもあったように、予算の流用ともとれる、否決された補正予算でありながら、臨時会を待てずに執行した案件があったようですし、その事前説明がなかった教育委員会からの説明に、委員会の場においても委員長が苦言を呈する場面があり、私が傍聴した感想からも、「執行部と市長の意思の疎通はできているのか?」と、感じました。

 本会議の採決前には、何人かの議員から、「否決するのか?」と聞かれましたが、全体を見渡したとき、私だけ否決したところで、この事態の打開はできるわけでもなく、私以外の議員全員が賛成しているのであれば、満場一致で賛成することで、9月定例会への道筋をつけようと考えました。しかし、気持ちの中には、「こういった市政運営で、財政再建は達成できるのか!?」との問いかけが続いています。

 この臨時会において、補正予算は「起立全員」で可決されました。滞っていた事業は、急ぎ執行されることでしょう。これが、市民生活に直結し、すぐにでも効果が出ることに期待はしますが、それは全ての答えにはなりません。次の一手が明確でない以上、同じような事態が起こるとも限りません。

 私なりに感じることは、なんとも苦しく、見えているはずの出口に進めないような状態が本音のところです。本当に尾鷲の現状を打破したいと願うのであれば、あまりにも余分なところで話題が多すぎです。

 議場での閉会後、短くため息が出た自分自身に、すぐに喝を入れなおしました。
by owase874 | 2008-08-04 10:52 | 臨時会の報告


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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