議員としての立場

 総務常任委員会の採決で、私は議案第51号に対して反対しました。

 反対の理由は、ブログでも書いたように、質問を繰り返した結果の決断ですが、やはり財政難を訴えながら、とりえず的な議案上程には納得できかねたからです。前回の定例会で、市長退職金の廃止を併せた議案が否決されたのは、議案の上程の仕方に問題があり、「退職金の廃止を抜けば、賛成を得られるであろう」的な考えには、どうしても賛成できませんでした。

 また、今回の私の質問の答弁でも、前回の退職金の話ばかりするので、どうにも話がかみ合わなく、求めた説明に対して納得がいかなかったのも反対の理由です。何人かの先輩議員が、私の意図する説明を、市長により分かりやすく再説明していただいても、「端無議員の指摘は本当にありがたい」では、満足いくはずがありません。

 財政の建て直しは、誰しもが期待する大きな課題です。人口の減少やそれに伴う収入の減少は、歯止めをかけるすべが見つかっていません。そのなかで、退職金の廃止や市長公用車の売却だけでは、財政難を乗り切るきっかけであったとしても、根本的な解決策ではありません。そこに来て、前市長が掲げた減額と同じ下げ幅では、何をどう変えるのかがわかりません。

 市長の答弁がまったく理解できないわけではありませんが、自らの給与や賞与を前市長よりも減額し、それを財政難を乗り切る手段として、職員や議員の給与や賞与にも言及するのであれば、私も崖っぷちに立たされた思いで協力や議論を重ねます。もちろん、他に歳入を増やすプランがあればよいのですが、それが提示されていない。ましてや、歳出を抑えるような英断を聞かされていない中では、協力しようにもできないのが現状です。今すぐに、そうしなくても済むプランがないにしても、それに続くようなイメージが伝わらなければ、やはり議員としては突っぱねるしかありません。

 なによりも、尾鷲市において疲弊しているのは自営業者であり、また自営業者が自治体や国を底辺で支える根幹をなしていると考えるのは私の持論です。年収200万円あまりで、家族を支えきれていない人もいます。会社に勤めていたとしても、その会社自体の業績すら危ういこともあります。企業努力の先の先を、不景気や生活のし難さが先行しています。

 確かに、このような課題は、尾鷲市だけの問題ではなく、多くの地方自治体が抱える国レベルの課題です。しかし、尾鷲市が財政難で喘いでいくのを目の当たりにしながら、または疲弊していく市民やまちを憂いながら、議員として何もできないもどかしさを、何とかせなあかんやろと、それぞれが協力し合う必要性も感じています。それでも、自治体の長としてのリーダーシップがなければ、議員として応えることができないのです。私の立場ではできないもどかしさを、市長という職ならできるはずなのです。

 本当に、尾鷲市の将来について、考えるときに来ている気がします。私の考えが焦り過ぎであるのならば、誰かに諭してもらいたいです。劇的に市長が交代したからこそ、市民が求めるものが何であるのかを声に出し、施策として打ち出すときに来ているのではないでしょうか?

 尾鷲市が良かった頃に戻ることはできません。しかし、良かった頃とは違う良かったを、新たにつくり出すことはできるはずです。その施策が、市長には必要です。それは、市長でなければ打ち出すことはできません。何かが出れば、それについて前向きに意見をするのが私の立場です。

 委員会採決の結果を重んじながらも、非常に悩んでいる自分がいます。

 「それではたしていいのか!?」と…
by owase874 | 2008-09-24 01:27 | コラム「温故知新」


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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