進退を賭けた市長発言に、驚き嘆く

 第3回臨時会がありました。

 2議案の審査が総務産業常任委員会に付託されましたが、奥田市長による議案の提案説明の後、2名の議員が質疑を行いました。どちらの議員も、議案第62号についてですが、総務管理費の45万1千円について詳細な説明を求めるものでした(このときから、奥田市長の発言に注目しておりましたが、「弁護士費用に対する高い、安い」の根拠が気になりました。これについては、その後の委員会に付託されてから質問しようと考えました)。

 暫時休憩中に、委員会に審査が付託され、総務産業常任委員会が開催されました。進行表に従い、市長公室→水産農林課→建設課と、順調に説明と審査が行われました。議案第62号の補正予算のほとんどが、先の台風13号における災害復旧にかかる費用で、どれも急を要する案件でした。また、議案第63号の市道梅ノ木谷線道路改良工事の工事請負契約については、1億6249万8千円が、総合評価入札により落札されたことが報告されました。これも、高速道路の取り付け道路に関わる案件なので、早急に認めなければなりませんでした。

 しかし、総務課より説明された総務管理費の45万1千円については、先ほどの質疑にも出たように、市議会議員当時の奥田市長に関わる謝罪広告等請求事件の裁判にかかる弁護士費用なので、その説明を巡って紛糾する事態となりました。

 私も、「(先ほどの質疑の中で)尾鷲市の顧問弁護士にお任せしないのは、弁護士費用が高いからと言われたが、その根拠があるなら教えていただきたい。また、熊野市在住の弁護士の方にお任せしたのは、少しでも費用を抑えるためなのか?」との質問に対する奥田市長の説明は、前置きの多い、横道にそれた答弁になるだけでなく、言わなくてもよさそうな答弁まで出てきてしまうので、余計に紛糾する原因をつくっていると感じました。さらに、議員が説明を求めるうちに、ケンカ腰のようになってくるので、何度か総務課長が制止する場面も見られました。

 午前中の審査は、あまり気分のよくないまま、昼食休憩に入りました。

 午後に入り、審査が再開されましたが、「(午前中のやり取りも聞いていて)今回は、絶対的に必要な着手金21万円のみの計上で、報酬や交通費などはかかった費用を補正すればよいのでは?」との質問もしましたが、今回の予算は、今年度分の見積もりをした中で提出しているので、当然減額もありえるとのことでした。しかしこれは、裁判が今年度中に終わるとの見通しから来ているように感じ、実際は分からないにしても、裁判は最高裁まで長引く可能性もあるので、見通しの甘さを感じました。

 また、議員とのやりとりのなかで、奥田市長自らが、「一審判決で敗訴になった場合は、控訴せずに市長の職を辞する」と発言したので、すぐさま「この場で発言しない方がいいのでは?」と注文をつけましたが、「ああいえばこういう人だ」と一蹴されてしまいました。私の気持ちとしては、「自分が間違っていないと信じるのは勝手であるが、辞職をかけるような案件ではなく、辞職を口にするようなことは、市長として、政治家としても軽率すぎる」ととっさに考えたからでしたが、委員長による2度の発言取り消しにも翻ることなく、市長職の進退をかけて裁判することが、奥田市長自らの言葉で決まってしまいました。

 このあと、陳情の審査が予定時間を押していたので、当事者の待ち時間にも配慮し、議案第62号の審査を一旦中断し、陳情について当事者から意見を聞くことになりました(この件は別立てで書きます)。

 しかし、この間に、奥田市長の体調が急変し、その後の委員会に出席することが無理な状況になりました。最終的には、病院に急行することになり、議会運営委員会を開いて、会期の延期を決定し、本会議を開いて、その旨を了承されました。これにより、会期が1日延長されることになったので、29日の10時から、委員会が再開され、本会議での採決を行うことになりました。

 なんともやりきれない気持ちのままで、釈然としませんが、議会活動中に奥田市長が体調不良を訴えるのはこれで2度目です。しかも、その後の審査などに出席できない状態になるので、今後を心配する事態ではないでしょうか?

 29日に、再び審査が再開されますが、奥田市長が進退をかけて裁判をやると言い切った以上、私にとっての議論は終わったように感じます。そこまでやるようなことはないように感じますが、あとは奥田市長に任せるしかありません。しかし、このようなことでよいのかとも考えてしまいます。
by owase874 | 2008-10-29 02:19 |  


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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