議案の可決で臨時会が閉会しました

 2議案の審査が終わり、本会議場での採決となりました。

 しかし、総務産業常任委員会での採決では、議案第62号が委員長採決で否決されていました(議案第63号は、全会一致で可決)。この議案について、私は賛成しまたが、議論が集中していた総務管理費の45万1千円は、尾鷲市が被告とされている以上、訴状が市長個人に対する内容であっても、尾鷲市として対応せねばならず、また、奥田市長の発言で、裁判にがかかる費用の負担を、例えば給与の減額などで対応することと、なによりも進退をかけると言い切ったことでした。さらに、担当課の真摯な応対をみていると、これからの負担もあることなどから、これが最後の決断材料となりました。

 この議案については、反対した議員による「修正動議」が提出され、総務管理費を除いた議案第62号の修正案が示されました。本会議場では、まず修正動議の決議が行われましたが、6対8で否決され、もとの議案のままで採決を取りました。結果として、賛成多数で採択され、2議案は可決されました。さらに、賀田区からの陳情第4号も、全員の賛成で採択されました。

 ただし、釈然としない気持ちは残ったままで、「この裁判には負けない」とか、「尾鷲市を訴えた理由がわからない」などと、奥田市長自らが不要ともとれる発言を繰り返したので、議論が紛糾した原因になりました。もう少し、担当課のように真摯に応対する必要があったようにも考えますし、すぐに個人的な自己主張をするところから、市長としての品格を問われた議論にもなったのではないでしょうか?

 地元紙などでは、議論の全てが掲載されることはなく、発言の色濃い部分だけが抽出されています。紙面の都合でもあるので、間違った内容でない限りとくに何もありませんが、これが議員の全てイコールではありません。正しくは、議事録が正規な記録としてありますが、かといって一般市民が目にする機会はありません(自ら望めば可能ですが)。あとは、議員が自ら演説するか、広報誌を配布するか、私のようにブログなどで報告するかになります。それでも、伝わらない部分が出てくるでしょうが、それを問うために、4年に一度の改選が待っています。

 しかしながら、新聞の投稿をみていても、各ブログのコメントをみていても、または直接においても、議会や議員として、厳しい言葉をいただくことがあります。批評や批判は真摯に受け止めていますが、言っている意味が理解できない内容や、何を言ってもダメな、非難の声が多いのも事実です。直接の非難に対しては、議員と言う誇りもあるので、毅然と応対しているつもりですが、不毛な議論には違いありません。言っている自分にも、情けなさや無駄を感じてしまいます。

 「今の尾鷲の現状を何とかしたい!」

 この気持ちは、恐らく議員全てにある根本です。それは、奥田市長にとっても同じでしょう。しかし、議会と市長という対峙する場面では、是々非々が基本です。議会と市長との議論が、いち議員と市長との議論であっても、「議会が市長を苛めている」という言葉になってしまう気持ちもわからなくはありません。しかし、この理論がまかり通るならば、議会は市長に何も言えなくなり、そのツケを払うのは尾鷲市民になります。是々非々でやっている以上、議会にも、議員にも、もちろん市長にもですが、市民からの負託を受けた責任があります。

 その責任においてやっていることなので、負託をした議員や市長をこき下ろす風潮には、議会制民主主義の根幹を揺るがすような憤りを感じます。例えば議会を無視するような発言などには、毅然と対応することも必要なのではないでしょうか?そのために、われわれは議長を選出し、議会運営の長として、お任せをしているとも考えております。

 もちろんのこと、批判や批評は、甘んじて受ける覚悟からあるからこそ、市議会議員として活動しています。しかし、それ相応の指摘を持ってきてくれなければ、ただの非難は負け犬の遠吠えにも聞こえます。憲法においても、言動の自由は保障されていますが、何を言ってもまかり通るということではありません。自分の判断は、世間の判断ではないときもあります。それを厳密に判断する機関が裁判所であるならば、司直にゆだねるということは自然な流れでもあります。

 「今の尾鷲の現状を何とかしたい!」

 この気持ちは、議会や市長だけにあっても叶う願いではありません。尾鷲に住む全ての住民と、尾鷲を外部から支えたいと願う人たちの気持ちがあって、はじめて打開点が見えてくるのではないでしょうか?
by owase874 | 2008-10-30 15:55 |  


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

プロフィールを見る

ご挨拶とブログの概要

当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

質問や批評など、ご意見がございましたら、下記宛にお願いします。何かしらの方法で、きちんと対応させていただきます。ただし、ブログのコメントには、できる限り返答をいたしますが、端無自身の裁量になることをお許し下さい。

◆ブログ管理者
 未来874事務室
 熊野市飛鳥町佐渡462番地
 0597-84-1033
 kurage874@cream.plala.or.jp 

なお、たくさんの意見や考えをお聞かせ願いたいので、直接にお会いすることも可能です。日程調整などしますので、その旨をお伝え下さい。

facebookやtwitterにも登録しています。よろしくお願いします!

カテゴリ

プロフィール
議会活動の予定
コラム「温故知新」
端無の一般質問
定例会の報告
臨時会の報告
委員会等報告
議会改革報告
防災とまちづくり
教育とまちづくり
福祉とまちづくり
観光とまちづくり
住民自治を考える
産業振興を考える
公益行事への出席
地域の活動を知る
東紀州はひとつに
 
 
 
 
 
 
 
 

twitter

最新の記事

1年前を振り返る日、新たな決..
at 2015-04-20 14:58
熊野市の地方創生(移住交流編..
at 2015-03-14 17:29
議会が一枚岩になるということ
at 2015-03-03 00:41
【12月定例会の一般質問】熊..
at 2014-12-11 16:18
【丹レス主催】大杉の伐木と霊..
at 2014-11-10 13:17
これからの地方自治体
at 2014-10-30 14:14
【丹波水害復興支援_霊山寺と..
at 2014-10-30 09:52
【丹波水害支援_床下対応メイ..
at 2014-10-21 10:29
【東皐寺復興支援&クールダウ..
at 2014-10-09 11:23
【丹波水害復興支援】東皐寺、..
at 2014-09-26 12:31

以前の記事

2015年 04月
2015年 03月
2014年 12月
more...

検索

その他のジャンル