ペンの力の過信

 地元紙に、議長選挙における投票者議員の名前が掲載されていました。簡単に言えば、誰がどの議員に投票をしたかですが、真に受けた方から、「お前は三鬼和昭に入れたんやな」と言われて気づきました。

 しかし、閉じられた本会議場での投票は無記名であるので、誰が誰に投票したかはわからないはずです。もちろん、投票した本人が言うのであれば、それは事実に近いでしょうが、本人が事実を言っていない場合も想定できるので、やはり無記名投票では、誰が誰に入れたかは想定の域を超えないはずです。

 私は、あのような記事の内容は、ゴシップでしかないと断言しますが、地元紙のみを信じて一喜一憂する住民も如何なものかと感じています。

 事実、住民の方から、「新聞読んだけど、あなたはああいうとるやないですか?」 と指摘を受けることがあります。そこで、私が言った事実や、新聞報道とのニュアンスの違いを説明すると、「ならば、新聞社に抗議せんかな。」と返ってくることが大半です。しかし、このような件については、いち議員として抗議するようなことは全くありません。もっとも、不信に思う本人が、そのときの議事録の公開を請求すれば、間違いのない事実が記載されているのですが、「そんな面倒なことはしません。」と言われます。

 あきらかな間違いや、故意による報道であれば、私も厳しく追及や指摘をしますが、2紙ある地元新聞で比較でき、さらに私本人にも直接聞くことができる手段や、情報公開請求できる環境があるなかで、あえて新聞のみに噛み付くこともないでしょう。たいていは、私自身が話をしても信じてもらえないので、端からそういった聞く耳がない場合は、何を言っても無駄だと感じます。むしろ、「新聞記事を認めろ、その方が自分自身には都合がよいのだ」との圧力すら感じます。

 私は新聞を読むことが好きですし、書かれた自分に関する記事で、苦笑いをしたり、ちょっと怒りを覚えたり、たいていは「よく理解してもらえている」と嬉しくもなり、まさに一喜一憂しています。現代の情報社会になって、ひとつの事件でも、たくさんの事実を知ることができ、そこにゴシップ性が高いものや、記者の目が鋭く優先されている報道も目に付くことがあります。しかし、最終的には真実はひとつですし、より多くの情報を精査できる力は、自分自身の能力につながっていきます。

 しかしながら、ペンの力は強大です。記事が公衆の面前に晒される以上、記者の能力の如何に問わず、読み受け取る側で大きく左右されて出力されていきます。新聞で言えば、社としての顔や性格があるはずなので、何も平等公正な報道が一番とも言い切れませんが、そこに故意があるとすれば、それはペンの力の過信に過ぎず、やがては自分自身の首を締め上げていくことになります。

 だからこそ、受け取る側の公平の意識が求められている気もするのですが、それはちょっと無理な注文なのでしょうか?
by owase874 | 2008-12-03 14:56 | コラム「温故知新」


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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