新年のご挨拶など辛口に…

 新年明けましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いいたします。
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 12月定例会の告知より、久しくブログ更新を怠っておりました。
 思うところあっての怠慢ですが、一般質問をしなかったことや、(議案の審査などで)大きな変化がなかったこともあげられますが、それまでの奥田市長の態度が急変したことも大きく影響しています。適当な言葉が思い浮かびませんが、及び腰になったのか、常套手段を覚えたのか、それとも改心したのか…議会に対する態度が大きく変わっておりました。

 「議会ともよく相談して提案させていただきます。」

 こういった言葉が印象に残る定例会だったので、「まずは、市長としての主張や施策を述べるのが先でしょう。」とつぶやいている自分がおりました。そう感じてしまうほどに、議会に対して低姿勢でした。根拠を見出せない低姿勢だったので、どう対応していいのかに戸惑った定例会でした。

 メディアの報道でも指摘されているように、議会と市長とのギクシャクした関係はあると感じています。しかし、それは是々非々でやっている延長線上のギクシャクではなく、施策をはっきりと提案しない市長と、それにヤキモキする議会からの不満が原因です。そうなる要因は、議会は市政運営のチェック機能であることが大前提であり、そのチェックすることが出てこなければ、やりようがないのも事実です。

 私と対峙する場面で言えば、奥田市長の考えが、市政運営における執行部とのすり合わせができている上での発言なのか、それとも自分本位の場当たり的な発言なのかで食い違うことが多いと感じていました。しかし、それでも自治体トップの言葉には重責があるので、それを自らの論旨で語ることには賛同していました。

 しかし、市長公用車や退職金の廃止などの公約推進は、市民にわかりやすい経費削減ではありますが、尾鷲市の将来を左右する施策とは異なります。将来を考える、財政再建を提唱する施策であれば、公共施設の耐震化問題や、これから派生する小中学校の統廃合や耐震化の問題に筋道をつけることが、市政運営を左右する大きな施策になります。

 また、市長が「問題山積の尾鷲市」と言っていたように、尾鷲市が抱える問題は、耐震化だけではありません。

 たとえば、尾鷲市の人口は、2万1千人あまりです(12月1日現在で21,865人)。限界集落の定義となる、65歳以上の割合が34.1%ですので、限界集落にはまだ時間がありそうに感じます。しかし、予備軍となる「準限界集落」という定義もあって、これは55歳以上の割合が50%、つまり55歳を境に人口が2分される状態ですが、尾鷲市にあてはめると、55歳以下が50.95%(11,141人)、55歳以上が49.05%(10,724人)となります。

 人口の減少に歯止めがかからない状態が続き、気づかないうちに、尾鷲市全体が準限界集落となっている現実に驚愕しているのですが、奥田市長からは、これを打開するための施策を聞いたことがありません。

 これに対する伊藤前市長の市政では、産業を興して雇用を拡大し、人口減少に歯止めをかける施策を打ち出していました。そのための、海洋深層水事業やその関連事業、または夢古道おわせなどにみられる地域振興ゾーンの開発が挙げられますが、基礎をつくっただけで、結果として市民からはNOを突きつけられました。運用の是非を問われないままで終わったので、そのツケを奥田現市長が引き継いだ形になりますが、議員時代は反対の急先鋒であっただけに、皮肉な結果となっています。

 しかし、財政を緊縮するだけが解決の糸口にはならないので、やはりそれ以上の施策は、奥田市長自らが指し示す必要性があるのではないでしょうか?

 私自身の話に戻すと、市議会議員となって3年目となり、手探りながらも、ときには先輩議員からのご教授もいただきながら、自分の考えと、自分自身の言葉で活動してきました。それが独りよがりとなる場面もあるかもしれませんが、幸いにして相談できる仲間や人生の先輩方がいるおかげで、ちょっとした会話からでも学ぶことと、閃くことができています。

 その効果として、自分の気持ちでは賛同しかねることも、市民生活や市政運営、議会運営などを鑑みて賛成することもありました。反対に、どうしても譲れない、これ以上の助長は、結果として市民のプラスにはならないとの強い意志を持って反対、または意見することもあります。そのために、歯に衣着せぬ奴だとお叱りや非難を受けることもしばしばですが、「反対がいても3分の1、きっと3分の1は賛同してくれるはず、残りの3分の1をどう納得させるかだ。」との気持ちと自信を持つようにしています。

 自治体運営に対して、提案することは誰にでもできることです。その証拠に、まちのあちこちでは、その人なりの意見を聞くことができます。しかし、そこに重責と執行権があるのが自治体の長になります。これは、奥田市長に与えられた特権であり、それが機能するかどうかのチェックが、私たち議員に与えられた重責です。

 12月定例会では、「(議員は)チェック機能だけではダメだ」と再認識しました。一方で、「何も進捗や進展がないのに、こちらから提案ばかりするのも如何なものか?」との戸惑いもありました。ここから言えることは、「このままでは、尾鷲市の状況は下降線をたどっても好転しない!」です。これを打破する最終手段は、「市長への不信任案」ですが、市長権限である「議会解散」を見込んで(議会改選期に)するようなことがあってはならないと考えています。

 そのために、まずは3月定例会の動向に注目しています。もちろん、同じく市民の負託を受けた市長職なので、簡単に不信任を唱えるつもりはありません。私だけではどうにもならない数の問題(議員の賛同)もあります。しかし、有効な施策が出ないままを引きずるようなことがあってはなりません。現状に満足しなかった尾鷲市民の3分の2近くが、伊藤前市長にNOの意思表示しました(無投票も含んで)。それを打破するために奥田現市長が登場したのですから、やはり今の尾鷲市に必要なのは、即効性のある施策です。

 私が注目している橋下大阪府知事は、就任早々から、内科(府庁内)の大手術(大改革)を始めました。昨年2月6日の初登庁のあいさつが印象的ですが(許可が出れば後日掲載します)、財政再建に向けた4つのお願いとその後の行動は、有限実行の言葉が相応しい進捗です。求められる即効性は、外科ではなく内科であることも、知事が府民の支持を得ている証拠です。彼の下で腐ったり、悪態をついたりする職員がいる一方で、「大阪のために、大阪府民のために。」を胸に抱き続けてきた職員には、自らの痛み以上に充実した毎日が想像できます。

 先の定例会後、尾鷲市議会議員という重責に対し、私なりに悩みを持ち続けた日々でしたが、今は言葉に出ない(表せない)何かが吹っ切れた気がしています。私と言う36歳の人間ができることは限られていますが、「自分が住んでいるまちのために、尾鷲市民のために。」との気持ちを前面に出すしかありません。

 長くなりましたが、新年の挨拶と、今期の抱負を述べさせていただきます。

 ご清聴ありがとうございました。


※限界集落
 高知大学名誉教授である大野晃氏が提唱した、疎化などで人口の50%が65歳以上の高齢者になり、冠婚葬祭など社会的共同生活の維持が困難になる集落のこと。
 尾鷲市における50%を超えている65歳以上の集落を見ると、小脇町80.0%、早田町65.6%、須賀利町63.4%、古江町61.0%、曽根町59.3%、九鬼町56.4%、三木里町52.0%となっています。
by owase874 | 2009-01-03 05:48 | コラム「温故知新」


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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