地震に対して公共施設は安全なのか?

 今日の午前中、公共施設耐震問題特別委員会がありました。

 公共施設の耐震状況について、各担当課が管理する建物市有財産の耐震状況が発表されました。

◆公共施設の耐震状況について
 その結果、配布された資料から数えたところ、167施設の管理施設のうち、113施設が耐震されていないか、耐震調査もしていない施設でした。実に67.7%の施設が、地震に対して危険である可能性が浮き彫りとなりました。さらに、急ぎ2回目に配布された資料を調べた結果、避難所指定されている施設や場所72のうち、38施設が建物市有財産であり、うち26施設が耐震されていない状況でした。なんと、68.4%にのぼる市有する避難所施設が、地震の際に倒壊する可能性があります。

◆災害拠点の耐震は?
 また、災害時に拠点となる、尾鷲消防署や本庁(尾鷲市役所)の耐震問題では、耐震がない尾鷲消防署内訓練塔の撤去計画や、本庁の耐震調査の必要性を、再認識することとなりました。災害発生時より、いち早く機能しなくてはならない施設だけに、まちの復旧復興に関わります。

◆避難所施設は安全か?
 このほか避難所施設は、公共施設だけでなく、各法人施設も指定されています。この中でも、耐震の有無が不明な施設もあるなかで、「地震後に避難所は存在しているのか?」という想定は、広く市民にも知らせておく、事前の活動であることを意見させていただきました。この点については、奥田市長からも、「広報活動に努めていく」との回答を得ることができました。

◆お金のかからない減災活動
 理想を言うと、すべての公共施設が耐震化されることです。しかし、財政を見ても大きな負担が生じるので、必要最低限でできることと、減災の意味も込めて市民に周知させることを探っていく必要がありそうです。私自身も、県内外で防災や減災の市民活動をしている一人として、尾鷲市でできうる可能性を、行政とともに話し合っていけたらと考えております。

◆無人施設が抱える問題
 この他には、296戸の市営住宅のうち、耐震がある住宅が164戸、反対に耐震がない住宅が132戸あります。耐震がない住宅については、入居者がなくなり次第、閉鎖していくことや、すでに入居されていない教員住宅や施設なども、取り壊すなどの検討をしていくことが報告されました。このように、建物市有財産の中には、23施設(戸)の無人施設があるので、なかには朽ちるのを待つだけの施設もあるだけに、苦慮する問題になってきます。

◆子どもの将来がかかる教育施設の耐震化
 また、輪内中学校や宮之上小学校の一部が、耐震補強できうる強度がないことが報告されました。耐震補強できないということは、それよりランクが上の改築が必要になってきますので、財政的な面を考慮しながら、次の案を考えていかなくてはならなくなりました。何度も言ってますが、学校統廃合を絡めて考えていく必要性を、ひとつの施策として打ち出すことが急務となってきた感じを受けました。

◆今後の対応など
 今日の委員会では、尾鷲市が抱える耐震問題を、建物市有財産を例に挙げながら知ることができました。この「知ること」が、まず最初にできる作業なので、これをどのように市民にも広報していくかを考えていかなくてはなりません。地震と隣り合わせの現実の中で、疲弊していく財政を念頭に置きながら、できうることからやっていくしかない印象を持ちました。
by owase874 | 2009-01-30 22:54 | 防災とまちづくり


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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