尾鷲市予算書を解体する

 尾鷲市の、平成21年度一般会計予算書を読み解いています。

 すべての項目について、数値をデータ化している最中ですが、歳入歳出それぞれ78億6千万円のうち、歳出の内訳を調べています。この歳出については、各課ごとの予算額が掲載されています。しかし、議会費の予算額1億3619万9千円の内訳がどうなっているかは、予算書を見ればわかりますが、たとえばその中の委託料や負担金などが、各課全体の合算でいくら位になっているのかまでは、計算機片手にページをめくっては打ち込みしていかなければわかりません(執行部では把握しているでしょうが)。

 そこで、細目ごとにエクセルデータとして打ち込みしています。78億6千万円の予算額が28の細目に区分されるので、そこから見えてくることもあるように感じています。
 以下に、予算額の大きい順に掲載します。また、カッコ内は全体の割合になります。

 人件費(21%)
  16億2376万8千円
 負担金、補助及び交付金(20%)
  15億4170万2千円
 扶助費(16%)
  12億9399万8千円
 償還金、利子及び割引料(13%)
  10億6108万6千円
 委託料(10%)
   7億5692万4千円
 繰出金(7%)
   5億3929万5千円
 需用費(4%)
   2億9161万円
 賃金(2%)
   1億6734万1千円
 工事請負費(1%)
   1億730万5千円
 役務費(1%)
   1億556万5千円
 報酬(1%)
   1億519万6千円
 貸付金(1%)
   8010万円
 使用料及び賃借料(1%)
   6771万6千円
 職員手当等(0%)
   2716万1千円
 共済費②(0%)
   2125万3千円
 備品購入費(0%)
   1851万7千円
 共済費(0%)
   1527万6千円
 報償費(0%)
   1220万3千円
 旅費(0%)
   1052万5千円
 予備費(0%)
   500万円
 公課費(0%)
   202万7千円
 原材料費(0%)
   159万9千円
 給料(0%)
   150万円
 交際費(0%)
   125万円
 補償、補填及び賠償金(0%)
   110万円
 投資及び出資金(0%)
   80万円
 積立金(0%)
   14万5千円
 災害補償費(0%)
   3万8千円

 このうち、給与費明細については、人件費・報酬・職員手当等・共済費・給与の合計金額になるので、総額すると、17億7290万1千円になります。これは、全体の割合では、23%となります。また、予算書をみると、この内訳は、特別職の長等で3049万9千円(2名)、同じく議員で8873万5千円(15名)、同じくその他で5134万3千円(741名)になり、一般職で16億232万4千円(195名)となります。

 私たち議員や、市役所職員の給料が話題になりますが、全体予算の23%を占めていることが、単に高いや安い、他の自治体と比較してどうかだけで議論するのではなく、「今の尾鷲市の財政をみて適切かどうか?」で議論すべきと考えています。それは、議員15名と職員195名、その他の特別職741名も含めて、多いか少ないかも同じです。

 もうひとつの現実問題としては、歳入のうちの市税収入が、23億4851万3千円であると言うことです。この内訳は、以下に、予算額の大きい順に掲載します。また、カッコ内は全体の割合になります。

 固定資産税(43%)
   10億1102万8千円
 市民税(42%)
   10億321万6千円
 都市計画税(7%)
   1億5886万9千円
 市たばこ税(6%)
   1億3455万8千円
 軽自動車税(2%)
   4084万2千円

 このことからも、人件費を下げないのであれば、それに見合う施策が必要です。その答えは、自治体の長が出すべきことですが、他の細目をカットしただけでは答えにはならないでしょう。尾鷲に限ってではないのですが、地方自治体が抱える問題は、どこまで三重県や中央政府に届いているのかが疑問になります。また、地方交付税が29億800万円と、歳入の筆頭になっていますが、この増額だけでは答えにはなりません。

 その答えを出すには非常に難しく、仮に人件費を大幅カットし、議員や職員を大幅削減したとしても、その削減に見合うだけの市民サービスで、尾鷲市の住民がどれだけ納得するかです。私は、行政が現在やっていることでも、住民でできることは率先してやっていいと考えています。これは、持論でもある住民自治に繋がる発想からですが、一つの項目だけを特化して削減すると、被る影響は他にまで波及していきます。

 そこで、どう全体的にコンパクトにしていくかですが、これは自治体の長が出すべき施策です。この点においては、今回のように予算書を解体していくと、私なりに議論していく根拠も見えてきます。しかし、議員である以上、自治体の長が考えている施策が出ていない状態では、なんともしようがありません。ましてや、その施策について、未だに聞いたことが無い奥田市長には辞任を要求している段階です。

 まもなく3月定例会が始まります。新年度予算を審査する第1回目の定例会ですので、78億6千万円の予算額が適当かどうかを、それぞれの担当課の考えなどを問うなどして、尾鷲市の将来を見据えていけたらと考えています。
by owase874 | 2009-03-01 04:17 | コラム「温故知新」


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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