端無の心情と、端無の政治信条について

 最近、4つの件について質問されることが多いです。

 それぞれ対応していますが、電話などもあることから、私の考えとともに釈明しておきます。

 1つ目は、「一般質問をなぜしなかったのか?」です。

 正直なところ、通告期限の前日までは、どうしようか悩んでいました。「市長に問いかけず、担当課のみで対応できるような質問の仕方はあるか?」などとも考えていました。そのため、一般質問用にと、あちこちに聞き取りや調査をしていたのですが、通告期限だった4日朝に、今回は取りやめることを決断しました。理由としては、悩んだ原因でもあった「辞任を申し入れている市長に、今さら何も聞くことが無い。」です。一般質問の性格上、市長を回避する手立てが見つけられず、市長として将来を語られても困ります。また、市長の進退を一般質問で問うたところで、全協などでの発言と同じ、「反省しています。司直の結果で考えます。」としか引き出せない限界を感じたからです。私なりに、市長に喋らせない無言の圧力をかけたい気持ちです。

 2つ目は、「懇談会になぜ参加していないのか?」です。

 これも、梶賀と古江での懇談会には、お誘いを受けましたが、結果として参加していません。それもあってか、先週金曜日の中川での懇談会にはお誘いを受けませんでした。主催している「有志で勉強するかい」は、これまでも共に勉強する機会を与えてくれましたが、今回の件では、1歩ひいている自分がいます。
 理由は、「この時期の懇談会は、辞任を申し入れている有志議員の足並みを乱しかねないのでは?」との気持ちがあるからです。知る限りでは、懇談会は、それぞれの地域に特化した市政報告をしています。しかし、実際の現場の状況はわかりませんが、地元メディアの報道をみれば、市長に関することばかりです。話題がそうなってしまうのは当たり前で、だからこそ、その場に呼ばれたり、呼ばれなかったりする議員がいることに疑問を感じるからです。
 議会としての市政報告会とか、辞職を申し入れた有志議員の報告会であれば、後者では特に参加は必須ですが、どうしても、一部議員だけの参加には疑問を感じているのが正直な気持ちです。

 3つ目は、「不信任を出すのか?」です。

 私は、公式の場において、おそらく一番初めに不信任決議を問うた一人です。しかし、3月議会が始まる前、奥田市長が認めた新年度予算が上程されるわけにはいかないとの気持ちがあったからで、「予算の審査はする。」との有志議員の確認があってからは、その気持ちは後退しています。
 予算を審査するのであれば、それは奥田市長の予算であり、今さらの不信任決議の意味を考えてしまいます。どのような予算であっても、それを否決するだけの有志議員の意思の強さがあれば別ですが、足並みは統一しているとは感じられません。これが2度の懇談会への不参加にも繋がっています。
 私の考えの中には、有志議員の辞職申し入れの次の一手は、市長に対する問責決議でした。問責決議とは、「地方議会で、政治任用職にある者(閣僚や首長)または議会の役員(議長・委員長等)が不適任だと判断されたとき、議会がその政治責任を問い、辞任や罷免などを要求する意図を込めて行う決議。法的根拠が無く、可決しても法的拘束力はない。」とあります。今回の件を考えても、まずはこの決議を、定例会開催直後に提出することを進言していました。それは、奥田市長に圧力をかけた上での予算審査を意味しています。
 しかし、それすらまとまっていない中で、一部メディアが率先して報道しているような、メディア誘導型とも言える不信任は、誰にとっても不利益でしかありません。尾鷲市民からの負託を受けて当選した市長である以上、きちんと筋を通し、その結果として、必要であれば不信任決議をするべきです。


 誰からみても、今の尾鷲市政の状態は異常です。税理法違反で書類送検され、その説明を市民にすると言いながら、いまなお保護にしている奥田市長と、私を含め、辞任の申し入れ以降は手立てがない議会は、それぞれに事情があるとしても、市民には茶番劇にしか映っていないかも知れません。理想論だけではいけないにしても、辞任を申し入れた有志議員14名の統一した行動ができていない以上は、最高権者の市長には太刀打ちできません。それを、奥田市長には見透かされているようで、あらためて議員ひとりの力のなさを痛感します。

 今回の1件は、市長と議会の対立構造から沸いてきた話ではありません。奥田市長に期待して負託の1票を入れた市民にも、3年半前に、負託した議員に1票を入れた市民にも、選挙にいかずとも、尾鷲市という自治体で生活し、市民サービスを受けている全ての市民に関わることです。市政の将来は、尾鷲で暮らす住民全ての将来であり、その根幹に関わる話です。だからこそ、市民に責任が無いとも言い切れません。

 責任は転嫁しません。

 しかし、全てを市長と議会の責任にされても困ります。議会の弱さも認めます。一つにならなくてはならないのに、まずもって15名全員ではありません。有志議員14名についても、強靭な意思ではないように感じます。何度も言うように、理想論だけではいかないにしろ、尾鷲市政の状態は、過去に例を見ない情けない状態です。

 定例会の最中であるので、このような私の意見を、ブログとはいえ述べるのには気が引けました。それでも、問い合わせや質問が後を絶たず、ゴシップのように過ぎていく毎日がたまりません。市政を考えると、いてもたってもいられないのに、時間だけが過ぎていきます。予算の審査も控えており、有志議員で確認した以上は、きちんと精査します。しかし、それでも奥田市長は、市長の椅子に留まり続けます。かと言って、だから不信任決議では、今では説明責任が持てません。どうにもこうにも、スッキリとしないままです。


 最後の4つ目は、「端無は市長選に出るのか?」です。

 私の知らないところで、名前があがっているのでしょうが、そのこと自体は名誉なことです。しかし、今はその時期ではなく、そもそも奥田市長が辞任しなければ市長選はありえません。私の選対本部を支えてくれた友人たちには、当時の不信任の決意や、その延長線上の話をしました。不信任とは、そのぐらいのことを考えた上で決議するものと考えるからです。だからと言って、それありきで進める時期ではありません。将来的には、自治体を担う政治家でありたいとは、政治の道を進んだ一人として持っています。
 今の状態は、その時期ではありません。もっと、するべきことが目の前にあります。


 言葉は発声しないと生かされません。
 そのために、政治家になりました。
 そのために、尾鷲市議会議員になりました。
 あとは、私自身の政治信条を、現場で声にかえていきます。

 長くなりましたが、今の私の心情と、私の信条を述べさせていただきます。

 ご清聴ありがとうございました。
by owase874 | 2009-03-08 23:28 | コラム「温故知新」


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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