保健福祉課の予算審査

 民生費26億4090万9千円の大部分を執行する福祉保健課は、課の中で最も予算を執行します。

 資料では、児童福祉法に関係した予算、障害者自立支援法に関係した予算、保健事業に関係した予算それぞれの構成を、わかりやすく提示していました。課によって、資料の作成にはばらつきがあるのですが、新産業創造課と並ぶ資料の見易さは、審査をする上では大変に飲み込みやすくなります。というのは、予算とひとことに言っても、総額の内訳を調べると、国や県の負担分もあるので、市負担分である一般財源からどれだけ出ているのかも審査の対象になります。もちろん、3分の1や4分の1といった補助率が決められている場合もあるので、予算書を前もって読み解くには、資料が先に渡されている方がより審査はしやすくなります。

 第3款民生費、第1項社会福祉費、第1目社会福祉総務費のうち、福祉保健センターの指定管理料1487万5千円と、社会福祉協議会運営助成金4198万7千円について質問しました。尾鷲市社協全体の予算まではわからないので、市負担分の内訳の資料を見る限りでは、新年度予算はかなりの減額査定になっていました。地域福祉だけでなく、災害時のボランティアセンターの運営など、市民活動にも密着できる社会福祉法人だけに、総合的な改革の必要性に迫られている気がしました。社会福祉協議会は、主として公的なサービスをやっていることもあり、公務員と思われがちですが、市民サービスに直面している民間企業です。地域(自治体)によって活動に差があるのもこのためで、この点の解決の糸口が見つかれば、既存のネットワークは全国に網羅されているので、期待する組織でもあります。

 また、第3目自立支援給付事業のうち、紀北地域障害者相談者センター事業委託料1460万4千円についてですが、平成18年10月にセンター活動がスタートしてから、現在までにさまざまな活動と支援をしていることがわる資料をいただきました。私としても、昨年は、市民の立場として関わったり、見学させていただいたこともあり、この地域にこの支援センターがある意義の大きさを痛感しています。
 私は、将来的にこのセンターを発展的に独立できないかを考えています。それは、幼児教育から就労・終末まで、この地域の障がい者の窓口となり、障がい者の支援母体となることですが、そのためには、行政だけでなく社会福祉法人の協力も不可欠です。本来、障がい者と健常者が共存できる環境づくりは、国としての施策が必要です。しかし、障害者自立支援法の制定により、障がい者が環境が整っていない社会に出ていかざる得ない現実を目の当たりにしています。ならば、自治体の施策でモデルをつくればいいとも考えています。
 この活動がどう認知され、発展していくかは、理解のある担当課で動いているうちだとも感じます。

 また、第4目老人福祉費のうち、尾鷲市シルバー人材センター運営補助金260万円についてですが、平成19年度の統計データを調べて見ると、会員数159名で、契約金額は約7500万円でした。会員数については、東紀州地域でみると、各市町の人口比で約2倍と登録が多いのが特徴です。しかし、高齢化率が40%を越えている点は、東紀州全体の特徴です。
e0105019_21162287.jpg


 質問をしたときは、きちんと調べずに発言してしまいましたが、シルバー人材の活用が、住民自治への足がかりのひとつになるなと感じています。

 第2項児童福祉費、第1目児童福祉総務費のうち、放課後児童クラブ運営費委託料864万円については、尾鷲小学校でのわんぱくクラブを、来年度からは、宮の上小学校でも実施することと、発達障害を抱えている児童を積極的に受け入れることも想定されており、保護者にとっては期待する事業になります。
 また、事業委託をする際には、指導者6名を積極的に研修させているとも聞いたので、この輪を広げ、地域で支えていくクラブになるには、先ほどの支援センターや教育委員会などとの関わりも必要になります。そのためにも、障がい者を支えていくことへの支援を、私も市民として協力していくことを提言させていただきました。とくに、この事業の発展には、とくに期待するところです。

 保健福祉課は、予算の半分を占める扶助費約12億8千万円や、繰出金5億3700万円、負担金約3億3900万円、委託料2億2600万円、補助金約1億8000万円、人件費1億400万円などみても、国や県との関わりが求められる事業が多いことがわかります。
 事業が増えると、市の負担金も相当額になるのですが、民間だけでは達成しない市民サービスを提供しているので、今後も協力してくれる市民団体やボランティアを模索していきながら、包括的に関わりを持っていくことを提言させていただきました。
by owase874 | 2009-03-20 00:06 | 定例会の報告


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

プロフィールを見る

ご挨拶とブログの概要

当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

質問や批評など、ご意見がございましたら、下記宛にお願いします。何かしらの方法で、きちんと対応させていただきます。ただし、ブログのコメントには、できる限り返答をいたしますが、端無自身の裁量になることをお許し下さい。

◆ブログ管理者
 未来874事務室
 熊野市飛鳥町佐渡462番地
 0597-84-1033
 kurage874@cream.plala.or.jp 

なお、たくさんの意見や考えをお聞かせ願いたいので、直接にお会いすることも可能です。日程調整などしますので、その旨をお伝え下さい。

facebookやtwitterにも登録しています。よろしくお願いします!

カテゴリ

プロフィール
議会活動の予定
コラム「温故知新」
端無の一般質問
定例会の報告
臨時会の報告
委員会等報告
議会改革報告
防災とまちづくり
教育とまちづくり
福祉とまちづくり
観光とまちづくり
住民自治を考える
産業振興を考える
公益行事への出席
地域の活動を知る
東紀州はひとつに
 
 
 
 
 
 
 
 

twitter

最新の記事

1年前を振り返る日、新たな決..
at 2015-04-20 14:58
熊野市の地方創生(移住交流編..
at 2015-03-14 17:29
議会が一枚岩になるということ
at 2015-03-03 00:41
【12月定例会の一般質問】熊..
at 2014-12-11 16:18
【丹レス主催】大杉の伐木と霊..
at 2014-11-10 13:17
これからの地方自治体
at 2014-10-30 14:14
【丹波水害復興支援_霊山寺と..
at 2014-10-30 09:52
【丹波水害支援_床下対応メイ..
at 2014-10-21 10:29
【東皐寺復興支援&クールダウ..
at 2014-10-09 11:23
【丹波水害復興支援】東皐寺、..
at 2014-09-26 12:31

以前の記事

2015年 04月
2015年 03月
2014年 12月
more...

検索

その他のジャンル