施策がない恐ろしさを痛感する

 一昨日、公共施設耐震問題特別委員会がありました。

 議題は、小中学校耐震整備総合計画についてで、資料不足や説明不足だった前回の仕切り直しでした。そのため、プロジェクターや資料も用意され、丁寧な説明がされました。しかし、この説明を受けたところで、技術的なことまでは理解できないし、また技術的なことを理解するための委員会ではありません。この委員会は、学校など公共施設の耐震状況を周知し、耐震化を検討していく委員会なので、学校耐震化で言えば、「(予算や工期など)具体的にはどうしていくのか?」を、奥田市長の考えを聞いた上で審査することです。

 そのように理解して、委員会に臨んでいるのですが、具体的なことは何一つ決まっていなくて、事務局からは、教育委員からも、特に何も言ってきていないとの返答でした。はたして、きちんと説明し、臨時会など開催して、この件について議論しているのかと感じますが、本当に何もしていないのならば、教育委員会の職務怠慢を感じます。また、奥田市長にも、具体案が無いように感じられ、それは、「今日の委員会は、X-Yの説明だけでしょう。」というような趣旨の捨て台詞を残して退席したことでも明らかです。

 この委員会でわかったことは、「具体案は4月中に報告する」との引き伸ばしでしかなく、「財政難、財政難」と言っておけば、すべてが救われるような勘違いをしているだけです。もっと、教育委員会としての見解と、奥田市長の判断をすり合わせた決断として、私たちに報告してもらわなければ、議員として何もできません。さらに、奥田市長が忘れてならないのは、自らが、PTAなどが集まった市民の場で、学校耐震の構想を述べてきていることです。

 財政難であるなら、学校統廃合と学校耐震化をセットに考えるべきで、「統廃合しない、もちろん耐震化は早期にする。しかし、財政難ですから…」と言い切る奥田市長の矛盾には、これ以上付き合い切れません。これでは、リップサービスで市民を惑わし、子どもの命を危険にさらしているだけに過ぎません。九鬼中学校が閉校したように、地域が疲弊していくのを待ってからの施策では、尾鷲市長としての能力に欠けるのではないでしょうか?

 すべての責任を他に押し付け、緊縮財政を進めるだけで、何の施策も出さない奥田市長の態度をみると、問責決議を提出されたことが妥当であったことを証明しています。もっと言うならば、前回の問責決議は、市政の停滞を招いた税理士法違反を、軽微な罪としか捉えていないことと、市民に対して説明会を開催すると公言しておきながら実行していないことに対するものでした。しかし、その後の反省も施策もなく、さらに市政を停滞させている原因は、新たな問責につながります。しかし、それが問責で済むかどうかは、今の状況をみていると、答えが出ているようにも感じます。

 何もしないということは、何も起こらないことで、それは一見穏やかに感じられますが、その反動の大きさは計り知れません。まさに、今の尾鷲市は、いつ来るかわからない地震を無防備で待っている状態であると言えます。
by owase874 | 2009-04-01 12:48 |  


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by kumano874

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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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