カテゴリ:防災とまちづくり( 113 )

【台風11号】三重県に、大雨の特別警報が発表されました

 「特別警報」が発表されたら、ただちに命を守る行動をとってください。

 気象庁はこれまで、大雨、地震、津波、高潮などにより重大な災害の起こるおそれがある時に、警報を発表して警戒を呼びかけていました。これに加え、今後は、この警報の発表基準をはるかに超える豪雨や大津波等が予想され、重大な災害の危険性が著しく高まっている場合、新たに「特別警報」を発表し、最大限の警戒を呼び掛けます。

 特別警報が対象とする現象は、18,000人以上の死者・行方不明者を出した東日本大震災における大津波や、我が国の観測史上最高の潮位を記録し、5,000人以上の死者・行方不明者を出した「伊勢湾台風」の高潮、紀伊半島に甚大な被害をもたらし、100人近い死者・行方不明者を出した「平成23年台風第12号」の豪雨等が該当します。

 特別警報が出た場合、お住まいの地域は数十年に一度しかないような非常に危険な状況にあります。周囲の状況や市町村から発表される避難指示・避難勧告などの情報に留意し、ただちに命を守るための行動をとってください。

※引用元(http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/tokubetsu-keiho/)

 また、台風の状況を共有するfacebookグループをつくりました。

 紀伊半島限定にしているので、範囲は限られています。しかし、それぞれの地域に住んでいる人たちから、いまの状況が共有されるので、備える気持ちや、不安な気持ちを防災への気持ちに切り替えることもできます。

■【紀伊半島限定】2014年台風11号の情報共有
 https://www.facebook.com/groups/1490215287883161/

 facebookをやられてて、興味関心のある方は、お気軽にご参加ください。このblogでは、僕が住んでいる周辺の状況を発信していきます。

 今度の台風も、十分に気をつけましょう。
by owase874 | 2014-08-09 17:32 | 防災とまちづくり

シリンダー・シェルターを有志議員で視察する

 この構造物、国道42号線の有馬町あたりで目立っていますよね。

 気になっていたところ、有志議員で視察できる機会がありました。
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これです


 株式会社UP TO(アップトゥー)さんが特許を取得している避難設備になります。平成5年の北海道南西沖地震を体験した代表の夏山さんが、津波から逃れるための1次避難設備を構想し、持てる技術の粋を集めて形にしたそうです。自治体向けに知ってほしいとのことで、この視察が実現しました。
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この取手(タラップ)は非常用


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螺旋階段になっています


 ユニークだなと感じたのは、津波の圧力を逃しやすい円筒形であることと、コンクリート製であることです。展示用につくってあるので、味気ないように感じますが、集会所や支所、倉庫など、様々な用途に活用できるバリエーションもあるようです。また、1階部分に防潮扉を設置すれば、1階からの上階へのアクセスもできるようです。展示のこのタイプでは、2階と3階は仕切られており、屋上と3階へは、螺旋階段を使わなければいけません。
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3階へのハッチ


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3階の内部


 3階の内部には、80時間点灯可能なリチウムイオン電池が備え付けられていました。物資の保管庫もあり、急場をしのぐ構造になっていましたが、これもトイレを併設したり、窓を設けたりもできるようです。展示の限りでは、窓などないこともあって、窮屈に感じました。また、螺旋階段は、片持ち梁ということもあって、津波で壊される可能性が高いことも指摘がありました。
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高さは十分


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厚みは1尺程度


 設置費用については、「既存の鉄筋よりは安価」とのことで、展示は3階でしたが、さらに上階をつくることもできるようです。ほかに例がないので、比較することはできませんが、例えばヘリコプターが離発着できるような仕組みもあれば、1次避難施設としての用途はあろうかと感じました。

 想定としては、高台が近くになく、孤立しても救援を待つだけの最低限の設備が整い、周りの海水が引いていなくても、迅速な救助ができるのであれば、自治体としても検討していいのではと感じました。東日本大震災を見る限りでは、ヘリコプターでの救助でホバリングするよりも、離発着できるほうがより確実に多くの避難者を救助できます。2次避難所に移動できるのであれば、その心配も入りませんが、それが困難であろう海岸近くならば、このシリンダーシェルターは有効かも知れません。

 このようなことに限らず、こうしてお誘いしていただければ、有志議員でお邪魔することもできますし、私個人でも、出向いて行くようにしています。どうぞお気軽に、ご相談ください。
by owase874 | 2014-06-15 01:21 | 防災とまちづくり

大川小学校事故検証委員会って知っていますか?

 信頼する学校で、わが子が亡くなるって、想像できますか?

 きつい表現ですが、多くの方の意見が求められています。ぜひ、「事実情報に関するとりまとめ」を読んでいただき、これに対する意見を提出してみませんか?でなければ、この事件は、時間が経つに連れて、記憶からも失くなってしまいそうです。きちんと検証をすることで、このようなことが本当に二度と起こらないようにしなくてはなりません。

 東日本大震災が発生したとき、そのあと、そしていまでも、被災地に対してやれることを考えている人たちがたくさんいると感じています。実際に現地にいかなくとも、こうしてできることがあります。文書の内容は、辛く衝撃的ですが、どこで起こっても不思議でないことがわかります。ぜひ、意見は出せなくても、検証結果には目を通して欲しいです。そして、いまの自分にできることを感じていただきたいのです。

 少なくとも、わが子の命を、自分の知らないところで終わらせるわけにはいきません。ましてや、長い時間を過ごす学校となれば、身につまされる人たちも多いはずです。私は、未来や将来のある命を、より大事にしたいと考えています。それは、一方では不謹慎かも知れませんが、子どもは地域だけでなく、わが国の宝です。ぜひ、自分の子どもに置き換えてとまではいいませんが、重ねあわせた部分が私にはありました。しかし、意見は客観的に、第3者の目で考えることにしています。

 なお、意見には期限があり、今月11日となっています。

■「大川小学校事故検証事実情報とりまとめ」(PDFです)
 http://www.e-riss.co.jp/oic/_src/sc470/8E968EC08FEE95F182C682E882DC82C682DF.pdf

■大川小学校事故検証「事実情報に関するとりまとめ」に基づく意見募集について
 http://www.e-riss.co.jp/oic/_src/sc471/81u8E968EC08FEE95F182C98AD682B782E982C682E882DC82C682DF81v82C98AEE82C382AD88D38CA995E58FW82C982C282A282C4.pdf
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■大川小学校事故検証委員会
 http://www.e-riss.co.jp/oic/
by owase874 | 2013-11-07 20:23 | 防災とまちづくり

尾鷲市防災訓練で、皆さんは逃げましたか?

「皆さんは、逃げましたか?」

日曜日の9時に、尾鷲市の防災訓練がありました。

想定は、南海トラフを震源とする地震と津波です。
地震の発生音のあとに、大津波警報よる避難行動が放送されました。

私は、4歳になる娘と、この日に居合わせた友人ら4人で避難しました。
避難先となっている八幡神社までは、徒歩5分の距離です。
標高約3mの自宅から、約21mまで5分で辿りつけました。
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各地の最大津波高(中日新聞:南海トラフ地震 被害想定(CHUNICHI Web))


国が発表した尾鷲市の想定では、最大17mの津波が到達します。
平均でも10mですし、1mの津波は4分で到達するとのことです。
ただし、実際の数値というのは、神のみぞ知る世界です。
分かっていることは、逃げないと死ぬということだけです。
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津波の最短到達時間(中日新聞:南海トラフ地震 被害想定(CHUNICHI Web))


ただし、ちょっと残念なことに、現場に居合わせたのは7人でした。
ちょうど同じく、北川の橋を越えて、男女3人が避難してきました。

「わしらしか助からなんだな」

冗談で笑みがこぼれましたが、実際なら深刻でしょう。
東日本大震災では、それが生死を大きく分けました。
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犠牲者の推計(災害社会工学研究室 群馬大学 理工学研究院環境創生部門/広域首都圏防災研究センター


尾鷲市の防災でお世話になっている、群馬大の片田教授の想定では、避難行動が遅れた(をしない)最悪の想定では、約3200人が犠牲になるようです。人口の15%強が死亡し、負傷者やその後の死亡者も考えると、尾鷲市という自治体の根幹に関わる事態です。これも想定に過ぎませんが、東日本大震災を目の当たりにしただけに、やはり逃げないと死ぬのです。

 津波避難階段:ビオラホテル屋上 22m
 津波避難先(尾鷲市指定?):八幡神社本殿 21m
 津波避難所(尾鷲市指定):北浦会館 16m

私の周辺では、3ヶ所の避難先があります。
ただし、避難階段への避難では、その後の孤立が深刻です。
また、八幡神社では、そこに救援物資はありません。
ただし、八幡神社から北浦会館まではたどり着けます。
しかし、山道の整備などは皆無で、夜間は苦労します。
(※以前のブログで指摘しています)

たかが訓練ですし、たまたま八幡神社に逃げたのが7人だけで、北浦会館に集中したのかも知れません。他の様子も知らないので、結論じみたことは言えませんが、八幡神社への避難だけみると、この結果は深刻ではないかと考えるのです。

そのときになったら逃げるよね。

そう信じて、八幡神社から帰ってきました。
ただ、尾鷲市の津波防災は、安泰ではないでしょう。

これが、東日本大震災後の現実かも知れません。
by owase874 | 2013-08-26 02:43 | 防災とまちづくり

被災の教訓からできた、紀宝町津本防災センター

 本日、縁あって、話題に上がっていたセンターで講演させていただきました。講演内容は、地域防災についてですが、約75名の熱心な地区住民を前にして、防災意識の高さに感銘をうけました。
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熱心に耳を傾けてくれました。


 紀宝町津本防災センターは、2011年9月の紀伊半島大水害で、未曾有の被害を受けた地域のひとつです。3m近くも浸水した場所もあり、命からがら逃げ延びた住民もいました。そのとき、地区の集会所も屋根まで浸水したために、標高74メートルの高台を選定し、紀宝町津本防災センターが誕生しました。今年の4月の出来事です。

■広報きほう
 http://www.town.kiho.mie.jp/life/pdf/kiho1305%2018-19.pdf

 特筆すべきは、高台に設定したのをはじめ、当時142世帯、320人の津本地区ですが、防災センターの名の通り、最大で22.5畳ある和室3室のほか、トイレやシャワー、湯沸かし室なども完備し、毛布や非常食を配備しています。また、当初は板張りだった床も、住民の要望で畳に変更されています。さらに、このセンターの建築費用は、約1,650 万円(木造平屋建て、延べ床面積は約100平方メートル)になります。8,000万円もあれば、同等のセンターが5つほど建設できる金額です。
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井谷さんのかけモックも披露しました。


 高台については、地域住民の所有地を譲渡し、ヘリポートまで整備していました。とても辺鄙で不便な場所にありますが、「ここに来るのも、避難訓練、いざとなれば、ここに来るしかないしの」とのことでした。感服。今回の講演会をコーディネートしてくれた津本自主防災会員の大迫さんは、「いざというときに備えとかな意味ないですからね」と話されていたのも印象的でした。

 やはり、被災の教訓があったからこそ、地域住民の結束と結果が、このようなシンプルかつ存在意義のある防災センターを設置したのだと感じました。広い敷地も魅力的でしたし、災害時を意識しながら、人が集まる仕組み、コミュニティが再生していく術を、皆さんが熱心に学んでいるようにも感じられました。

 こういう地域があることに、なんだか喜びというか、挫けない勇気をもらった気がしました。

■紀宝町津本防災センター条例
 http://www.town.kiho.lg.jp/reiki_int/reiki_honbun/i668RG00000585.html
by owase874 | 2013-07-28 22:49 | 防災とまちづくり

1次避難から2次避難への連携

 近所の避難先について考えています。

 私は、北浦町に住んでいます。南海トラフの津波の想定内で、逃げないと助からない場所です。3歳の娘もいるので、一緒にいるときには、一緒に逃げなければなりません。
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海抜は路面2.8m


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左がホテルビオラ、正面は妙長寺


 この一体の避難先は、大きく3ヶ所あります。一つは、津波避難階段に指定されているホテルビオラさんです。自宅から歩いて2分、走って1分の場所です。もう一つは、八幡神社です。歩いて2分ちょいの場所です。ここも階段を上って社まで逃げます。
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八幡神社入り口


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八幡神社の神殿


 そして、3つ目が菊山の集会所です。高台にある北浦町会館で、ここの標高が一番高いです。最終的には、ここまで逃げられたらと考えていますが、自宅から歩いて5分以上、走っても4分くらいです。ただし、裏山からのお手製避難路からだと、一部を梯子で上っていくのですが、歩いて4分くらいです。この梯子は、住民が設置した簡易なものです。
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この場所は、なんと娘に教えてもらった


 たとえば、1次避難先であろう八幡神社に逃げられても、その後に滞在するにはスペースも物資もありません。それは、ホテルビオラの避難階段でも同じです。場合によっては、1日以上孤立する可能性があります。そのときに、ここでさらに生き延びるには、過酷な条件下になります。飲まず食わずも想定されます。東日本大震災のように、災害弱者にとっても生命を大きく左右します。
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菊山周辺


 そこで、八幡神社から菊山へ逃げるルートの確保がいると考えています。八幡神社から、稜線伝いに菊山にたどり着けます。娘と歩いてみましたが、道は獣道かそれ以下の場所もあります。しかし、尾鷲市の境界杭があるので、整備できなくはありません。その間には、浅間神社もあります。
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浅間神社


 このルートが確保できると、1次避難先から2次避難先への移動が可能となります。浅間神社までは、水場も外灯もありました(外灯は昼間でも点いていましたが…)。あとは、まさに整備だけです。道を切り開くのは、尾鷲市の所有地であれば、容易にできるはずですし、他の地主との交渉次第です。
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ここに出てこれます


 「津波は逃げるが勝ち」は浸透していても、そのあとのことは、未定、不確定、想定外なことが多いままです。菊山の集会所にしても、逃げた全員を収容することはできません。しかし、炊き出しセットを確保し、命を繋ぐことは可能です。そうしないとならないし、するべきです。また、避難移動ルートの確保も、早急に検討する必要性を感じています。
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北浦町会館


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眼下に自宅があります


 できることは、なんでもしておくことが必要です。
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赤線が娘と歩いたルート


 そして、大事なあと1点、これを遊び感覚も交えて、楽しめるようにしておくことです。たとえば、八幡神社、浅間神社、菊山のルートは、散歩コースにもなりえます。炭焼き跡もあったので、雑木の林もあります。さらに、地獄谷のほうにも抜けられる道もありました。個人的にも、浅間神社は整備したいです。
by owase874 | 2013-05-19 09:24 | 防災とまちづくり

逃げ場

 逃げるが勝ちの続編です。

 「逃げるのは、距離ではなく高度である」とご指摘を受けました。その通りで、たとえば、長い距離を逃げても、高度を稼げなければ、追ってくる津波からは逃げ延びられません。膝っ小僧くらいまで津波が走ってきて、足を取られてコケたら、そこでオシマイでしょう。津波って、そんなものだと感じています。
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さてどこからでしょう?


 私が住んでいる北浦町1-8には、キタガワノホトリという市民活動支援センターがあります。もとは、干物販売所と加工場でした。その屋根に上ってみて、「高さは8メールないかなあ」って気がしました。この辺りの道路面の高さが2.8メートルとあるので、だいたい合っていると感じます。また、建物そばの電力電柱が約13メートルだと思うので、やはりそのくらいかも知れません。
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右の電力電柱のことです


 2枚目の写真は、菊山と呼ばれる高台ですが、ここへの避難が出来れば、地区の集会所があります(写真左奥の白い壁の建物)。しかし、いまいる場所からですと、大きく左に迂回して登るので、けっこうハードルが高い避難経路です。かと言って、この屋根の上では、地上高10メートルには満たないので、想定される津波に飲まれてしまう公算が大きいのです。

 しかし、もしも逃げ遅れ、この屋根に上るしかないとなったとき、右の電力電柱に上ることは可能です。これでちょっとは高度は稼げます。さらに、もしも家の屋根伝いに移動ができれば、避難ビルにもなっている隣のホテルビオラにもたどり着けそうです。もしくは、菊山のさらにふもとに近い家の屋根までもいけるかなと感じました。でも、この想定は、私単独のことであって、3歳の娘が一緒であれば、やはり電力電柱が精一杯です。

 大事なことは、まずは知ることです。

 自分がいまいる環境を知っておくことは、突然の事態に対応するときに大事だと感じます。最近は、小学校でも地図を用いて防災学習をするので、現地を見るのと併用することで、より知ることにも繋がります。大事なことは、地図で知るのは平面でしか無く、実際の目で立体に見ることです。その上で、どうすればいいのかを記憶しておくのです。

 私の場合、単独と子ども同伴とで違ってきます。1次的に菊山には逃げられなくとも、八幡さんや妙長寺さんの奥之院へ逃げる選択もあります。そこから伝って、菊山にも馬越方面にも高度を稼ぎなら逃げられます。しかし、逃げた先には課題もあるので、行政の力を期待するところです。また、ここに私の役割があると感じています。残念ながら、現状では大きな課題が浮き彫りになるだけです。

 最良で言えば、まさに自家用車でより先に逃げることになりますが、それも被災する時間帯で大きく異なります。最悪の想定をしたときは、まさに着の身着のままです。これは、生き延びても非常にリスクを伴います。

 さて、皆さんも、こういう想定をされていますか?
by owase874 | 2013-04-27 03:02 | 防災とまちづくり

津波は逃げるが勝ち

 キタガワノホトリ近くにも、看板がかかりました。
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 尾鷲市だけでなく、海岸線の自治体ではよく見かけるようになった看板です。尾鷲市内だけでも、けっこう目にする啓発看板です。これに合わせるように、各自治会による標高表示も目立って来ました。大きく書かれている場所もあり、そこが海抜何メートルであるのかがわかります。これも、啓発には大変有効な手段です。

 しかし、逃げた先のことは、実はほとんど議論されてはいません。自治会や自主防災会のなかには、逃げてきたあとの物資の確保や(光が丘のそばこ会自主防災会の取り組みが有名です。参考はここ)、逃げたあとの避難先の選定などもされていますが、尾鷲市としての基本姿勢は聞いたことがありません。

 主な基本姿勢とは、逃げたあとに落ち着く先のことですが、避難建物や物資の確保、数日は滞在できる準備など、自治会単位では進んでいても、すべてを受け入れられる規模ではありません。しかも、前段のそばこ会などの取り組みは、自助努力で物資なども揃えていると聞きました。つまり、逃げたら終わりが現状とも言えます。これでは、予想される10m規模の津波が来て、命からがら逃げ延びたあとの市民は、寄り添う場所や物資がないことも懸念されます。

 尾鷲市街地だけ見ても、多くの市民が逃げ延びることになります。ましてや、火災など発生すれば、さらに困難な避難を強いられます。東日本大震災の際、雪が舞っていた地区も記憶に新しいです。尾鷲はそこまでなくても、雨による心配は残ります。体力を奪われるようなことがあれば、逃げ延びてもリスクは高まる一方です。私は、中村山ですら一時避難場所であって、すぐにもさらに高台を目指すべきだと考えています。孤立した上に、なにもない山頂は、火災などで袋小路なる可能性も高いです。

 「津波は逃げるが勝ち」

 非常に大事で大切な啓発です。エリアワンセグの取り組みが進んでも、自己判断で逃げるに越したことはありません。しかし、逃げた先によって、その後の状況は大きく一変するとも考えています。まず私自身は、いま住んでいる北浦町から高台に逃げるとき、間近の菊山で本当にいいのかを検証しています。避難した人で溢れ、集会所にも入れず、着の身着のままでいるようなことでは、娘が一緒でも生きている心地がしません。

 自治体規模で考えるとき、行政が担う役割は、「逃げなさい」だけでは意味がありません。逃げた先のことが決まっていてこそ、「逃げるが勝ち」の言葉が生きてくるはずです。そうでなければ、なんども言うように、逃げて終わりなだけです。

 大事なことが欠落していないか、考えて行動しなければなりません。
by owase874 | 2013-04-26 01:09 | 防災とまちづくり

今朝の地震警報を検証する

 私は、尾鷲市議会議員の公人ブログ(http://owase.exblog.jp/)と、市民目線の個人ブログ(http://crepm.exblog.jp/)を持っています。

 ときに、双方に関係する記載もあるので(同一人物なので当たり前ですが)、よければ下記サイトも参考にしていただければ嬉しいです。今朝の地震警報について、私なりの検証と見解を述べています。

■今朝の地震警報を検証する
 http://crepm.exblog.jp/19835963/

 それにしても、地震発生前に携帯電話(私のはドコモのタブレットです)やパソコンの地震警報がけたたましく鳴り響き、ほぼ同時に尾鷲市の広域行政無線も、地震警報の第1報を伝えました。その後、職員による警戒放送もありましたが、地震はどうしようにも対処できない状況で発生するので、いかに日頃からの備えが必要かを痛感します。

 みなさんは、そのときどう対応しましたか?
by owase874 | 2013-04-13 19:17 | 防災とまちづくり

6日の爆弾低気圧の対応を、防災メールから検証してみる

 私は、尾鷲市の防災情報を、携帯電話に配信するサービスに登録しています。

 そこで、6日の爆弾低気圧の動向と、実際のメール配信から、その対応について検証してみます。

◆2013年4月6日 17:09
こちらは尾鷲市土砂災害警報システムです。
雨量基準を超過した観測局があります。土砂災害に注意して下さい。

■土砂災害危険度情報
04月06日 17時00分現在
・早田
10分雨量:4mm
1時間雨量:85mm
連続雨量 :189mm
危険度情報:警戒

◆2013年4月6日 17:23
尾鷲市災害対策本部からお知らせします。
本日午後5時4分、尾鷲市に大雨警報が発表されました。

◆2013年4月6日 21:47
尾鷲市からお知らせします。
発表されていました大雨警報は、21時40分、注意報に切り替わりました。

 以上のメール配信と内容が、関連する尾鷲市の防災情報でした。

 こうして列記すると、すでにわかってきますよね?

 第1報にあたる配信が、17時過ぎになります。この情報はなんら間違ってはいませんが、実際の尾鷲市の気象状況は、これよりも4時間半以上前に、天気予報通り、荒天の暴風雨になっていたはずです。気象庁の記録を見ても、12時09分に最大風速11.6mを記録し、この日の最大瞬間風速となった21mは、その後の13時50分に記録しています。また、雨量についても、この日の尾鷲市は137.0mmで、15時28分に、1時間の最大雨量30.5mmを観測しています。

 雨量については、激しいとはいえ、この地域では見慣れた数値以下ですが、爆弾低気圧の影響としては、前日から予報されており、12時から16時あたりまでが、もっとも激しい時間帯であったはずです。そう考えると、17時過ぎに定例的な情報を配信することは間違っていなくても、防災・減災意識の向上などを目指すのであれば、早い段階からの配信をした方が、よりベストな対応ではなかったと感じてしまいます。

 このような状態に、尾鷲市が進めようとしている防災や減災の本気度を疑ってしまうのですが、尾鷲市長が責任をもって指示するだけで、すぐにでも改善できる内容ではないでしょうか?せっかくのメール配信で、今後は特殊無線LANによるデジタル端末配信を整備していく尾鷲市ですが、実際の中身がこれでは、住民一人一人がもっと本気になって自衛策をこうじていかなければ、いざというときに動けない体質になってしまいかねません。

 尾鷲市においては、それほど深刻な状況ではなかったにせよ、それは結果としての意見であり、住民一人一人に減災意識をもっともってもらうならば、判断しやすいような情報の配信は、もっと積極的にした方がよいのではないかと検証したところです。
by owase874 | 2013-04-07 01:51 | 防災とまちづくり


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

プロフィールを見る

ご挨拶とブログの概要

当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

質問や批評など、ご意見がございましたら、下記宛にお願いします。何かしらの方法で、きちんと対応させていただきます。ただし、ブログのコメントには、できる限り返答をいたしますが、端無自身の裁量になることをお許し下さい。

◆ブログ管理者
 未来874事務室
 熊野市飛鳥町佐渡462番地
 0597-84-1033
 kurage874@cream.plala.or.jp 

なお、たくさんの意見や考えをお聞かせ願いたいので、直接にお会いすることも可能です。日程調整などしますので、その旨をお伝え下さい。

facebookやtwitterにも登録しています。よろしくお願いします!

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