カテゴリ:防災とまちづくり( 113 )

東北地方太平洋沖地震 による津波警報と避難指示(沿岸部のみ)

 東北地方太平洋沖地震が発生しました。

 関東から東北地方では、大きな被害が発生しております。映像が情報として流れているので、津波の恐ろしさを、あらためて感じたところです。今後も、被害や死傷者が多数出る模様です。私も、議会が終わってから、家族の避難はもとより、避難の案内や、災害救援ボランティア仲間との情報共有をはじめました。夜になってからは、三重県内の災害救援関連組織による、「みえ災害ボランティア支援センター」が臨時会開催されました。今後は、後方支援として何ができるかを検討したかと思います。また、私が参加する全国災害ボランティア議員連盟でも、情報共有がはじまっています。

◆尾鷲市防災情報より
 15時07分 津波注意報
 15時39分 津波警報
 15時50分 避難勧告(沿岸部)
 16時12分 避難指示(沿岸部)
 17時21分 避難の継続

 17時過ぎの津波が、尾鷲市では最大級だったのではないでしょうか?港町などの沿岸部では、多くの方が高台に避難をしていました。細い路地や主要道路は、一時渋滞のような混雑が続きました。私が住んでいる北浦町でも、高台のコミュニティセンターに避難をしたり、八幡神社に向かう人もおりました。私の家族は、とりあえず敷地内の2階に避難をして警戒しました。

 この時間でも、津波は続いています。波高は低いですが、繰り返し、押し波と引き波が続いています。三陸沖や福島県沖では、余震も頻繁に続いているので、まだまだ油断できません。内陸部での地震も発生しているので、現地では生きた心地がしないと予測できます。何よりも、発生直後の避難者は、避難者同士の助け合いをはじめとする、現地の自助努力で乗り切るしかありません。しかし、全国・世界からの救援は必ずやってきます。希望を持って、あきらめないことです。

 それにしても、急な津波には手立てがないものかと思わんばかりの人的被害になりそうです。5分あれば逃げられるというのは、準備ができていても5分で大丈夫かと考えてしまいます。これから詳しくわかってきますが、地震と津波の発生がほぼ同時だった地域もありそうです。間違いなく、この地域でも予測できる地震と津波なので、とりあえず丈夫そうな高台を探しておくことも大切です。それでも、3階部分まで到達する津波を考えると、自然のエネルギーの恐ろしさは計り知れません。津波が来る地区には”住まない”というのが、もっともな解決策だと感じます。

◆東北地方太平洋沖地震 尾鷲市の北川河口付近の津波(17時11分頃)
 http://crepm.exblog.jp/16042356/
by owase874 | 2011-03-12 01:50 | 防災とまちづくり

県尾鷲庁舎の耐震化工事がはじまっています

 やっと、尾鷲庁舎(昭和49年築)も耐震化されます。
 耐震補強の費用は、3億1700万円とのことです。
 これに伴い、玄関のバリアフリー化も実施されます。

 しかし、尾鷲市役所は予定すらないようです。
 この違いは、同じ県民でありながら残念に感じます。
 財源の違いでしょうが、他にあるかもしれません。

 三重県庁舎の耐震化については、阪神・淡路大震災の翌年以降に耐震診断が実施されています。その結果、松阪庁舎をのぞく残りの6庁舎(本庁者、桑名、四日市、伊勢、尾鷲、熊野)が危険と判断され、順次耐震化が実施されてきました。平成19年に、熊野庁舎が免震工法で耐震化されると、「東紀州の庁舎が統合されるとすれば、熊野に移るんだろうなあ」と、漠然と感じたものです。

 尾鷲庁舎が最後になりましたが、今年の7月には完成するようで、現在は外壁の工事をやっています。用事があって庁舎に出向きましたが、激しい工事の音が響いていました。しかし、耐震化されることを考えると、いっときのことだとも感じました。
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◆県庁舎の耐震化工事について
 http://www.pref.mie.jp/eizen/hp/work/taishin/index.htm
by owase874 | 2011-02-05 23:35 | 防災とまちづくり

尾鷲市土砂災害相互通報システムネットワークに地域差が出る

 先の12月定例会で認めた予算が、事情により減額になる報告を受けました。

 システムの概要については、私の過去のブログにも記載していますが、このサイトの方がよりわかりやすい説明をしています。

◆【ニュースリリース】(株)理経、三重県尾鷲市の防災危機管理室にアルバリオン社製 高速長距離無線データ配信FWAシステム「BreezeACCESS VLシリーズ」を納入
 http://www.rikei.co.jp/new/release_detail/678.html

◆【ニュースリリース】(株)理経、三重県尾鷲市の防災危機管理室 土砂災害相互通報システムにアルバリオン社製 高速長距離無線データ配信FWAシステム「BreezeACCESS VLシリーズ」を納入
 http://www.jpubb.com/press/185608/

 当初は、3千662万円だった県補助の予算でしたが、同じシステムの構築に名乗りを上げた自治体があったので、尾鷲市に配分予定だった予算が分配された形なります。同じといっても、尾鷲市がすでに構築を終えている土砂災害の通報システムなので、県としても自治体間の格差に気を配った結果だと感じています。金額でいうと、2千万円が尾鷲市に配分されましたが、1千662万円が減額されました。
 今回の尾鷲市のシステムは、全国に先駆けた取り組みなので、ここまで追いついている自治体はそうありません。それだけに、有効かどうかも含めての実証実験だったので、ぜひ全地域で整備を進めてほしいのが私からの願いでもありました。

 その結果、当初は全地域で運用が想定されていたシステムは、須賀利・向井・大曽根・松本・南浦(光ヶ丘付近)・九鬼・早田・三木浦が後回しになってしまいました。人口が少ない地域が対象ともいえますが、これらの地域でシステムの効力がなくなっただけでなく、システム全体の試験運用にも遅れをとった形になりました。なんとも、もったいないことに違いありません。

 もちろん、担当課とすれば、最初に決めていた事業予算が半分弱になってしまったので、断腸の思いはあるでしょう。削除された地域では、一度は決まった事業だっただけに、大きな憤りがあるはずです。それならば、残りの1千662万円を、市の財源で持ち出してでも事業を決行できないものかと質問をしましたが、市長の回答は的を射ていませんでした。こういうことにこそ、地域格差を出してしまわないためにも、埋蔵金を探してみるか、議会が納得いくような捻出をしてほしかったと感じます。

 担当課より、「再来年度の配分で残りを構築する予定」とありましたが、土砂災害危険指定地区監視システムは、他の自治体も触手を伸ばしている事業です。尾鷲市がいちはやく目をつけたので、それも大きな先進事例となっているはずです。それだけに、少しでも尾鷲市の現状に追いつくためにも、尾鷲市ばかりの予算配分は確定されたものではないはずです。また、それに対して市長自らが動いている様子もありませんでした。そうであれば、ここにも大きな残念があります。

 これもまたセンスの問題でしょうが、予算がないからと、特定の地域を切り捨てたことには違いないので、市長の英断がほしかったところです。とても残念でなりません。議会として、3月定例会でできることもあるでしょうが、それほどの共有もできていません。

 ただでさえ、防災や減災に関しても、地域格差が否めないのに、本当に残念な結果となりました。
by owase874 | 2011-02-03 22:08 | 防災とまちづくり

阪神淡路大震災1.17のつどい

今朝5時46分に、NHKでこの会場の様子を見ていました。

そして、今日の夕方5時半ごろ、私はその会場にいました。
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左が献花場


あの日も、今日のように冷たい日だったと聞いています。
私が東灘区に駆けつけた日も、刺すような冷たさでした。

そして、今日のように、上空のヘリコプターの爆音だけがうるさかったと記憶しています。バリバリと音のする中で、私は黙々と作業をしていました。幸いにして、親戚の家族全員が無事であったことだけが、なによりの安堵感でした。しかし、道路を挟んだ向かいのアパートの1階がつぶれ、まだ人が閉じ込められているとも聞かされていました。人の力だけでは、どうしようもない瞬間でもありました。
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メイン会場


記帳を済ませ、献花をしたあとに、ロウソクに火を灯しました。いろいろな思い出が駆け巡りますが、その瞬間は忘れてはいけないと感じています。わずか16年前、この平和な日本の地で、6,434人の尊い命が一瞬で消え去ったのです。

それからも、世界の各地で、大地震の脅威に見舞われています。日本でも、中越や中越沖が記憶に新しいです。わがまち尾鷲市でも、熊野灘沖やチリ津波の余波がありました。地震は、ごくごく身近な災害だとあらためて感じます。

夜には、今回の視察に参加している一部議員や職員を、この会場に案内しました。たっての願いもあったのですが、よい機会でもありました。ここに来ることで、あの瞬間を思い出し、16年の時が縮まるのです。

多くのボランティアに支えられて、16回目のつどいが開催されました。その灯は、今後も消えることなく、また消すことなく、後世に残していく責任と使命を感じるばかりです。ちょっとばかりですが、その共有を実体験できたことに感謝をします。

あの日、あなたはどうしていましたか?
そして、あの日から、何をすればと感じましたか?
by owase874 | 2011-01-17 23:03 | 防災とまちづくり

阪神淡路大震災1.17のつどいに参加できればと考えています

 大雪の影響が心配ですが、今日の7時出発で、議会運営委員会の管外視察に出かけます。

 兵庫県の洲本市議会(17日)と加西市議会(18日)で、議会基本条例について学んできます。と同時に、今日17日は、阪神淡路地域にとっては、忘れることのできない、未来に語り継いでいく日でもあります。毎年、この日が来るたびに、何か凛とした空気が私には流れていきます。

 平成7年1月17日午前5時46分、あれから16年が経過しようとしています。私が、災害救援ボランティアを志すきっかけとなった大震災でもあります。偶然だと思いますが、今日の宿泊予定となっているホテルが、「阪神淡路大震災1.17のつどい」の会場である東遊園地の近所になります(徒歩15分くらい)。

◆阪神淡路大震災1.17のつどい
 http://www.city.kobe.lg.jp/safety/hanshinawaji/revival/hanshinawaji/index.html

 行程表では、ホテル入りが17時前となっているので、夕食を挟んだとしても、21時までには間に合うかもしれません。ぜひ、この機会に、記帳などで訪れたいと考えています。何かしらでも、気持ちや思いが繋がればと思います。
by owase874 | 2011-01-17 05:27 | 防災とまちづくり

4.9GHz広帯域無線LANを、防災目的に自治体が導入する

 予算決算常任委員会の審査がありました。

 防災危機管理室の予算計上で、大変興味深いシステムの整備事業が提案されていました。ただし、4.9GHz広帯域無線LANのことが少々説明不足だったので、私たちが通常使っている無線LANシステムと混同されてました。しかし、この無線LANシステムは、もともと防犯カメラなどでの活用されており、自治体が防災ネットワークで利用するのは珍しい試みです。

 そもそも4.9GHz広帯域無線LANとは、無線アクセスシステムに割当てられた周波数のことです。そのなかには、私たちが無線LANとして使っている周波数帯も含まれています。しかし、4.9GHz広帯域無線LANは、屋外利用できるライセンスバンドと呼ばれ、管轄の通信局への申請、登録、届出が必要です。ここが、通常の無線LANとは異なります。なので、特定の機器がなければ、この無線LANの電波を送受信(伝送)することはできません。

 それでは、なぜこの4.9GHz広帯域無線LANが、防犯カメラや防災ネットワークにに適しているかといえば、他の周波数帯と比較して、電波干渉がなく、安定した無線通信が可能な利点があります。なので、一定の距離に中継局を設置すれば、長距離の送受信が可能となります。また、機器はバッテリー稼動できるので、尾鷲市が導入する機器は、1週間の稼動が可能とのことでした。

 では、いいことだらけかというと、そうではない面もあります。この4.9GHz広帯域無線LANは、数年前に実証されているシステムではありますが、尾鷲市のように自治体が防災で導入するのは珍しいことです。本当に稼動するかどうか?は、まさに導入してみなければわからないはずです。尾鷲市では、基地局(親局)15箇所、子局47箇所、IP電話端末60台、ネットワークカメラ3台と、かなりの数の端末を使用しています。同時に全てが稼動するわけではないでしょうが、防災での利用を考えると集中はするので、設置してから稼動させて状況をみるということが必要になるかと思います。

 あと、導入費用である3662万3千円は、全額が三重県の負担で整備されますが、その後のメンテナンスや機器更新などは、尾鷲市の一般財源でしていくことになります。どのくらいの費用が見込まれるのか聞くことを失念していましたが、現状では、防災ネットワークで利用するだけのシステムなので、常に稼動しているシステムではないこともあります。

 しかし、私としても、大変に興味深いシステムの導入です。尾鷲市のように起伏にとんだ地形と、防災拠点となる場所と離れている地域の状況を考えると、モニターで視覚的に確認でき、音声や画像、データなど相互通信できるシステムは、他の自治体のモデル地区にもなるはずです。ぜひとも、成功させて、視察対象となるような功績を出してほしいと願っています。こういうきっかけが、尾鷲市をより知ってもらう近道になることも予測できます。この意味合いは大変に大きいと感じています(ぜひ、システム運用が軌道にのれば、視察用の資料や、尾鷲市に滞留できる観光や宿泊案内も用意してほしいいものです)。

 また、尾鷲市独自のシステムとは言えど、同じシステムの端末が、県庁舎や海上保安庁、尾鷲と交流の深い自衛隊などにも搭載されれば、より状況の把握は多面的で、即効力になります。海上での通信も可能なので、海に面した尾鷲市では、船舶への搭載はより有効かと思います。さらに、パワードパラグライダーなどに搭載できれば、孤立した地域の状況把握も可能となります。と、もともと民間での採用が期待されていた分野なので、自治体での導入は、そういった民間のアイディアも流入しやすい利点もあります。ぜひとも、防災だけの利用だけでなく、通常での利用も深めて、より強固なネットワーク手段として確立してほしいと感じました。

 余談になりますが、尾鷲市の防災専用無線LANとはいえ、将来的にはスマートフォンでの送受信も可能となるような補助機器が開発されれば、かなり有益なシステムになる気がします。こういったところで、行政がタイアップして官民協働で開発することも可能です。飛躍しすぎかもしれませんが、こういった初めての試みが、産業振興や観光振興に繋がることもあると考えています。
by owase874 | 2010-12-09 23:40 | 防災とまちづくり

尾鷲市土砂災害総合防災訓練を見学する

 今日はとくに暑かったので、実践された方には頭が下がります。

 こういった訓練では、私たち議員は傍観者のように見学するだけですが、実践される方や、準備や片付け、当日の誘導や補助など、多くの官民協働の現場を知ることができます。「尾鷲はいっつも大規模にやるんな?」と、近くの住民に聞かれましたが、「尾鷲は積極的なんですよ。だから、自衛隊や海上保安庁も参加してくるんですよ」と応えたところです。東紀州においても、この分野の積極性は、尾鷲が突出しているはずです。それだけに、あとは私たちのような民間の災害救援ボランティアの利活用にも期待するばかりです。
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自衛隊と消防署


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今回の目玉「海陽丸」


 フジトランスコーポレーションが、尾鷲市と災害協定を結んだことがきっかけで、今日の訓練に参加していました(なので、尾鷲市の費用負担はありません)。この海洋丸に、災害支援の車両が乗り込んだのですが、こういった利活用ははじめてのことでした。これだけ甲板が広い船舶なので、災害発生直後よりは、そのあとの支援にも大いに役立ちそうです。
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防災ヘリ


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救難ボート


 ヘリやボートなども含めて、特殊車両が多いので、子どもの姿も多かったです。こういった「はたらく自動車」は、実践している姿を見せるのが一番だと感じました。これが記憶と目に焼きついて、将来を目指すのかも知れません。
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インパクトある車両


 会場には、WEBカメラを搭載した車両や、三輪自転車がありました。徳島の松浦機械製作所ですが、5台のWEBカメラで、災害対策本部へ映像を配信していたようです。そういえば、尾鷲市消防団の車両の屋根にも、WEBカメラが搭載されていますが、現地の映像を送る技術は、今後の災害救援には欠かせないのかも知れません。
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巡視船すずか


 賀田湾には、尾鷲海上保安部の巡視船すずかが停泊していて、そのヘリポートに海上保安庁のヘリが着艦する予定でした。気象条件などで、着艦までにはいたりませんでしたが、操縦士が女性パイロットということでした。

 暑い日になり、訓練に参加された古江住民にも、参加へのご理解に感謝するところです。区長からも、古江町に初めてヘリが着陸したとありましたので、いっそうの心強さを感じたことでしょう。尾鷲市内だけでなく、多くの参加があって実現するこのような防災訓練は、日ごろ連携を確認する上でも、貴重な時間だと感じました。

 みなさま、お疲れさまでした。

◆訓練参加機関
 尾鷲海上保安部、陸上自衛隊第33普通科連隊、三重県、三重県防災航空隊、尾鷲警察署、尾鷲市建設業協会、尾鷲総合病院、尾鷲市、三重紀北消防組合、尾鷲市消防団、古江区、災害救助犬ネットワーク、㈱フジトランスコーポレーション
by owase874 | 2010-06-06 17:31 | 防災とまちづくり

平成のチリ津波騒動に関するアンケート調査にご協力を!

 尾鷲市内の皆さまにも届いておりますか?
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この封筒です


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その中身


 去る2月27日に、南米チリ沖で発生した巨大地震による一連の津波騒動に関するアンケート調査です(調査主体は、「渡良瀬川流域水害に強いまちづくり研究会」とありますが…これには、あまり情報無いですね)。調査グループの代表は、尾鷲市での防災講演などでお馴染みの、群馬大学大学院教授片田敏孝氏です。動くハザードマップでも有名な方です。今回のアンケート調査に関する既出情報は、片田研究室のホームページでも確認することができます。

■群馬大学大学院災害社会工学研究室
 http://dsel.ce.gunma-u.ac.jp/

 早速、私もアンケートに答えましたが、ちょっと内容がわかりづらい部分もあります。しかし、調査結果の精度は、アンケートの返送量に比例するので、ぜひとも記入いただいて返送をお願いします。「津波避難対策を検討する上で参考にする」とありますので、尾鷲市にとっても有益な還元がされることでしょう。

 このアンケートに関する情報は、詳細がわかり次第アップしていきます。
by owase874 | 2010-03-20 19:09 | 防災とまちづくり

チリ地震と津波について

 チリで大きな地震がありました。

 夕方になって知ったのと、今日が週末のためか、あまり情報がないような気がします。気象庁も、「日本に津波が到達するとすれば、28日午後1時すぎ以降との見通し。」と明らかにしています。しかし、それ以外の情報はどうなっているのでしょうか?メディアの報道はでているけれど、公式な見解がありません。

 災害を煽るわけではありませんが、津波の可能性はゼロではありません。太平洋沿岸の広い地域に、津波が発生する可能性が存在するのです。それは、小さいかもしれないし、陸上にまで到達しないかもしれません。しかし、到達する可能性も否定できないのです。気象庁は、津波が到達する2時間前には情報を出せるといっているようですが、それまで海岸や沿岸部にいても大丈夫とはいえません。

 知っておきたいことは、「津波が来るかもしれない。」という不確定な事実です。

 今は、潮干狩りのシーズンです。あいにくの雨ですが、明日くらいは、海へのレジャーは十分に気をつけたほうが懸命です。「いくな!」とは言いません。今の段階では、あなた自身が判断するべきことです。でも、知っているのといないのとでは、備える気持ちが変わってくるはずです。

 これは、危機管理の問題です。

◆ぜひ参考に
津波 ディジタルライブラリィ
 http://tsunami.dbms.cs.gunma-u.ac.jp/index.html
過去の尾鷲の津波に関する情報
 http://tsunami.dbms.cs.gunma-u.ac.jp/xml_tsunami/xmlindex.php?info=12+papermetatab+papersectab
by owase874 | 2010-02-28 00:06 | 防災とまちづくり

防災ボランティア活動の意義をみんなで考える

 内閣府主催の平成21年度防災とボランティアのつどいに参加してきました。

 会場はほぼ満席でしたが、顔見知りでは、鳥羽市議会議長の中村欣一郎さんの姿がありました。中村さんは、NPO法人みえ防災市民会議でともに活動している災害救援ボランティア(災ボラ)仲間です。また、鳥羽市といえば、三重防災危機管理部地震対策室主催の「みえの防災大賞」を、「子育て応援!!0,1,2,3サークル」が受賞されています。
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 昨日に引き続いての、防災・減災に関する政務調査になりましたが、どの分野の、どの職種の、どの立場の人であれ、「生命と財産を守る」ことに違いなく、阪神・淡路大震災後を出発点に、官民の協働が最も進んだ分野といえるのではないでしょうか。それだけに、各自治体が抱える問題も似通っており、それは昨日の災ボラ議連の交流でも感じたところです。

 この抱える問題の共通点は、「(組織、団体、個人であれ)自らが壁をつくっている」ことであり、「防災や減災について、知らないことをほかの組織や団体、率先する個人に聞けない」ことの弊害がありました。単純なことですが、財産や生命を守ることを同じ目標にしていながらも、それぞれの担当者の理解不足や、「聞けないプライド」による人災がクローズアップされました。

 昨日の交流で、最も意見が多かったことは、「社会福祉協議会の関わりが不透明である」ことでした。今日のつどいでもそうですが、こういった現場に出ている社協は、担当者が熱心であることはもちろんですが、「常にネットワークを求めている」意識を感じます。しかし、行政でいえば「防災や危機管理の担当」があるのと違い、社協は公共的な機関であるだけで、公務員ではないことから、専属の仕事として担当できることにも限りがあります。だからこそ、私の知っている社協の職員は、「できないことが多いから、人に頼るしかないんですよ。」の姿勢を強く感じます。

 だからといって、防災と社協が切り離して考えられないのは、社協業務の主となる福祉の面からも当然ですが、「災害ボランティアセンター(ボラセン)」の位置づけがあるからです。今日のつどいでも、被災地でのボラセン活動や、ボラセン自体のあり方が紹介されていましたが、そのイニシアチブをとっているのが社協であり、内外の災害救援ボランティアや、防災・減災で率先するNPOやNGOとの連携を欠かしていません。ここで、連携することへの理解や勇気がないと、「ボラセンは社協単独で設置運営する」と、マニュアル主義でさらに混乱をきたす実態も周知の沙汰となっています。

 そのため、さらに進んだ自治体では、ボラセンの設置を自治体の首長が指示し、条例で明文化しているところもあるようです(京都府や京都市など、詳細は調査中)。その条例では、市長の指示で設置がなされ、社協や率先する市民や団体の協働で管理運営していくことも綴られています。これですと、災害で被災したと同時に、ボラセン設置のプロセスが発動し、適切な時間と期間で、ボラセンが設置運営していくことになります。ここでの社協は、社協としてできる得意分野で協働しながら、ボラセンの運営プロセスなどは、率先する災ボラに任せてしまうこともできます。それは、いちはやく社協業務を復帰していく上でも理にかなった参画です。しかし、ボラセン運営を社協の担当者などが固執する現場があるので、「これで被災者が救えるのか!ボランティアはここまで来ているのをどうするんだよ。」と、どやされる現場に出くわすことになります。

 確かに、現地社協にとっては、上部社協(県社協とか全社協)の指示などに沿って動くべき組織であるので、すでにマニュアル化している社協もあるなかで、災ボラとの連携を明文化していなければ、「よそ者がしゃしゃりでるな。」となってしまいます。ここが落とし穴で、社協が固辞しておいていかれる現場に遭遇したこともあります。昨日の交流では、「行政の防災計画の中に、ボラセンのことが書かれているが、行政は社協任せ、社協は知らないということになっている。」ともありました。これでさらに社協が協働しない体質であれば、その自治体が被災した災害現場は、想像したくないほどの混乱をきたすことになります。さらに、行政や社協が信用していない理由には、「混乱をきたす主が外部のボランティア」であることも影響しています。

 これも事実と言えばそうなのですが、「だからこそ、日頃から信頼関係をつくっておく」ことに主眼をおき、行政や社協の本来業務を支援する立場としても、ボラセン時だけでないネットワークづくりが必要となってくるのです。必ずと言っていいほどに、災害現場の被災地は混乱し、それを第3者の視点で行動できるのが、災害救援ボランティアになります。そのスキルを持っている災ボラの個人や組織は、在住している自治体にいれば知的財産であるし、全国に散らばっているようにみえても、強固なネットワークで繋がっています。これを率先して利用しない手はないので、協働の流を明文化するためにも、自治体での条例化が今後の流になりそうな気がしています。

 今日のつどいは、まさにそれを考えるために設定された内容が多く、全体会の「防災ボランティア活動の意義を考える」では、社協と災ボラの協働がもたらす効果が大きかったです。尾鷲市の場合を考えると、行政や社協とまったく連携がないわけでもありませんが、災ボラとして、市内で外部とも連携がある人物が私だけかも知れないということもあります。そろそろ同じテーブルについて、今後の防災や減災をともに考えていく場をつくってほしいと言いながらも、どこか敬遠されているように感じているところです。私も、尾鷲市の出身者でないので、まだまだ理解に時間がかかるのかも知れないし、私自身の性格も大きく影響しているでしょうが、目指す先は同じなので、(東紀州DVC養成講座の開催など)少しずつ進んでいるとはいえど、もっと行動する時期に来ているのになあと考えています。関係者の方が、このブログを見ていらしたら、「また端無か。」と思いつつも、災ボラとしてのネットワークや私の知識を、尾鷲市の防災や減災を考える一つに利用していただきたい切望しています。いつも言っているのですが、私が尾鷲でしているすべての市民活動は、「有事の際にどれだけ即応できるか。」に繋がっているのです。

 全体会の質問では、「ボラセンの運営費用の出どころ」についても言及がありましたが、これも不透明な部分が多く、噂話が先行していることもあります。実際には、ボラセンの設置によって、都道府県の共同募金会からの活動資金を、最低300万円確保することができます。これは、災害救助法の適用と、共募による審査を必要としますが、概算請求で使える都合よい資金なので、「社協が管理する資金」という間違った理解で、現地社協だけで使ってしまう場合もあるようです。三重県の共募では、「ボラセンの運営資金は、ボラセンを設置したボランティア団体・グループ等及び民間社会福祉施設からの請求があった場合」と明文化されているはずです。

 また、共募からの活動費以外では、財団や法人、NPOやNGOなどからの支援金や、個人を含めたボラセン活動費の募金で援助される場合があります。自治体の中には、この支援金を準備金として積み立てているところもあり、必要に応じて援助されます。この活動費は、ボラセンの活動全てに適用されるので、資機材を購入するだけでなく、ボラセンスタッフの人件費や宿泊費にも支出ができます。ただし、被災地のニーズを片づける災害救援ボランティアには適用されないので、「ボランティアに来たから交通費を欲しい。」とはなりません。だからと言って、人件費が欲しいから、ボラセン運営に関わらせてともなりませんので、日頃の連携などが必要となってくるのです。

 平成16年の旧海山町でのボラセンでも、総額515万円ほどの資金が確保でき、この資金を狙うボランティアまがいが存在したことも確かです。言葉巧みに、被災地での経験などを語りながら、「すべて自分が仕切る」とか言い出すので、これを整理することができるのは、防災ボランティアコーディネーターの腕の見せ所です(当時の私は、このセクションで活動しました)。しかし、災ボラに頼ることも必要ですが、ボラセンの設置自体を条例化し、運営を社協や災ボラと協働することにしておけば、この手のボランティアまがいの侵入を防ぐこともできるのではないでしょうか?そのためには、社協や災ボラとの連携はもとより、行政との定期的な懇談によって、「あの災ボラは信用できるから、彼が紹介してくる外部の災ボラは信用していい」となるはずです。

 私が災ボラでもあるので、災ボラとの関連ばかり述べてきましたが、誤解してほしくないのは、「災ボラも復興や減災活動のひとつに過ぎない」ことです。大規模災害の被災では、まずは生き残った自治会や自主防、消防関係者が救援活動に奔走します。場合によっては、自衛隊の知恵や行動力を必要とします。被災地の初動活動では、災ボラの立ち入る場面はないので、これら関係者の力に頼るしかありません。しかし、自衛隊の活動が終わり、地元関係者の活動が疲れてくるといわれる被災3日後あたりからは、われわれ災ボラの出番となります。そのために、災ボラも情報収集を共有し、現地での活動を想定しながら行動することになります。このときに、現地との連携があるのとないのとの差が出てしまいます。また、その現地で知った顔がいるのといないのにも繋がるので、私はこの地域の受け皿(災ボラ窓口)となれるよう、日頃よりこうして活動しています。

 先だって、尾鷲市の防災センターへ、内閣府や国交省の防災担当者が現地調査に訪れていました。昨年の台風18号のときなどで、避難勧告の発表が早いことに着目した調査でしたが、たまたま知り合った調査団の方より、夕食の席へ誘っていただきました。調査団のコーディネータとなっている某大学の准教授とも名刺交換をしましたが、防災関係で繋がっている人物も多く、すぐに溶け込むことが出来ました。また、私のような災ボラやボラセンのことにも興味を持っており、限られた時間でしたが、それぞれの関係者と意見や実態を交わすことができました。ここの場でも、「生命や財産を守る」ことに奔走している仲間がいることに感銘をうけたところですが、それぞれの職域や得意分野が協働していけば、災害列島といわれる日本全体の国益を守ることができるのです。

 阪神・淡路大震災より15年、あの災害によって、私のように防災・減災活動がライフワークとなった人物は、全国各地で活動し活躍しています。できるかぎり多くの仲間と共有し、この地域や尾鷲市に目を向けてもらえるような活動を、今後も続けていくことに変わりはありません。

※テキストエディタで作成した転写なので、あい変わらずの長文になってしまいました。
by owase874 | 2010-01-24 21:14 | 防災とまちづくり


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

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ご挨拶とブログの概要

当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

質問や批評など、ご意見がございましたら、下記宛にお願いします。何かしらの方法で、きちんと対応させていただきます。ただし、ブログのコメントには、できる限り返答をいたしますが、端無自身の裁量になることをお許し下さい。

◆ブログ管理者
 未来874事務室
 熊野市飛鳥町佐渡462番地
 0597-84-1033
 kurage874@cream.plala.or.jp 

なお、たくさんの意見や考えをお聞かせ願いたいので、直接にお会いすることも可能です。日程調整などしますので、その旨をお伝え下さい。

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