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宮之上小学校の陳情書には賛成、しかし、耐震改築の方向性には異議あり!

 陳情第1号では、賛成討論を行いました。

 先の生活文教常任委員会の審査では、稚拙に進められる可能性を強く感じたので、継続審査を求めましたが、かなわなかった事からの賛成討論です。私としては、意を一緒にする議員がいれば、同じように賛成討論をしてほしいと感じていました。定例会の終了後、数人の議員からは、賛同する内容との評価をいただきましたが、本会議場での発言が重いものになるので、そうしていただければ、もっと嬉しかったです。

 しかし、この件においては、委員会終了後より、議員だけでなく、宮之上小学校の保護者などからも、さまざまな意見をいただいています。多くは、「縮小するとは聞いていなかった」、「あの地震を受けて、本当に大丈夫なのか」との内容ですが、東日本大震災を受けて、もっと議論していい内容であることは明らかです。

 当時の委員会では、その点においても議論したいところでしたが、委員長に議論を止められただけでなく、今日の委員会報告でも、「継続審査の意見もあった」との一文が、委員長の裁量で削られたのか、何の発言もされませんでした。先の委員会終了後には、「委員長報告の際には、継続審査の件も盛り込むので、議会事務局の担当職員にその内容を伝えてほしい」とまで言われていましたが、あれはなんだったのかと感じます。少数意見だとしても、8人のうち2人も反対した陳情だっただけに、不公平感を強く感じます。

 賛成討論は、継続審査を求める立場から行ったものなので、委員長報告でその経緯の説明があるのとないのとでは、受け取る側にもニュアンスが違ってきます。事実、定例会終了後に、傍聴していた記者の一人から、「委員会では反対したのに、本会議場では賛成したのは滑稽」との旨の発言もあったようで、議長が苦言を呈したとも聞きました。私も、同じように賛成討論した大川議員も、賛成討論の内容を読んでいただければわかるように、あの議論のままの改築では、陳情の内容を担保できるのかとの考えで一致しています。だからこその、継続審査の希望でしたが、どこからあのような予算と改築案がでてきたのかも、議論ができていません。

 一部の議員や、一部の執行部からも、失笑や頭を傾げられる賛成討論になりましたが、私としては、なんら臆することのない訴えであったと考えています。補強と改築の予算を同じくらいにして、実は校舎面積が大幅に縮小されているのをよしとしているのであれば、尾鷲小学校への統合も視野に入れてよいと言っているようなものです。津波被害の危険性があり、人口が集中する市街地というだけに、多機能型施設にしていくということを視野に入れて、学校施設を後生に残す理由付けにする知恵も必要ではないでしょうか?たとえ、学校としての利用がなくなったとしても、強靭な公共施設が存在することは、地域にとって大きな安心材料にもなりえるのではないでしょうか。

 以下は、私が登壇して発言した、賛成討論の内容です。

尾鷲維新代表の端無徹也です
陳情第1号に賛成する立場から討論を行います

この陳情は、「尾鷲市立宮之上小学校校舎改築について」になります
先般、生活文教常任委員会において、この陳情について議論させていただきました。委員長報告にもあったように、校舎の耐震補強を改築に変更する要望でしたが、保護者をはじめとする学校関係者のみなさまにとっては、切実な願いであると認識したところです

一方、教育委員会からの報告では、宮之上小学校の耐震補強を改築に変更する説明を受けましたが、校舎面積を従来の3分の1近くまで縮小する改築案であったため、「陳情の内容を担保できないのではないか」と感じたところです。事業費としては、補強も改築も同額に近い内容でしたが、校舎面積がこれほどまでに縮小されると、児童数150名を超える学校として成立するのだろうかとも考えたところです。また、東日本大震災を受けて、学校施設が長期にわたり、避難所となる現実を目の当たりにしているだけに、「コミュニティ機能も持たせ、学校再開にも柔軟に対応できる校舎づくりができるのか」とも感じたところです

陳情には、「避難場所や多目的に使用できる施設としての機能を備えた学校」としても要望がでていました。私はここにも重きを置くべきで、稚拙に陳情を採択することは、教育委員会が変更しようとしている、校舎面積の小さい改築を認める結果になってしまうのではないだろうかと感じました。よって、陳情の内容をきちんと精査したうえで、宮之上小学校の校舎改築の議論を進めるべきではないでしょうか。また、その根拠として、宮之上小学校の学校区は、北浦町、北浦東町、北浦西町、馬越町、宮ノ上町、座ノ下町、坂場町、坂場西町、倉ノ谷町の一部、野地町の一部、栄町の一部、中井町の一部、天満浦、山辺トンネル以北と、人口規模では約4千人近くにもなろうかと思います。そういった地区を抱えていることからも、学校施設を学び舎としてだけで考えるのではなく、補助制度の関係を考慮しながらも、陳情の要望にもあったような多機能型施設としての側面も考えるべきではないでしょうか?

よって、陳情第1号については、時間的なことに配慮をしながらも、内容をもっと精査し、議論を重ねていくことを希望することから、継続審議が適当であると考えていました。また、三重県においても、今月17日に、“学校防災緊急対策プロジェクト”を設置して、第1回の全体会議を開催したばかりです。さらに、国においても、文部科学省が、今月8日に、“東日本大震災の被害を踏まえた学校施設の整備に関する検討会”を発足させています。この検討会には、尾鷲市にも縁のある片田教授が検討委員になっています。これらのことからも、性急に宮之上小学校の耐震整備計画を縮小変更するのではなく、人口が集中する尾鷲市街地の学校施設に、どのような防災機能を持たせるかの議論も必要ではないでしょうか?

あの大震災を教訓にした学校づくりを、尾鷲市民は強く求めていると感じています。この気持ちに変わりはありませんので、私は陳情の採択には賛成いたしますが、教育委員会においては、提案された改築ではとうてい賛同できかねることを申し添えておきます。また、皆さまにもこの趣旨に賛同いただきたく、とくに、陳情書に意見できなかった総務産業常任委員会の議員の皆さまには、私と同じ趣旨で、賛成討論をしていただけたらと考えています。これで、私の賛成討論を終わります

よろしくお願いします
ありがとうございました
by owase874 | 2011-06-21 22:59 | 教育とまちづくり

世田谷ものづくり学校への視察

 政務調査視察で、世田谷ものづくり学校に行ってきました。

 簡単に説明すると、世田谷区が、統廃合になった中学校を、アールプロジェクト(株)に5年契約でレンタルしています。年1千万円なので、5年間で5千万円になります。これが、世田谷区の収入になります。レンタルを受けたアールプロジェクトは、空き教室にテナントを入れたり、レンタルスペースをイベントで使用させたりする転借をして収入を得ています。

 空き教室を上手に利用し、さまざまなデザインやものづくり、カフェなどの複合施設とすることで、相互作用も期待できる”デザイン”が生まれる場となっています。これは、まちをデザインすることにもつながるので、イベントなどを通じて、世田谷区民にも大きく貢献、または還元される結果を導いています。

 世田谷区にとっては、デッドスペースとなりがちな、廃校した学校施設を開放することで、元学校を地域コミュニティの拠点として再使用することに成功しています。ここをレンタルするテナントにとっても、単独ではイメージが伝わりにくかったり、商売として成立しにくかったりすることが、意図しない発展をさせる可能性を生み出す発信源になっています。

 しかし、このままの方式を、尾鷲市内の廃校で取り入れることには無理があります。デザインを目指す人たちを中心とするだけの人口規模などに課題が多いからです。私においても、中央町に”大同楽座”を運営していましたが、デザインに絞ったテナント方式だと延びシロがありませんでした。現在は、北浦町において、大同楽座を発展させた”キタガワノホトリ”を運営していますが、まだまだ未開発です。

 かといって、尾鷲市やこの地域に見合った廃校利用があるように考えています。また、地域コミュニティとしての機能を、あらかじめ学校施設に持たせておく知恵も必要です。防災・減災においても、学校施設が持つ可能性を発展させる必要性に迫られています。”人が集まる場所”に、学校施設はあるので、ここに地域性や特色をもって利用する方法を考えることからはじめられそうです。

■経緯
 2004年03月 世田谷区立池尻中学校が統廃合で廃校する
 2004年10月 廃校跡地再生プロジェクトとしてスタートする

■契約
 世田谷区による、5年間契約の定期借家(年1千万円)
 ・2004年~2009年 第1期
 ・2009年~2013年 第2期

◆世田谷ものづくり学校
 http://www.r-school.net/

◆IID 世田谷ものづくり学校
 http://www.r-school.net/facility.html
※IIDとは、IKEJIRI INSTITUTE OF DESIGNの略

◆世田谷区からのお知らせ
 http://www.city.setagaya.tokyo.jp/030/d00014669.html

◆財団法人都市みらい推進機構による紹介
 http://www.toshimirai.jp/machidukuri/t3_setagaya.html

 http://www.toshimirai.jp/tochi_model/Contents/1527/project3.htm

◆都市・地域再生の新潮流 vol.6 -公有地活用 ~学校跡地再生~
 http://sociosys.mri.co.jp/rethink/2008/11/-vol6-.html

◆DUEStudies 〜Interview 世田谷ものづくり学校〜
 http://duestudies.com/interview6_1.html
by owase874 | 2011-06-19 11:39 | 教育とまちづくり

宮之上小学校の耐震整備計画の変更と、陳情書の影響

 陳情第1号の継続審査を希望しました。

 しかし、賛成少数で否決されましたので、採択には反対しました。なぜ、陳情第1号に反対したのかは、委員会の議論で述べましたが、ブログでも書き記しておきます。また、一部加筆することで、よりわかりやすく、反対した理由を説明します。

 陳情書は、宮之上小学校校舎の耐震補強を、改築、つまり新築にしてほしいとの内容でした。文面をよく読みましたが、この陳情のなかには、「校舎面積を小さくしてほしい」とまでは記されておりません。切実に、現在の校舎の劣悪な環境が説明され、体育館側に新築してほしいと記されています。ここに、校舎面積の縮小も意図しているとも読み取れますが、後段の部分にも、着目する大事な内容が記されています。

 「現在の児童数は154名で、10年後も120名前後(教育委員会の資料では130名)の児童が予想」
 
 「避難場所や多目的に使用できる施設としての機能を備えた学校」

 この部分を深く感じた私は、教育委員会の耐震整備計画の変更に異議を感じたのです。変更の説明で、当初の校舎面積4,780平米から、大幅に縮小した校舎面積約1,800平米を想定した予算概算を提出してきたことです。当たり前に思うのですが、約2.7倍も小さくなった校舎面積では(教委の説明では、3分の1に縮小と言っていました)、上記の陳情の内容を担保できるのかと感じたのです。

 しかし、この縮小には意味があって、従来の計画通りの事業費に、1千万円ほどしか増額がないことでした。私にとっては、「同じ事業費で、補強が新築になるとはからくりで、実際の校舎はかなり小さくなってしまう」ことです。一方、輪内中学校の耐震整備計画の変更では、同じように校舎面積は約600平米縮小されますが、事業費は約1億6千万円も増額しています。これは、あとで気づきましたが、同じように縮小しながら、予算規模が大幅に違う不公平感も感じたところです。

 委員会の場では、「東日本大震災を受けて、学校施設は避難所にもなるし、コミュニティ機能も併設した設計を求められる」との趣旨で意見し、「校舎面積の大幅縮小は、避難所やコミュニティとしても、地域で機能するのか疑問」と続け、「学校再開に向けた取り組みでも、校舎面積が小さいと、再開に向けて支障が出てくるのでは」とまとめたかったのですが、「いまは学校施設の議論で、防災の話題を出すべきでない」旨で、ほかの議員の野次が入り、委員長に発言を止められてしまいました。

 東日本大震災での教訓が生かされた学校づくりは、多くの事例があるだけに、ぜひとも参考にしていただきたいと考えています。国においても、今月8日に、文部科学省が、”災害に負けない学校づくり”の検討会を発足させたばかりでした。学校施設が、単なる学び舎だけでなく、地域防災の拠点、コミュニティ機能の併設など、多目的に利用できる施設とすることを検討しています。

◆災害に負けない学校づくり 文科省、専門家の検討会発足
 http://www.nikkei.com/news/article/g=96958A9C93819695E2E5E2E68B8DE2EAE2E4E0E2E3E39180E2E2E2E2?n_cid=DSANY001

 実際にも、学校が避難所となり、その後の明け渡しを拒否する避難者が居残ることで、学校施設として再開できない現状も見聞きします。反対に、一部を避難所として機能させ、授業を再開した学校施設もあります。こういった事例は、その気になれば集められる状況ですので、「いまの校舎面積で大丈夫か」の議論はすべきと感じたところです。しかし、今日の議論では、耐震化の変更と陳情書の議論が重なりすぎて、本質の議論にはいたらなかった気がしています。

 私としては、宮之上小学校の耐震整備事業の変更が、あまりにも稚拙と感じたことから、陳情第1号といっしょくたにしてはならないとも考え、もう少し議論が必要ではないかと感じたのです。このままでは、陳情を採択したことで、いまのままの学校規模で新築することも認めたことになってしまいかねません。これでは、本質的な部分で、陳情の内容を担保できるのかが疑問です。予算については、常任委員会での審査が異なるので、私の考えに間違いもあるのかなと感じますが、「やっぱり、予算は増額してでも、校舎面積は少しでも大きくした方がいいだろう」との意見になるのでしょうか。

◆参考
・宮之小学校の学区の人口
  約4千人

・東日本大震災での公立学校の被害学校数
  6,284校
・各県における公立学校の被害学校数
  岩手県424校、宮城県805校、福島県751校
・避難所となっている公立学校(6月15日現在)
  岩手県33校、宮城県79校、福島県12校
by owase874 | 2011-06-16 00:24 | 教育とまちづくり

教育委員との懇談会

5日に、表題の懇談会がありました。

具体的な内容などなく、”今後の教育のあり方について”が議題でした。
そこで、私が話を切り出しましたのが、”学校運営費のついて”でした。

年々大幅な削減が続き、今年度予算についても、各校の優先順位の1位しか認められなかったと聞いています。学校運営費の削減は、学校の特色をそいでしまうだけでなく、学校長の特色も活かせないと感じており、この予算の死守を、教育委員としてどう捉えているかと聞いたところです。

そもそも学校運営費が、どれだけの効果をもたらし、どれだけの成果を得ているのかなど、データ的な資料などない模様で、これでは削減される一方だとは感じました。また、「削減はしてほしくない」との意見は、教育長からもありましたが、具体的な行動をするまでには至っていない印象でした。

議員から、「予算の削減をしないように」とはいい難いし、教育委員会が、市長とどのように学校運営をとらまえているのかが、あまり見えてこないのも確かです。予算の構成上のこともあるでしょうが、「マイはしづくりをするくらいなら、学校予算に回して欲しい」くらいの意見をもっている関係者もいるのではないかと感じたところです。学校は、学校長で大きく変わり、それを束ねる教育長の特色で、どんなにでも輝かせることができます。また、教育委員がサポートすることで、尾鷲市の学校運営は大きく変化していくと感じるだけに残念にも感じました。

次に、今回の東北地方太平洋沖地震に関わって、学校に対する質問や意見交換が相次ぎました。まずは、今年度予算に計上されている輪内中学校の耐震化事業についてですが、「学校の位置をいまの場所で指定してよいのか?」、「他の代替地はないのか?」、「議論に中に、今回の震災の教訓は生かされているのか?」などの質問がされました。場所については、いまの場所しか適地がないようで、津波の想定はしながらも、耐震化は行われる方向とのことでした。

「適地はない」との意見に対しては、教育委員にも温度差がありましたが、「捨て石にするつもりで整備することにも意義はあるはず」という旨の発言には、私も賛同したところです。場所についての議論は尽きませんが、適地がないのであれば、いまの場所で整備をするしかありません。なので、津波に耐えうるだけの校舎を設計することは、それで校舎が大きな被害を受けても、学校にいる生徒の生命さえ守られれば、学校をいまの場所で耐震化する意義があるとうことです。

しかし、これも私が意見しましたが、「そもそも学校統廃合を前提として耐震化を整備していない点に課題は多い」のも確かです。児童や生徒数が減少していく学校が増え、多額の予算を執行して整備をしても、やがては廃校や休校になる可能性が大きい学校もあります。特色ある学校づくりも大切ですが、予算は借金でしか生まれてこない現状の中で、すべての学校を残すことの意義はどこにあるのかという考えが私にはあります。具体的に、学校名をあげて意見をしましたが、統廃合することの是非は、「母校が消える」程度のことだけで、議論もできない環境にしてしまうのはいかがなものかと感じています。これについては、別立てでブログに書きますが、津波の想定内や、耐震整備しなくてならない、児童生徒数が複式学級でしか対応できないなどの学校は、未来を見据えて統廃合するべきときにきていると感じています。

この意見に対しては、教育委員でも賛否が分かれており、教育委員長については、「複式学級のよさがある」と統廃合反対の意見ですし、一方、教育長や教育委員の中にも、「統廃合はするべき」との意見もありました。いままでは、お茶を濁してきた議論をしてもいい環境にあると感じているので、大いに議論をしていただきたいと感じたところです。

次に、私が意見したのは、”教師の質”についてですが、これは尾鷲市の教育目標の中に、”学校経営品質の向上”があるからです。一番先に切り出した、学校運営費の削減は、この目標の達成の妨げになることは明らかですし、学校を担う上で大事な教師の質についても、議論をさけてはいけないと感じています。私の話の切り出し方が一方的でしたので、一部の教育委員からも強い反論を受けてしまいましたが、子どもに向き合う教師は、私にとっては当たり前の教師像です。しかし、現実にはこれすらもできていない教師も存在します。それは、だれそれと言うまでもなく、子どもたちや保護者が声に出しているし、同じ学校の同僚が何よりも感じていることです。

また、教育レポートを頻繁に提出しながら、学校運営や学級運営に活かしている教師もいれば、内外と連携しながら、クラブ活動を熱心に指導している教師もいます。さらに、地域との連携を視野に入れて活動できる教師もいるように、子どもと直接向き合っていないところで、教師力を高めている教師はたくさんいます。こうした教師が、教師の質を高め、学校経営の質を向上しているはずです。しかし、子どもには向き合えるけども…っていう教師は、質の向上に寄与しているのかを精査する必要があるとも感じています。この意見に対しても、教育委員の一部から同意見があったので、教育委員会で議論してほしいと感じたところです。

とかく、教育委員は、指名されて席にいるだけの印象になっていますが、本来は議会と肩を並べる存在であります。市長の教育像を教育委員会が実践するのが普通ですが、ときには教育委員会が市長と対立しながら向上していくケースもあります。自治体の教育を大きく向上させる可能性を秘めているのが教育委員会の本来の姿であるべきですが、教育委員会制度そのものの改革も必要と感じる限界もあるように考えています。しかし、事務局に促されるままの運営では、いつまで経っても向上に寄与することはないので、それぞれのトップの判断や決断に欠ける印象を持ったのも確かです。私が見た限りでは、いまの教育委員には、バランスの取れた個性ある方が参集しているので、議論の場と権限の大きさを与えてやるべきとも感じたところです。

間違いなく、教育現場や学校は、トップで大きく向上します。

13時半から15時までの時間を使いきり、期待以上に議論や意見交換ができたと感じましたが、議会に注文をつけるくらいの激しさがあってもいいのではと考えたところです。
by owase874 | 2011-04-07 23:23 | 教育とまちづくり

学校での盗難事件は、遅すぎた公表の結果では?

 すでに地元紙では報道されましたが、速報です。

 尾鷲中学校と矢浜小学校に、8日の夜から9日の朝にかけて、盗難と盗難未遂の事件がありました。盗難にあったのが矢浜小学校で、今年度の予算で買ったばかりの地デジテレビが被害にあったそうです。尾鷲中学校では、物色された形跡があったものの、現在までに被害はないとの報告です。

 この事件ですが、議員として私に一報が入ったのが、今日の13時ごろでした。教育委員会事務局からの電話で知りましたが、詳細については、所管する生活文教常任委員会で報告するとありました。その場では、「学校側の落ち度がなければ仕方がないですね」と返答しましたが、こういった事件が起こったのであれば(盗難があったことも大きいですが)、緊急でも委員会の開催をした方がよいのではと感じました。地元紙で知ったからでは、言い訳になります。

 しかし、この事件には前段があったので、「公表の遅れが、2次被害を誘ったのでは?」とも感じました。その事件についても報道されていましたが、これより先の2月18日の朝に、矢浜小学校の事務室から、被害総額16万円相当の盗難があったのです。このときは、多くの議員には公表されず、かといって、矢浜小学校の関係者(保護者や児童に至るまで)からは、この盗難が周知の事実のようになっていました。私も後日知るところになり、公表しない理由までは聞きませんでしたが、議員間では「この定例会中の委員会では取り上げられることになる」と話しておりました。その矢先の盗難事件だっただけに、教育委員会事務局からの一報は、議会への報告が後手に回ることを恐れてだと推測できますが、やはり先月の盗難事件のときに、対応しておけばと感じたところです。

 しかも気になったのは、先月に盗難にあったなかに、校内のマスタキーも含まれていたようなので、矢浜小学校側も3日間ほど泊まり込んで警戒をしていた件です。ここまでしていたのは知らなかったので、学校にとっては大切なマスターキーの盗難でもあったことから、やはり議会にも報告があって然りだったのではないでしょうか。今回の盗難をみても、後手に回った結果ではないかと考えてしまいます。

 私としては、教育委員会(事務局)に物申すことは、教育の独立性の立場から、大いに遠慮をしています。そのかわりに、教育委員が選任されており、学校を含む諸問題は、教育委員会で論議されるべきとの考えです。しかし、ここ最近の教育委員会は、尾鷲小学校の学校耐震化や、尾鷲中学校の武道場にかかる予算などで、当初の見込みを度外視した予算を計上する形となり、設計図面も見ないまま、議会として把握ができない状態で、「学校やPTAも認めた設計なので了解せよ」と言わんばかりの強気です。議会としては(議員としては)、平成19年度に策定された学校統廃合の計画も認めていることから、学校耐震化との整合性もみながら議論すべき時期と財政状況を感じています。

 議員としても、学校耐震化の予算は認めましたが、こうも金額が青天井になるのであれば、学校統廃合を考慮した計画でなければとの考えに大きく傾いているのも事実です。統廃合とセットの考え方は、PTAなどをはじめとする保護者などの反発も当然ですが、無作為に予算を計上できるほどの尾鷲市ではないはずです。これも大きな現実であるので、将来に残る大きなハコモノをつくることで、結果的には、将来の尾鷲を担う子どもたちに、大きな負担(借金)を背負わすことにもなりかねません。いまいちど、尾鷲市民の課題として考える必要性があるのではないでしょうか?もちろん、そのことで、計画を全て保護にすることもできないので、まさに待ったなしで議論すべきだと考えています。

 盗難の話からそれてしまいましたが、今回の盗難事件は、防げたかも知れない要素を残したのではと考えてしまいます。個人情報の流出など、あとに響くような大きな被害がなかったことは幸いですが、後味の悪い気持ちは残っています。なによりも、現場が一番気を病んでいることだと感じるので、再発防止と可能な限りの防犯対策を講じることが先決です。そのためには、地域の協力も不可欠ではないでしょうか。
by owase874 | 2011-03-09 19:52 | 教育とまちづくり

三木小、三木里小、輪内中を管内視察する

 9日、表題の学校へ管内視察をしました。

 最初に訪問した三木小は、三木浦町にある小学校で、全校生徒が18名です。高台にある小学校からは、三木浦湾が一望でき、特産である養殖マダイの筏が並んで見えます。
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作詞は三鬼陽之助


 管内でも若いという内山校長先生は、ハッキリと意見を述べられるのが印象的でした。とくに、「緊急とはいえ、何億もの大型工事がすぐに決まっても、三木小は耐震診断すらされていない」は、私たちも身につまされる率直な言葉でした。その説明ができない自分自身に、過疎債の使い方や、命を守りきれていない現実に悔しい思いをしました。
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シロアリ被害の講堂


 講堂のシロアリ被害も視察しましたが、教育環境に格差が出ているといっていいでしょう。三木小は、このあとに視察した三木里小と同様に、統廃合される予定の学校となっている学校です。しかし、現実には子どもたちが通学し、統廃合を根拠に耐震化も進まない、いわば宙ぶらりんな状態です。
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美しい木造校舎


 続いて視察した三木里小学校も、学校までの道幅が狭く、やっとのことで駐車できる高台にありました。しかし、木造校舎が美しく、映画のロケでも使えそうな趣がありました。ここも耐震診断すらされていない、宙ぶらりんな状態ですが、23名の全校生徒が在籍しています。
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使っていない教員住宅


 伊勢から着任された校長先生からは、「校舎のペンキ塗り」、「教員住宅の撤去」、「1階ローカの照明」などのハード整備を望まれていました。ペンキ塗りについては、せめて背丈でこと足りる部分くらいは、生徒を交えた地域住民の協力で、実施できるような柔軟な対応ができないものかと感じました。広く内外から公募をやってもおもしろいかもしれません。
 教員住宅の撤去についても、3棟あるうちの1棟が撤去されれば、駐車場の確保も容易になると思います。毎年のように予算要求しているそうですが、後回しになっているのであれば、1棟づつの確実な撤去など、方針転換も検討すべきではと感じました。確かに、あの状態では、緊急時の対応もままなりません。
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危険なベランダ


 この日最後の視察先となった輪内中学校は、今年の4月より、九鬼小学校から賀田小学校まで、4つの小学校からの生徒を受け入れています。それでも、全校生徒が59名なので、この地域の過疎化の現実を痛感します。
 今年着任した濵田校長先生は、だいたいのハード整備は自分でやってしまう職人肌の校長先生で、雨漏りなども自分で原因を調査して、やれるだけのことはやっていました。それでも、どうしても学校負担でできない耐震問題などは、早急の対応を求められました。
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雨漏り用のバケツがローカに


 また、スクールバスの有効活用や、特別支援学級のあり方などでは、教育委員会だけの対応でなく、課をまたいだ柔軟な対応が求められる要求だったので、私も記憶にとどめたところです。校長先生の着任時に、10ヶ所ある女子トイレのうち、7ヶ所が壊れていたという報告を聞いたときは、かなり唖然としましたが、現在までは6ヶ所が復旧しているそうです。

 この日の視察で、三木小および三木里小の学校給食についても、双方の校長先生より問い合わせがありました。教育委員会では、実施に向けた調整をやっているそうですが、所管する常任委員会でも知りえていない状況でしたので、情報伝達のあり方などでは、きちんとした対応があっていいとも感じました。しかし、学校給食がなかった小学校に整備されることは、管内の教育環境の格差是正の点でも、評価できる取り組みになります。

 また、学校現場を視察するときは、学校教育のあり方については、議員としての不可侵を心がけています。あくまで、教育委員を筆頭とした教育委員会での議論による提言を、議会としてどう対応していくかなので、教育環境の格差や、尾鷲市としての教育のあり方は、教育委員会のさらなる積極的な介入に期待するところです。
by owase874 | 2010-08-11 23:20 | 教育とまちづくり

愛知県豊田市の「子ども条例」を政務調査する

 愛知県豊田市役所にお邪魔しました。

 この機会をつくっていただいたのは、東海若手市議会議員の定例会があったからですが、同会のメンバーで、豊田市議会の岡田耕一議員(http://www.ko1.org/)には、研修会のセッティングもしていただきました。
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豊田市役所内にて


 豊田市は、古くから幼保一元化の取り組みに着手しており、平成20年度からは、「こども園」としてスタートしています。また、ワンストップを実現する組織体制として、平成17年度の組織編制に伴い、「子ども部」を設置するなど、教育委員会の権限に属する事務の一部を、子ども部が補助執行することになっています。これは、保育園は福祉関係の担当課、幼稚園は教育委員会という縦割り行政の弊害を防ぐ取り組みとして注目されています。また、現政権与党の民主党も、幼保一元化はマニュフェストに取りざたされています。

 こども園については、平成22年4月当初において、市内の保育所認可65園(市立52、私立13)、幼稚園認可15(市立15)を「こども園」として再編しています。保育園児も幼稚園児も、同じ園に通うことになり、市内80箇所のどこの園でも、同じ料金体系とサービスを受けることができます。これは、事務処理をする行政側にとっては、縦割りの弊害で煩雑になる予想がされますが、子どもを抱える家庭にとっては、非常に解りやすい仕組みになります。また、子ども園の再編により、利用料も割安に設定したので、家庭にとってはダブルの喜びとなっています。さらに、担当課からの説明では、「豊田市は、昭和40年代から幼保一元化に取り組んできているので、それまでの園や保育課の事務量に変化はなく、逆にこども園の再編により、事務処理が簡素になった。」とのことでした。

 しかし、利用料の減額は、歳入が減額されることになり、逆に歳出として就園奨励費が増額する事態になったので、その間を埋める財源の確保が必要となったそうです。その正確な額は聞きそびれましたが、確か数億単位だったので、ここに豊田市の財政的な優位性を感じる場面でもありました。ただ、幼保一元化のメリットを考える上では、育児支援という市民の生活向上に繋がる取り組みなので、さらなるスリム化と改革に着手していくとのことでした。これは、ぜひとも尾鷲市においても本格的な検討を始めていい課題だと感じているので、「尾鷲市では何ができるのか?」を真剣に取り組んでいきたいと、会派の懇談会でも取り上げています。さらに、東海若手市議会議員の会においても、率先した取り組みをやっている自治体があるとのことなので、今まで以上に情報量が増えることに期待しています。

 豊田市子ども条例については、「簡単に言えば、今まで取り組んできた豊田市の子どもに関する施策について、中身を整理する意味を込めて条例化した」との説明でした。これは、条例をつくって中身を考えていくのではなく、中身が充実したからこそ、明文化してさらに取り組んでいくという姿勢に同感したところです。条例ができたので終わりではなく、条例化することにより次の課題を解決していくというわけです。ここに、豊田市の人口が約42万人、平均年齢が約40歳、65歳以上の高齢化率が約16%、はては一般会計予算が約1556億円と、尾鷲市とは比較にならない違いがあるのですが、「人口もお金もあるから、このようなことも考えられる」とは違います。財政的な優位性はありますが、自治体における子どもに対する期待や重要性を裏付ける取り組みは、尾鷲市のサイズにあった施策として考えることは可能です。
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豊田市子ども条例の構成


 このほかにも、子ども条例を制定したあとの取り組みとして、①子どもの権利学習プログラムの策定、②子どもに優しいまちづくり推進会議の設置(平成20年7月9日)、③子ども会議の設置(平成20年6月29日)、④子どもの権利侵害に対する救済と回復の支援の仕組みづくり(とよた子どもの相談室の開設、平成20年10月1日)と、条例に基づいての取り組みが説明されました。このなかで注目したのは、「昨今、子どもへの虐待(DV)やネグレクトが頻繁に取りざたされており、子ども条例の有効性を実証していきたい」との趣旨のことでした。確かに、メディアにとっても旬な話題になっていますが、報道がされるたびに、激しい憤りや他人が入り込めない強制力のなさを痛感します。そこへの解決策を訴えないメディアにも疑問を感じるのですが、それは議員や行政にも言えることなので、「その兆候はあった。しかし、対処していたが救いきれなかった」ことにならぬようにしなければと痛感しました。

 参加していた東海若手市議会議員の会のメンバーからも、予定時間をオーバーする意見や質問がでていましたので、このような席に自ら参加してくる議員の気概も感じたところです。これは、私にとっても非常に勉強になるだけでなく、広範囲に心強い仲間ができたと実感しております。今後は、尾鷲市にとってどのようにしていくべきかを、会派などと共有しながら進めていきたいと話し合ったところです。

◆参考サイト
・豊田市子ども条例
 http://www.city.toyota.aichi.jp/division/ak00/ak01/1194139_7170.html

・子ども・子育て新システム検討会議
 http://www8.cao.go.jp/shoushi/10motto/08kosodate/index.html
by owase874 | 2010-04-26 01:23 | 教育とまちづくり

南輪内保育園を視察する

 生活文教常任委員会の管内視察がありました。

 南輪内保育園を視察しましたが、この保育園は、社会福祉法人尾鷲民生事業協会が管理運営しています。このほかにも、協会が管理運営する保育園は、尾鷲第一保育園(小川西町)、尾鷲第二保育園(宮ノ上町)、尾鷲第三保育園(瀬木山町)、尾鷲第四保育園(古戸町)、矢浜保育園(矢浜)、尾鷲乳児保育園(小川西町)があります。
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仮園舎


 視察の目的は、南輪内保育園が、アスベストの除去工事と、耐震化工事を行っているためで、仮園舎の視察と、工事現場の保育園の状況確認になります。移転先においては、輪内中学校の空き校舎を利用しているのですが、先の委員会では、「なぜ、耐震化されていない輪内中学校ではなく、南輪内保育園に近く、耐震化されている賀田小学校に仮設できないのか?」と問うた経緯があります。このときは、小学校に空き教室がないとかの返答でした。
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輪内中学校、この2階に仮設


 いかにも仮設らしい現場で、1日も早く元の場所に戻れるようにと感じました。いただいた資料の中には、仮園舎における課題が報告されていましたが、中学校側の不安として、「園児たちが騒ぎ、授業の妨げにならないか?」や、「新型インフルエンザは、小さい子どもにかかりやすい。中学生に影響しないか?」などがありました。一方、保育園側からは、「中学校側に配慮し、静かにする必要がある。」、「階段の昇降が大変。」、「洗面所やトイレが教室から遠い。」などとありました。
 私も、保育園での学童保育のお手伝いをしたことがあるので、「園児が静かにしないといけない」や、「階段の昇降や、トイレが遠い」などは、園児にとっても、保育士にとっても悩める課題だと痛感します。仮設である仕方なさはあるにしろ、「園児が静かに…」は、園児にとってはまさにストレスだろうとも感じます。少ない園児や児童生徒のまちだけに、「地域でなんとかできないものか?」と感じました。
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南輪内保育園へ


 このあと視察した工事現場では、急ピッチで作業が進められていました。なお、園舎の完成予定は、3月19日が最終後期日となっています。
 この事業にかかる予算は、

◆平成21年度尾鷲市一般会計補正予算(第6号)
 ・歳出
  南輪内保育園アスベスト除去工事補助金 915万6千円
  南輪内保育園元利補給金 15万8千円
  保育所耐震診断補助金 191万8千円

 ・債務負担行為
  南輪内保育園元利補給金 2573万円

◆平成21年度尾鷲市一般会計補正予算(第7号)
 ・歳出
  南輪内保育園仮園舎改修工事費 364万6千円

などで進められています。
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骨組みだけに


 現場は鉄骨がむき出しになるほどの状態でした。アスベストはすでに除去されていましたが、90名入所可能な規模の設計だけに、実質20名定員の現状には、「まちのサイズにあっているか?」と感じたのも確かです。尾鷲市全体が少子化している中で、一般財源からの持ち出しが少ないとはいえ、多額の費用をかけていることからも、「将来を見越した利用の創造」も必要ではないかと考えます。
by owase874 | 2010-02-11 11:42 | 教育とまちづくり

尾鷲中学校を訪問しましたが…

 常任委員会の終了後、引き続き、尾鷲中学校を訪問しました。

 詳しい内容は聞いておりませんでしたが、校長室に集まった議員に対して、出口校長、五味教頭が対応し、教育委員会事務局が同席しました(議会事務局も1名同席)。

 内容としては、尾鷲中学校における生徒指導や教員への啓発について説明を受けましたが、これだけで終われば、「議会が学校(教育現場)に対して何をしにきたのか?」と受け取られかねないとも感じました。そもそも、学校教育を指導する立場として、教育委員会(教育委員)が存在し、教育長が陣頭指揮を執るようになっています。そこに、議会として介入することは、教育委員会の威厳を損なうばかりでなく、政治を教育現場に持ち込むことにもなります。

 確かに、出口校長からの報告には、生徒指導の難しさや、対応する教員の苦悩など、学校が抱える多大な問題や課題への対応や対策を聞かされましたが、あくまでこれは聞くだけであり、その内容について議員が「物申す」ことは許されないと考えています。私も、質問というよりは、「生徒指導や教員への指導については、議員として何も言う権利はないし、そのために教育委員会があるはずので、意見を控えます。しかし、いち学区内に住んでいる市民として、開かれた学校に寄与できることはあるはずなので、その援助や支援は惜しみません。学校長がその学校の長である以上は、責任を持って対応しているわけですから、議員や議会に臆することなく、学校運営を続けてください。」と言わせていただきました。

 このあとに、場内の空気が変わったようにも感じましたが、同じ会派の神保議員より、ハード面の改善についての質問があり、出口校長からは、「学校は整備されて随分と月日が経過しているので、あちこちで痛みがきている。これは、尾鷲中学校だけが抱える問題ではないが、せめて学校長の裁量で決済できる予算があれば、より理想の学校をつくることはできる。」と言っておられました。このような質疑応答は、委員会としても対応できる内容なので、学校をよりよくしていくための、ハードとソフト面の要求や状況をもっと聞きたいと感じました。

 それぞれに役割分担があるので、議員や議会はオールマイティではありません。もちろん、一部市民の御用聞きでもありません。確かに、一部市民の声が、大多数の市民の声に繋がることはありますが、学校現場の指導的な内容に、議会や委員会が踏み込み事には違和感を感じます。かといって、私のところにも、「(息子や娘が)ちゃんと授業を受けたいと言っているんです。なんとかして欲しい。」と言う相談があります。私のような議員にも、このようなことを訴え出る保護者がいるくらいなので、学校が抱える問題は小さくないはずです。

 教育は難しい、でも教育は素晴らしいものです。私もその端くれを7年経験しましたが、今でも当時の生徒や学生とは交流があり、今は一緒になって活動している友人もいます。ぜひ、私たちのような市民活動や運動は、教育現場にも活かすことができるので、先生だけでは抱えきれないことがあるならば、ひと声かけていただければと感じます。

 それが普通にできたときに、初めて学校は開かれるのだと考えています。
by owase874 | 2009-11-07 01:13 | 教育とまちづくり

認定子ども園の可能性をさぐる

 2日目、2箇所目の視察先は、たつの市(人口8万2千人余り)にある認定子ども園「まあや学園」でした。

 この「まあや」とは、お釈迦様のお母様の名前「マーヤ(摩耶)」からきているそうで、ここが私立の仏教系施設を意味しています。ということは、公立以上の苦労をしているのはもちろんのこと、設置者の並々ならぬ行動力を察するところです。また、認定子ども園とは、保護者が働いている、いないに関係なく、0歳~5歳までの就学前の子供なら誰でも入ることができ、幼児教育と保育を一体的に提供する幼保連携型の幼稚園・保育園です。
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 認定子ども園は、兵庫県には19施設あります(公立は4軒)。このうちのまあや学園は、120人の園児が在籍し、通勤の都合もあって、最大で40分の通学をしているそうです。この日も、0歳児から5歳児まで、保育士12名
、幼稚園教諭6名、非常勤講師4名の職員で対応しておりました。
 幼稚園と保育所とでは、管轄する行政が異なり、幼稚園は文部科学省、保育士は厚生労働省になります。この垣根を越えて、認定子ども園は広がりつつあるのですが、求めるニーズが明らかであるのならば、2つの行政機関で対応しなくとも、事務局を一本化するほうが早い気がします。これもまた、国の施策につながることです。
 まあや学園では、私立ならではのアイディアも多く、地元密着型に重きをおいたシステム作りがされていました。その努力の結晶は、増設、増設の施設を見ても実感するし、周りの土地買収や造成も、オセロのように継ぎはぎと苦労していました。
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 しかし、これは恥ずべきことではなく、地元や行政の理解が浸透するからこその結果であり、公立よりも低所得で働く職員の気概が証明しています。また、ここに、行政の支援や施策を必要としている気がします。

 尾鷲市においても、認定子ども園については、議会でも話題になります。現状では、保育園は尾鷲民生事業協会に業務を委託しています(保育園は7ヶ所)。一方、幼稚園(市立は3ヶ所)は、尾鷲市教育委員会の管轄なので、認定こども園の可能性は、この両者の関係性にかかってきます(無認可が1ヶ所あります)。
 必要性やニーズの調査は、数値的なものとして示されておりませんが、今後の方向性を考えていくにあたり、検討する余地がある話題です。職員においても、保育士や幼稚園教諭など、少ない人材を拡散するよりは、より多くの職員で子どもを受け持つ方がベターだと感じます。

 地域密着型といえば、尾鷲市にもそれぞれの地域の特色があり、その結果が学校教育施設の分散につながっています。人口や子どもの数が多い時代は、それ相当の意味や意義がありましたが、過疎化や少子化が深刻化した現在では、効率的にも、教育的にも、細分化された地域密着の限界にきている感じです。入り江ごとの特色を活かすことは、教育施策として構築すれば学習できるはずなので、尾鷲市の教育環境を、トータルコーディネートで考えていく必要性を感じたところです。
by owase874 | 2009-10-29 13:09 | 教育とまちづくり


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

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ご挨拶とブログの概要

当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

質問や批評など、ご意見がございましたら、下記宛にお願いします。何かしらの方法で、きちんと対応させていただきます。ただし、ブログのコメントには、できる限り返答をいたしますが、端無自身の裁量になることをお許し下さい。

◆ブログ管理者
 未来874事務室
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 0597-84-1033
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なお、たくさんの意見や考えをお聞かせ願いたいので、直接にお会いすることも可能です。日程調整などしますので、その旨をお伝え下さい。

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