カテゴリ:教育とまちづくり( 24 )

九鬼・早田地区教育懇談会を傍聴する

 昨日、九鬼小学校講堂において、表題の懇談会がありました。この懇談会は、行政(担当課)と市民との懇談会なので、議員はオブザーバー参加(傍聴)するだけです。

 6月20日付けで、九鬼・早田地区に懇談会のお知らせが通知され、22日には議員に広報されました。24日の当日には、地区住民20名以上(学校関係者含む)、傍聴議員8名、教育委員会事務局5名が集まりました。

 懇談会の内容は、九鬼小学校の統廃合問題に関することで、九鬼小PTA会長からも事情説明がありました。わが子が通っている学校の統廃合を、保護者の立場で説明する苦悩がうかがい知れました。責任は全くないはずなのに、責任を痛感しているようにも感じられ、「行政は、施策として早い段階から対応してきたのか!」と憤るばかりです。「学校統廃合は原則しない。」と訴え続けていた奥田元市長の施策の失敗が、住民を苦しめてはいないかと考える場面でした。

 この問題が表面化した経緯は、今年度は全児童9人でスタートする予定が、家庭事情などから3名が転校することになり(2月)、6人となってしまったことからでした。それまでにも、九鬼小の統廃合は問題とはなっていましたが、来年度はさらに3名が転校の意向を示したことから、このままでは全児童3名になってしまうことが明らかになったためです。

 この問題が出てからは、学校と教育委員会も対応を協議し、保護者との話し合いで、「九鬼小の統廃合やむなし」との結論が出たと聞いています。それを受けての、地区住民との意見交換がこの場でしたが、4人の住民から意見が出ました(その前に、副議長を含む議員2名が発言しましたが、懇談会の内容には直接関係のない話題でした。懇談会の趣旨からも、議員の発言は適当ではないと感じました)。

 大方の意見は、「(母校がなくなることは寂しいが)PTAが決めたことならば異論はない。」でした。存続を考えても、それは地域住民でできることではなく、やはり教育行政の施策あってのことです。懇談会とはなっていますが、「最後通告」にも感じ取れる内容だっただけに、「住民が犠牲になっているのでは?」と感じてしまいました。確かに、苦悩する教育委員会事務局の思いも伝わりましたが、それだけに、「(せめて委員長など)教育委員会委員の参加もあってよかったのでは?」と感じました。

 これを境に、九鬼小学校は統廃合の道を進むことになるでしょう。私の考えも、「全児童6人での学校運営は、複式学級の弊害も考えると、子どもたちへのデメリットの方が大きいだろう。」との意見です。近隣に、受け入れる小学校がなければ話は変わってきますが、通学バスなどで対応できる距離にあるならば、「子どもたちにとって最良の方法」を訴えるつもりです。

 教育委員会にも、教育委員会事務局にも言えることは(もちろんのちに決まる市長にもですが)、「子どもたちの将来や未来を考えられる施策の提供を!」です。学校統廃合は、その地域の活力にも繋がりますので、慎重な意見を必要としながらも、九鬼小のように保護者が苦悩する場面をつくってはなりません。議員としても、その点を重要課題と捉えて対応してまいります。
by owase874 | 2009-06-25 12:59 | 教育とまちづくり

尾鷲小学校卒業式

 尾鷲小学校の卒業式に出席しました。

 先だっての尾鷲中学校と同じく、こちらも第62回目で、6年生117名の卒業式に立ち会うことができました。卒業生の中には、大同楽座や駄菓子屋などで知った顔もいて、感慨深いものがありました。

 私が小学校6年生のときは、すでに木造だった校舎が解体され、3階建ての鉄筋コンクリート校舎に変わるまさに境目で、卒業式は新校舎の音楽室だったと記憶しています。当時は、子どもながらに、「学び舎はないやん。」って、校歌に出てくる歌詞を思いながら感じていました。なので、ちゃんと講堂で執り行われる卒業式は、凛とした空気でいっぱいでした。

 最後の別れのことばでの、趣向を凝らした演出は、在校生のたどたどしさの中にも勢いがあり、あらためて子どもの秘めた力に感動しました。また、卒業生は、不安と希望が入り混じった複雑な気持ちのままで、中学校に進学することでしょう。その中から、本当の自分を見つけ出し、校長先生が言っていたように、「自分を大切にする。次に、人を大切にする。」ことの意味を知ることでしょう。

 子どもには、将来があり、未来を想像することができます。

 その将来に希望が持てるように、その先の未来を創造できるようにすることが、私たちに与えられた使命でもあると感じました。

 「ご卒業おめでとうございます。」
by owase874 | 2009-03-19 12:35 | 教育とまちづくり

教育委員との懇談会で感じたこと

 金曜日、教育委員との懇談会がありました。

 教育行政について、幅広い内容で意見が交わされましたが、私自身も含めて、「議員は喋り過ぎやなあ」って反省しました。もっと、参加された教育委員の意見も引き出すことが必要でした。言い訳として、こちらとしては、教育委員会を第3の独立した機関としてみている事もあるのですが、ちょっと勢いに違いがありました。

 それでも、冒頭に、田中教育長が5つの課題を説明し、その課題に基づいて議論がされたので、一定の相互理解に繋がった気がしています。その課題とは、1.学校の耐震化、2.学力や体力の低下、3.学校統廃合、4.幼児教育、5.特別支援教育の5つでした。どれも、尾鷲市にとってタイムリーな課題であり、私にとっても関心のある内容でした。

 その課題のうち、特に議論になった話題は、学力の低下、学校統廃合、特別支援教育でした。学力テストの結果は、尾鷲市として公表する予定はないとのことでしたが、低下傾向は否めず、対応策に苦労している現状が報告されました。これには、学力低下には複合的な原因があることで、勉強をしないだけでは説明できない要因も考えられるからです。たとえば、家庭や学校での生活面や、新指導要領による混乱がそのひとつです。また、学校統廃合については、すでに教育委員会より答申が出ている中で、学校耐震化とも並行して進めていくことや、それまでの学校間の交流を積極的に行うことにも意見が出ていました。
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児童生徒の推移

(九鬼中学校については、H20度をもって閉校します)
 私が特に関心を持っている特別支援教育については、その支援を必要としている児童生徒の数が、全体的な児童生徒数の減少に反比例して、増加傾向にあることも報告されました。しかし、これは数値的な裏づけではないので、きちんと数値化するためにも、現実問題として調査する必要性を訴えました。とくに、発達障害に関しては、その疑いがある児童生徒も含めて、学校現場では対応に苦慮している課題です。

 以前のブログにも書きましたが、発達障害児の教育問題は、保護者と学校との温度差が出やすい問題なので、包括的に支援する体制づくりを切望するところです。また、学校だけでなく、教育現場を離れた子どもが就労するまでの長い支援も必要とすることなので、この対応は、尾鷲市としての施策だとも訴えました。

 また、同じように施策を必要とする問題として、児童生徒による携帯電話の使用利用が話題になりました。全国的にみても、犯罪やいじめの温床になっているネガティブな面もあり、それは尾鷲市においても対岸の火事では無いことが予測されます。実際に、携帯電話をめぐるトラブルは、地元警察や学校側が把握しているとのことです。しかし、教育委員会としての方針がないままなので、これも施策として、「尾鷲市としてどうしていくのか?」を明確にする必要性を訴えました。

 あと、学校耐震化や統廃合を除く課題については、調査やファイルなどのデータがなかったので、問題を検討していくことが難しかったです。教育委員の懇談会は、定期的に開催されているようなので、積極的な提言や発言にも期待するところです。また、教育委員会事務局も、県内や全国の先進事例に目を光らせながら、懇談会の議題に提起することを提案させていただきました。

 自治体の将来や未来を考えると、教育問題は蔑ろにはできませんので、独立した機関である教育委員会の存在意義を、もっと指し示して欲しいと感じました。それには、市長が考える教育の施策も求められると感じました。

 教育問題は、学校だけでなく、自治体としての取り組みです。
by owase874 | 2009-02-22 19:56 | 教育とまちづくり

九鬼小・中学校の学校統廃合問題について

 19日の夜に、有志の議員8名で、九鬼中学校を訪問した。

 これに先立って、私も有志の一人として誘いを受けたのだが、「私は、基本的なところで統廃合はやむなし、つまり賛成です。ですから、意見を求められれば、その旨発言することになります。」とことわりをいれた。「議員は意見するのではなく、あくまで九鬼住民(保護者)の話を聞いて、状況を知るだけだから…」とのことで、行くことにしたのだ。

 実際には、状況は多少違っていて驚いたが、私はあくまで発言せずに、この状況の把握にとどめるにいたった。しかし、統廃合はやむなしの気持ちに変わりはなかった。「教育委員会に何を言っても取り上げてくれない。議員さんに何とかして欲しい。」これでは、口利き議員になってしまいかねないし、違った切り口で攻めるのであれば、議員としてだけでなく、まちづくりを率先している市民の一人として、何らかのアドバイスはできた。

 小中合わせても20名を切る生徒数では、まず状況的に不利であるし、昨年9月に会議が持たれた、尾鷲市立小中学校適正規模配置検討委員会でも緊急な課題であることで、現実問題として浮き彫りになった。

 しかし、まちをあげて、高いハードルを乗り越えるアイディアを考えるのには賛成できるが、暴力や精神面など、近隣中学校の負の面を強調して入学や編入学を勧めるのにも賛成しかねたし、九鬼のまちの総意として、生徒の受け入れや定住者を探すことはできなくはないが、定住者となると、まちづくりのセンスもとわれることになるであろう。

 出席者の熱意は十分に伝わった懇談会であったが、現実は非常に厳しい問題であり、議員としてのアドバイスをもらう前にできることは、まだまだありそうである。時間的な制約が迫っているのは、議員や市教委の責任でなく、ここまで生徒数が減少していくことがわかっていながら、まちとして何の手立ても声もあげなかったことにも責任があるのではないだろうか。もちろん、そのことを問題としなかった議員側にも、責任はないとは言えない。

 確かに、母校がなくなることは、寂しくも憂慮する問題である。しかし、わずか1人2人の生徒で、教師と手を携えて勉強することには効果も考えられるが、運動会や団体競技、団体での生活で学ぶ秩序や競争など、せめてクラスがクラスとして成立するような生徒数でないと、無理があるなと考えてしまう。また、現実問題として、適正化によるコストダウンも、議員としては考えなければならない課題である。

 懇談会の機会を持っていただくことは、新人議員としても嬉しいことであるが、議会として対応するのか、有志の議員として対応するのかを、対する市民側にはっきり理解してもらわないと、「参加していない議員が、何もしないと言われかねない状況を、議員自らがつくりだすだろう。」、とも考えた懇談会だった。

 それでも、私は与えられた機会に、説明責任が持てるような行動を取りたいと考えています。
by owase874 | 2007-07-21 17:43 | 教育とまちづくり


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

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ご挨拶とブログの概要

当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

質問や批評など、ご意見がございましたら、下記宛にお願いします。何かしらの方法で、きちんと対応させていただきます。ただし、ブログのコメントには、できる限り返答をいたしますが、端無自身の裁量になることをお許し下さい。

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