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尾鷲小学校新校舎外壁問題検討委員会の設置へ

 各議員にも、FAXで知らせがきました。

 見出しの通り、議会が要求していた委員会が設置されました。
 第1回検討会は、10日(金)に開催しますが、公開か否かは不明です。
 あまり丁寧ではないですね…こういったところの気配りまではないようです。

 設置要領を見ると、

(1)新校舎外壁の反り、汚れ等に関すること
(2)新校舎外壁の維持管理の方策に関すること
(3)その他委員会が必要と認めた事項に関すること

以上の項目を議論検討し、その結果を教育委員会に報告するとのことです。

 また、委員については、尾鷲木材協同組合、三重県建築士協会紀北支部、紀北建設労働組合、森林組合おわせ、三重大学大学院、三重県林業研究所から、10名が選出されたようです。以前、この委員会設置で教育長が発言していたように、専門的な見地からの意見が期待できる人選となりました。

 まずは、第1回の検討会の結果を見てからですが、先の第1回定例会で、外壁補修の予算を認めなくてよかったと感じています。これが、議会の仕事のひとつですが、なかなかこういったことまで、知ったり認めてくれたりする市民は数少ないです。
by owase874 | 2013-05-09 12:21 |  

尾鷲小学校の誠の池のこと

 定例会中、生活文教常任委員会のその他報告です。

 尾鷲小学校は、期限までに工事が完了するとのことです。運動場の整備が残っていますが、建屋は完成するようです。新校舎の全容も見えてきましたが、輪内中学校の設計を見てしまったあとの感想としては、「津波に耐えうる想定が入ってもよかった」と、あらためて感じてしまいます。確かに、外見上はオサレな校舎で、それはそれで子どもたちの自慢にも、教育的にも響きはあるでしょう。しかし、東日本大震災を目の当たりにし、10m級の津波が押し寄せる”結果”を知ってからは、とくにそう感じてしまいます。あくまで想定とはいえ、M9クラスの西日本大震災が起これば、尾鷲市街にも10mを越える津波が襲来するのです。

 いまとなっては、負け犬の遠吠えですが、私は「東日本大震災を教訓に」と言ってきました。尾鷲小学校の耐震工事は、ちょうど1年前のいまごろには、全体的な設計も決まっていたので、そこまでの想定をしての見直しも、変更もありませんでした。卒業生にとっては思い入れのあるあの階段も、設計したシーラカンスが念を押すように言っていた、尾鷲小学校のシンボルとして残ります。あのときの私は、取り払えとは言っていなくて、「運動場からの相互のアクセスに他の手段があっていい」との意見でした。運動場から駆け上がる、または駆け下りる、そういった避難を想定する上で、生徒目線で考えた場合の手段が必要だと感じたのです。「生徒も(階段の登り下りには)慣れている」と学校関係者に言われましたけどね。そのかわり、輪内中学校の設計を見ると、校舎と運動場はスロープになっていました。また、残るというのは、本当に残るだけであって、実際に見るとガタガタしています。この整備も(お金がかかるので)行わないそうです。

 さて、そのシーラカンスが念を押していた”尾鷲小学校が、尾鷲小学校であるためのシンボル”のもう一つが、”誠の池”でした。運動場の片隅に、いまは土で埋もれている元池です。当初の説明では、この池に雨水を循環させ、ビオトープとして再生させるとのことでした。記憶をたどれば、校舎から誠の池までは、運動場の地下を通る雨水のパイプがあって、誠の池から尾鷲小学校を写したスライドまで見せていただいて、この池の再生の必要性を訴えられました。そこまで説明された誠の池でしたが、この日に説明を求めると、「予算もかかるので、今期の整備はしないし、そもそも設計にも入っていない」でした。いつかは整備するけど、お金もかかるし、学校独自で整備するとのことです。もちろん、校舎からの雨水利用とかは幻ということです。あの距離を、学校独自の予算では整備しきれない可能性が大きいです。

 あれだけ説明をしておいて、ワークショップで子どもたちからの要望も大きかったと聞いていて、設計にすら入っていなかったのは驚きです。驚きを通り越して、シーラカンスの説明はなんだったのかと感じます。私個人としては、「池の整備なんかまで手が回らないだろな」くらいで終わりですが、さも整備するようなことを言っておいて、実はなんにもしないのは虚偽に近いです。もちろん、学校側でやるようですので、”やる”には違いありませんけどね。でも、これは説明責任を果たしてはいない気がします。こういったことが、なんの説明もなくいままで放置されていたのを知り、「議会も馬鹿にされたものだ」と感じました。

 尾鷲小学校はまもなく完成します。それは喜ばしいことで、何よりも子どもたちにとっては自慢でしょう。一方では、東日本大震災を受けての教訓が生かされず、シンボルも整備もしないままという現実は、きっとどこかで大きな影響を与えるのではと考えてしまいます。

 尾鷲湾から一番離れた場所に整備する駐車場は、「一時避難もできるスペースの確保」とは名ばかりで、職員駐車場として3分の2以上は埋まってしまう話でした。また、新校舎の斬新なデザインは、津波の直撃を受けるようなことがあれば、受け流すような構造ではないために、かなりの衝撃をまともに受けることでしょう。さらに高台に逃げる整備もできていない上に、今回の話だったので、警鐘を意味する上でも、予算や変更に反対し続けてきたのは間違いではないと感じています。ただただ、残念なことが多いです。

「設計には、誠の池の整備は入っていません」

あのときの説明は、一体何だったんでしょうかね?

■参考資料
 4枚目に、誠の池のことが書かれています。書かれているんですよ!
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by owase874 | 2012-03-13 04:40 |  

議案第60号 工事請負変更契約について

 生活文教常任委員会での採決について、私は反対しました。

 担当課からの説明は理解できましたが、(尾鷲小学校の新校舎の外壁が)ログ工法から羽目板工法へ変更されることは、いくら工期に間にわないからといっても、大きな構造変更に違い有りません。これでは、入札自体の信頼性や公平性が失われかねません。すでに、設計ミスや予想外の追加工事によって、尾鷲小学校(尾鷲幼稚園)の耐震化事業は、どこか地に足が付いていない気がします。

■これまでの変更・追加など
 ・設計ミスによる追加工事
 ・工期遅れによる構造変更
 ・電気配線のやり変え
 ・教室の間仕切り追加
 ・井戸の発見と土壌改良
 ・水道管の漏水発見と再敷設
 ・あらゆる備品の追加購入

 小学校(幼稚園)という、子どもにとって重要な学校施設でありますが、将来に遺恨を残すようなことを認めるわけにはいきません。結果として、その子どもたちに不幸を残すことにもなりかねません。もちろん、工事に携わる関係者や、苦労を強いられている関係者もいるでしょうが、”なんでもあり”にしてしまっては、”行政と議会の両輪”は、うわべの言葉で終わってしまいます。

 今回の焦点である、ログ工法と羽目板工法によって、ログで使用するはずの柱材が大量に余ることが予測されます。大部分が、羽目板に再加工されると聞きましたが、角材に加工した材を板材に引き直すようです。それでも余るであろう材の行く末については、「ほとんど余らないと聞いている」ようです。しかし、その余りの材を他で消費するということ自体、当初の予定にはなかった使い方になるのではないでしょうか?そもそも、尾鷲産材を大量に使うというアイディアは、3.11の東日本大震災で見直されてよい部分であったかも知れません。やはり、津波の影響を受ける可能性がある学校施設は、強固でなければなりません。その再検証をせずに、この事業を進めたこと自体、私には理解しがたいことなのです。

 前回の工事請負変更契約についても(このときは、設計ミスによる追加工事が焦点)、委員会で否決されたにも関わらず、本会議で賛成討論する議員などが出て、結果として採択されました。個々の議員の判断には言及できませんが、採決前に執行部から最後のお願いがされていたのであれば、これは行政と議会の両輪ではありません。そして、今回の工法変更などによる追加工事が出たのですから、「これで最後の変更契約ですね」と念押ししたくなります。

 14日の今日、議場において採決が取られますが、尾鷲市の将来を考えてのこととして、毅然とした判断をしたいと考えています。
by owase874 | 2011-12-14 03:20 |  

工事請負契約について

 第2回定例会の追加議案を審査しました。

 工期の関係から、議決の日程を今日にしたので、この議案第30号だけを前倒ししました。提案説明のあと、濵中議員の質疑があり(ほとんどこれで委員会審査の必要はなくなった)、委員会付託されました。生活文教常任委員会に付託されたので、所属している私も審査に加わりました。

 契約の金額は、6億3488万8800円で、3つのJV(ジョイントベンチャー、共同企業体)からの応札で決定しました。契約の相手側は、東洋・七宝特定建設工事共同企業体になります。東洋建設株式会社は、東京に本社をおく中堅ゼネコンで、教育施設の建築実績もあります。一方、七宝建設株式会社は、尾鷲市野地町の地元企業です。

 私の質問は関連で、「今回の東日本大震災を受けて、教育委員または教育委員会で何かしらの見直しなどの議論があったか?」でした。しかし、「一切ないし、していない」との返答があり、これ以上は質問をしませんでした。もちろん「あきれた」からです。

 この議案は、尾鷲小と尾鷲幼稚園の耐震補強と改築の予算の承認ですが、建物が耐震化されても、「いままでのIs値でよいのか」、「津波に対する見直しは必要ないのか」など、保護者はもちろんのこと、市民が素朴に思う疑問や質問が、教育委員会で議論にならなかったのかと思うと、「何のため教委であるのか」と考えてしまいます。

 しかし、この審査があくまで契約の承認でしたので、委員長報告に意見として附帯してもらうことを提案するにとどめました。

 審査の結果、委員会も、本会議場での採決も、ともに全会一致で採択され、来年の3月20日までの工期で事業が進められることが決定しました。これにより、尾鷲小学校の木造校舎が消えることになりますが、耐震された新校舎が、来年には披露されることになります。懸案の津波対策は、この事業には含まれてはいないので、別立てで議論されることになります。
by owase874 | 2011-06-04 12:08 |  

尾鷲小学校の新築と改築について

 生活文教常任委員会が開催されました。

 尾鷲小学校の新築と改築について説明を受けました。しかし、資料などは一切なくて、聞くだけの委員会でした。こういう委員会の開催は、全員協議会でこと足りるのではないかとも感じました。資料については、注文をつけましたが、「設計がまとまっていない」が大きな理由のようです。しかし、尾鷲小学校では、すでに設計段階の案であっても図面が存在していたので、「議員はあとまわしか?」と、議員が蔑ろにされている気分になりました。具体的な設計などに注文をつける気はありませんが、議員としてできることもあろうかと考えているだけに、「これで予算をそのまま出されても審査できかねるな」が率直な意見です。少なくとも、われわれ議員は市民の代表者でもあります。

 この日の委員会では、設計会社であるシーラカンスアンドアソシエイツ(c+a)より、設計案やコンセプトについての説明がありました。ただ資料映像を見聞きするだけでしたが、予算が大幅にアップしているだけはありました。当初の予定で4億8千万円だったのが、現在では7億5千万に膨れています。予算の財源などについては、予算決算常任委員会での審査なのですが、こういうのをどんぶり勘定というのだと感じました。必要であれば、お金はかけるしかありませんが、そもそもの計画をどのように見積もっていたかなどは、大きな問題であると感じています。

◆シーラカンスアンドアソシエイツ
 http://www.c-and-a.co.jp/

 あと、紀北町の相賀小学校は、新築で8億4千万円だったし、管外視察をした関中学校(亀山市)も、新築で8億2千万円でした(建屋のみ)。どちらも、県産材を意図して多用しており、関中学校においては、関にちなんだ宿場町のようなレイアウトで目を引きました。また、6千万円から9千万円の開きはあるものの、一部新築・一部改築の尾鷲小学校と、あまり大差ないなと感じるのは私だけでしょうか?
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関中学校


 尾鷲市における学校耐震化の総予算が15億円弱であるので、その半分を尾鷲小学校が占める形となっているのも気がかりです。はたして、ほかの学校も予算内で収まるのかという不安です。埋蔵金があるわけでもなく、なけなしの財源を使うはずなので、過疎債も含めた対応になるのではと感じています。それでも、借金にはちがいありません。

 ところで、尾鷲小学校の新築と改築についてですが、構造やコンセプトなどの説明がわかりやすく、私は納得がいきました。私自身は専門家ではないし、c+aの率直な意見を聞いたつもりでいるので、その心意気というか、専門家魂(職人魂)に任せていいのではと感じています。しかし、餅は餅屋の言葉の通り、設計の云々を指摘するよりは、安心・安全に繋がっていく議論は必要であるとも感じました。
 その点で、皆さんの思い入れの強い石段の保存には賛成ですが、それを回避する手段を講じることにも注目しています。校舎と校庭に、あのような急な段差がある学校は、他にないと感じるからです。今までは大丈夫、というよりも、これからに備える、という視点は必要だと感じます。
 あと、南側に駐車場を50台確保する設計にも賛成ですが、10台あまりを残して、ほとんどが学校関係者で占められるのも議論があっていいのでは感じました。しかし、これは議員が強く言うよりは、学校と教育委員会のセンスだとも感じました。例えば、規模は違いますが、近くの尾鷲市社協の職員などは、施設より離れた場所に駐車場を契約しています。尾鷲市役所においても、職員駐車場は別途離れた場所にあります。私自身も、議会などある場合は、一般利用者がよく使う市役所前を回避して、市体育館側に駐車をしています。駐車場とはいえ、広いスペースの確保は、いざというときには大きな利用価値があるものです。

 くどいようですが、なにせ資料も何もなかったのと、設計案の説明だけでしたので、議員が口を挟む場面が少ないように感じました。次回は、予算関係の議論がされるようなので(別の委員会で)、そのときには疑問点や議論をしたいと考えています。
 最後に、今回も、市長のぶっきらぼうな発言には閉口しました。毎度のことで、人の好き嫌いはあるものでしょうが、特定の議員に対してと感じられる投げやりな発言は、答弁に値しないと感じます。われわれとともに、市民の代表であるので、どうにかならないものかと考えてしまいます。市長曰く「市民目線」の目線を、われわれ議員は集約した形で持ってあの場にいるのです。とても、2億7千万円増を、設計段階で平然と認めている態度ではないなと感じます。
by owase874 | 2011-02-03 20:50 |  

亀山市の学校等施設整備計画で何を学ぶか?

 視察の連絡が18日に入り、急遽だったこともあってか、参加者は11名でした。

 視察先の亀山市は、明日からの本会議を控えており、尾鷲市議会においても、すでに平成22年度の当初予算書が配布されたあとのことなので、「この時期の管外視察は適当なのか?」との疑問がありました。それが、今日の「欠席多いなあ。」に繋がっているのかはわかりませんが、「何を視察しに行くのか?」との声は、私が所属する会派だけではありませんでした。
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 亀山市役所では、教育委員会事務局の教育総務室長である広森洋子氏から説明を受けましたが、「仕事が生きがいなんです!」と言い切っているだけあって、休日も耐震工事している学校を訪れるなど、熱の入れようが半端ではありませんでした。また、学校耐震化に向けた補助メニューのことや、教育哲学などもハッキリしていて、何を質問されても即答でき、こちらからの質問にも、明るく鋭く切れ込んでいました。
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亀山西小学校


 このあと、新築中の関中学校を訪問しましたが、途中には、新築された亀山中学校のクラブハウスも通り過ぎました。また、亀山・関テクノヒルズも通りましたが、「市税収入だけで、136億3660万円(平成21年度)は想像がつかないなあ。」と感じたところです(尾鷲市は、約23億円)。
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亀山中学校のクラブハウス


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関中学校


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関中学校


 今日の視察が、公共施設耐震問題特別委員会の委員会視察であったので、私も委員の一人として参加しましたが、「急ぎ、この時期に来ることもなかった。分離発注などの利点など、自身の研さんにはなったが、政務調査視察でも選ばない。」が率直な感想です。また、「亀山市の学校等施設整備計画は素晴らしい。しかし、尾鷲市では何を取り入れられるのか?」とも感じたところです。人口も財政規模も桁が違うし、耐震化に関する予算にも雲泥の差があります。

■施設整備計画の予算(平成21年5月1日の児童生徒数、学級数)
 関中学校 12億7300万円(生徒数160人、8)
 亀山中学校 11億5600万円(生徒数589人、19)
 白川小学校 3億4500万円(児童数37人、5)
※尾鷲市の耐震整備計画予算の総額は約15億円

 白川小学校の耐震改修が残っていますが、亀山市の学校耐震化は、これで100%に達する見込みとなっています。わずか37人の学校も残すという信念と、裏付けられた豊富な財政力だけでなく、担当課の説明にもあったように、「補助メニューのこともあるので、早くやらなくてはいけない。」の言葉通り、重要課題と捉えた積極的な行動も圧巻でした。全てにおいて、尾鷲市の出遅れを再認識・再痛感するだけの視察になりました。

 この時期に快く受け入れてくれた亀山市には、ただただ頭の下がる思いですが、私にとっては、なんとも後味の悪い視察になりました。
by owase874 | 2010-02-25 23:22 |  

耐震問題の方針が出てこなかった特別委員会

 ちょっと期待外れの公共施設耐震問題特別委員会でした。

 「新しい提示がなければ、せなんでもよかったのに。」との声も漏れ聞こえてきました。何かしらの方針や新しい方向性を期待していただけに、引き出せた答えは、「政権交代により、国の施策が方針転換したために、当初の見通しよりも厳しくなった。」とだけでした。しかし、すでにメディアからも報道されている内容で(こちらを参考)、議員だけでなく、市民でも知っているはずなので、「で、どうするのですか?」と聞いたところです。

 正直に語ってくれる、悪意のない岩田市長なので、責め難いというか、暖簾に腕押しというか、私が質問を切り出した、「国の方針転換が、尾鷲市の耐震計画にも影を落としているのならば、学校統廃合も含めて再検討する必要性を感じるのではないか?」にも、はっきりとした市長の考えが提示されませんでした。無い袖がふれない状態で、「それでも計画通りにやる!」のか、「地域の状況も考えて、こちらから舵取りをする。つまりは、学校統廃合を真剣に進めていくということだ。」の2つに1つしかない気もするのですが、教育長の意見も同様に、「検討していく。」程度のものでした。

 確かに、あの場で表明すれば、大きな混乱を招くかも知れません。しかし、当初の計画通りには、耐震化が進められない状況にあると言いながら、何にすがってやるのかもハッキリとしないのは、納得できるものではありません。市長の言葉を返すようでしたが、「九鬼のように、地域が一体となって学校を支えてきたにもかかわらず、小学校も中学校も閉校してしまう。(学校統廃合を)地元に任せ過ぎた結果ではないか?もっとこちらが舵取りすべきではなかったのでは?」と質したところです。これには、「真剣に議論したい。」との答えもいただいたので、次回にはもっと突っ込んだ内容を提示されると期待したところです。

 また、前回の委員会のときに、岩田市長より、「公共施設の耐震状況などを調査している。」と聞いていたので、その後の状況を問う声が、同じ会派の神保議員よりありましたが、「調べたが、資料として提示するかは検討する。」とのことでした。これには私からも、「検討が必要な資料ですか?どのような状況か知ることも大事です。」と押しましたが、「検討する。」と冷たいものでした。尾鷲市が所有する公共施設(公共建物)は、その多くが耐震化されていないか、耐震基準に満たないものばかりのはずです。しかし、それを知ることが大事で、その状況をどうするかは、これから執行部が検討することでしょう。しかし、調査したものが些細なことであっても、それを知る権利はあるはずで、そこまでこだわるのは、この結果が市民生活に直結するからです。

 公共施設の中には、小中学校でも同じですが、避難施設になっている施設があります。そこが、耐震化がなかったり、耐震診断されていなかったりすれば、それは堅実な避難施設とは言えません。当たり前ですが、地震によって倒壊しているかもしれない避難施設なんてありえないことだからです。しかし、現実として存在しているし、それは豪雨災害では使えるかも知れません。せめて、この状況を広く住民に知らせることはできるので、ぜひとも簡易でも提示していただきたいと、委員会終了後も岩田市長に食い下がったところです。

 これでは、「いったい何のための委員会開催だったのか?」と考えてしまいます。現在までに、尾鷲中学校の第1棟解体工事が進み、向井小学校の耐震診断と耐震工事が進められることが報告されただけになります。これも従来に示された通りですが、今後は計画通りにいくかどうかは定かでないことだけはわかりました。それと、「真剣に議論する。」の議論が、どのような形で報告されるかです。

 この委員会は、学校施設だけを議論、審査する特別委員会ではないので、本来の目的である、公共施設全般を取り扱うには、どうにも遅々として進んでいない印象です。
by owase874 | 2010-02-13 02:35 |  

尾鷲中学校第1棟の解体工事

 生活文教常任委員会の管内視察で、尾鷲中学校へ行ってきました。

 尾鷲中学校第1棟解体工事については、昨年10月8日に補正予算が可決され、同年12月24日に落札されたのですが、着工がつい最近となってしまいました。確か、今年の1月11日に様子をのぞきに行ったときには、とび職が足場を運び入れていました。3月末までには工事は完了しますが、「早期着工」を求められて予算を可決しただけに、「速やかにできなかったものか?」とも感じています。
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解体を待つ校舎


◆平成21年度尾鷲市一般会計補正予算(第7号)
・歳出
 尾鷲中学校危険校舎解体工事費 5918万7千円

 解体自体は早いもので、視察に行ったときには、大方が崩されて跡形がなくなっていました。すでに2階部分までがなくなっており、2台の大型重機が瓦礫の分別を行っていました。その作業も手早くて、誰しも似た記憶があると思いますが、はたらく自動車が好きだっただけに、しばし見とれてしまいました。
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面影はない


 この解体工事については、私が議員になる以前より議論されてきた懸案事項でした。「予算がない。」との理由がもっともでしたが、いざ着工してみると、あっけなく危険校舎が取り除かれてしまっています。ここだけの話ではありませんが、希望を叶えるだけの財源がないだけに、最後の一滴まで知恵を絞らないとなりません。しかし、優先順位や、その時代ごと(市長ごと)の施策があるので、今まで先延ばしの形となっていました。それを避けるために、尾鷲市総合計画が策定されているのですが、この計画の重要さがここにあります。
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手前のソテツと奥の松


 余談になりますが、今年初めにのぞいたとき、「あのソテツや、この立派な松はどうなるんだろう?」と気になっていました。工事の邪魔になると、伐採されるのではと思いましたが、きちんと残されていました。ここまで成長するには、長い年月が必要です。歴史ある校舎は解体されましたが、それをともに見守ってきた植栽は残ります。こういった気配りが、実は教育には大事だったりする気がするのです。
 同じように、ソテツの近くには、ちゃっちいですが池があります。この池にも、実はそれぞれには思い出があって、「ザリガニを釣った。」とか、「誰それがはばって濡れた。」とか、時代ごとのエピソードがあります。更地にしてしまえばそれまでですが、残しておけるものならばと感じたところです。

 学校耐震化計画は、ようやく第1歩を踏み出しました。今後も、向井小学校の耐震化など、順次計画され進められていきます。全ての耐震化については、それぞれに課題があり、私にも考えはあるのですが、まずは大きな課題が解決されていくスタートとなりました。
by owase874 | 2010-02-11 20:44 |  

学校環境を考える~公共施設耐震問題特別委員会より~

 最終日の採決の前、特別委員会が開催されました。

 公共施設における耐震問題を議論する特別委員会ですが、教育施設の耐震整備計画ばかりが議論になります。時節柄と言えばそれまでですが、議員全員が参加する特別委員会だけに、幅広い議論の場の必要性を感じます。

 この日の委員会も、提出された資料とその説明だけで、あまり議論にもなりませんでした。発言した委員も数人で、拍子抜けした感じでした。議論になるまでの進捗がない気もしますが、どこか上の空的に感じるのは私だけでしょうか?

 資料は、平成21年度から平成25年度までの、「義務教育施設耐震化基本計画(案)」ですが、小中学校の耐震整備計画は、学校再編(統廃合)とセットで考えていく事業だと痛感しています。そのためには、これに並行して、学校再編に対する協議会や検討会を設立すべきと感じるのですが、現状ではその計画はないようです。

 と言うことで、全ての小中学校を残す方向で、耐震整備も計画されているのですが、木造校舎である、三木小学校や三木里小学校は、この計画書からは除外されています。また、優先順位は財政を第1に考えられているので、実質的に危険度が高いことが考慮されていない計画書です。そこで、資料をわかりやすく説明すると、

■整備計画順
 H21度 尾鷲中危険校舎解体、向井小整備計画
 H22度 尾鷲小校舎新設、尾鷲小耐震補強計画、向井小耐震補強
 H23度 尾鷲小耐震補強、輪内中校舎新設、輪内中耐震補強
 H24度 宮之上小耐震補強(2棟分)
 H25度 宮之上小体育館新設
 ※三木小、三木里小は除く
 
■各小中の状況
 解体 尾鷲中一部校舎、尾鷲小木造校舎、宮之上小体育館、輪内中一部校舎
 補強 尾鷲小一部校舎、宮之上小、向井小、輪内中一部校舎
 不明 三木小、三木里小

となっています。優先順位のつけ方は、この計画書を認めた教育委員会に尊重しつつも、解体を必要とする校舎や体育館の整備計画が、後年度になっているのが気になります。優先順位のつけ方を、児童生徒数の命と比較することはナンセンスですし、だからこそ学校再編の必要性を感じるのです。

 他の委員からの指摘もありましたが、学校再編を検討していくことは、イコール休校や廃校に繋がることになるのですが、全学年複式学級などの状況を打破することも必要ではないでしょうか?また、児童生徒の減少を待っての再編は、九鬼中や九鬼小のように、「わかっていながら、最終判断を地元任せにした」二の舞になってしまいます。

 学校がなくなると、地元に活力がなくなるように感じますが、これは「高速道路ができるとストロー現象で田舎が疲弊する」と同じ論理です。学校に魅力がなければ、児童生徒にも反映されないし、その努力は行政だけではなしえません。それでも、地域ぐるみで学校と関わりを持っていた九鬼のように、少子化の波はなりふりかまわずに襲ってきます。それに、再編などで学校がなくなると、残った生徒や家庭の行く先を考えるだけでなく、先生の職場も考えなければならず、単純には先生が余ってしまう状況となります。

 その現実を早急に考えていくためには、教育委員とその中から選出される教育長の手腕にかかっています。教育委員会は、行政とも議会とも一線を画した独立組織であるだけに、この地域の教育環境のさらなる向上と、学校環境の整備に並々ならぬ奔走をしていただきたい気持ちでいっぱいです。まずは、今後の教育委員会の動向を注視しています。ハッキリと言えることは、議会改革や行政改革と同様に、教育環境の改革も求められているのです。それは、今までの慣習にとらわれない、身を切るような断行も必要です。

 以上のことも含めて、この委員会でも発言しましたが、「ちょっと私だけが力みすぎているのでは?」と感じるばかりでした。教育環境の整備は、このまちの将来や未来に影響を与えると考えるのですが…
by owase874 | 2009-08-30 22:20 |  

施策がない恐ろしさを痛感する

 一昨日、公共施設耐震問題特別委員会がありました。

 議題は、小中学校耐震整備総合計画についてで、資料不足や説明不足だった前回の仕切り直しでした。そのため、プロジェクターや資料も用意され、丁寧な説明がされました。しかし、この説明を受けたところで、技術的なことまでは理解できないし、また技術的なことを理解するための委員会ではありません。この委員会は、学校など公共施設の耐震状況を周知し、耐震化を検討していく委員会なので、学校耐震化で言えば、「(予算や工期など)具体的にはどうしていくのか?」を、奥田市長の考えを聞いた上で審査することです。

 そのように理解して、委員会に臨んでいるのですが、具体的なことは何一つ決まっていなくて、事務局からは、教育委員からも、特に何も言ってきていないとの返答でした。はたして、きちんと説明し、臨時会など開催して、この件について議論しているのかと感じますが、本当に何もしていないのならば、教育委員会の職務怠慢を感じます。また、奥田市長にも、具体案が無いように感じられ、それは、「今日の委員会は、X-Yの説明だけでしょう。」というような趣旨の捨て台詞を残して退席したことでも明らかです。

 この委員会でわかったことは、「具体案は4月中に報告する」との引き伸ばしでしかなく、「財政難、財政難」と言っておけば、すべてが救われるような勘違いをしているだけです。もっと、教育委員会としての見解と、奥田市長の判断をすり合わせた決断として、私たちに報告してもらわなければ、議員として何もできません。さらに、奥田市長が忘れてならないのは、自らが、PTAなどが集まった市民の場で、学校耐震の構想を述べてきていることです。

 財政難であるなら、学校統廃合と学校耐震化をセットに考えるべきで、「統廃合しない、もちろん耐震化は早期にする。しかし、財政難ですから…」と言い切る奥田市長の矛盾には、これ以上付き合い切れません。これでは、リップサービスで市民を惑わし、子どもの命を危険にさらしているだけに過ぎません。九鬼中学校が閉校したように、地域が疲弊していくのを待ってからの施策では、尾鷲市長としての能力に欠けるのではないでしょうか?

 すべての責任を他に押し付け、緊縮財政を進めるだけで、何の施策も出さない奥田市長の態度をみると、問責決議を提出されたことが妥当であったことを証明しています。もっと言うならば、前回の問責決議は、市政の停滞を招いた税理士法違反を、軽微な罪としか捉えていないことと、市民に対して説明会を開催すると公言しておきながら実行していないことに対するものでした。しかし、その後の反省も施策もなく、さらに市政を停滞させている原因は、新たな問責につながります。しかし、それが問責で済むかどうかは、今の状況をみていると、答えが出ているようにも感じます。

 何もしないということは、何も起こらないことで、それは一見穏やかに感じられますが、その反動の大きさは計り知れません。まさに、今の尾鷲市は、いつ来るかわからない地震を無防備で待っている状態であると言えます。
by owase874 | 2009-04-01 12:48 |  


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

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ご挨拶とブログの概要

当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

質問や批評など、ご意見がございましたら、下記宛にお願いします。何かしらの方法で、きちんと対応させていただきます。ただし、ブログのコメントには、できる限り返答をいたしますが、端無自身の裁量になることをお許し下さい。

◆ブログ管理者
 未来874事務室
 熊野市飛鳥町佐渡462番地
 0597-84-1033
 kurage874@cream.plala.or.jp 

なお、たくさんの意見や考えをお聞かせ願いたいので、直接にお会いすることも可能です。日程調整などしますので、その旨をお伝え下さい。

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