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【12月定例会の一般質問】熊野市における中山間地域への施策について

 海あり山ありの熊野市ですが、とりわけ中山間地域が拡がっている地方自治体です。

 そもそも、中山間地域とは、農林水産省のホームページを見ると、「平野の外縁部から山間地を指します。山地の多い日本では、このような中山間地域が国土面積の73%を占めています。また、耕地面積の40%、総農家数の44%、農業産出額の35%、農業集落数の52%を占めるなど、我が国農業の中で重要な位置を占めています」と書かれています。

 これを熊野市にあてはめると、まさしく中山間地域が、熊野市の大部分を占めていることになり、1次産業となる農林業が盛んであることを裏付けてもいます。

 さらに、農水省では、中山間地域の多面的機能として、「中山間地域は流域の上流部に位置することから、中山間地域の農業・農村が持つ水源かん養、洪水の防止、土壌の浸食や崩壊の防止などの多面的機能によって、下流域の都市住民を含む多くの国民の財産、豊かな暮らしを守っています。」と書かれています。

 また、多面的機能とは、「農業・農村は、私たちが生きていくのに必要なお米や野菜などの生産の役割を果たしています。しかし、それだけではありません。田んぼや畑、農村のまわりの自然は、私たちの生活に大切な役割を持っています。このことは、「農業の多面的機能」と呼ばれています。農業・農村が持っている役割について、

 1.国土の保全機能
 2.水源のかん養機能
 3.自然環境の保全機能
 4.良好な景観の形成機能
 5.文化の伝承機能
 6.保健休養機能
 7.地域社会の維持活性化
 8.食料安全保障

を考えてみましょう。」とのことです。

 そこで、この多面的機能からみた熊野市に取り組み、つまりは施策について、市長のお考えと、私からの提案をさせていただきたいと考えています。なお、農水省は、多面的機能を農業に特化していますが、8つの役割を見る限りでは、林業にもあてはまりますので、中山間地域の農林業と、そこに暮らす市民生活についても、言及させていただきます。

① 熊野市が進めている中山間地域の施策について、端的な説明をお願いします。とくに、農林業についてお聞きします。

② 次に、中山間地域の市民生活についても、特化している(熊野市独自の)施策があれば、端的にお聞きします。

③ 熊野市長が考える、熊野市における中山間地域のあり方、将来にあるべき姿ついて、いまなにをすべきかをお聞きします。


以上について、本日午後から登壇しました。

当日の内容については、以下をご覧ください。なお、現段階では、まだ準備できていません。

■熊野市議会 議会中継(録画映像)
 http://www.gikai-tv.jp/dvl-kumano/2.html
by owase874 | 2014-12-11 16:18 | 端無の一般質問

いま尾鷲市に必要な防災と減災について

 先の第4回定例会(12月議会)において、一般質問をしました。特に得意とする防災・減災をテーマにし、”地域防災計画について”が質問事項でした。要旨については、”尾鷲市の現状に見合った計画について”で、市民の皆さまにとっては、あまり馴染みのない”地域防災計画”を取り上げました。

 この地域防災計画は、各自治体の防災・減災を司るバイブル(虎の巻)です。この計画をもとに、自治体の防災・減災における施策が進むべきですが、現状はそうではありません。驚くことに、国→県→市町といった流れの中で、どこもほぼ同じ内容でつくられているのです。かといって、この計画通りに進められているのかといえば、計画以上に進んでいることや、計画倒れしている内容も多々あります。ようは現状に見合ってないことが多いのです。

 たかが計画、あくまで計画でしょうが、自治体の防災・減災を紐解くバイブルが、自治体がつくらなければならない冊子のひとつにしかなっていないことに、私なりの警鐘を鳴らし、尾鷲市独自の防災・減災のバイブルとなるよう提案したのが、今回の一般質問のツボでした。やはり、計画と言えど、”備える”ということが減災意識の向上に繋がる現実のなかで、地域防災計画が市民防災・減災のバイブルとなるよう、率先的に改訂していくことが必要ではないかと感じるのです。

 嬉しいことに、地元2紙の新聞記事は、私の拙い一般質問の主旨を理解していただき、要点をまとめあげていただいています。まさに、いまの尾鷲市の施策に必要な内容が盛り込まれていると感じるので、このブログでも引用させていただきます。しばらくすれば、会議録もアップされますので、引き続き紹介させていただきます。また、インターネット中継の録画も視聴できますので、これも引用させていただきます。

 防災・減災に興味関心のある方はもちろんですが、なにも尾鷲市に限った内容ではないので、ぜひともそれぞれの自治体の地域防災計画を入手していただき(インターネット上でも閲覧できる自治体が多いです。しかし、尾鷲市はアップされておりません…)、各自治体に見合った内容につくりかえていくべくだと考えています。いつでも相談に応じますので、お気軽にご指摘、ご連絡ください。よろしくお願いします。

■南海日日新聞社
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■紀勢新聞社
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■Ustreamによる録画中継
URL:http://www.ustream.tv/recorded/27659456

■三重県防災対策部/三重県地域防災計画 ※尾鷲市がアップされていないので参考に
 http://www.pref.mie.lg.jp/D1BOUSAI/taisaku/bousaikeikaku/index.htm
by owase874 | 2013-01-03 02:58 | 端無の一般質問

住民自治のあるべき姿と、不甲斐無かった私の一般質問

 一般質問に立ちました。

 「消化不良」が率直な気持ちですが、あれが私のいまの限界なのでしょう。悔しいですが、何ひとつ岩田市長から引き出せるものがありませんでした。一般質問は、相手である市長を、攻撃するわけでも、言い負かすわけでもないのですが、こちらが「よいやり取りに繋がれば。」との気持ちでやってしまうと、主導権が握れないままに終わることを知った感じです。今後は、やり方をかえなければ、あの状態が続くだけになってしまいます。そのことを、肝に銘じた一般質問になりました。

 前回より、制限時間が80分から60分になったので、私の最初の登壇で15分を費やして質問を投げかけ、その答弁に20分近くやられると、残り時間は25分ほどになってしまいます。かといって、最初の登壇は、それなりの作文をしておきたいので、「議会中継があればなあ。」と、あらためて強く感じたところです。言いわけになりますが、私の前振りのような質問に対して、端的な答弁を求めていたのですが、それは私の気持ちの中に、お手盛り的な気持ちがあったからです。

 前振り的な質問とは、第6次総合計画と、都市マスタープランの説明でした。端的に求めたのですが、取り立ててあの場所で聞くことも無い答弁が続く原因をつくったのは私です。岩田市長が考えている、尾鷲市の将来像を引き出したかったのですが、あの答弁から察するには、「市長の意向が反映されるのか?」と感じたところです。日ごろより、「市民目線で…」、「職員を現場に…」と声高にいっている市長ですが、市長自身がどんな尾鷲にしたいのかがわかりづらいと感じています。この日の答弁の中にも、「魅力あるさかなのまちづくりは、第5次総合計画に沿った事業である」と、岩田市長鳴り物入りであるとは表現しないし、「第6次総合計画にしても、今のところはビジョンがない。」と言ってのけられました。

 私の主張の中には、今回のようなソフト事業(まちなかにぎわいづくり事業や、尾鷲よいとこ集客交流事業)は、住民自治の観点からも、民間主導でやっていいと感じています。結局は、行政がまちづくりにテコ入れしても、この2つの事業で、689万9千円が委託料として消えていきます。それが成果に繋がると、市長が主張するのは当然ですが、似たような事業を今までいくつやってきたことでしょうか?そのたびに、市内ではない外部のコンサルタントなどに委託料が流れ、一部の事業所が潤ったように見えるだけで、現在でも継続している事業がどれだけ残っているのか?となってしまいます。

 私が気になった市長の言葉があって、「まずは、行政がまちづくりのきっかけづくりをしなければならない。」と受けて取れる趣旨の発言がありました。魅力あるさかなのまちづくりのツールとして、2つの事業を提案した理由として述べられたのですが、その後の議員との雑談でも話題になりました。「行政がしなければ、まちづくりができないという上から目線の発言であった。」との意見です。私は、その場面で追求できませんでしたが、行政主導でしかできないまちづくりと、民間でもできるまちづくりを、岩田市長は認識できていないのかもしれません。少なくとも、私が普段からやっている市民目線のまちづくり活動は、行政がいなくとも進んでいっています。

 また、魚を全面に打ち出した事業をするのであれば、それはマイ箸文化事業でも同じですが、魚も木も、世界的な視点で考えるべき課題であり、いち地方自治体が、小額の予算をつけたぐらいで改善されることも、回復されることもないように感じます。それにあえて挑戦するのであれば、ソフト面よりも、まずはハード面の整備ではないかというのが、次の私の主張でした。魚も木も、自然環境があって成立するものであることから、懸案事項となっている各地の河川の状況改善や、浄化槽の設置の向上など、まずはそこから手をつけるべきです。また、魚を取り巻く環境の改善も然りで、それならば、尾鷲漁協の更新も必要ではないかと考えるし、マダイカレーの開発よりも、マダイ養殖業者の生き残りに焦点を当てるべきですが、「ハード面は検討する。」で終わってしまいました。

 誰でもわかっていると感じるのですが、1次産業を再興させることは、小さい単位ではできるとしても、自治体の底上げとしてなしえる事業ではありません。それなのに、ハード面の整備にビジョンが無く、小額のソフト事業しかできないのであれば、もっとほかに進める施策が、今の尾鷲市には必要ではないのかということが、私の根幹となる主張のはずでした。しかし、ここで時間が残り少なくなってしまい、うやむやで終わってしまう結果となりました。

 ほんのさわりしかいえませんでしたが、地方自治体が生き残りをかけてやれることは、「地域福祉と学校教育の充実」です。ここさえ押さえておけば、まちづくりなどを行政が主導しなくとも、まちは衰退することがありません。事実、それしかやっていない自治体で、人口が増加している自治体もあります。もう少し詳しく言えば、そのようになるには、もっとまちがコンパクトになるべきなのですが、国や県の協働事業をやっているだけでは、尾鷲市としての特色はでるはずがありません。その特色を出すのが知恵を出すことであり、ときの市長の手腕が求められる施策になります。

 とくに、地域福祉という言葉の意味を、もう少し共有したいと考えておりましたが、「予算はバランスよく配分する」との言葉に、「それを世間はバラマキと呼んでいるのに…」と感じたところです。確かに、予算をバランスよく配分できれば、それに越したことはありません。しかし、無い袖を振っている状態で、結実するかどうかも怪しい施策や事業に、小額ずつバランスよく割り振ってみても、市民やまちの利益につながるのかと言えば、一部の市民の身分保障がされるだけではないでしょうか?

 それでも、尾鷲市というまちを維持するためには、欠かせない必要経費となっているのが、今の地方自治体の現実にもなっています。あえて言うと、「これは公務員を維持するための予算ではないか?」と、感じることがあります。しかし、公務員がいなくなったとすれば、ほぼ全ての自営業者が衰退している中で、尾鷲市の経済はどうなってしまうのだろうとも考えます。ここに、「バランスよく」が適用されればよいのですが、市長の構想の中には、まずは公務員の維持があるのかなとも感じました。

 地方自治体の多くは、公務員がまちの経済を支えています。尾鷲市においても、公務員と呼ばれる市民が、まちの就業人口の多くを占めています。まさに、尾鷲市役所がトップ企業であり、次に公立学校の教員や、国や県の職員が続くはずです。なので、バランスよく予算を配分するというのは、ある意味では間違っていない気もします。予算があれば、それ以上の経費がかかったとしても、公務員の雇用が保証され、まちの経済活動に、かかった経費を還元するという形で寄与してくれます。

 しかし、一方では、ここに格差社会ができた構図があるように感じます。もちろん、私のような市議会議員も、特別職の地方公務員なので、格差をだしている側として批判を受ける立場です。また、行政職員などの公務員のように、決まった就業時間がないために、「遊んで税金をもらっている」とも言われます。その点は、日ごろの活動などで証明していくしかないのですが、公務員と自営業者の格差は痛感するところです。かといって、無下に公務員批判を展開しているわけではありません。

 ただし、地方自治体の現実といえど、住民自治に移行できることは率先するべきで、それで住んでいる住民にわずかでも光明がさすのであれば、まち全体のポテンシャルがあがるような気がしてなりません。公益を考えて活動している人が、公務員であるという考え方ができるような自治体をめざせば、全市民が公務員であってもいいはずです。それには、法的な根拠など、現実的でないこともでてきますが、いまさら産業振興や観光業で、特色ある尾鷲市になる要素は各段に低いと感じています。

 岩田市長の答弁を聞きながら、半ば自棄になってというか、こんなことばかり考えていました。財政難や少子高齢化、過疎化、医療水準の低下などと、二進も三進もいかない自治体は、もはや公務員頼みでしか生き残れないとすれば、なんとも悲しい現実です。確かに、バランスよく配分される予算は、少しでも生きながらえる自治体を保障するかもしれません。事実、それで尾鷲市はなんとか維持できているとも言えます。しかし、そうなるしかないまちで、私や私の仲間たちは、天に向けて唾を吐いているとも思いたくはありません。私たちのように率先する市民は、それらの対極にいるのではなく、可能性として存在していると言いたいです。

 このまちの将来や未来を考えていくのは、岩田市長の仕事ではなく、このまちに住んでいる全ての住民の必須課題であるというのが、本音のところだと感じた一般質問でした。本当に、不甲斐無い一般質問で悔しい限りです。あとは、委員会審査の場面で力を発揮できるようにと、一般質問のやり取りについては、次回の機会までに修正していきます。
by owase874 | 2010-03-11 02:56 | 端無の一般質問

岩田市長が考える尾鷲市の将来像とは(一般質問要旨)

 10日(水)の10時ごろから、私の一般質問がはじまります。

 壇上にて、質問内容を読み上げるにあたり、その内容を公開します。なお、市長とのやり取りがかみ合うための、担当課からの聞き取りがまだなので、当日までに一部変更する場合もあります。


 今年度は、新たな総合計画を策定する年度であり、今後の尾鷲市にとっても非常に重要な位置づけです。市民生活に直結する尾鷲市の将来を担う計画であることから、まず、この第6次となる総合計画について、市民にわかりやすく、端的にご説明願いたいと考えているのですが、いかがでしょうか?

 また、尾鷲市都市計画マスタープラン(案)のパブリックコメントも、今月8日の月曜日に公表されていましたが、これも岩田市長が考える尾鷲市の将来像と密接な関係があることですので、尾鷲市都市計画マスタープランについても、市民にわかりやすく、端的にご説明願いたいと考えているのですが、いかがでしょうか?

 さて、岩田市長は、三日に一魚マイ箸で、漁業と林業の振興を考えていると揶揄されていますが、それは付加価値的な要素であって、根本を解消する施策であるのかなと感じます。もちろん、それを承知の上でやっておられるのでしょうが、今の尾鷲市の状態から考えると、「全面に打ち出す施策であるのか?」との疑問も出てきます。市税収入など、自主財源の減収などによる財政難や少子化、高齢化、過疎化、産業振興の不振、地域医療の低迷、学校教育のあり方など、今の尾鷲市にとって負の財産となる話題は、いわゆるハッピーニュース的な話題をはるかに上回っている状態に感じます。所信表明では、そのような重要課題への熱い取り組みを期待していたのですが、そろそろ住民自治の観点で任せられる事業と、これは行政主導でやらなければならない事業を、もっと事業仕分けする必要性はあるのではないかと考えるのですが、いかがでしょうか?

 僭越ながら、私が創造する尾鷲市の将来は、全ての住民が住みよいと感じられるような地域福祉と、尾鷲市の未来を担えるような特色ある学校教育の充実であると考えています。これは、ときの市長が率先しなければなし得ない行政主導の施策であり、流入する人口に期待するよりも、「すでに住んでいる住民サービスの向上」が、地方自治体のあるべき姿ではないのかと考えています。そう考えると、まちの再活性化などとして位置づけられるまちづくりはもとより、ボランティア活動や市民団体などの地域コミュニティへの支援も、地方行政が主導する世相ではないのかと感じます。私自身も、率先する市民を自負して、諸所の活動をしておりますが、「尾鷲市やこの東紀州を、住みよい地域にしたい。」の気持ちがあるからです。まちに住んでいる人たちの中で、ほっといても行動する人は必ずいるので、それを行政主導で支援するのではなく、後方支援として存在感を示してくれるだけで十分ではないのかと感じます。今回の当初予算書や所信表明を見聞きして感じたことは、「魅力ある魚のまちづくりの事業理念は理解と評価はできますが、これを約870万円かけて行政主導でやる必要性はあるのか?」と感じたところです。

 この事業については、東紀州の観光とまちづくりを担う目的で、似たような事業を推進している東紀州観光まちづくり公社があり、尾鷲市も約350万円の負担金を計上しています。また、職員2名の派遣も行っております。単純に、「相応分の負担をしていることからも、公社の方でやってもらえないのか?」と感じるのですが、尾鷲市がもっと力を入れて取り組まなければならない施策は、他にあるように感じたのは私だけでしょうか?

 さらに、お魚市長とも言われるように、岩田市長が魚を全面に売り出す気持ちも理解しているつもりですが、尾鷲市の漁業従事者は年々減少傾向にあります。担当課に聞いたところによれば、尾鷲市内の漁師の数は、現在1,500名あまりとのことでした。これは、所信表明においても、魚価の低迷なども含めて、岩田市長自ら論じているところです。まずは、この課題にあるような支援策やテコ入れを、行政主導でやった上での魅力ある魚のまちづくりではないでしょうか?岩田市長が毎日のように足を運んでおられる尾鷲漁協においても、近代化しているとは言い難い老朽化と、施設全体の不便さがあるように感じます。その点においても、岩田市長はどこの誰よりも、目につくことだと感じるのですが、魚を売り出すのであれば、やはり根本からの施策を考えるべきではないのだろうかと感じるところです。このことについては、初日の一般質問で、大川議員も意図した発言をしています。

 また、例えば、私も三木浦湾で養殖されているマダイや、工夫され加工されたマダイをよく食べるのですが、マダイ養殖の業者自体は減少しています。養殖マダイの浜値が低くなったことが大きな要因であると考えられますが、それでも三重県におけるマダイ類の養殖業自体は、全国第3位の規模を誇っており、その大部分が尾鷲市内の養殖マダイ業者で占められています。マダイ養殖の先進地として、高い養殖技術や天然モノに近い環境で養殖している現実があるので、ここにも行政主導で衰退させない支援があるように感じます。

 このことからも、お魚定食やマダイカレーを考案することを行政が主導しても、その魚を提供する側が疲弊している現実があるならば、それこそ本末転倒ではないのでしょうか?私も、岩田市長が掲げる「魅力ある魚のまちづくり」については、反対する意見はありません。むしろ、魚を取り巻く自然環境や、住民の意識改革など、もっと大きな根本からの改革からはじめるのであれば、痛みを伴う財政支出は、岩田市長の創造実現には不可欠であるとも考えています。これだけの壮大なまちづくりを提唱するのであれば、その勇気こそが、今の岩田市長には求められているのではないでしょうか?

 これと全く同じことが、マイ箸事業であって、何もしないよりはあったほうがよいのですが、これで林業全体が改善されることは無いように感じます。林業従者においても、同じく所信表明にありましたが、木材価格の低迷も相まって、減少の一途をたどっております。これも、3haを越える尾鷲市内の林業経営者の数は、170名に満たないとのことです。

 魚やヒノキでまちを売り出すのであれば、やはり就業したくなるような魅力づくりに行政主導が必要なわけで、ここに着目しないでソフト面にテコ入れする情勢でないと強く感じたところです。

 一方、担当課においては、各種のネットワークを利用しながら、就業人口を増やす事業展開をしています。ここに岩田市長独自の意向が反映されているのかと感じるのですが、例えば、インターネットの検索サイトで、「尾鷲(スペース)漁業」と打ち込んでいただくと、まずトップページにいささか古い関係する情報が掲載されているのですが、5段目くらいで「尾鷲意漁業体験教室」案内が表示されます。ここからでも、「尾鷲市としてやるべき事(できること)」があるようにも感じるのですが、検索した内容がトップに表示されるのは、それだけアクセスがあるということです。せっかくアクセスした人が、古い情報をクリックしてしまうのは、尾鷲市にとってはマイナスイメージだと感じます。いささか質問事項が道をそれてしまいますが、「尾鷲(スペース)林業」と検索すれば、私も資料として利活用している有益なサイトが表示されます(尾鷲の林業)。しかし、「尾鷲(スペース)病院」と検索すれば、尾鷲総合病院がトップに表示されますが、いくら財政難であるとはいえ、正直見栄えのしない公式サイトがトップに表示されても、検索した人の落胆は、もしかすると尾鷲総合病院に興味を持った医師や看護師にもあるかもしれません。ぜひ、岩田市長も、三日に一魚などでインターネットの利用者であるならば、わがまち尾鷲市が、インターネットの世界でどのように表現されているのかをみていただきたいと申し添えておきます。

 実際には、魚もヒノキも、世界的な視点を必要とすることなので、尾鷲市だけでは創造しがたい、解決の難しい課題になります。そこにあえて行政がテコ入れするには、かなりの財政負担をともなった勇気がいることになるでしょう。それだけに、岩田市長が進めようとしている魚とヒノキの施策は、将来にわたって継続する事業なのかと考えるところですが、これらの施策の継続性についてはいかがでしょうか?

 以上のことから、手前味噌な施策も大切と考えながらも、根本となる施策を打ち出すことの方が、今の尾鷲市には必要ではないかと感じています。そこに、私の考える地方自治体のあるべき姿である、「地域福祉と学校教育の充実」との多少の隔たりがあるように感じた所信表明でありました。

 そこで、地域福祉についてですが、当初予算書をみても、地域福祉に関係する予算は、民生費や衛生費のなどで、全体予算の約47%近くを占めています。かといって、手厚い施策かといえば、ほとんどが国や県の支出金が負担されている協働事業が多く、岩田市長鳴り物入りの単独事業というのは見かけなかったような気がしています。所信表明を改めて読み返してみても、独自事業ではなく、担当課が継続して進めてきた協働事業が多いように感じました。もちろん、無くてはならない事業ですが、住みよいまちをつくるには、地域福祉の充実があって然りです。まずは、住んでいる人の幸福度が満たされるような施策がなければ、尾鷲市のよさを外部にはアピールできないのではないのでしょうか?

 私事ですが、昨年8月に、初めての長女を授かりました。尾鷲総合病院で出産しましたが、あらためて地域医療の重要性を感じました。その後の子育て支援についても、尾鷲市の担当課がやっている事業などがいくつかあって、私も育児を率先する父親の一人として参加していますが、「これで尾鷲市の子育て支援は万全」とまでは言えません。どちらかといえば、行政主導の育児支援であるので、「育児する側の希望で進められている」というよりも、「行政側の都合で進められている」といった場面を感じるときがあります。近隣の自治体や、率先する自治体を調べると、通り一遍等でない施策が打ち出されており、子育て支援などの地域福祉の充実で、人口の流入が増減した自治体もあるほどです。幸いにして、尾鷲市は、暮らしよい、生活しよいまちだと実感しています。旧町内であれば、市役所も、駅も、病院も、銀行も、スーパーも、学校施設も、歩いていかれる距離に点在しています。子育てには欠かせない、緑地公園などが少ないと感じますが、それでも子どもからお年寄りまで、生活するには不自由が少ないまちだと感じます。ぜひ、このことをアピールしながら、まずは住んでいる人たちの満足感、幸福感を得られるような施策に期待するところですが、岩田市長は尾鷲のまちのよさは、どこにあると考えているのでしょうか?

 一方では、尾鷲市は、障がい者には住み辛いまちとも聞かれます。障がいにもさまざまありますが、例えば、発達障害など、発達障害者支援法の定義にあるような心理的発達の障がいの人たちにとって、このまちで自己完結できる支援体制があるのかといえば、疑問に感じるところです。所信表明においても、「紀北地域障がい者福祉計画」の新たな策定も計画するとありました。ぜひ岩田市長が考える尾鷲のまちの住みよさに、障がいをもった人たちはもとより、とりわけ外見では判断されがたい発達障害をもった人たちが、子育てから学校教育、地元就業に至るまでの支援体制の確立をお願いしたいところですがいかがでしょうか?

 また、私が考える重要課題のもう一つである学校教育ですが、地域福祉と学校教育は、密接に関係していると感じています。子どもを生みやすい環境が、やがては育てやすい環境になり、学校教育で、尾鷲市というまちの素晴らしさや郷土愛が培われることになります。ひとりの子どもをトータルコーディネートできる環境が、行政主導や民間主導でレパートリー多くあることが、重要と考えるのですが、尾鷲市の将来や未来を担ってくれる子どもたちを考えたとき、学校教育のありかたも検証する時期にきていることは言うまでもありません。この事項については、他の議員の一般質問の内容と重なることからも、私からのさらなる質問は控えさせていただきます。しかし、密接な関係であることからも、この点において、岩田市長の考える学校教育について、少しお考えをお聞きしたいのですがいかがでしょうか?また、答弁を求める申請をしておりませんが、畑中教育長におかれましても、この件に関してどのようにお考えかをお聞きしたいのですがいかがでしょうか?
by owase874 | 2010-03-09 00:10 | 端無の一般質問

10日(水)の10時より、一般質問をします

 今回の一般質問には、近年最多の9人が登壇します。

 私は、2日目にあたる10日(水)の1番目に登壇します。本会議再開後の10時頃なので、傍聴に来やすい順番となります。都合のつく方は、ぜひ足を運んでください。また、今回の一般質問の通告は、「所信表明について」であり、「岩田市長が考える尾鷲市の将来像とは」になります。

 所信表明については、先のブログでも考察していますが、より深い考察を、質問にかえていこうと考えています。過疎化や少子化、財政難という三重苦の中で、尾鷲市の将来像をどのように描いているのかを、岩田市長の発言には注目しています。

 当日までには、ある程度の質問内容を公開しますが、今回の所信表明には、ちょっとばかり落胆したのも事実です。世相を反映した予算編成であるのかや、地方自治体が、生き残りをかけた予算編成であるのかなど、「本当に、このまちを観光業で売り出すことができるのか?」、「まちづくりなど、市民主導でできるような施策は、この期に及んで行政が主導する必要があるのか?」、「子育て支援や、マイノリティといわれる人たちにこそ、充実した施策が必要ではないのか?」など、一つの間違いで、かなりの打撃を受けるのは必至な情勢です。

 それでは、詳細は、後日に報告します。
by owase874 | 2010-03-06 00:11 | 端無の一般質問

一般質問のテーマは3つです

 12月1日より、定例会が始まっています。

 初日は、上程された議案説明はもちろんのこと、岩田市長の市政報告もありました。しかし、岩田市長ならではと言える施策の盛り込みはありませんでした。ちょっとばかり期待していましたが、まだそのときではないようです。確かに、無い袖は振れませんが、何もしないという選択では発展はありません。どこで痛みを伴い、どこに力を入れるかですが、まだその改革の全容は、明らかにはなっておりません。新年度予算が計上される3月定例会が大きな山になりそうです。

 さて、8日(火)からはじまる一般質問ですが、3日(木)の11時が通告の締め切りでした。最終的には、私を含めた4人の議員が登壇することになりましたが、正直に言って、16人中の4人は少ない気がします。登壇しない議員の中には、改選されてから一度も登壇していない議員もいるので、議会改革の旗印とのギャップを感じる場面です。毎回すればよいわけでもないし、岩田市長が自分らしさの施策を打ち出していないことも関係しているのでしょうが、かといって何もしないままでは、何も起こりません。そうやって、ここまで来てしまったのかも知れないし、それでも動いているからこそ、ここまで持ちこたえているのかはわかりません。

 わかっていることは、間違いなく市民の1票が、今の議会をつくり、岩田市長を選んでいるのです。何もしないことに期待して1票を投じていれば、それはそれで何も言えなくなりますが…そういった意味では、先だっての衆議院選挙は、変わることに期待した国民の1票が、事業仕分けや公共工事の中止などにみられる現政権の断行にあらわれています。確かに、日本の国の仕組みは、自民党政権時とは変わっていっています。それが、吉と出るか凶と出るかは、私たち市民が見守るだけでなく行動すべきところです。

 脱線してしまいましたが、4人の登壇の内容は、今日付けの地元紙にも掲載されていました。
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 私の質問は大きく3つで、時間としては45分を想定しています。今回は、短く端的に心がけ、自分の考えを提案型で意見するよりは、岩田市長の率直な意見を聞き出せやしないかと考えています。なので、岩田市長の返答次第では、持ち時間は想定の45分よりも短くなってしまうかも知れません。

 まず、CO2の削減については、民主党のマニフェスト2009に、「CO2等排出量について、2020年までに25%(1990年比)、2050年までに60%超減(同前)を目標とする。」とあります。マニフェストに具対策としても明記されていることを参考にしながら、尾鷲市でも取り組める施策はあると考えているので、岩田市長の考えを聞きたいところです。国民の参加がなければ、政権政党が声を出すだけでは、達成なしえない公約なので、岩田市長がいつも言っている「市民参加によるまちづくり」にはもってこいの内容だと考えています。
 そのためには、どこかの自治体がやり始めたことを踏襲するのではなく、「自治体が取り組める尾鷲モデル」として、率先することに期待しています。「嫌が上でも25%削減に協力しなさい。」ではないので、まずは取り組むことが大事ではないでしょうか。

 次に、避難勧告についてですが、これは先だっての台風18号のときに感じたことを、岩田市長に問うてみたいと考えています。あの時は、避難準備情報の発表が16時と早く、これにはとても感心したところです。自治体の中には、避難準備情報を発表せずに、切羽詰ったところで避難勧告を発表する場合もあるので、避難への心構えとして、避難準備情報をあの段階で発表したことは、尾鷲市としての対応状況も整っていたことになります。事実として、この発表により、早い段階での避難が始まり、結果として雨足が強くなってからの避難が激減しました。
 一方、避難勧告も発表されましたが、ここに問題はなかったのかを検証しているかが焦点になります。発表された時間が23時15分と深夜で、しかも一番風雨の激しいときだったので、あの場面での発表は、先の避難準備情報とのギャップを感じたところです。もしも、あの発表を元にあわてて避難をすれば、逆に被災する事態になりかねません。また、そう感じるのは、避難勧告の発表が尾鷲市全体なので、「自分の住んでいる地域はそれほどやのに。」と感じた方も多かったはずです。避難準備情報は、全市に発表して注意を促す役割が大きいですが、避難勧告は、本当に避難を始めないとならないような地域に限定できないのかと考えるところです。

 最後の、住民自治については、中井町のまちかどHOTセンターについてです。ここには、新産業創造課のまちづくりプロデュースセンターの職員が2名在駐していますが、この場所の1階は、尾鷲観光物産協会として占有状態です。そのため、建物2階に事務所を持っているのですが、そろそろ引き上げてもよいのではとの声があることを、岩田市長に問うてみたいところです。当初の目的を果たしたともいえるし、リクエストがあったとしても、本庁の方で対応できるのではないかとも考えます。
 全国の自治体が、住民自治に向けて模索をはじめ、率先しているところでは、すでに市民への移行も始まっています。それは、市民でもできることがわかってきたことと、それだけのリクエストを、行政が公的負担で取り組まなくとも、民間委託で経費を抑えられる目的もあります。また、職員2名が本庁に戻れば、仕事や経費の面でも、軽減されるところがありそうです。

 以上のことを考えながら、岩田市長の意見を聞いてみたいと考えています。
by owase874 | 2009-12-04 00:20 | 端無の一般質問

本日、一般質問をしました

 今日の午前中、10時50分に登壇しました。
 以下が、登壇時に読み上げた質問内容です。

1.防災・減災について
 発災後に効果を発揮するネットワークの構築と、ネットワーク化による防災・減災の取り組みについて

・尾鷲市における防災・減災のネットワークの構築は、すでに行政主導で行われており、先の防災訓練なども、その効果を高めることに重きを置いた訓練と見受けました。そのことを尊重しつつ、「もっと拡がりあるネットワークの必要性」を問いかけるのが私の論点であり、「防災や減災を得意とする県内外のNPOやNGOとの連携」を提案します。

・市内のNPOとの連携については、いくつかの組織や団体と防災協定などを結んでいますが、尾鷲市を越えた県内外との連携までには至っておりません。昨今の災害を受けた被災地を調査すると、発災後3日目頃から立ち上がる災害救援のボランティアセンター(以下、DVC)などは、地元社協はもちろんですが、全国のNPOやNGOとの連携によって設置されています。これは、5年前の旧海山町での豪雨災害後のDVCをみても、当時の海山町を越えた県内外のNPOの連携によって設置され、その後の運営もされています。

・私が提案することは、「非日常の世界」で初めて連携するのではなく、「日常の世界」つまりは、災害の発生の如何に関わらず、県内外のNPO・NGOと連携をとることができれば、防災訓練への参加だけでなく、防災・減災の教育または学習や研修会といった場面でも、尾鷲市にとって有益だと考えています。そのためには、ただ単に防災協定を締結するだけでなく、市民生活に防災や減災の意識を持たせる相互の活動を提案いたします。

2.教育環境について
 少子化に伴う、児童・生徒の減少が著しいが、尾鷲市の文化・伝統を守り、将来や未来の尾鷲市を担っていくための教育環境について

・まず、この質問に対しては、突き詰めていけば、「教育委員の人事」にまで言及することになりますが、このあとに登壇する南議員の質問事項にもありましたので、私の質問では遠慮させていただきます。しかし、市長自らが私の質問に対して言及していただくことを制限するものではありません。

・尾鷲市における少子高齢化の波は、他の地方自体と同じように、暗い影を落としております。これに対応する施策といいましても、全国的な自治体の悩みであり、まさに国の根幹に関わる課題となっております。この対策については、先に政権交代した民主党をはじめとする現政権に期待するところですが、教育における環境改善も、現政権の公約で知るところです。

・そこで、尾鷲市の教育環境で、特に岩田市長が望む教育環境とはいかがなものでしょうか?たとえば、尾鷲市には、旧町内のヤーヤ祭りや梶賀のハラソ祭り、九鬼のニラクラ祭りといった、地域に特化した伝統的な祭りがいまなお保存されています。その継承には、次世代に担い手である子どもたちに大きく期待するところですが、少子化の中で、祭り自体の規模が縮小されている現実も見受けられます。教育現場にも、地域の祭りを授業に取り入れていますが、将来や未来につないでいくという観点で、カリキュラムに組み込んでいくなどできないものでしょうか?

・また、尾鷲市を支えてきた魚業や林業などの1次産業の実態や展望、必ず発生するといわれている地震や津波などの防災・減災の学習など、尾鷲市ならではの地元教材を用いたカリキュラムの編成など、基礎基本学習などの画一的な授業も必要ですが、このまちに特化した教育環境の充実にも期待したいところです。

・一方では、学校再編成や学校耐震化など、少子化や財政難に合わせた施策も必要になりますが、特色ある尾鷲市にするためには、このまちの将来や未来をつなぐ子どものうちからの教育環境が大きな影響を与えるのは必至です。そのためにも、この尾鷲市について深い考察や理解ができる教育環境の構築が必要ではないでしょうか?

3.美し国おこし・三重について
 三重県が策定した6ヵ年計画の事業であるが、尾鷲市における利点と、期待する効果について

・当初より、県議会でも話題になっていましたが、美し国おこし・三重が6ヵ年の計画で始まりました。美し国おこし・三重については、県からの情報発信で知るところですが、私が知る限りでは、「(目標が大きすぎて)何をやっていこうとしているのか?」、「市町との連携はあるのか?そもそも(市町も県も)必要としているのか?」、などと感じていました。

・それでも、すでに連携が始まっている事例などみていると、「コミュニティビジネスに特化した事業を支援している」とも考えられます。しかし、コミュニティビジネスの支援であれば、市町の担当課による支援はもとより、県としても違う部局で似たような取り組みをされています。そもそも、この尾鷲市をはじめとする東紀州には、県庁での「東紀州対策局」はもとより、尾鷲庁舎には「東紀州観光まちづくり公社」が設置されています。これらとの整合性や連携も(そもそもいるのかどうかはわかりませんが)定かではありません。

・行政によるさまざまな民間支援は、ないよりもあったほうがいいのですが、美し国おこし・三重の取り組みは、東紀州やとりわけ尾鷲市にとっては、「どのような利点と効果」を期待するものなのでしょうか?私が知る限りでは、「支援の仕方によって、一番影響を受けるのは市民」との思いもあることから、「さまざまな取り組みが集約されるか、それぞれの情報が、相互連絡で共有される仕組みづくり」が必要なのではと考えています。

 考察については、のちほど掲載します。
by owase874 | 2009-09-18 15:20 | 端無の一般質問

日常と非日常に対応できる力とは?(一般質問と追加議案)

 昨日は、私の一般質問の登壇日でした。

 率直な感想は、言葉が悪いですが「脱力感」です。防災・減災における専門的な言葉を交えても、またはわかりやすいような事例を挙げて説明しても、あまり期待する言葉として返ってきませんでした。そのようにしているのかも知れませんが、どうも中身の薄い、「反省している」、「これからやっていきます。」、「ありがたいです。」と言った、具体性に欠ける返答が多いのです。私の質問が幼稚だったかもと、振り返りをしていますが、自治体トップの言葉としては、あまりにも稚拙な返答が多かったのではないでしょうか?

 一般質問の内容や詳細は、別立ての記事にしますが、前回のように取り留めの無いやり取りや、関連の無い話になるのは避けたかったので、持ち時間80分の内、60分位でまとめようと時間配分を考えた構成にしていました。それでも、やっているうちに、「暖簾に腕押し」のごとく、危機感の感じられない返答に脱力感を受けました。「してやられた」のかもと考えますが、頻繁には起こらない地震や津波の大災害は、1度来れば自治体の根幹を揺るがすような被害をもたらします。その数少ない非日常の世界を想像しながら、今ある力と、不足する力と、そのときの財源を鑑みながら、自治体トップとして対応していく力は、はたしてあるのでしょうか?

 私自身の未熟さが大きいでしょうが、満足のいかない悔しさを感じています。


 一般質問が終了した午後には、本定例会中に、追加議案が執行部より上程されるのにともなって、議会運営委員会と全員協議会がありました。

 議案第61号として上程された内容は、「尾鷲副市長の選任について」でした。全協では、執行部からの要請で、本人より簡単な挨拶を受けましたが、これで採用されたわけではありません。25日の定例会最終日に、既に上程されている議案の審査について、各常任委員会の委員長報告を受け、その議案について質疑と討論が行われたあとに、追加議案の上程がされ、総務産業常任委員会に委員会付託されます。これに伴い、本会議が暫時休憩に入り、その間に委員会で審査を行います。

 委員会の審査を受けたあと、委員会での採決を取り、再開された本会議で、委員長報告、質疑、討論のあとに、追加議案を含めた本定例会に上程された議案の採決が行われます。

 執行部からの説明を聞きながら、自治体トップには、ナンバー2である副市長も含めて、日常においても、非日常においても、対応できる確固たる力が必要だなと、あらためて感じました。もしも、市長にその力が欠けていたり、自信が無いときには、補う意味でも副市長にかかる力が必要になります。そのかかるであろう大きな力に、副市長が対応できるかではないでしょうか?

 そう言ったことも考えながら、人事について考えていきます。
by owase874 | 2008-09-11 14:32 | 端無の一般質問

防災について、一般質問をします

 今日は、第3回定例会における一般質問の通告期限でした。

 私も、9月が防災月間と言うこともあり、また尾鷲市における防災や減災の活動をより身近に感じていただきたい気持ちもあり、防災についての一般質問を行います。

■質問のテーマ
 財政難であっても取り組める、防災や減災の活動について

■要旨
 1.災害による被災を事前に知っておくことはできませんか?
 2.災害情報のメール配信をもっと活用できませんか?
 3.災害発生後の連携を、防災訓練に取り入れることはできませんか?
 4.財政難でも取り組める防災や減災について、奥田市長の考えを、具体的に実行できる施策としてお聞かせ下さい。

 私の登壇は、10日(水)の10時からを予定しています。都合のつく方の傍聴をお待ちしております。
by owase874 | 2008-09-05 14:36 | 端無の一般質問

公共建物の耐震と、住民主導のまちづくり~私の一般質問~

 私の一般質問は、大きく2つのテーマでした。

 公共建物の耐震化では、学校の耐震化が話題になり、先行して計画されていますが、市役所や消防署など、災害(地震)発生後、直ちに対応を迫られ、かつその後の復旧や復興の拠点となる建物の耐震状況や、多くの住民が避難するであろう指定避難所の耐震状況など、その優先順位や市長の考えを質問しました。

 具体的には、

 「調べた限り、各自治体では、公共建物の耐震化は、市役所や消防署の優先順位が高い。尾鷲市では、学校が先行されているが、市長の考えはどうか?」

 「視察をしたとき、尾鷲消防署は、訓練塔の倒壊が予想されているが、現状では耐震化などの予算がない。しかし、もし倒壊するようなことがあっても、人的被害が及ばないような対策を講じていると聞いた。市役所は何か講じているか?」

 「仮に、優先順位が2番であっても、市役所の耐震診断や耐震化計画は、有事に備える点でも有効ではないか?それは避難所でも同じで、職員だけでなく、市民に現状を知ってもらうことは、減災に繋がるのではないか?」

が、このテーマの焦点でした。
 実際は、これほど明瞭に質問できませんでしたが、概ね趣旨にそった内容でした。これに対する市長答弁は、

 「優先順位はつけられるものではなく、どちらも(耐震化)したい。」

 「予算のことはあるが、(学校耐震化)と同時進行したい。」

でした。
 もちろん、私の質問以上に答弁されており、ここでは要約していますが、やり取りの中で、「耐震化の優先順位」が焦点になってしまい、こちらの意図が伝わりきれてなった気がしました。この点は、担当課の聞き取りでは説明していたことなので、市長とのすり合わせができていたのかな?と感じました。しかし、私の期待以上に、「同時進行する」という施策を回答していただいたので、大きな収穫となりました。

 一方、まちづくりでは、市長が考えている中心市街地の想定を皮切りに、住民自治に繋がる住民主導のまちづくりを念頭に置きつつ、市長公約の具体的な説明を求めました。公約には、「まちづくり工房」と「ご意見番工房」があり、既に稼動しているまちづくりプロデュースセンターとの相関性も求めました。

 具体的には、

 「市長が想定している中心市街地の発想は、尾鷲市においてはどこになるのか?」

 「駅前からの商店街通りを、市長はどのように受け止めているのか?」

 「まちづくり工房と、ご意見番工房は、まちづくりプロデュースセンターとどこが違うのか?また、部署として新設するのか?」

でした。
 これに対する市長答弁は、

 「中心市街地の想定は尾鷲市全てである。」

 「私が誰よりも愛する商店街通りは、なんとかしなくてはならない。」

 「公約の工房については、今年度中には進めたい。新設もありうる。既出のセンターとは違った想定になる。」

でした。あまり的を射ていない答弁でしたので、再々質問をしましたが、公約の工房が行政主導で行われていく想定だったので、

 「住民自治を考えた場合、また、財政難を考えても、行政のスリム化は不可決ではないか?」

 「住民のサポート役や、引き立て役が行政の役割であり、行政主導では継続していかないのでは?」

と再質問しました。
 結局、あまりかみ合わずに80分の持ち時間がきてしまったのですが、奥田市長の考えるまちづくりは、住民主導の趣旨を理解しつつも、現状では行政主導でないと立ち行かないということでした。

 はぐらかされたのか、そこまでの施策が出来上がっていなかったのかはわかりませんが、今後は質問の組み立てをしっかりしておかないと、市長答弁でずれていく修正が難しくなることがわかりました。
by owase874 | 2008-06-15 00:06 | 端無の一般質問


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

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ご挨拶とブログの概要

当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

質問や批評など、ご意見がございましたら、下記宛にお願いします。何かしらの方法で、きちんと対応させていただきます。ただし、ブログのコメントには、できる限り返答をいたしますが、端無自身の裁量になることをお許し下さい。

◆ブログ管理者
 未来874事務室
 熊野市飛鳥町佐渡462番地
 0597-84-1033
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なお、たくさんの意見や考えをお聞かせ願いたいので、直接にお会いすることも可能です。日程調整などしますので、その旨をお伝え下さい。

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