カテゴリ:住民自治を考える( 6 )

第1回飛鳥地区地域まちづくり協議会会議を傍聴する

 情報をいただいて、第1回会議傍聴しました。

 議員の参画に対しては、それぞれの地域で違いはあるようですが、地元議員としては気になる取り組みです。
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平成26年度「地域まちづくり協働事業」


 委員の選出は、各地区の区長さんや地縁団体、ボランティア団体の代表者といったところですが、とくに参加に制限はないようです。気になったことは、最年少が40代の1名で、参加年齢が極端に高いと感じたところです。このあたりは、賛否両論あるかも知れませんが、これからの飛鳥町を存続させていくには、幅広い層がいてもいいのではなと感じました。つまりは、充て職にするのではなく、「10年後、30年後の飛鳥町を想像し、実践できる」希望者を募ることです。そして、年齢に関係なく、「後退的意見、ネガティブな発言」をしないことを第1義に進められる人たちが集ってほしいとも感じました。だって、「2040年には消滅集落になるからの」なんてことが話題になるよりかは、もっと明るい未来を語りたいものです。

 少なくとも、私は41歳で、娘は4歳ですが、娘が成人するくらいまでは、しっかりと地域に見守られて育って欲しいし、そうできる仕組みづくりや環境整備をしたいです。また、寿命などで減っていくのは別として、これ以上に人口を減らさない知恵と実践をすることで、娘にとって誇れる飛鳥町にしたいと考えています。そのために、不退転の決意で地元に戻り、さまざまな仕掛けをしているのですが、例えば、僕たちが飛鳥熊レス村で取り組んでいることなどは、ほとんど知られていないことにも愕然としまし、広報力のなさを痛感したところです。

 この日の会議では、今年度の予算と計画も示されていましたが、3月議会で承認された予算や事業は執行されておらず、「関係者の返事待ち」とのことでした。また、昨年度よりは、まちづくりにかかる予算は増額されていましたが、約130億円の一般会計予算に対して、飛鳥町のまちづくりの予算は約100万円ちょっとでした。ほかの地域はわかりませんが、数十万円程度だった昨年度でも、事業ができずに一部を差し戻したということですので、予算や事業の執行を確実に進めていくシステム化が未熟なのかと感じました。単純には、もったいなと感じたのです。

 これほどまでに集落が疲弊すると、希望が少ない現状も理解できますが、例えば、熊野レストレーションによる昨年の飛鳥熊レス村での活動は、1,500キロ近い赤紫蘇の出荷と、約200キロの赤大葉高菜の出荷を実現しました。また、飛鳥熊レス村での作業を中心に、年間600人ほどの訪問者が飛鳥町にありました。今年も、3トン近い赤紫蘇の出荷を見込んでいますし、作り手が減ってきている赤大葉高菜についても検討しています。また、飛鳥町内の里山保存を模索し、伐らせてもらえる支障木などあれば、いつでも相談にのれる体制を取っています。つまりは、中山間地域の支援策を模索しながら、飛鳥町での取り組みをモデルにできないかを考えているのです。そこには、後退的な意見はなくて、関係者が喧々諤々しながらも、未来に進んでいるのです。

 さらに、飛鳥町のまちづくりを進めていく、第3次飛鳥地区地域まちづくり総合計画の原案も資料にありましたが、なんとも味気のない、薄っぺらい内容でした。これには、委員からも苦言がでていましたが、アドバイザーとなっている市役所職員からは、それを肉付けするのが委員に仕事だと切り返されていました。その通りなのですが、なんとなしに継続的なことを書き連ねた総合計画では、「こんなんでは飛鳥町は終わるな」としか感じませんでした。このまちづくり総合計画は、熊野市の総合計画に基いて策定されるものですので、しっかりと私自身も関わっていきたいと感じたのは言うまでもありません。

 鍵となるのは、手前味噌かも知れませんが、市民活動などの第3の公共をどう取り込むかです。現在の地縁団体だけでは、会議の様子を見ても手詰まっている感じでしたので、地域内外との橋渡しができる中間支援組織を介在しながら、多様な主体を地縁団体とリンクさせることです。いまいる飛鳥町の人口でしかモノを考えられないことに、さらには現状の委員でしか考えられないことに、いまの現実があると感じました。そこには、いままでにない手法や仕組みが入り込むので、軋轢も生まれるかも知れませんが、それを行政と協働しながらコンセンサス(合意形成)をとっていくことができます。そういったプロセスを学ぶことができれば、後退的な意見が主体となる会議ではなくなるかも知れません。

 残念ながら、私自身の力不足、役不足、信用不足を痛感したのも事実ですので、課題は大きく試練も大きいと感じました。しかし、私は希望をもって飛鳥町に戻ってきたので、自分に与えられた役割を実践するしかありません。とりあえずは、急ぎ、中間支援と熊野レストレーションのことについて、資料作成しないといけないなと感じました。
by owase874 | 2014-06-27 10:30 | 住民自治を考える

名張市のゆめづくり地域予算制度について

 昨日、東海若手市議会議員の会、第3回定例研修会に出席しました。

 35歳までに市議会議員に当選した議員で構成され、全国若手市議会議員の会の下部組織になります。定期的に活動しており、日程が合えば参加を続けてきています。自分よりも若い議員の話に触れたり、よその自治体議会の実情を知ることは、非常に刺激になります。

 この日は、名張市役所で定例会と研修会がありました。研修会の内容は、名張市が取り組んでいる住民自治について、担当課より説明を受けました。現在の亀山利克名張市長の就任直後に、財政危機宣言を発表し、これに伴う住民自治への道筋として、ゆめづくり地域予算制度が進められてきました。

 地域部の奥村部長より説明を受けましたが、非常にユーモアのある女性部長で、当時からの苦労と、公務員としての責任感を使命感を、ヒシヒシと感じる内容で好感を持ちました。熱い人ってのは、公務員にも多いなと感じる場面でもありました。
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 この制度は、これまでの区長制度を廃止し、小学校区で分けられた住民自治協議会への交付金を新たに採用したものです。地方分権と同じく、地域に主権をお金とともに移譲する仕組みですが、一筋縄ではいかなかった面も、貴重な話として聞かせていただきました。地域が変わることに恐れ、または怠惰し、疲弊していくことを他人の責任にしまいがちな旧制度を改め、元気で活発なアイディアを出す地域には手厚い保障を担保するわけですが、住民自治の根本とも言える制度改革は、見習う点が多いと感じました。

■ゆめづくり地域予算制度
 http://www.city.nabari.lg.jp/hp/menu000015100/hpg000015015.htm

 住民が、率先する市民に変わっていくと、これまでの旧態依然の議員の役割も減ることから、当初の反発は大きかったと予測できます。しかし、自治体に住むすべての人には役割があるので、議員でしかできないことを精査していけば、住民自治はよりスムーズかつ発展へと結びつきます。この制度はまだ道半ばで、市長指示のもとに、反省と改善を進められている点も評価できました。ただし、議会のバックアップも必要不可欠ですが、これらの協議会に深く入り込んでいる議員もいるとのことですので、このあたりの線引の難しさも感じたところです。つまりは、交付金の予算を議決した議員が、その交付金の使途を左右できる立場にいることにもなるので、見方によっては疑問もなくはないからです。

 しかし、地域の元気を形にするよい施策であり、NPOの参画や、中間支援NPOの必要性はこれからだとの声もありましたが、住民、NPO、行政、議会(議員)の関係性がうまく回りだせば、実際には行政の枠を飛び越えた活動にも繋がっていきます。自治体の枠におりながらでも、自治体間の連携は、今後は必要な施策になります。しかし、行政間が繋がるには、もう少し法制度を改革する必要もあるので、ここにNPOの台頭が求められているはずです。ようは、橋渡しするNPOです。それが、中間支援NPOであると感じているので、私も市民活動として参画している分野であります。

 名張市は、関西地方の窓口であり、隣に奈良県が隣接しています。大阪まで50分以内の通勤圏で、ベッドタウンにもなっています。団塊の世代の高齢化など、問題や課題も多いのですが、それだけ有益な知恵が点在していることは、地域の宝になります。この宝を上手に利用し、次の世代に地域を保っていくこの制度は、尾鷲市にとっても、共通点が多いはずです。尾鷲市においては、各地域にコミュニティーセンターを設置し、これを窓口に住民自治を進めていますが、名張市が交付金などの後押しをしたのに対し、尾鷲市はそこから先がありません。

 私も、住民自治への誘いは、議員になる以前からの目標であり、常にこれを念頭において提言を続けていいます。そのために、市民活動も細々ながら継続して、政策提言できる組織を目指しています。8万人規模の名張市ですら、将来への負担と不安の解消に躍起になっているので、2万弱の尾鷲市でできないはずがありません。大事なことは、役割分担と、責任の所在、これに尽きると感じています。
by owase874 | 2013-05-24 13:18 | 住民自治を考える

飯田市のまちづくりと自治基本条例を学ぶ~その2~

 飯田市のまちづくりにおいては、「㈱飯田まちづくりカンパニー」が有名です。
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三連蔵


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まちカン本社「蔵」のある路地


 中心市街地の再活性化をねらって、ハードとソフトの両面をサポートした事例です。ハードには、多額の資金が投入されていますが、ソフト面の充実がその効果を裏付けています。現在も、りんご並木など一部開発中でしたが、今後の経過と発展に興味がもてます。
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まちカン2002がある商店街通り


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昭和22年の大火を教訓に設置された裏界線


 ここでの特筆するところは、ハード面ばかりに頼らず、空き店舗を活用して回遊性を高める施設である「まちカン2002」や、東中学校の生徒によるワークショップにより、天竜川から集められた石で作られた「裏界線」など、ソフト面との両輪でまちづくりを推進しているところです。

 尾鷲においても、三セクで設立された㈱飯田まちづくりカンパニーのような第三者による機関(もしくは組織体)が、まちづくりを率先していくことに期待する視察でした。これが、私の提案する「中間支援を目的とした市民活動センター」になるのです。
by owase874 | 2007-11-15 00:51 | 住民自治を考える

飯田市のまちづくりと自治基本条例を学ぶ~その1~

 13日~14日まで、政務調査視察に、長野県の飯田市と諏訪市を訪問しました。
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飯田市役所にて


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議会事務局と飯田市議会議員


 ここでは、飯田市の自治基本条例を学びました。「わがまちの憲法を考える」と、市民会議を立ちあげて論議するだけでなく、当時の飯田市議会議員が先進事例の四日市なども視察して制定しました。

 興味深かったのは、市民会議の委員構成であった公募委員8名、市議会議員8名、行政職員4名、学識経験者4名が、無報酬で夜な夜な集まって議論を交わしたことや、条文素案の説明会を、当時の29名の市議会議員が20地区を手分けして行ったことでした。

 形だけの条例にならないためには、市議会と市民と行政が、ともに自治体という傘の中で共存する住人であることを認識し、自分たちのまちを自分たちで自治するためには、それぞれの得意分野を共有し、協働していくことだと感じました。これは、私の理想とする自治体の在り方でもあります。
by owase874 | 2007-11-15 00:42 | 住民自治を考える

政務調査視察を終えての感想

 1泊2日の日程で、伊賀市と愛知県高浜市を視察してきましたが、内容的にもとても有意義でした。伊賀市での改革は、今後の展開に期待するところですが、先を進んでいる高浜市は、他の自治体が同様のサービスを始めてきたのを見届けるように、次なる実践を試みています。

 住民自治や組織の構造改革など、尾鷲市でも実践できそうな話題に身近に触れたことは、新人議員としても、これからのヒントを得たような気がします。どの立場であれ、市民にとってプラスになると感じることには、しがらみや派閥の枠を超えても、率先的に取り組んでいかなければとも強く感じました。

 高浜市が、平成7年から平成18年までに、104名の市役所職員を減らし、人口約42,000人に対して18名の市議会議員で構成されていることにも、構造改革の成果が見て取れます。さらに、その適正数を追求していくとのことなので、高浜市長のすぐれたマネジメント力やリーダシップには惹かれるものがありました。

 行政も議会も、市民の上に成り立っていると思えば、何でも出来そうな気がしました。

 視察ばかりでは、物見の見物と言われてしまいそうですが、尾鷲市の市民益に置き換えることができそうな材料を得ることができましたので、今後に役立てたいと思います。
by owase874 | 2007-02-23 00:38 | 住民自治を考える

政務調査視察の報告(愛知県高浜市)

 モクモク手づくりファームから名古屋市内に移動し、アイリス愛知(中区丸の内)で宿泊しました。

 次の日、少々道に迷いながらも、高浜市役所へ入り、市職員から「2005組織改革」「高浜市総合サービス株式会社」の概要説明を受けました。
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 平成17年度に、組織構造改革を行い、平成18年4月1日より、「接続可能な自立した基礎自治体」を目指して、複雑化・多様化する住民ニーズへの対応、また、早期の政策実現のための組織改革を実施した自治体です。

 新組織の目標として、
  1.市民と協働する組織づくり
  2.市民の利便性を追及した組織づくり
  3.新しい市民ニーズに柔軟に対応する組織づくり
  4.トップマネジメントの強化を目指した組織づくり
  5.効率的な事務処理を目指した組織づくり
以上の、5本の柱が挙げられており、行政課題に対する挑戦と市民の視点に立った組織の構築を目指したそうです。私が特に注目したのは、市民主体の地域づくりを強力に推進するため、企画政策部門を取り込んだ地域協働部の新設で、市民の視点に立った政策や、市民活動支援の積極的な推進でした。

 また、高浜市が全国区で話題になった、「高浜市総合サービス株式会社」にも、興味が湧きました。経営理念は、「高浜市及び公共的団体のサポーターとして、地域社会の発展と市民福祉の向上を目的に、事業展開を図るとともに、社会への貢献に努め、地域に根ざした企業を目指す」とあります。

 今まで行政が担っていた介護予防・窓口業務の一端を、株式会社が民間委託を受けるという、率先的な実践を行っています。市役所の窓口では、住民が丁寧に対応されており、どこかのホテルのフロントか、優良企業の受付のような雰囲気を感じたのも、このサービス会社の方針だったのです。

 さらに、民間企業、市民、行政が協働して「業務改善」を提案・実施する、トヨタ生産方式(TPS)による「民間提案型業務改善制度」も、スタートさせているとのことなので、自立した自治体の将来の姿を、垣間見た気がしました。財政的にも、豊田織機などの大企業のおかげで、交付金の必要のない豊かなまちなのですが、将来を見越しての率先的な組織構造改革には、見習う点がたくさんあるように感じました。

 高浜市議会の広報誌を見ると、平成17年度に市議会を視察した自治体は、2県32市9町とのことにも、納得した上で驚きました。
by owase874 | 2007-02-22 18:09 | 住民自治を考える


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

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ご挨拶とブログの概要

当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

質問や批評など、ご意見がございましたら、下記宛にお願いします。何かしらの方法で、きちんと対応させていただきます。ただし、ブログのコメントには、できる限り返答をいたしますが、端無自身の裁量になることをお許し下さい。

◆ブログ管理者
 未来874事務室
 熊野市飛鳥町佐渡462番地
 0597-84-1033
 kurage874@cream.plala.or.jp 

なお、たくさんの意見や考えをお聞かせ願いたいので、直接にお会いすることも可能です。日程調整などしますので、その旨をお伝え下さい。

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