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尾鷲市立九鬼中学校閉校式

 27日に、尾鷲市立九鬼中学校の閉校式がありました。
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 開校以来62年間で、2187名の卒業生を送り出したとのことですが、歴史と伝統を持った学校がなくなることは、地域にとっては計り知れない寂しさが残ります。私も、平成12年度の第54回卒業生の集合写真に講師として納まっているので、少なからずこの校舎や九鬼中生徒には思い入れがあります。
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 しかし、学校がなくなっても、地域のつながりまではなくならないので、この校舎の利用価値を高めるようなアイディアや取り組みが、今後の課題になってくるでしょう。そのときには、市民の立場としても協力してこうと考えております。

 閉校式では、PTA会長が、「学校の存続ができなくて申し訳ありませんでした。」との趣旨で挨拶をしていたのが印象に残りました。「九鬼に身内がいる。」とか、「世話になった人がいる。」とか、閉校式には相応しくない挨拶をした市長とは対照的でした。学校統廃合はしないなどを公約にしているのならば、PTA会長の言葉を、市長が代弁するべきだったように感じました。
by owase874 | 2009-03-31 14:35 | 公益行事への出席

3月末までの議会活動の日程

 3月定例会は閉会しましたが、議会活動は続きます。

■題目:尾鷲市立九鬼中学校閉校式
■日時:3月27日(金) 13時受付
■場所:九鬼中学校体育館

 私は、今から9年前に、九鬼中学校に講師として1年間勤務しました。短い間だったので、生徒との交流はもとより、地域との交流もほとんどなかったのですが、その当時の生徒との思い出は、今でも新鮮によみがえります。学校がなくなるということは、思い出が多いほどに寂しく悲しいものです。しかし、第2の学校として活用していく道は、もしかすると地域にとっての可能性を追求する場所かも知れません。

■題目:公共施設耐震問題特別委員会
■日時:3月30日(月) 15時半
■場所:第二・三委員会室
■議題:小中学校耐震整備総合計画について

 前回の仕切り直しとなります。

■題目:全員協議会
■日時:3月31日(火) 10時
■場所:第二・三委員会室
■議題:専決処分について
by owase874 | 2009-03-27 00:33 | 議会活動の予定

奥田尚佳市長に対する問責決議について

 定例会の最終日、奥田尚佳市長に対する問責決議が議決されました。

 南靖久議員が提出者となって、奥田尚佳市長に対する問責決議が発議されました。賛成者は、前回辞職を申し入れた12名の議員です(議会の立場上、議長は除きますが、意思は同じです)。13名の議員による発議は、賛成多数で決議されましたが、この決議に対する反対討論などはありませんでした。奥田市長の考えや体制に賛同し、第3者が書いたビラなどを配っている議員もいると聞いているので、少数意見であれど、擁護する立場の意見も必要だったように感じます。
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 この決議の前に、議員控室で、一部メディアにも意見したのですが、問責決議にも相応の重さがあります。「これでは逃げ腰」との意見も受けるしかありませんが、市長も議員も、お互いに市民から負託を受けている以上は、地方自治法上の責任の重さを考えないわけにはいきません。その重さを加味し、さらに今の現状を加味して出た結果が、今回の問責決議になったまでです。私としても、これで終わりではありませんので、順序立ててやていくだけです。

 今回の問責決議は、その途中に過ぎないのですが、南海日日で有志議員の非公開懇談会が詳細に暴露されてしなうなど、自ら疑念を招くような有志議員側にも問題があります。しかし、ペンの力に任せて、市政混乱を助長させるような地元紙の記事でも同じですが、いったいこのまちに住むすべての人間は、このまちをどうしたいのかを考えてしまいます。
 問責決議という重さを、メディアが軽く考え、「議会は尻込み」なんて言われるのも遺憾です。不信任案を提出しない議会を、「逃げ腰」という住民もしかりです。今、このまちは、どうにかしていると感じます。同じまちに住むもの同士がそしり合う状態こそが、自治体の末期症状ではないでしょうか?

 何が真実かを見極めながら、自分が最良と考えることを、自分自身で粛々としていくしかないことを、改めて感じた1ヶ月でした。そして、次の1ヶ月で、今出せる答えを出すまでです。
by owase874 | 2009-03-27 00:09 |  

3月定例会が閉会

 25日、平成21年度第1回尾鷲市議会定例会の採決がありました。

 27の議案が採択され、地域商品券発行に関する助成を求める陳情も採択されました。また、議員発議の奥田尚佳市長に対する問責も決議されました。

 このうち、議案第1号平成21年度尾鷲市一般会計予算の議決についてでは、予算の修正案が提出され、賛成多数で可決されました。続いての、修正予算を除いた予算も、賛成多数で可決されました。これにより、第2款総務費、第1項総務管理費、第1目一般管理費のうち、第4節総務一般管理費の報償費24万1千円が削除されました。
 この費用は、市内の鉄工会社が尾鷲市を訴えている弁護士費用ですが、奥田尚佳氏本人を訴えていた裁判を取り下げ、尾鷲市長としての奥田氏を訴えなおした形の裁判費用は、先の定例会でも議論の的になりました。そのときの私は、「個人ならともかく、尾鷲市(長)への訴えには受けるしかない。」と賛成しましたが、その後の奥田市長の発言や、年度をまたいだ裁判などもあり、今回の修正案には賛成しました。
 修正案の賛成は、感情論が先行したと言えば否定できませんが、前回の奥田市長が言っていたように、「勝てる裁判」だから賛成したのではなく、「尾鷲市が被告となっている」から賛成したのであり、その後も態度を変えない謙虚のなさにはあきれました。
 あと蛇足ですが、修正されたそれ以外の予算にも反対した議員がいたことで、何人かには事情を聞いて理解できましたが、奥田市長を擁護する立場の議員も反対していました。これは、新年度予算全体の反対に繋がるので、理解に苦しむところです。

 陳情第5号では、総務常任委員会へ審査を付託されたので、議会を暫時休憩とし、私も傍聴していましたが、市長からの説明を求めたあたりで退席しました。市長の考えを聞く理由は理解できますが、「市長の態度如何に限らず、陳情は審査されるべきでは?」と感じたからです。市長とのやり取りに、長い時間がかかりましたが、結局のところ、この陳情も全員賛成となりました。

 すべての議案と陳情の採決のあとに、南靖久議員からの発議で、奥田尚佳市長に対する問責決議が提出されました。このことについては、地方自治において通常はありえない重要なことですので、別記するとします。

 しかしながら、今定例会を私なりに総括するとすれば、「奥田市長に辞職を申し入れた立場での審査」には苦労や憤りがありました。特別委員会での席上以外、私は奥田市長に向けての質問をしませんでしたが、新年度予算であるのに、市長のカラーを出した事業はなく、「財政難でありますから…」に終始しました。これは、市長の無策ぶりを実証しているようにも感じられるのですが、こういった政策をとられると、議員として打つ手がないことを改めて知りました。
 やはり、これは緊急事態です。
by owase874 | 2009-03-27 00:05 | 定例会の報告

小中学校の耐震整備は迷走中

 24日(火)の10時から、公共施設耐震問題特別委員会がありました。

 主な議題は、小中学校耐震整備総合計画でした。

 伊藤前市長が想定した耐震整備計画に激しく異を唱え、「改築でなく補強で整備」、「10年の期間を大幅に短縮」、「学校統廃合は原則しない」と、奥田市長が豪語していたのが記憶に新しいです。しかし、それはそれで、市長公約であり施策であるので、実現に向けての取り組みに期待するとともに、一定の評価もしていました。

 しかしながら、この委員会で配布された「小中学校耐震整備総合計画策定業務報告書(概成版)」では、これを策定したコンサルタントなどを出席させながらも、提出された報告書には、「平成21年度から(耐震整備を)開始し、平成30年度までの10年間を目安として整備する」、「宮之上小学校体育館は改築」、「輪内中学校の校舎は改築」と記載され、具体的な予算や時期、工法など、一切の審査する情報が抜け落ちている報告書でした。

 概成版ということを考慮しても、「いまさらながらに、これで何を審査し、議論するのか?」という内容でした。しかも、これを奥田市長・田中教育長・教育委員会事務局・教育委員・コンサルタントとの協議で進めているはずなのに、多くの議員から指摘を受けた奥田市長は、「私も期間は短縮するべきと考えている」と、場当たり的な発言で、その場を切り抜けようとする姿勢に苛立ちを感じました。あれほどに豪語してきた勢いは既になく、迷走している耐震整備計画には、「議会に提出する前に、もう一度、執行部で精査してきてください。」としか言いようが無い有様です。

 しかも、私が気になった1点は、「この報告書を教育委員には報告しているのか?」でしたが、報告書の作成が間際であり、教育委員にとっては知らない資料だと聞いて、さらに驚きました。教育委員に報告し、その席で議論してきたものの結果を、議会には提出するのが基本では無いでしょうか?これでは、教育委員の存在価値が危ぶまれます。これでは、子どもを通わせている保護者にとっては、「誰が子どもの命を保障するのか!?」となるのも無理ありません。

 さらにこの委員会では、より詳しい資料の提出がされたものの、その重要な一部に誤記などがみつかり、委員会は流れるように終了しました。まったくをもって、議会を愚弄しているとも言いかねない準備不足のままでした。こちらは真剣に考えていることなのに、手順を踏まず、その場しのぎで乗り切ろうとする執行部の姿勢には、「能力が無いことを理由にするな!」と言う気持ちです。厳しい言葉ですが、これが子どもの命に直結することだからです。
by owase874 | 2009-03-26 23:57 |  

教育委員会の審査

 全体予算の9%を占める第9款教育費は、昨年度の予算と比較すると、7477万円ほど減額された、6億9512万6千円になります。他の課と比べても、教育費の落ち込みが激しいので、気になっていた審査になりました。

 地方自治体で力を入れるべき施策のひとつに、学校(幼稚園、保育園も含んで)教育があります。家庭での教育が一番とすれば、学校での教育は、広く世間と愛郷心・連帯感を学ぶ機会を与えてくれます。その中で、個性や主張ができる人間へと成長していくには、地域での教育(これは私は地育と呼びますが)も必要で、まさに教育とは、その自治体の力量が試される一番市民に近い現場だとも考えられます。

 その審査全般で感じたことは、「教育委員、教育委員会事務局、教育長、市長のそれぞれが、尾鷲の教育について統一した意見ではないのでは?」でした。それぞれの立場での説明は、これまでも幾度となく聞いてきたつもりですが、一つを見れば評価できることも、それぞれの意見に食い違いがあったり、思い込みの違いがあったりと、必ずしも統一した見解で無いことが気になっていました。とくに、教育長の発言と、市長との発言には温度差があって、いつも教育長がフォローしているように見受けられるのです。また、教育委員がいつも置き去りにされている感覚もうけるので、「教育委員との定例会が施策に反映されているのか?」と感じます。

 まず、教育委員会は、教育総務課と生涯学習課の2つに大別され、教育総務課が教育の基本と考えれば、生涯学習課はその応用と考えることができます。その基本である財源が大幅にカットされ、とくに学校への締め付けが厳しい内容となっていました。また、国などに対する補助金や助成金に頼らないからか、補助メニューが少ないのも特徴です。

 第2項教育総務費、第2目事務局費のうち、特別支援教育支援員配置事業費873万5千円についてですが、これは管内の小中学校における障がい児学級に加配する支援員の賃金になります。これに関しては、保健福祉課の審査でも意見をしましたが、障がい者を支援する体制は、自治体の施策として反映されるべきものであるので、支援員の加配は理解できます。
 その際に、意見したことは、「縦横無尽の支援体制」であり、縦割りにならないような体制と、地域で活動する支援団体や思いのある個人など、横の繋がりも交えながらの体制づくりです。あすなろ学園に支援を請いながら、「チーム尾鷲(仮称組織)」の編成も進んでいるとのことなので、ぜひとも行政だけで解決しない支援体制の強化をお願いしたところです。
 しかしながら、障がい児の普通学級への進学希望も増えていくことが予想され、くろしお学園との連携強化も必須課題など、障がい児を支援していく体制づくりは、学校現場への負担増も現実として生じます。それをどう支援していくかを考えるには、すぐにできることと、継続して粘り強くやっていくことの精査も必要です。

 また、第2目事務局費のうち、ALT事業843万6千円について説明も求め、提案的に意見しました。
 今年の8月以降、ALTを2名体制にすることが盛り込まれていますが、学校現場での英語教育の必要性は理解しています。しかし、外部委託によるALTの確保ではなく、尾鷲市に住んでいる外国人、または英語ができる日本人による現場参加の可能性を考えているからです。これは、この地域で雇用を生むきっかけを作るばかりではなく、尾鷲市に住む外国人への理解にも繋がります。尾鷲市に登録している外国人は、100名を超えているので、このうち英語が母国語であったり共用語であったりする外国人も多いはずです。実際には、英語塾などで講師をしている外国人もいます。日本人の中にも、留学経験や滞在経験がある人もおります。これらは全て尾鷲市に住んでいる市民であり、ホームシックになることも、一部の人たちとの交流だけで滞在期間を終えることもありません。
 このような人たちが、常日頃から学校現場に出入りするようになれば、ALT事業費で2名以上の雇用も可能となるはずです。ALT事業は、学校現場に英語を持ち込むことですが、英語で繋がる地域に住む人たちとの交流のほうがより自然ではないでしょうか?
 しかしながら、前例が無いことや授業としての英語経験に欠けるだろうなどの理由で、「その能力を持った人がどのくらい尾鷲市に住んでいるのか?」などの調査もすることなく、またそういう想定から尾鷲市への効果を考えることも無いようでした。

 第5項社会教育費のうち、第4目図書館費2678万9千円についてでは、図書館の運営費438万2千円に対して、人件費が2240万7千円も計上されているので、運営費のうち本代に充てられる費用が268万円であることからも、この人件費分を精査しないのかと意見しました。 
 これに対しては、直営事業が望ましいとされたが、人件費を抑えるために、配置人数や階級の調整などする予定との返答を頂きました。どのくらいの減額になるのかはわからないので、はっきりとしたことは言えませんが、この段階で精査できていない理由を聞き逃してしまいました。いずれにしよ、図書館司書を持っている館長は必要だとしても、尾鷲には読書ボランティアもあることから、さらなる連携の必要性を感じました。

 第6目文化財保護費631万5千円では、このうち文化財保護費212万1千円について質問しました。理由は、市内には、築100年を超える建造物が少ない傾向にあります。そこで、これらを景観保護の観点からも、調査しているのかどうかや、文化財指定などで保護するような検討はあるのかどうかなどを知るためでした。結果としては、何も予定や検討は無いようですが、このまち全体を見渡すと、古い建物が無造作に壊されていく現実があります。もちろん、個人所有が大半なので、意見できる立場にはありませんが、このまちの何を売りにするのか?何に、人は惹かれるのか?を考えたとき、私にとって尾鷲の路地や古い建物は、尾鷲らしさと昭和の生活をノスタルジーとして感じます。
 景観保護条例の制定を想定していることもあるのですが、熊野古道が世界遺産登録されて5年が経過しようとし、峠と峠をつなぐまちの雰囲気にも、訪れる人には魅力として残ります。それは、私たち住む人にとっても同じであると考えるので、調査や検討に値する文化的価値があるように考えています。

 第9目文化会館費5150万円では、債務負担行為で指定管理している期間中であることを考慮しながら、関連する質問をしました。それは、近々上映される無料映画のことで、「なぜ無料にするのか?」という単純な質問でした。これは、指定管理をしている尾鷲文化振興会による自主事業で、事業費の余剰分を市民に還元する目的との説明でした。しかし、余った事業費の消化とも受け取れるので、一方では財政難と言いながら、たとえ通常の半額でも徴収するような配慮がなかったのかということです。これでは、今後の無料に期待して、有料上映の来場者が減ることも予測されます。
 この文化会館の指定管理では、管理規則による弊害もあるように感じるので、尾鷲の身の丈にあった管理運営を模索していく必要性を感じました。これは、債務負担行為が終わる時期に合わせて、要検討課題だと考えています。

 第6項保健体育費のうち、第1目保健体育総務費1464万3千円のうち、スポーツ振興事業478万9千円の中の、美し国三重市町村対抗駅伝参加事業委託料61万円について説明を求めました。まず、先ごろ行われた今年度の成績は、29市町村の中の22位で、14市の中の13位と言うことでした。成績以上に感じたことは、「委託料を負担してまで、この駅伝に参加する必要性はあるのか?」でした。この委託料に反映されていない市からの費用もあると予測でき(人件費など)、強化するようなプランやメリットも考えていないのに、教育長自らが言われたような「参加することに意義がある的参加」は、これこそ財政難を助長させるようなイベントに感じます。
 県がやるから参加するという仕方なさも感じつつ、県への委託料や負担金など、なかには疑問が残る出費もあるので、TV中継もされないような駅伝の参加は、県としても再考して欲しいイベントです。このように、国や県が地方自治体を苦しめるであろう費用の要求も、今後は地方で検討し直し、声に出していく必要性も感じています。

 以上が私の質問でしたが、その他の項目では、小中学生における携帯電話の実態調査の提案や、尾鷲からも通学している学生がいる、熊野市の近畿大学工業高等専門学校の移転問題などの見解を質問しました。携帯電話の実態調査は、近々検討しているとのことでしたが、移転問題は寝耳に水のような感じでした。確かに、中学校までが教育員会の管轄ですが、尾鷲の卒業生にはかわり無いので、情報ぐらいの入手はして欲しいものです。

 何よりも、尾鷲市に住んでいる子どもたちへの教育は、「将来、未来の尾鷲を支える人材づくり」であり、教科書では教えられない、文化伝統の継承や自然環境への配慮など、独自性が十分に発揮できる施策と予算立てに期待しています。また、予算を減額しながら、それでも学校側にばかり対応を求めるようなことが無いようにもしていただきたいと感じました。
by owase874 | 2009-03-25 15:15 | 定例会の報告

環境課の予算審査

 衛生費11億1841万1千円の大部分を執行する環境課の審査です。

 第2項清掃費のうち、委託料の割合が多く、総額で2億3245万7千円となっています。

 主な委託料で、第2目塵芥収集費のうち、可燃ごみ収集運搬事務委託料3275万1千円は、日曜日を除く週6日、可燃ごみを収集・運搬する業務です。平成19年度から3年間の委託ですので、来年度で1区切りとなります(受託者は市内の寺下商店です)。私が感じている可燃ごみの収集は、迅速・丁寧・きれいです。しかし、今後のごみの有料化や、さらなる可燃ごみの細分化や資源化なども課題になってくるでしょう。

 第3目塵芥処理施設費のうち、清掃工場施設点検委託料1500万円や、清掃工場焼却残渣処分委託料4283万8千円は、清掃工場で発生する焼却残渣を、四日市市の廃棄物処理センターに搬入します。また、廃家電等処理委託料1400万円は、廃家電等(複合製品等、繊維を含む)を民間業者に搬入し、資源化ならびに最終処分を行います。資源化ごみ処分委託料6500万円は、使用済み乾電池や蛍光管、ガラス陶磁器類を民間業者に搬入し、資源化を行います。

 第4目し尿処理費のうち、クリーンセンター運転管理費に係る委託料等の総額は、1億6279万6千円になります(薬品代等2250万円を含む)。し尿処理は、ロンドン条約(96年議定書、発行は2006年3月)により海洋投棄ができなくなったので、代替として九鬼へ続く国道311号線沿いに施設があります。この施設は、入札企業による談合事件が問題となりましたが、運転開始から3年目にあたるので、各設備の保守点検がはじまるそうです。

 このほかにも、委託料の割合が多いこともあり、「環境課にかかる委託料は、全て入札といかない事情もあると聞くので、的確明快な業者の選定をお願いしたい」と発言しました。また、清掃工場の工事請負費420万円も計上されていますが、補正予算を見ても(工事請負費3486万8千円を計上)、清掃工場の修繕が恒常化していることもあり、早期の解決に期待するところです。
 以前にも述べていますが、私の持論の中には、私たちが排出するごみを処理する清掃工場は、搬入距離によるコストや、環境への意識を考えても、まちなかにあるべきで、高熱処理による廃熱利用が、市民サービスに繋がるような資源循環を想定するべきです。ひとつのことだけに着目すると、ネガティブな要素が目立ちますが、コンパクトなまちづくりを必要としている地方自治体が生き残るヒントが隠されている気がしています。

 また、第3項環境衛生費、第3目環境調査対策費のうち、環境教育事業15万2千円ですが、担当課の予算規模は少ない額でも、教育事業と絡めるような予算編成ができるのであれば、教育委員会などと共同した取り組みも可能なのかと感じました。その場では言いそびれてしまったのですが、尾鷲市における環境教育に方針などを持たせていくと、自分たちの住んでいる尾鷲市の環境を、小中学校の授業で取り込むことができます。
 おそらく、ふるさとへの愛郷心は、このような積み重ねで生まれるものではないでしょうか?

 あと、その他で、「家庭系一般ごみの有料化について」の答申書の報告がありました。今回の常任委員会は、議案審査が目的ですので、次の機会に新たに常任委員会を設けることも報告されました。
by owase874 | 2009-03-20 14:41 | 定例会の報告

保健福祉課の予算審査

 民生費26億4090万9千円の大部分を執行する福祉保健課は、課の中で最も予算を執行します。

 資料では、児童福祉法に関係した予算、障害者自立支援法に関係した予算、保健事業に関係した予算それぞれの構成を、わかりやすく提示していました。課によって、資料の作成にはばらつきがあるのですが、新産業創造課と並ぶ資料の見易さは、審査をする上では大変に飲み込みやすくなります。というのは、予算とひとことに言っても、総額の内訳を調べると、国や県の負担分もあるので、市負担分である一般財源からどれだけ出ているのかも審査の対象になります。もちろん、3分の1や4分の1といった補助率が決められている場合もあるので、予算書を前もって読み解くには、資料が先に渡されている方がより審査はしやすくなります。

 第3款民生費、第1項社会福祉費、第1目社会福祉総務費のうち、福祉保健センターの指定管理料1487万5千円と、社会福祉協議会運営助成金4198万7千円について質問しました。尾鷲市社協全体の予算まではわからないので、市負担分の内訳の資料を見る限りでは、新年度予算はかなりの減額査定になっていました。地域福祉だけでなく、災害時のボランティアセンターの運営など、市民活動にも密着できる社会福祉法人だけに、総合的な改革の必要性に迫られている気がしました。社会福祉協議会は、主として公的なサービスをやっていることもあり、公務員と思われがちですが、市民サービスに直面している民間企業です。地域(自治体)によって活動に差があるのもこのためで、この点の解決の糸口が見つかれば、既存のネットワークは全国に網羅されているので、期待する組織でもあります。

 また、第3目自立支援給付事業のうち、紀北地域障害者相談者センター事業委託料1460万4千円についてですが、平成18年10月にセンター活動がスタートしてから、現在までにさまざまな活動と支援をしていることがわる資料をいただきました。私としても、昨年は、市民の立場として関わったり、見学させていただいたこともあり、この地域にこの支援センターがある意義の大きさを痛感しています。
 私は、将来的にこのセンターを発展的に独立できないかを考えています。それは、幼児教育から就労・終末まで、この地域の障がい者の窓口となり、障がい者の支援母体となることですが、そのためには、行政だけでなく社会福祉法人の協力も不可欠です。本来、障がい者と健常者が共存できる環境づくりは、国としての施策が必要です。しかし、障害者自立支援法の制定により、障がい者が環境が整っていない社会に出ていかざる得ない現実を目の当たりにしています。ならば、自治体の施策でモデルをつくればいいとも考えています。
 この活動がどう認知され、発展していくかは、理解のある担当課で動いているうちだとも感じます。

 また、第4目老人福祉費のうち、尾鷲市シルバー人材センター運営補助金260万円についてですが、平成19年度の統計データを調べて見ると、会員数159名で、契約金額は約7500万円でした。会員数については、東紀州地域でみると、各市町の人口比で約2倍と登録が多いのが特徴です。しかし、高齢化率が40%を越えている点は、東紀州全体の特徴です。
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 質問をしたときは、きちんと調べずに発言してしまいましたが、シルバー人材の活用が、住民自治への足がかりのひとつになるなと感じています。

 第2項児童福祉費、第1目児童福祉総務費のうち、放課後児童クラブ運営費委託料864万円については、尾鷲小学校でのわんぱくクラブを、来年度からは、宮の上小学校でも実施することと、発達障害を抱えている児童を積極的に受け入れることも想定されており、保護者にとっては期待する事業になります。
 また、事業委託をする際には、指導者6名を積極的に研修させているとも聞いたので、この輪を広げ、地域で支えていくクラブになるには、先ほどの支援センターや教育委員会などとの関わりも必要になります。そのためにも、障がい者を支えていくことへの支援を、私も市民として協力していくことを提言させていただきました。とくに、この事業の発展には、とくに期待するところです。

 保健福祉課は、予算の半分を占める扶助費約12億8千万円や、繰出金5億3700万円、負担金約3億3900万円、委託料2億2600万円、補助金約1億8000万円、人件費1億400万円などみても、国や県との関わりが求められる事業が多いことがわかります。
 事業が増えると、市の負担金も相当額になるのですが、民間だけでは達成しない市民サービスを提供しているので、今後も協力してくれる市民団体やボランティアを模索していきながら、包括的に関わりを持っていくことを提言させていただきました。
by owase874 | 2009-03-20 00:06 | 定例会の報告

市民サービス課の予算審査

 市民サービス課は、市役所1階に窓口がある、市民にもっとも近い課のひとつです。

 最初の審査は、議案第1号、平成21年度尾鷲市一般会計予算の議決についてです。

 第2款総務費、第1項総務管理費の中の第1目のうち、住基カードの発行もしている住民基本台帳ネットワーク機器借上料として、249万3千円が計上されています。このネットワークは、国と地方自治体との温度差が激しいであろう施策のひとつですが、総務省が発行している一般向けのPRチラシをみても、「これでメリットはわからないでしょう。」との気持ちです。
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 私は、e-Taxの関係で、写真無しの住基カードを発行していただいていますが、平成15年8月の12枚を皮切りに、現在までに562枚を発行しています。この数に見合うだけの住民サービスが得られているかが疑問ですが、このような国の施策も、地方自治体は予算化しなくてはならない現状があります。

 また、第10目生活相談費は、市民向けの無料法律相談に充てられる予算(67万2千円)ですが、月1回、2名の弁護士が隔月で6回担当しており、年間108件ほどの処理をしているそうです。無料だけに、限られた時間ですが、このような市民サービスの必要性は、本当に困っている人にとっては藁にもすがる思いもあるはずなので、もっと国としての施策に期待したいところもあります。

 第4款衛生費、第3項環境衛生費、第2目環境調査対策費のうち、浄化槽普及促進事業費3465万7千円ですが、平成17年度からの5ヵ年計画の最終年度は、整備する浄化槽の数も20%アップとのことでした。また、この事業費は、国、県、市の3分の1づつの負担で、5人槽78基、7人槽7基、10人槽3基が想定されています。頂いた資料を見る限りでは、平成19年度末における、尾鷲市の生活排水処理施設の整備率は17.7%と、県下29市町のなかでは28番目でした。なんとも低い数値に驚きますが、未整備な下水道など、海の魚を売りにしながらも、家庭排水や下水は海にたれ流しの状態を危惧するところです。
 私の住んでいる借家は、トイレは自然浄化槽ですが、生活排水は海まで一直線です。ことあるごとに気にしながらも、取り組む環境の難しさも痛感しています。しかし、自然環境を考え、海業を継続していく上でも、施策として「やる」必要性を強く感じます。

 また、第6目の廃棄物政策費のうち、環境保全対策事業の猫避妊等手術費補助金15万円ですが、まず愛猫家や動物愛護の観点からみれば、猫が廃棄物政策費とは哀れなことです(私も実家で猫を飼っています)。この内訳は、メス猫4千円、オス猫2千円の避妊・去勢手術費の補助金です。実際には、メス猫2万円、オス猫1万円くらいの手術費がかかるので、補助は気休め程度です。
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このネコは飼い猫です


 それ以上に問題なのが、尾鷲市における猫の引き取り頭数の多さです。尾鷲保健所管内の資料をみれば、平成17年度の726頭を筆頭に、今年度は1月の時点で407頭です。また、平成19年度の実績559頭は、人口比処分率で72人に1頭と、県下で最も猫の処分がされていることになります(尾鷲管内なので、尾鷲市と紀北町の合算になります)。
 猫は犬と並ぶペットだけに、ワースト記録をつくり続けていることは、自治体としていかがなものかと感じます。何よりも、この現状を、市として把握し、対策していないのは問題であると訴えました。これも、自治体によっては、住民による野良猫の地域猫化や、施策として対策しているところもあります。最近では、三重大学内で猫との共生を目指すねこサーが話題になりました。

 このほか、議案第2号、第3号、第4号の特別会計予算の議決では、国民健康保険事業の29億3441万円、老人保健医療事業の454万2千円、後期高齢者医療事業の5億3474万6千円と、額面の大きな予算を審査しました。
 また、議案第8号、平成20年度の尾鷲市一般会計補正予算の議決のうち、追加議案となった定額給付金事業についても審査し、5月下旬の振り込みを想定しているとのことでした。しかし、地域振興券など、何らかの付加価値をつけることなどは、想定していないとのことでした。これを施策と捉えて、行政がテコ入れしている自治体もあるだけに、残念な気がします。
by owase874 | 2009-03-19 18:30 | 定例会の報告

尾鷲小学校卒業式

 尾鷲小学校の卒業式に出席しました。

 先だっての尾鷲中学校と同じく、こちらも第62回目で、6年生117名の卒業式に立ち会うことができました。卒業生の中には、大同楽座や駄菓子屋などで知った顔もいて、感慨深いものがありました。

 私が小学校6年生のときは、すでに木造だった校舎が解体され、3階建ての鉄筋コンクリート校舎に変わるまさに境目で、卒業式は新校舎の音楽室だったと記憶しています。当時は、子どもながらに、「学び舎はないやん。」って、校歌に出てくる歌詞を思いながら感じていました。なので、ちゃんと講堂で執り行われる卒業式は、凛とした空気でいっぱいでした。

 最後の別れのことばでの、趣向を凝らした演出は、在校生のたどたどしさの中にも勢いがあり、あらためて子どもの秘めた力に感動しました。また、卒業生は、不安と希望が入り混じった複雑な気持ちのままで、中学校に進学することでしょう。その中から、本当の自分を見つけ出し、校長先生が言っていたように、「自分を大切にする。次に、人を大切にする。」ことの意味を知ることでしょう。

 子どもには、将来があり、未来を想像することができます。

 その将来に希望が持てるように、その先の未来を創造できるようにすることが、私たちに与えられた使命でもあると感じました。

 「ご卒業おめでとうございます。」
by owase874 | 2009-03-19 12:35 | 教育とまちづくり


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

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