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チリ地震と津波について

 チリで大きな地震がありました。

 夕方になって知ったのと、今日が週末のためか、あまり情報がないような気がします。気象庁も、「日本に津波が到達するとすれば、28日午後1時すぎ以降との見通し。」と明らかにしています。しかし、それ以外の情報はどうなっているのでしょうか?メディアの報道はでているけれど、公式な見解がありません。

 災害を煽るわけではありませんが、津波の可能性はゼロではありません。太平洋沿岸の広い地域に、津波が発生する可能性が存在するのです。それは、小さいかもしれないし、陸上にまで到達しないかもしれません。しかし、到達する可能性も否定できないのです。気象庁は、津波が到達する2時間前には情報を出せるといっているようですが、それまで海岸や沿岸部にいても大丈夫とはいえません。

 知っておきたいことは、「津波が来るかもしれない。」という不確定な事実です。

 今は、潮干狩りのシーズンです。あいにくの雨ですが、明日くらいは、海へのレジャーは十分に気をつけたほうが懸命です。「いくな!」とは言いません。今の段階では、あなた自身が判断するべきことです。でも、知っているのといないのとでは、備える気持ちが変わってくるはずです。

 これは、危機管理の問題です。

◆ぜひ参考に
津波 ディジタルライブラリィ
 http://tsunami.dbms.cs.gunma-u.ac.jp/index.html
過去の尾鷲の津波に関する情報
 http://tsunami.dbms.cs.gunma-u.ac.jp/xml_tsunami/xmlindex.php?info=12+papermetatab+papersectab
by owase874 | 2010-02-28 00:06 | 防災とまちづくり

亀山市の学校等施設整備計画で何を学ぶか?

 視察の連絡が18日に入り、急遽だったこともあってか、参加者は11名でした。

 視察先の亀山市は、明日からの本会議を控えており、尾鷲市議会においても、すでに平成22年度の当初予算書が配布されたあとのことなので、「この時期の管外視察は適当なのか?」との疑問がありました。それが、今日の「欠席多いなあ。」に繋がっているのかはわかりませんが、「何を視察しに行くのか?」との声は、私が所属する会派だけではありませんでした。
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 亀山市役所では、教育委員会事務局の教育総務室長である広森洋子氏から説明を受けましたが、「仕事が生きがいなんです!」と言い切っているだけあって、休日も耐震工事している学校を訪れるなど、熱の入れようが半端ではありませんでした。また、学校耐震化に向けた補助メニューのことや、教育哲学などもハッキリしていて、何を質問されても即答でき、こちらからの質問にも、明るく鋭く切れ込んでいました。
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亀山西小学校


 このあと、新築中の関中学校を訪問しましたが、途中には、新築された亀山中学校のクラブハウスも通り過ぎました。また、亀山・関テクノヒルズも通りましたが、「市税収入だけで、136億3660万円(平成21年度)は想像がつかないなあ。」と感じたところです(尾鷲市は、約23億円)。
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亀山中学校のクラブハウス


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関中学校


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関中学校


 今日の視察が、公共施設耐震問題特別委員会の委員会視察であったので、私も委員の一人として参加しましたが、「急ぎ、この時期に来ることもなかった。分離発注などの利点など、自身の研さんにはなったが、政務調査視察でも選ばない。」が率直な感想です。また、「亀山市の学校等施設整備計画は素晴らしい。しかし、尾鷲市では何を取り入れられるのか?」とも感じたところです。人口も財政規模も桁が違うし、耐震化に関する予算にも雲泥の差があります。

■施設整備計画の予算(平成21年5月1日の児童生徒数、学級数)
 関中学校 12億7300万円(生徒数160人、8)
 亀山中学校 11億5600万円(生徒数589人、19)
 白川小学校 3億4500万円(児童数37人、5)
※尾鷲市の耐震整備計画予算の総額は約15億円

 白川小学校の耐震改修が残っていますが、亀山市の学校耐震化は、これで100%に達する見込みとなっています。わずか37人の学校も残すという信念と、裏付けられた豊富な財政力だけでなく、担当課の説明にもあったように、「補助メニューのこともあるので、早くやらなくてはいけない。」の言葉通り、重要課題と捉えた積極的な行動も圧巻でした。全てにおいて、尾鷲市の出遅れを再認識・再痛感するだけの視察になりました。

 この時期に快く受け入れてくれた亀山市には、ただただ頭の下がる思いですが、私にとっては、なんとも後味の悪い視察になりました。
by owase874 | 2010-02-25 23:22 |  

平成22年度当初予算からみる新規事業

 定例会前には、分厚い予算書から主要予算を抜粋した「主要事項説明」が配布されます。
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左が予算書、右が説明書


 当初予算だけでなく、補正予算の場合でも配布されるので、議員にとっては、尾鷲市の施策が一目でわかる資料になります。かといって、一般市民向けではありませんので、読み解いて説明するのにも苦労します。私も、定例会の時期になれば、親しい仲間に説明をして意見を求めていますが、ときには賛同を得られがたい内容のときもあります。その隙間を埋めるべく、一般質問や委員会での発言に活用しています。

 今回の当初予算主要事項説明に掲載されている新規事業は、各課をまたいで17事業ありました。わかりやすく「新規」と記載されているので、これも一目でわかるのですが、事業の大まかな見方としては、①尾鷲市独自の事業であるか?、②県や国の政策からきた事業なのか?になります。①については、一般財源からの100%持ち出しでやる事業と、国や県などの相応負担がある事業と大別されます。②についても、同じことが言えますが、この場合は一般財源の100%持ち出しはありません。

 他の事業でも同じですが、尾鷲市単独の事業というのは、そのときの市長の政策が色濃く反映されています。そのために、当市が100%の持ち出しをするのか、その施策に見合った国や県の補助メニューを探すかになるのですが、市長のネットワークだけでなく、市職員の情報収集力による国や県とのネットワークもいかされています。なので、予算のことについて意見するときには、いつも「市民とってどうなのか?」を真剣に考えます。

◆新規事業
01.交通安全啓発車両購入費 388万8千円
02.災害時要援護者避難支援体制検討委託料 199万5千円
03.賀田地区避難路整備工事費 70万円
04.大曽根コミュニティセンター建設補助金 1605万1千円
05.国保連携システム改修委託料 631万3千円
06.高等技能訓練促進費等事業補助金 1030万2千円
07.1号炉バグフィルター補修及びろ布取替等工事費 8千万円
08.一般廃棄物処理基本計画策定業務委託料 840万円
09.漁業経営構造改善事業費補助金 1727万円
10.大曽根浦・古江漁港緊急津波対策海岸保全事業工事請負費 5714万5千円
11. 海洋深層水多段活用型陸上養殖試験委託料 651万円
12.まちなかにぎわいづくり事業 600万円
13.尾鷲よいとこ集客交流事業 269万9千円
14.橋梁点検業務委託料 427万6千円
15.野地町児童公園整備工事費 1363万6千円
16.学校耐震整備事業 2751万円
17.学校支援ボランティア事業 67万9千円
18.学校教育支援事業 311万6千円

 新規事業の総額は、2億6649万円になりますが、このうち一般財源がどれだけ持ち出しされているのかや、どれが尾鷲市単独の事業であるのかまでは、現時点でははっきりとわかりません。そのために、質疑や委員会での審査で明らかになるのですが、質疑では、委員会での審査に留意しての発言になります。

 私もそうですが、「詳細な資料をいただきたい。」との発言をすることがありますが、これを知りたいが為に発言するのであって、担当課があらかじめ用意してくれる場合と、それ以上の資料を議員が求めるときもあります。また、その事業がどれだけ市民にとって利益になるのかも、審査をする上で重要になってきます。

 私の関心を特にひいたのは、新規事業の中では、02.災害時要援護者避難支援体制検討委託料(199万5千円)、06.高等技能訓練促進費等事業補助金(1030万2千円)、12.まちなかにぎわいづくり事業(600万円)、13.尾鷲よいとこ集客交流事業(269万9千円)なのですが、これ以外の継続事業についても、関心がある項目がいくつかあります。これらを含めた議案調査などは、会派での当初予算勉強会などを開催しながら、担当課に説明を求めていくことになります。当然のことですが、事前審査にならないように留意することは言うまでもありません。

 みなさまにとっても、関心のある事業はどれになるのでしょうか?その声も聞かせていただけるように、定例会までの間も、議員としての活動をしていきます。
by owase874 | 2010-02-24 17:13 | コラム「温故知新」

平成22年度第1回定例会がはじまります

 3月定例会の日程などが、議運で確認され、全協で報告されました。

 提出議案は27件で、諮問が2件あります。議案のうち、平成22年度当初予算に関する議決が7件で、平成21年度の補正予算関係が6件あります。また、条例の改正などが4件で、市道の認定や変更が2件、指定管理者の指定が5件、各委員会の選任が3件となっています。諮問については、人権擁護委員候補者の推薦が2件となっています。

 会期及び日程は、市内の小中学校の卒業式が間に入ってくるので、やや変則的な日程となっています。また、議案調査の日程も、当初予算を考慮して3日間とってあります。

 02日(火) 議案上程・説明、質疑、採決
 03日(水) 議案調査
 04日(木) 議案調査
 05日(金) 議案調査
 08日(月) 質疑、一般質問
 10日(水) 一般質問
 11日(木) 一般質問
 12日(金) 総務産業常任委員会
 15日(月) 総務産業常任委員会
 16日(火) 総務産業常任委員会
 17日(水) 生活文教常任委員会
 18日(木) 生活文教常任委員会
 23日(火) 生活文教常任委員会
 24日(水) 特別委員会
 25日(木) 委員長報告、質疑、討論、採決

 なお、9日(火)と、19日(金)に、市内小中学校の卒業式が予定されています。

 また、教育委員会委員の選任(議案第25号)については、先だっては委員会付託をして審査をしましたが、今回は本会議場での採決をとることになりました。このことについて、議会運営委員会において、南委員長より意見を求められましたが、「先だっての選任の際は、(その時点では決まっていないにしろ)教育長と教育委員長を念頭においた選任であったことと、不在の空白期間が長かった上での選任であったにもかかわらず、選任者の情報に乏しいこともあったので、」と説明し、「今回の件は、前任者の任期途中での辞任による選任であることから、滞りなく進められていいと考えています。」と意見しました。

 一般会計の当初予算82億8700万円(平成21年度第10号補正予算時点で93億3841万9千円)については、いくつかの項目に分けて感想などを述べるとします。現時点で、約10億円の減額予算ともいえますが、緊縮予算とも言われた平成21年度の当初予算が78億5975万9千円だったので(補正で約15億円アップ)、岩田市長の特色がどこにあるのかを探っていきたいと考えております。
by owase874 | 2010-02-24 16:07 | 委員会等報告

特別委員会が管外視察に行くようです

 18日に、案内が送られてきました。

■題目:公共施設耐震問題特別委員会
■日時:2月25日(木) 10時 市役所出発
■場所:亀山市教育委員会
■内容:教育施設の改築事業について

 尾鷲市が平成21年3月に作成した、「小中学校耐震整備総合計画策定業務報告書」では、耐震工法の事例として、大内山小学校(大紀町)、多気中学校(多気町)、徳和小学校(松阪市)が紹介されていましたが、今回の視察は、亀山市の教育委員会になるようです。

 亀山市公立学校等施設整備計画をみると、平成19年4月1日現在で、耐震化整備されていない校舎は、中学校3校19棟のうちの2棟と、幼稚園5校4棟のうちの1棟の、あわせて3棟となっています。これに対する、耐震性の確保を図る整備の改築事業が2つあり、10億2195万円が予算化されています。比較として、尾鷲市の場合は、14億7231万円で、尾鷲小学校、宮之上小学校、向井小学校、輪内中学校、尾鷲中学校の5校10棟が対象です。耐震整備の工法などの違いはありますが、亀山市が3棟で約10億円、尾鷲市が10棟で約15億円となっています。詳しく調べていないので、単純比較はできませんが、1棟あたり約3億5千万円と、約1億5千万円の違いには興味があります。

 人口や財政規模の異なる亀山市の改築事業が、尾鷲市にどのような影響を与えるのかを調査してきますが、私が最初に違いの差を感じたのは、亀山市教育委員会には、立派な公式ホームページがありますが、尾鷲市にはありません。これだけでも、かなりの違いであり、比較できる内容なのか不安になってしまっています。

亀山市教育委員会
 http://www.city.kameyama.mie.jp/kyouiku/

 工事進捗状況や、新校舎に向けたワークショップなどみていると、尾鷲市でも参考になる要素はありそうですが…
by owase874 | 2010-02-21 23:20 | 議会活動の予定

3月定例会に向けた打ち合わせをします

 いよいよ、岩田市長が望む、尾鷲市の将来設計があきらかになります。

■会議:議会運営委員会
■日時:2月23日(火) 10時
■場所:第一委員会室
■議題:
 1.平成22年第1回定例会について
  (1)会期及び議事日程(案)について
  (2)提出議案について
 2.その他

■会議:全員協議会
■日時:2月23日(火) 11時
■場所:第二・三委員会室
■議題:
 1.平成22年第1回定例会について
  (1)会期及び議事日程について
  (2)提出議案について
 2.その他

 自主的な財源も減少傾向ですし、政権も変わり、国の制度も変化しているので、知恵を絞った施策が期待されます。
by owase874 | 2010-02-18 10:43 | 議会活動の予定

津村県議の県政報告から、マイノリティの意見の必要性を知る

 野田県議に続いて、津村県議より県政報告がありました(野田県議はこちら)。

 最初、津村県議の県政報告の内容が、「新県立博物館」だったので、「東紀州には直接的に関係のない話だな。」と感じました。しかし、この議題を持ち出した意図がわかると、「なるほど。」と感心したところです。

「三重の文化振興方針」・新博物館のあり方検討について

 報告では、新博物館の整備事業費が約120億円で、平成26年(2014年)のオープンからは、毎年約4億5千万円の維持費が必要となっていることがわかりました。これに、県債の償還金が加わると、約10億円もの経費がかかるとの予測もあります。このご時世に、なんとも有意義な予算であると感じるのですが、確かに、資料のパンフレットや三重県側の公式サイトをみても、新博物館には夢があり、創造があり、未来があり、理想があるように見えてきます。しかし、120億円に、維持費に毎年4.5億円となると、「大丈夫?」と首をかしげたくなります。

三重の新県立博物館

 津村県議の指摘もここにあり、「私の意見は、会派内でも少数意見です。しかし、それでも言い続けることが大事だと考えます。」旨の発言は、「そうだよな。マイノリティの意見でも発していかなくてはなあ。県民にかえってくることだしなあ。」と感じました。とかく、マイノリティの意見は、言うにもすがるにも、勇気や強い意志が必要です。同じ議員側に仲間がいない(少ない)ことで、「自分の意見は市民に賛同されているのか?意固地なだけでないのか。」とも感じてしまうことがあります。しかし、言わなければ意思表示はされないし、それについて公益や市民益を考えるからこそ、あえて声に出すからこそ、議員バッジをつけているとの誇りをもって私もやっています。

 新県立博物館のことに対しては、おおよその概要しか興味がなく、「この時代にハコモノ?」ぐらいの認識でした。しかし、維持費や経費のことを考えると、それをペイできない施設であることは明確なので、どこにプライスレスの部分を効果としてもっていくかですが、それができたとしても、経費はかかり続けます。建設されていないこの段階でも、取得した土地の金利などで、年1500万円程度の経費もかかっているそうです。まさに、待った無しの状態ですが、「120億円の事業費があれば、医療体制はより強化できるだろうなあ。」なんて考えてしまいました。

 一方では、東紀州には、県立熊野古道センターや、紀南中核的交流施設など、まさにハコモノが思いやり予算で建設されているので、「そこはどうなんだよ。」といわれると、なんとも言えなくなってしまいそうです。「それでも、120億円もかかっていませんよ。」とは、どんぐりの背比べですし。それにしても、時の執行権者の施策は、未来の状況さえもかえるだけの威力があることを再認識したので、いかに議決権者の議員の審査が大切かは、言うまでもなく胸に刻んでいるところです。
by owase874 | 2010-02-14 21:48 | コラム「温故知新」

野田県議の県政報告から、東紀州の施策を知る

 野田県議の県政報告を聞かせていただきました(津村県議はこちら)。

 この時期は、県だけでなく、どの市町村においても、当初予算の枠組みが気になってくる時期でもあります。三重県では、平成22年度当初予算の要求状況がホームページで閲覧できるので、それよりもちょっと細かい、東紀州に特化したの予算(案)を資料提供していただきました。それにしても、自分が住んでいる自治体の新年度予算の要求状況が、こうして簡単にみられるのは、納めている税金の使い道を知る上でも、また議員活動の補助資料としても、有益な情報提供になります。

平成22年度当初予算要求状況(東紀州対策局はこちら)

 東紀州における予算要求の状況を記述すると、以下の通りになります。一部は、野田県議より提供いただいた資料からの抜粋になります(公開の有無は、野田県議より了承を得ています)。

◆東紀州観光まちづくり推進事業 2088万4千円
内訳は、野田県議資料より
 まちづくり公社との連絡調整旅費 193万4千円
 東紀州観光まちづくり公社負担金 1895万円
※前年比同額要求

◆東紀州地地域力再生雇用支援事業 3302万1千円
※新規事業

◆世界遺産熊野古道対策推進事業 1748万2千円
(野田県議資料では、1124万6千円)
内訳は、野田県議資料より
 熊野古道協働会議の開催 45万7千円
 冊子「熊野古道を伝える(仮称)」の作成 140万円
 本物体験を中心としたプラグラムづくり 61万9千円
 熊野古道を核とした地域周遊ルート創設モデル事業 118万3千円
 奈良県・和歌山県・三重県連携事業 523万5千円
 長期インターンシップ事業 235万2千円
※前年比1361万1千円増額

◆熊野古道センター運営事業 7194万5千円
内訳は、野田県議資料より
 管理運営委託 6587万5千円
 火災保険料 22万6千円
 環境対策工事 528万2千円
 小規模修繕 46万2千円 
※前年比800万9千円増額

◆中核的交流施設整備事業 2億8901万4千円
(野田県議資料では、2億8588万7千円)
内訳は、野田県議資料より
 紀南中核的交流施設整備支援事業補助金 2億8524万3千円
 紀南中核的交流施設整備支援事業懇談会経費 41万3千円
※前年比8638万5千円減額

 また、野田県議資料には掲載がありませんでしたが、以下の項目も掲載されていました。

◆畑地域総合農地整備事業 1億1550万円
※前年比840万円の増額

 この他にも、野田県議資料には、以下の記載がありました。上記との関連がある可能性がありますが、私は調べていません。

◆熊野古道伊勢路を結ぶしくみづくり事業費 503万円
 歴史・文化・自然・産業・神話等のテーマ別ウォーク 400万円
 東紀州地域の魅力を紹介するまちかどの案内所の設置検討 103万円
 
◆東紀州地域活性化推進費 331万3千円

◆ふるさと雇用再生特別交付金事業(20名雇用)
  東紀州地域ブランド商品開発・販売促進ふるさと雇用再生事業 1620万円
  熊野古道等観光ツアーガイド養成ふるさと雇用再生事業 600万円
  東紀州観光まちづくりパワーアップ事業 1764万円
  東紀州地域力再生雇用支援事業 3302万1千円
  インターンシップチャレンジプロデューサー養成ふるさと雇用事業 1017万9千円

◆緊急雇用創出事業(6名雇用)
  熊野古道伊勢路踏破支援緊急雇用創出事業 293万8千円
  南三重地域広域観光推進緊急雇用創出事業 700万円
  熊野古道関連地域資源の研究及び情報発信緊急雇用創出事業 569万7千円

 県議会の審査を経ていない確定予算ではないものの、要求している予算の総額は、5億4784万6千円(野田県議資料では、4億9698万円)にもなります。これは、県内でも東紀州に特化した予算要求であり、どこか手放しでは喜べない予算であるとも、私には感じます。まさに、「東紀州だけの思いやり予算は、いつまで続くのだろうか?」と考えるのです。

 この予算効果で、この地域の人口が増加したとか、産業が発展したとか、何かしら定着した事業プログラムとかあればよいのですが、観光入込客が増加したとの記載はあるのですが、その観光客が東紀州においていく観光消費額は、年々減少しているのが実情のようです(平成18年度は、観光入込客は143万人、観光消費額は一人あたり3万3434円、平成19年度は、同158万人、同3万1230円、平成20年度は、同158万人、同2万8785円と減少傾向となっています)。

 また、三重県内の観光入込客を、地域別で比較すると、

 北勢地域 1323万8千人(対前年比30万3千人増)
 中南勢地域 592万5千人(対前年比19万7千人減)
 伊勢志摩地域 953万3千人(対前年比19万2千人減)
 伊賀地域 328万5千人(対前年比32万8千人減)
 東紀州地域 157万7千人(対前年比3千人減)

となっています(平成20年度実績)。この数字を見ても、いかに東紀州地域は、観光地として認知されていないかとなるのですが、観光資源が大型観光に適していないことや、受け入れ施設等の整備状況などみても、当然といえばそうかもしれません。なので、いまさらながらに、多額の投資をする効果はあるのかと考えるのですが、他の地域と同じことをやっていては、東紀州の自然環境は脅かされ、この地域特有の文化伝統が崩れていくかもしれません。

 このように、思いやり予算は、東紀州全体のことを考えると、特効薬的には良薬ではあるにしても、将来や未来を考えていく上では、副作用の大きな薬に思えてなりません。背伸びをしない生活ができることが、この地域の特色であり、自給自足の生活ができることが誇りであったようにも感じるのです。もしかすると、自活できることを念頭においた上で、適正規模の人口を考えると、東紀州はもっと少ない人口が適しているのかもと感じます。それを行政支援する体制であれば、本州においても稀な、自然と共生する地域として、他では類をみない特色をいかせるのではとも考えます。

 この予算の話を友人たちに伝えると、「これ以上、(ふるさと雇用や緊急雇用で)公務員を増やしてどうすんの?って思う。」との答えは、地域の活動を公務員が支えるスパイラルに陥る要素として、まさに的を射てると感じました。結局は、雇用がなくなったときには、その活動そのものがなくなるときで、「東紀州地域の活動には、必ず事務局が行政にあるよね。」との、他地域の活動仲間の意見にも集約されています。たとえそのときは賑わったとしても、公務員が支え続けなければ続かない活動って、なんとも寂しい限りだと感じます。やはり、地域の活動は、地域で支えていくもので、それに公務員が加わるのは然りですが、音頭をとって先導するのには疑問を感じます。

 私の考えと一致するかどうかはわかりませんが、野田県議の報告の中にも、興味を惹かれる意見があり、「住民自治への可能性」に繋がる話もあったので、いつまでも思いやり予算におんぶに抱っこではいけないだろうと感じたところです。
by owase874 | 2010-02-14 20:58 | 東紀州はひとつに

紀北地区議会交流会(仮称)の悲劇

 最後は、陳情合戦のような交流会になりました。

 県政報告をしていただいた野田勇喜雄県議会副議長からも、「県議にばかり注文をつけられても困る。市町議会の方で方向性をつけた上でお願いしていただきたい。ともにやっていくことが大事です。」旨の発言がもっともだと感じました。あれでは、議員による交流会というよりは、県議への陳情懇談会のようでした。私たちも大小あれど政治家なので、とても恥ずかしい気持ちになりました。

 私は、東紀州はひとつであったほうがいいと考える議員の一人なので、こういった交流会(協議会)には賛成です。もっともっと議員の交流はあっていいと考えているので、私たちの会派でも、年末に熊野市議会の有志議員と懇談をしています。今年は、さらに幅を拡げて交流していく計画もあります。しかし、議会全体による、議会と議会の交流会(協議会)となれば、相応の準備も必要で、「ただ集まって」だけでは、あのような状態になってしまうのも当然かもしれません。これには、双方の議員からも、似たような発言がありました。

 何かテーマを立てて交流(協議)する必要はあって、今回は準備不足を否めませんでした。例えば、議員の声にもあった、清掃工場の広域化であるとか、環境問題への共通した取り組みであるとか、地方病院の問題を共有するとか、将来や未来に繋がる意見交換が大事だと感じています。なし崩し的に協議会的なモノが発足したようですが、「まずは、議会運営委員会などでの調整や共有が必要だろう。」と感じたので、「尾鷲市議会でも共有していない議題を、この場で議論するべきでない。」との認識で、意見を共にする議員とも感想を述べ合ったところです。

 どこでどのように今回の場が決定されたのかはわかりませんが、尾鷲市議会16名のうちの4名と、紀北町議会22名のうちの8名が欠席していたので、協議会の設置を認める委任状などないことからしても、設置に向けた今後の課題はあるようにも感じています。ただし、こういった場を設けること自体には賛同しているので、内容のある取り組みにしていかなければと考えています。

 この日は、地元選出の県議会議員の県政報告も聞かせていただいたので、会場内のセッティングからしても、どちらかといえばそれがメインにならざる得なかった感じもしました(交流会がメインであれば、議員同志の顔が見えない、両議長を前にしてのセッティングは不自然)。しかし、そのところは有意義な意見を聞くことができました。この点については、別立てて様子や私見などを述べさせていただくこととします。

 前述した「陳情合戦」は、県議による県政報告を受けた質問の際に生じたもので、おおよそ質問などとはかけ離れた陳情、陳情に、「議会改革の最たる改革は、議員の意識改革にあり。」と感じたところです。それは、自戒を込めて感じたことなので、「そのためには、本気で選んでいただけるような議会活動をしなくては。」と、強く胸に刻みなおしました。もちろん、その議員を選出するのは、市民の皆さまになります。
by owase874 | 2010-02-14 13:19 | コラム「温故知新」

予算決算常任委員会の設置に向けての障害?

 半分納得、半分疑問の説明でした。

 予算決算常任委員会の設置については、その内容も含めて理解しています。詳細な資料も配布していただいたので、目を通せばその通りのことが記載されています。あとは、「どのように条例化していくのか?」ですが、そのための意見集約をやっている段階まできたと認識しています。

 しかし、半分の疑問があるのは、三鬼議長の説明にあります。熱意は伝わっていますし、「できる限り協力したい。」との考えはあるのですが、どこかすんなり気持ちに入ってこない説明をされるときがあります。場合によっては、どこか小ばかにされているというか、押し付けがましい説明が長いとか、どうにもすっきりしないのです。大きな流れでは、設置は目前にきています。それは、三鬼議長の熱意と成果でもあるのですが、大方の議員も、この委員会の内容や方向性は認識しているはずです。それをあえて、まどろっこしく説明されている気がします。かといって、なかには、資料にも目を通さずに、思いつきのように私見を述べる議員もいるので、その対応に苦慮されている場面では気の毒にすら感じます。

 といいながらも、その感情に大きく左右されることはありませんが、1年生議員とか、当選回数の少ない議員とかを連呼されると、「長老議員が素晴らしいわけでもないのに。」という気持ちもフツフツとしてきます。できる限り質問をすることで、自身の考えによる意思表示をするのですが、確かに上手に言えない自分もいます。しかし、「定例会では、議案に関することしか審査をしない。議案以外の意見がある場合は、一般質問をすればいいし、委員長の裁量に任せたい。」と言い切られては、「そう言うのならば、担当課の方から、その他事項で報告されるときがあるじゃないか。それは議案外のことなので、閉会中にそのための委員会をするべきでしょう。実際には、それについての意見が白熱する事だってあるし。」といいたくなるのです。

 三鬼議長の発言の意図には、定例会における一般質問の登壇者が少ないことにあります。他の自治体の議会と比較しても、確かに登壇者は少ないので、言いたくなる気持ちはわかります。しかし、私や1年生議員など、比較的任期の少ない議員は、積極的に一般質問をしています。先輩議員の中には、私の任期中で、一度も一般質問をやったことがない議員もいるし、片手で数えられる程度の議員も多いです。しかし、回数が多ければよいわけでもないし、登壇するたびに、私なんかは「内容薄かったな。もっと突っ込めばよかったな。」と反省することが多いくらいです。

 このように、どこかチクチクとした意見が混じるので、他の議員にもすんなり受け入れられない気がします。せっかくの議会改革なので、全会一致での設置を目指すのならば、私たち会派の存在も無視できないはずです。少なくとも、議会運営委員会に出席している私の立場は、会派からの代表としてなので、委員会の内容は、持ち帰って会派内で共有しています。ここまできた委員会の設置なので、議論を尽くす以外の手段もあるように感じます。最終的には、全会一致でなくても、それが市民の公益に繋がるのならば、難色を示す議員の顔色を気にせずに、多数決で決まったっていいはずです。もちろん、そうならないために苦労はしていると察していますが。

 全員協議会での意見収集でも、この委員会の設置に対する意見というよりは、設置の余波みたいな部分の議論が多かったです。そのひとつに、「担当課より、日々の状況を定期的に聞く場面や、提案型の意見を言える場面が必要じゃないか?」とありました。私もその考えの一人ですが、それはこの委員会の設置には直接関係はないといえばそれまでです。しかし、今までと違ったアプローチで、積極的に市政運営にかかわる、これも議会改革ではないでしょうか?それを、無下に「一般質問で…」などと返されると、「それをわかっていっているのに。」となってしまいます。

 もう一つの議題に、尾鷲市総合計画審議会への参画も検討され、議長と各常任委員長の参加が決まりましたが、6つのワーキンググループへのオブザーバー参加については、議員の意見が分かれてしまいました。議会の代表として参加する以上は、いち議員の私情は挟まないなどの制約に対する意見から、「議会全体で参加できる体制にできないか?」との意見も言わせていただきました。参画するという方向性は決まったので、あとは詳細を詰めるだけですが、もう少しばかり時間がかかりそうです。

 残念なことは、議会中継についての進展はありませんでしたので、次の機会には発言を求めるとします。このようなことも、議会改革の大きな進展になるはずなので、より市民に理解しやすい内容だとは感じます。予算決算常任委員会の設置は、全国に先駆けた議会改革であるのに対し、東紀州では遅れを取りそうな議会中継については、下手をすれば尾鷲市議会だけが取り残されるやもしれません。それだけは避けなければと肝に銘じています。
by owase874 | 2010-02-14 00:15 | 議会改革報告


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

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