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後味の悪い結末に向かうのか?と感じる話

 議会運営委員会での、私の発言についてです。

 内容は、海洋深層水事業の工事請負費の情報が漏れていた点です。

 6月定例会(第2回定例会)の日程などが決まったあとのその他事項で、私から質問させていただきました。詳細は、5月26日(水)の午後15時15分に、私の自宅に議会事務局よりFAXが送信されてきたのですが、その日の地元2紙の夕刊には、すでのこの情報が見出しとなって報道されていた点についてです。おそらく、私の手元に届く前には、地元2紙には情報が漏れていたと推測できます。

 犯人探しなどは、私の範疇ではありませんが(新聞社には心当たりがあるでしょうが)、公表しないはずの随意契約の金額が、地元紙には漏れていたことに対して、議長と市長の見解を聞いたところです。議長については、「議長として内容をFAXさせたが、(議員から漏れたとすれば)議員のモラル」だとし、市長については、「庁内で意思統一はしたが、漏れたことについては罰則規定もないので、なんとも言いようがない」との回答でした。このことについての私の考察は、すでに述べているところですが、やすやすと地元紙に漏らしてしまう者が近くにいることについては、嫌悪感を感じるところです。

■こんなことで、まちはよくなるといえるのか?と感じる話
 http://owase.exblog.jp/12704441/

 本来は公表しない金額を、その日の夕刊に公開することとなった地元紙については、この私の発言についても、大きな見出しとなって報道していました。いくら罰則規定はないとは言え、公表しないことを明記している要領に基づいているのであるから、まさに公人としてのモラルであり、同じように地元紙にも配慮があってもいいのではとも考えてしまいます。しかし、ホットなネタが舞い込んできたのであれば、記事するのもまたメディアの宿命でもあります。だとすれば、情報源は絶対に明らかにできないにしろ、「(メディアにタレこんでくる)そういう人間が、尾鷲市を担っている可能性が高い」という危機感くらいは感じて欲しいものです。少なからず、これは、他所のネタではなく、地元紙が発行している尾鷲市のことなのです。

 結果としては、当初の見積額である3億8174万9千円よりも、大幅に減額された予算である2億9925万円が、議案第44号となって上程されてきました。この金額については、「市長以下の努力で減額された(安くなった)」とみるか、「そんなに減額できるのであれば、当初の見積りの算定はなんだったのか?」とも受けて取れます。見積もりについては、庁内の技師2名が算定したと言われているので、「これだけの差額がある見積もりってどうしてなのか?」とも疑問もでてきます。だとすれば、「もっと減額できたのでは?」、「そもそもベースは、もっと低い額で決まるのでは?」とも勘ぐってしまいます。

 このような疑念が、私たちが拙速ではないかと反対した理由のひとつとなっているのです。そう感じる(感じた)市民は少なからずいるし、今回のように、議案の審査についても、工期を早めるためにも、前倒しで本会議初日に採決をとるという行動そのものが、「そこまで急ぐということは、どれだけの市民が困っているのか?」といわれてしまう原因です。ここに、「市民利益に繋がる事業であるのか否か?」、まで追求せざるを得ない状態をつくってしまってはいないでしょうか?

 通常の流れで言えば、この議案第44号についても、新設された予算・決算常任員会での審査対象です。しかし、その効力を発揮する前の審査ということで、所管する総務産業常任委員会の審査対象になりました。当然ながら、残りの議案は、予算・決算常任委員会で全員により審査を受けますが、この議案のみ旧方式で審査することになり、私は傍聴するしかありません。ちなみに、前回の臨時会で、この予算に反対した5名の議員のうち、4名までが、所管しない生活文教常任委員会の所属となっています。

 今回も、直接審査することはできないので、この随意契約額の決定についても、本会議での採決で腹を決めることになります。なので、傍聴する委員会で、納得できる材料が得られなかった場合は、政治家としての判断を再びすることとなります。

 なんとも後味の悪い気がするのは、はたして私だけでしょうか?
by owase874 | 2010-05-29 03:44 | コラム「温故知新」

平成22年度第2回定例会の日程が決まる

 議会運営委員会で日程が決まり、全員協議会でも報告されました。

 提出議案は12件で、報告が2件あります。議案のうち、平成22年度補正予算に関する議決が4件で、条例の制定が1件、改正が5件、廃止が1件となっています。また、工事請負契約についての議案が1件となっています。これは、みえ尾鷲海洋深層水取水施設改修整備事業工事になります。また、報告2件については、各財団法人の決算と事業計画等の報告があります。

 04日(金) ※下記参照
 07日(月) 議案上程・説明、質疑、採決
 08日(火) 議案調査
 09日(水) 議案調査
 10日(木) 議案調査
 11日(金) 質疑、一般質問
 14日(月) 一般質問
 15日(火) 一般質問
 16日(水) 予算・決算常任委員会
 17日(木) 予算・決算常任委員会
 18日(金) 総務産業常任委員会
 21日(月) 生活文教常任委員会
 22日(火) 委員長報告、質疑、討論、採決

 ※4日(金)の日程については、議案第44号の審査や、議会役選があるので、下記のような進行になります。

 10時 本会議
  01.開会宣言
  02.議長の報告
  03.会議録署名議員の指名
  04.会期の決定
  05.特別委員会の廃止について
  06.議案第44号
  07.議長選挙
  08.副議長選挙
  (暫時休憩)
 全員協議会
  09.監査委員選出 1名
  10.議会運営委員会委員選出 7名
  11.各常任委員会委員選出
 本会議
  12.議案第45号 監査委員の選任
  13.議会運営委員会委員選任 7名
  14.各常任委員会委員選任
  (暫時休憩)
 議運・常任委員会
  15.議運 正・副議長互選
  16.各常任委員会 正・副議長互選
  (休憩)
 全員協議会
  17.各常任委員会の互選結果発表
  18.紀北広域連合議会の議員選出 6名
  19.三重紀北消防組合議会の議員選出 4名
  20.東紀州農業共済事務組合議会の議員選出 2名
  21.尾鷲市農業委員会委員の選出 1名
 本会議
  22.議運、各常任委員会の正・副委員長を議長から報告
  23.紀北広域連合議会の議員 6名選挙
  19.三重紀北消防組合議会の議員 4名選挙
  20.東紀州農業共済事務組合議会の議員 2名選挙
  21.尾鷲市農業委員会委員 1名推薦

 以上の日程が決まりました。
by owase874 | 2010-05-29 02:40 | 委員会等報告

こんなことで、まちはよくなるといえるのか?と感じる話

 午後に、議会事務局よりFAXが届きました。

 議員各位というあて先で、送り元は、三鬼議長からでした。

 内容としては、「みえ尾鷲海洋深層水取水施設改修整備事業工事入札結果について」でした。簡単に説明すると、工事請負額の確定がされたということです。先だっての臨時会で、補正予算の議案が通過しましたが、このときの工事請負費は、3億8174万9千円でした。「1社でも入札」との声がありましたが、FAXの文章では「随意契約」となっていました。ということは、落札金額については、落札者の善意があったのかもしれません。

 また、この文書には、「尾鷲市建設工事公表要領第3条第1項第8号第9号第13号により公表しないこととなっております」とありました。ようは、「口外してはならぬ」ということでしょう。なので、私より公表することはありません。ただし、高額な金額には変わりありませんが、決まった予算とはいえ、あっさりとした紙ベースの説明だけです。

 しかし、夕刊として配達される翌日付けの地元2紙には、大きな見出しでこの金額が表示されていました。しかも、私たち議員がいただいたものよりも詳細な金額です(消費税額の上乗せ分だけですが)。これでは、「公表しないように」という議員へのお達しは、なんとも薄っぺらく感じます。地元2紙の取材努力に対しては、何の考察もありませんが、「公表しない」ということが、「公開されている」ことには違いありません。

 そこで、何が憤りかというと、この金額を漏らしている人物がいるということです。しかも、それは一般住民ではなく、この公表されない金額を詳しく知っている人物ということになります。それは、行政職員か市議会議員、落札業者のいずれかと想像できるからです。地元紙で知ることができる住民にとっては、無益ではないと感じますが、公表されないものを漏らした人物が、尾鷲市という自治体運営に関わっている可能性が高いことに憤りがあるのです。

 こんなことがまかり通る現実をみていると、「これでまちはよくなっていくのか?」と思わずにはいられません。
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光海底ケーブル執筆委員会


 「進退をかけるので」と、岩田市長は揚げ足をとられていました。そういったことで、議案の採否を決めるものではないと感じるのですが、この著書を読む限りでは、再発する可能性はゼロではありません。ましてや、投錨規制などができない場合は、相手側の否を追求することも難しいようです。さらに、光海底ケーブルの場合、船舶による被害は、全体の5割に達するとのことです。

 それでも工事が決まりました。あとは、復旧を望むばかりですが、この事件はこれで終わるのか心配です。
by owase874 | 2010-05-26 18:48 | コラム「温故知新」

第2回定例会の日程などの調整

 6月定例会にむけた委員会があります。

■議会運営委員会
■日時:5月28日(金) 10時
■場所:第一委員会室
■議題:
 1.平成22年度第2回定例会について
  ①提出議案について
  ②会期及び議事日程(案)について
  ③議会構成について
  ④議事及び選挙進行予定について

■全員協議会
■日時:5月28日(金) 11時
■場所:第二・三委員会室
■議題:
 1.平成22年度第2回定例会について
  ①会期及び議事日程について
  ②提出議案について
  ③議事及び選挙進行予定について
  ④議会構成について

 改選後1年が経過するので、議会の構成も変わります。6月定例会からは、予算・決算常任委員会が発足し、新たに議長・副議長・監査などの役職も更新されます。また、常任委員会が1つ増えるので、常任委員長も3名選出することになります。

 公益行事へのお誘いがありました。

■カフェ天満荘オープンお披露目
■日時:5月27日(木) 10時~16時
■場所:天満荘

 通常では、金・土・日曜日に営業しているので、お客として、そのときにでも顔を出すとします。
by owase874 | 2010-05-26 10:51 | 議会活動の予定

尾鷲に道の駅は必要か?を検証してみる

 「道の駅を尾鷲市にも!」と言う声はよく聞きます。

 道の駅とは、国土交通省が登録する道路施設のことで、全国で936駅あるそうです。また、役割としては、「休憩機能」、「情報発信機能」、「地域の連携機能」の3つの機能が求められています。最近では、今年の3月末に、第33回目の登録があったようです(このときは19駅が新たに登録)。ちなみに、第1回目の登録は、1993年の4月でした(こときは、103駅が登録)。

◆国土交通省道路局 道の駅
 http://www.mlit.go.jp/road/station/road-station.html

◆三重県の道の駅
 http://www.cbr.mlit.go.jp/michinoeki/map/fl_map_mie.htm

 三重県には、15箇所の道の駅があり、うち5駅が東紀州にあります(紀伊長島マンボウ、海山、熊野きのくに、パーク七里御浜、紀宝町ウミガメ公園)。道の駅の私のイメージとしては、「田舎に多い」ので、さながら東紀州の状況から見ても納得してしまいます。

 さらに、東紀州の5駅をみると、2市3町で道の駅がないのは尾鷲市だけです。また、道の駅間の直線距離でみると、マンボウ(17.6km)海山(18.8km)きのくに(18.2km)七里御浜(4.1km)ウミガメとなっています。尾鷲市に必要かどうかを距離で見る限りでは、全国的にみてもあまり関係がないようです。

 その登録ですが、市内の国道42号線沿いに道の駅の整備をするとき、建屋は尾鷲市が整備し、トイレや駐車場を道路管理者(国土交通省)が整備します。しかし、この整備については、共同整備もできるそうですし、尾鷲市単独で整備したのちに、道路管理者により推薦してもらうこともできるようです。いずれにしろ、尾鷲市としては整備する財源が必要となります。

 そこで、注目されるのが過疎債だと考えるのですが、過疎債の性格からも、道の駅の整備に充てられるように感じます(要調査)。もちろん、議会の承認も必要ですが、道の駅を尾鷲市内で考えるとき、一番大事なことは、「どこに整備するのか?」になります。そのときに重要視されるのが、先の3つの機能を満たす場所であることです。

 ・・・と、ここまでシナリオを書いてみましたが、ちょっとネガティブに考えてみるとします。それは、3つの機能についてです。まず、「休憩機能」ですが、例えば、現在の紀勢道大内山ICから、国道42号線を南下してくると、15分~20分ほどでマンボウを通過します。入り込み客のことまで調べていませんが、マンボウが流行っている理由は、南下してきて初めての休憩所であり、北上するときは最後の休憩所になります。心理的にも、この最後や最初は大きいと思いますが、道の駅奥伊勢おおだいのように、高速道路の延長によって、少なからず打撃を受けることも予測されます。

 尾鷲市で考えると、予定されている尾鷲北ICから尾鷲南ICまでは、国道42号線を通過することになるので、この間に道の駅があれば、休憩所となり得る可能性が大きいです。ただし、これより北側の高速道路上に、PAやSAが近くに予定されるとなると、やはり利用率の低下は考えられます。それまでのことを考えても、2012年には紀伊長島まで紀勢道が延長されるので(マンボウより南側)、道の駅海山が高速道路までで最初で最後に変わっていきます。

 このことからも、南下する走行車にとっては、尾鷲北ICまで延長されたとしても、休憩所となる可能性は低いかもしれません。しかし、北上する走行車にとっては、尾鷲北ICで乗る最後の休憩所になります。

◆紀勢国道
 http://www.cbr.mlit.go.jp/kisei/index.html

 次に、「情報発信機能」ですが、尾鷲市を何で売りに出すのかが決まっていなければ、目玉としての情報が発信できません。例えば、高速道路でやってくる走行車が、尾鷲を通過点として考えているのか、目的地として考えるかは、情報発信機能がそれより先になければなりません。前もって調べた上で、決め細やかな情報がここにはなければ、そのまちのよさも知られることはありません。私は、道の駅を情報発信機能で求めて立ち寄ったことはありませんが、それは道の駅には有益な情報がないと思っているからです。それを覆すような情報があって、それは尾鷲市の道の駅でしか手に入らない。となれば、それはキーワードになりそうです。

 最後の、「地域の連携機能」ですが、道の駅に立ち寄る最大の理由がこれにあります。これが、道の駅の特色であり、地元を食や物販で知ることができる、視覚的効果の高いアピールができます。各地の道の駅を見ても、それぞれに特色があるのですが、産直野菜・本日水揚げの鮮魚・石窯の焼き立てパンなどなど、共通するキーワードで勝負できる利点もあります。しかし、それには、お客の心を引く価格設定と、品揃え、他にはないメニューが必要です。尾鷲でならでは!が、冠についたメニューでないと、他と比較されて飽きられてしまいます。あるだけでゲンナリしてしまう、全国共通商品もご法度だと感じます。やはり、ここでしか買えない、手に入らない、食べられないの3つがそろうことです。

 しかし、立ち寄らないとはじまらないので、道の駅は「立ち寄ってもらえる立地条件か?」かが、最大考慮される必要を感じます。なので、高速道路が伸びてこないような幹線道路なら有効と考えますが、高速道路が目の前まで来ている状況では、いずれあそこや、そこの状態になりえるのでは?とも感じます。道の駅にいくことを目的とした旅行なら、立地などはお構いなしでいいのですが…それにはかなりのスキルと戦略が必要でしょう。

 以上のことから、今の私には、尾鷲市内の道の駅は、成功する可能性を見出せていません。東紀州で言えば、きのくにや七里御浜、ウミガメに、生き残れる可能性があるように感じています。だからといって、尾鷲市では、国道42号線上に公衆トイレもないし、何のお得情報も得られない情況なので、無下に反対していることもありません。

 そこで、同じ整備をするのであれば、道の駅ではなく、高速道路に直結し、しかも地域からの流入もできるハイウェイオアシスだと考えています。ただし、尾鷲北ICからは国道42号線に降りてしまうので、一般的なハイウェイオアシスにはなりえません。なので、尾鷲北ICから尾鷲南ICまでの間に設置するにしても、将来的には、新直轄方式で連結されたあとに、ハイウェイオアシスとして機能することを考慮すべきと考えます。

 高速道路は大変便利ですが、東紀州くらいには、すっ飛んで来なくとも(行かなくとも)、立ち寄りながら目的地にいければいいくらいでいい気もします。なので、道の駅と紀勢道が連結したほうが、それぞれの特色を出せるし、地域を体験してもらえるのにと考えています。東紀州ではありませんが、紀勢道を走っていて、眼下の道の駅おおだいに立ち寄れればと、いつも感じてしまいます。寄り道できる高速道路も、この時代ならあっていいと思います。

 いずれや、話題が本題になる可能性もあるので、調査してみようと考えています。
by owase874 | 2010-05-22 02:27 | 観光とまちづくり

尾鷲維新としての反対討論

 今日の臨時会で、反対討論をしました。

 委員会での傍聴で決めましたが、直前になって「会派でいこう」とまとまりましたので、会派代表として登壇することになりました。また、数名の議員にもその意向を伝え、あとは採決での結果を待ちました。
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手書きでの討論書


 前日には、会派で集まって懇談していたのですが、共通する項目はあれど、採決に関してはまとめるまでにはいかなかったので、当日の委員会で腹を決めることになりました。なので、手書きで作成することになり、加筆しながら、急ぎ完成させました。

 以下が、その内容になります。

 3番 端無徹也です。

 尾鷲維新の会派を代表いたしまして、議案第30号に反対する立場から討論を行います。議案第30号は、平成22年度尾鷲市一般会計補正予算(第2号)です。

 私どもが反対する理由としては、工事請負費が3億8174万9千円と高額でありながら、調査期間が短いにもかかわらず、1社との入札とはいえ、随意契約を検討していることと、防護管による再発防止策が、はたして最良の選択かであるのかの調査がしきれていない点があります。また、過疎債を使用するとの意向についても、年度内には決定されないなど、計画性のないままではないかとの疑問も残ります。

 さらに、今回の補正予算については、5款の農林水産業費の当初予算が、3億5483万9千円であるのに対し、その年度予算額を大きく上回る、3億9524万9千円であることを実感したとき、「市民への説明責任」を真っ先に考えた結果でもあります。

 ただし、私どもの反対は、本市における海洋深層水事業そのものへの反対ではなく、1日も早い復旧を理解しつつも、予算計上額の大きさを考えると、やはり性急に判断するべきではないだろうという1点であることを申し添えておきます。

 よって、調査をし切れていない議案であり、再度審査すべきではないかと考えることからも、今回は賛成することができません。

 先輩議員同僚議員のみなさまにおかれましても、議案第30号については、あらためて考えていただくことをお願い申し上げます。

 以上をもちまして、私の反対討論を終わります。

 ありがとうございました。



 結果としては、会派の3名に(神保議員、三林議員、私)、高村議員、大川議員の5名が反対しましたが、残り11名の賛成多数で可決しました。しかし、高額の工事費や審査期間が短いなどの意見は、賛成議員からもありましたので、今回の議案が議会与えた影響は、少なからず大きかったといえるでしょう。二元代表制という言葉をよく聞かれますが、一方的に市長より計上された予算(議案)であったようにも感じるので、議会というもうひとつの代表の重さが蔑ろにされていたのではとも考えてしまいました。

◆二元代表制
 http://www.pref.mie.jp/KENGIKAI/shikumi/nigendai/index.htm

◆二元代表制における議会の在り方について(最終検討結果報告書)
 http://www.pref.mie.jp/KENGIKAI/shikumi/nigendai/houkoku/index.htm

 政治とは難しいもので、採決までは反対的な意見や発言であっても、何食わぬ顔で起立する議員もいれば、私たちのように電撃的に反対にまわることもあります。しかし、今回の議案については、少なくとも私たち3名の30代の議員にとっては(三林議員、大川議員、私)、「海洋深層水の事業自体は反対ではないが、市民に対して説明できる内容であるのか?」においては共通していました。そのことを、短い期間でお互いに共有しながら、今日の採決での決断に至りました。また、会派においては、同じ共有をしていただいた先輩議員である神保議員の後押しも大きかったです。

 この事業については、私たちのような若い世代にとって、負の遺産になってはなりません。将来的にも、そのツケを払わされるわけにはいきませんので、今回の議案には慎重に取り組んできました。それでなくとも、尾鷲市においては、尾鷲市清掃工場の恒常的な改修工事費の計上が、もう何年も続いている状態を懸念していることもあります。その二の舞になってはならないとの考えでも一致していました。

 多くの住民に迷惑がこうむるのであれば、私たちの考えにも再考する余地はあったと感じるのですが、高額の工事請負費や、直接的には多くの住民には関係がない取水量の確保など、まさに市民に対しての説明責任を考えあぐねた結果でもあります。しかしながら、今回の決定は尊重しますが、この結果によって多くの住民に迷惑がこうむるようであれば、それこそ本末転倒になりかねません。

 これだけは言えるのですが、地方議員とは言えど、政治家として下した判断に後悔はありません。しかし、後味の悪さが残るのは、どうしようもありません。
by owase874 | 2010-05-19 23:25 | コラム「温故知新」

海洋深層水復旧事業の議論は尽くされたか?

 臨時会より付託された、議案第30号の審査を傍聴しました。

 担当課である新産業創造課の準備が万全で、資料などもたくさん提出されました。この課においては、委員会審査などでは、常にわかりやすい資料が提示され、それぞれの項目について専門の説明員が説明をするので、部下の育成にも繋げている印象を受けます。しかし、豊富な資料であっても、市民に対する説明責任を与えていただけるような納得をしなければならないので、判断する私としては注目した委員会になりました。
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復旧施行要領図


 復旧施行要領図を参考にしながら、現地作業工程(案)の資料を見ていくと、予算が承認されてからになりますが、6月後半には事前調査が入ることになります(おそらく6月定例会中です)。また、6月中には、扁平している管の切断などがはじまり、7月には本格的な復旧作業に入ります。7月半ばには試験通水が確認され、8月には通常通水されるという工程でした。ただし、海が荒れたり天候に左右されることもあるので、最短での見込みとなります。

 この説明はよくわかりましたが、私が注目した論点は、①1社による入札とはいえ、随意契約であり、工事請負額としては大きすぎやしないか?、②防護管での復旧が最良策なのか?、③過疎債の使用は妥当であるのか?の3点でした。これは、尾鷲維新の会派でも共通していて、委員会でも質問がなされていました。私としては、事故防止に努めることは当たり前であっても、再発する恐れは懸念されるので、「(高額予算の承認は)これが最後という気持ちで」では、あまりにも執行部にとっては背水の陣的追い詰めになってしまいます。

 また、防護管による処置においても、DONETの光海底ケーブルが、1mの埋設をしていることからも、露出よりも危険性が低いと判断した結果ではないのかと感じるからです(避難港での1m埋設も、危険ではなかろうか?)。それを、あえて露出させる方式で防護するのですが、担当課が説明した防護管の強度についても、連結した管の重さを加味した場合、または波による海流速度が加味された場合、重さが逆にネックとなって、破断する可能性はないのか?と考えたところです。管の強度については質問があっても、このことについての質問はありませんでした。

 さらに、過疎債の使用についてですが、「今年度中に決定される見込みは低い」、「満額分を過疎債でまかなえるとも言い切れない」、「過疎債の適用がされない場合は、一般会計での負担になる」など、当初の説明を覆してしまいかねない新たな説明がされたので、これには傍聴の委員からもどよめきが起こりました。これは、多くの議員が懸念していたことであり、計画性のないままで、過疎債の使用を申請しても、例えば1社による随意契約に近い契約がネックとなって、国に認められないこともあるのではと感じたところです。

 言葉としてはありませんでしたが、「市長の進退をかけるのであれば、今回の予算を認めてもよい」的な意向があったとしても、結局は予算を承認した議会側にも責任は及ぶので、失敗したときや再発したときの責任は、岩田市長にばかりかつけることもできないでしょう。だからこそ、議会としても慎重になるべきと考えたのですが、委員会での採決では、三林議員が「今回の審査は継続してもよいのでは?」との発言をしましたが、賛成少数で否決され、結局は議案を反対にまわる形で、賛成多数により可決されました。

 傍聴した考察としては、担当課の説明はあれ以上はできなかったでしょう。しかし、3つの疑問点を払拭するだけの納得にはいたりませんでした。それは、審査する期間が短いことが大きいので、深層水事業には理解しつつも、この時点で反対討論する意向を固めました。なので、持ち合わせたノートに、その趣旨を述べた文章を作成することになりました。

◆審査資料は出揃ったといえるのか?
 http://owase.exblog.jp/12664612/
by owase874 | 2010-05-19 18:31 | 産業振興を考える

第1回臨時会の報告

 先ほどまで、第1回臨時会がありました。

 私が所属する生活文教常任委員会への付託となった、議案第31号と第32号については、全会一致で委員会採択されました。また、総務産業常任委員会に付託された議案30号については、多くの委員より異論や疑問、注文がついていましたが、尾鷲維新の会派仲間である、三林議員だけが反対を示しただけで、賛成多数で委員会採択されました(委員会の内容は別途考察)。

 本会議場での採決の結果は、以下の通りになります。

 議案第30号 賛成多数
 議案第31号 全会一致
 議案第32号 全会一致
 報告第1号 採択
 報告第2号 採択
 報告第3号 採択
 報告第4号 採択
 報告第5号 採択
 報告第6号 採択

 委員会で賛成多数となった議案第30号については、本会議場において、高村議員が質疑を行い、続いての討論では、私が会派を代表して反対討論を行いました。また、三鬼孝之議員が、賛成討論をしました。その後の採決では、尾鷲維新の会派3名(端無、神保、三林)に、高村議員、大川議員の5名が反対しましたが、賛成多数で可決されました(採決や討論の内容は、別途考察)。

 また、発議第2号が、全議員(議会)より提出され、「賀田湾における投錨規制区域の設定を求める意見書」が採択されました。

 これにより、第1回臨時会が閉会されました。
by owase874 | 2010-05-19 17:37 | 臨時会の報告

予算、決算のあり方と所管事務調査の活用について

 17日に、表題のテーマで、議員研修会がありました。

 講師は、全国市議会議長会で、法制参事している本橋謙治氏であり、はっきりと意見を述べる、わかりやすい説明をする方でした。

※この項目は書きかけです。
by owase874 | 2010-05-19 17:16 | 議会改革報告

審査資料は出揃ったといえるのか?

 急遽、総務産業常任委員会が開催されました。

 すでに予算が示されている段階なので、この部分にかかる審査は事前審査となり、委員会として苦しい開催は否めませんでした。私は、傍聴するしかありませんでしたが、当日変更となった狭い第1委員会室には、説明員の多さだけでなく、ほとんどの議員が参集したこともあり、息苦しさは予算の重みにも感じました。

 委員会自体は、委員長の独壇場に近かったので、担当課が用意した資料の説明があいまいになってしまいました。議会事務局が用意させたという資料の内訳は、①管が示された簡易な海図、②年度別収支表(一般会計)、③分水量(深層水の使用料)、④波及効果の算定額でした。

 審査に対する資料としては、判断するには都合がよいものでしたが、その資料をどこまで鵜呑みできるのかなどの疑問は残ります。とくに、深層水事業にかかる波及効果などについては、皮算用に近い部分があるかもしれないので、こういった審査に対して時間的な猶予がない歯がゆさがあります。以下に、目立った項目について列挙します。

②年度別収支表
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右が支出、左が収入


 取水事業を開始してからの収支報告ですが、収入と支出の差異が大きいです。主な内訳は、収入の大半が、海洋深層水の使用料で、支出の多くは施設の管理委託料となっています。

③分水量
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 栽培漁業センターや、アクアステーションへの分水は増加していますが、工業団地用は減少しています。また、その他が増加しているのは、水産利用における大口分水の増加によるものです。ただし、工業団地用については、H18年度とH19年度については、24時間送水によるものとの説明でした。

④波及効果の算定額
 1.水産利用便益額 1億4193万3千円
 2.尾鷲名水・モクモクしお学舎、夢古道のゆにおける生産額等 3億5024万7千円
 3.上記3社の雇用創出による市民所得 1億4148万円

 平成20年度における数値ですが、合計すると、6億3366万円との説明をされていました。しかし、この数字が妥当かどうかは、調査する必要を感じます。

 以上の資料でしたが、これを精査する時間的な猶予がありません。また、防護管による保護が絶対的なものかの検証も終わっていません。いわゆる再発防止策ですが、DONETが埋設による保護をしていることからも、従来通りの埋設の方がベターのような気がしています。でなければ、DONETも防護管の選択をしている気がするのです。

 そのために、海底ケーブル関係の資料がないか調査していたところ、光海底ケーブル執筆委員会による「光海底ケーブル」という専門書を見つけました。この書籍には、「海底ケーブルの保護技術」が執筆されており、興味深い内容でした。この書籍自体が、今年の5月1日発行でしたので、世に知られていない専門書でもあることから、入手するまでに時間がかかってしまいました。しかし、この資料は、「露出か埋設か?」を判断する上でも重要な内容が書かれているので、「防護管が最適である」との見解に踏み込むことができそうです。

 しかしながら、臨時会はあと数時間後に迫っているので、私が所属する委員会でないことからも、あらためて、性急過ぎる議案の上程を痛感します。こういったやり方が、議会と執行部との二元代表制の確立といえるのかを感じずに入られません。しかし、現段階では、「議会運営委員会で踏み込めなった自分自身」を責めているところですが、手段はまだあるとも考えています。

 まずは、所管する総務産業常任委員会の審査を見守ってからです。

◆工事請負費3億8174万9千円を判断することに
 http://owase.exblog.jp/12637283/
by owase874 | 2010-05-19 00:46 | 産業振興を考える


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

質問や批評など、ご意見がございましたら、下記宛にお願いします。何かしらの方法で、きちんと対応させていただきます。ただし、ブログのコメントには、できる限り返答をいたしますが、端無自身の裁量になることをお許し下さい。

◆ブログ管理者
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なお、たくさんの意見や考えをお聞かせ願いたいので、直接にお会いすることも可能です。日程調整などしますので、その旨をお伝え下さい。

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