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ヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチン の助成対象者年齢が拡大される

 28日付のFAXが、福祉保健課健康長寿推進係より送られてきました。

 先の12月定例会で承認した「子宮頸がん等予防接種助成事業 1636万円」ですが、このうち、ヒブワクチンと、小児用肺炎球菌ワクチンの助成対象者年齢が引き上げられました。定例会中の生活文教常任委員会では、ヒブワクチンについては「生後2ヵ月~2歳未満」、小児用肺炎球菌ワクチンについては「生後2ヵ月~3歳未満」との説明でしたが、ともに「0~5歳未満」となりました。ヒブワクチンで1回約7千5百円、小児用肺炎球菌ワクチンで1回約9千円の費用がかかるので、引き上げは朗報です。

 これは、国の基準に合わせる形で変更されたのですが、三重県の12月補正予算で承認された「子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進臨時特例交付金 16億4651万7千円」が根拠となっています。

 そこで、県議会の資料を見てみると(12月17日付けの提出予定議案より)、

◆子宮頸がん等ワクチン接種の現状
 子宮頸がん予防ワクチン、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型ワクチン(ヒブワクチン)及び小児用肺炎球菌ワクチンは、いずれも世界保健機関(WHO)が全ての地域で接種を行うよう勧告しており、先進諸国では公費負担で予防接種を実施しているが、日本では法令外の任意接種に位置づけられ接種費用は自己負担となっている。平成22 年10 月6 日、予防接種部会(厚生労働省審議会の部会)は、3 種類のワクチンを法令上の定期接種に位置付け公費負担するよう提言している。

◆子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進臨時特例交付金の概要
 国は、予防接種部会における提言や国際動向、疾病の重篤性等にかんがみ、これらワクチンの定期接種化に向けた検討を行うこととしている。またこれらワクチンの有効性や安全性は高く、国民も接種促進を求めていることから、国は子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進臨時特例交付金を創設し、これを基に各都道府県において基金を造成、ワクチンの接種費用を助成する市町に対し財政支援を行うことでこれらワクチンの接種を緊急に促進する。

とありました。
 また、広報おわせ平成22年10月号の16ページには、子宮頸がんワクチンについて、詳しい説明が掲載されていました。

◆子宮頚がんワクチンについて(尾鷲総合病院 産婦人科部長 野村浩史)
 http://www.city.owase.lg.jp/cmsfiles/contents/0000005/5313/10_10_HP.pdf
※文中では、「対象となる年齢が制限されている」とあります。尾鷲市では、「中学1年生~高校1年生の女子」が助成対象者となっています。野村医師によれば、「25歳までは費用対効果があると言われている」とあったので、かなりの開きがあります。1回の接種費用が約1万5千円なので、助成は嬉しい限りですが、「尾鷲市独自」があってもいいかも知れません。

 今回の助成対象者年齢の引き上げにより、既決予算の範囲内で対応できれば問題はありませんが、対象者が増えることにより、予算不足が生じる可能性もあります(市町村は半額負担)。その場合、来年の3月定例会で、補正予算が計上される予定です。これらのワクチン接種は、日本においては後進国となっていただけに、多くの方に接種をしていただきたいと願っております。

 これらのワクチン接種は、将来の尾鷲市に繋がっていく費用なので、費用対効果は大きいはずです。しかし、今回の事業については、平成24年3月31日までの期間中の接種が対象なので、不妊治療にしてもそうですが、「尾鷲市独自」がもっとあっていいと感じる分野です。

◆不妊治療費助成補助事業
 http://www.city.owase.lg.jp/contents_detail.php?frmId=113
by owase874 | 2010-12-31 18:17 | 福祉とまちづくり

尾鷲の明日を考える会

 「尾鷲の明日を考える会」から封書が届きました。

 代表者は、市内在住の西謙一氏になっており、同封の会員名簿には、34名が記載されておりました。新しくできた会との報告を受けていますが、私は存在を知りませんでした。このような文書や葉書、封書などは、匿名や個人名で受け取ることがありますが、会の代表として受け取るのは初めてのことです。

 同封の文書には、会の代表が個人的に入手したという道の駅関連の資料があり、会の紹介や尾鷲市の現状を書いた文章とともに、10項目の質問内容が記載されておりました。また、この質問内容を、来年1月10日までに回答するように依頼を受けています。
 以下に、その質問内容を記載します。

1.市会議員の仕事をどのように行っていますか。その方法と考え方を具体的にお願いします。
2.市民の声をどのように把握していますか。
3.満足のいく議会活動ができていますか。できない理由は何ですか。
4.「常に前進する尾鷲市」を築くために、市長と市議会はどうすべきだと思いますか。
5.尾鷲市の問題点と、解決策と思われる内容を大きい順に三つあげてください。
6.公共事業のもたらす意味と重要性について、どのように考えていますか。
7.「命の道」が尾鷲市で途切れ、一部市内を通ることについて、今後どのように働きかけていくのがよいと考えていますか。
8.「道の駅」の誘致について、どのような考え方をお持ちですか。
9.「命の道」と「道の駅」の誘致について、どのような障害とメリットがあると考えていますか。
10.最後に、住民が市議会議員の皆様や尾鷲市に対し、一番望んでいることは何だと思いますか。

 見てわかるように、質問内容の後半は、高速道路(紀勢道)や道の駅についてになっています。この質問については、水面下で動きがあることや、賛成派、反対派、あそこでやるのは反対など、さまざまな意見もいただいております。ややもすれば、足の引っ張り合いや、くさしけなし合いの意見を聞くこともあります。

 また、前段の質問は、市議会議員の資質に関することで、中段に市長と議会との関係を問われています。興味深い質問で、市民の誰もが抱いている内容だと実感します。しかし、これらの質問は、議会の仕事、議員の仕事、市長の仕事が透明でない苛立ちを感じます。この会は違うでしょうが、議会や議員の仕事を、「特定の有権者(支持者)に利益誘導する役割(口利きなど)」との認識もまだまだあるなかで、私自身にも苛立ちや憤りは多々あります。どうすれば、双方の苛立ちを解消できるのかを真剣に考えては、萎えてしまう繰り返しでもあります。

 これらの質問に対しては、議長より、「個々の議員に回答するかを委ねます」と報告されています。いまは、このブログの場では回答しませんが、個人的に声をかけていただければ、私自身が会に出向いていくことには前向きです。どちらかといえば、同じ尾鷲に住むもの同士なので、文章でのやり取りでなく、膝を突き合わせるほうが、双方の気持ちを共有できるかと考えています(と、その旨をお伝えする内容を、FAXにて代表者さまにお答えしました)。また、議会として会との懇談も可能でしょうが、質問内容を見る限りでは、全議員の個人の意見を求めているので、実現すれば膨大な時間を要する気がします。

 近いうちに、尾鷲維新の会派としても、この質問内容について検討することにしています。尾鷲市の将来を考えていく市民が、まとまって行動することには賛成です。そういった目が、行政や議会の監視役にもなり、自治体のポテンシャルをあげていくきっかけになります。とかく、この地域や尾鷲市には、市民オンブズマンが確立されていないので、誰かがやらないのかと考えている課題でもあります。市民の目で、公正公平に行政や議会を評価する市民オンブズマンは、今の尾鷲市には必要です。

 本当に尾鷲市の明日を考えていくならば、行政や議会に任せっきりにはできないはずです。私が目指している住民自治は、市民が率先することからはじまります。それをバックアップするのが、行政であり、議会であると考えています。
by owase874 | 2010-12-22 11:51 | コラム「温故知新」

議会運営委員会の管外視察

 来年になりますが、管外視察があります。

■議会運営委員会
■日時:平成23年1月17日(月)~18日(火)
■場所:兵庫県洲本市、兵庫県加西市
■内容:議会基本条例制定の経過について調査する

 尾鷲市議会においても想定している議会基本条例を、すでに制定している洲本市議会(2009年12月17日制定)と、加西市議会(2010年6月2日)で調査してきます。三重県においても、県議会をはじめ、3市ですでに制定済みですが、県議会(2006年12月20日)や伊賀市議会(2007年2月28日)の制定は、全国的に見ても早い時期に制定されています。また、今年度は、亀山市議会(2010年6月25日)と、鳥羽市議会(2010年12月21日)でも制定されました。

 わざわざ兵庫県に出向いてまで視察に行かなくとも、三重県内で事例があるならばと意見があるかと思います。しかし、過去には、伊賀市議会(政務調査視察)を調査しており、近隣県でも愛知県の豊田市議会(政務調査視察)、奈良県の天理市議会(私は参加していません)などで調査しています。
 管外視察では、受け入れをしてくれる自治体(市議会)の都合もあるので、こちらの希望日と、相手先の都合が重なる場所を選択していることもあります。個人的には、鳥羽市議会が規模的にも尾鷲市議会と似通っているので、調査の対象になりえると考えてます。これは、政務調査視察で赴くことも可能です。

 いずれにしろ、条例の制定は、議会の仕事のひとつであるので、尾鷲市議会にとって、市民に開かれた議会改革の目玉事業として取り組んでいきます。制定までには、広く市民の声を聞く機会が設けられると考えられていますので、その都度にお知らせいたします。
by owase874 | 2010-12-22 10:44 | 議会活動の予定

生活文教常任委員会の管内視察

 生活文教常任委員会の管内視察に参加しました。

■尾鷲小学校
 耐震整備される尾鷲小学校を視察しました。終業式を控えた忙しい時期でしたが、校長先生と教頭先生に案内していただきました。校長先生の冒頭の挨拶で、「耐震整備計画は、学校に関わる全ての人たちの長年の願いでした。ようやく実現することになりましたが、紆余曲折した結果、減額予算となってしまい、これで大丈夫なのか?という思いもあります」とありました。
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 このあと、校舎を案内いただき、とくに雨漏りがひどい場所を見て回りました。教育委員会にも同じように見ていただいているとのことでしたが、廊下に雨漏り用の雨どいがあるなど、あらためて環境整備が行き届いていない現状に、歯がゆい気持ちになりました。
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 校舎のつなぎ目も、コンクリートが剥離するとのことで、応急処置がとられていました。「松阪以南でも、10番内に入るほどの大規模校である意味合いは大きいはずです」という、校長先生の言葉が重くのしかかってきます。
 常に頼りないと小ばかにされるばかりの議会ですが、ない袖は振れない財政状況と、市長の英断がどこにあるのか見えない施策など、議会が手出しのできない範ちゅうもあるので、苦しい思いばかりします。
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■市立運動場(市営グラウンド)
 市営グラウンドは、改良工事を終えた視察ですが、さっぱりとした印象でした。入り口がアスファルト舗装され、一部のテニスコートがなくなった分、広い駐車場も整備されていました。
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 水洗トイレやベンチ2基も新築されていましたが、雨による砂の流出は続いているそうで、1年かけて落ちつくまで対応していくようです。
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■清掃工場
 清掃工場では、改修予定の現場を視察しました。
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ごみクレーン


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制御盤


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灰バンカー


 先の定例会での委員会報告では、ごみクレーンと灰バンカーの改修予定だけでしたが、制御盤も19年ほど経過しているとのことでした。確かに、私が工業高専生のときに主流だった機器があったので、耐用年数を考えても交換が必要かも知れません。
 いつものことですが、耐用年数を越えて稼動している清掃工場だけに、毎回のように修繕や改修が予算化されてきます。工事の単価も高く、特殊技術で競争入札もできないなどの不都合もあるので、本腰を入れた広域化や、次世代の清掃工場を考えてほしいものです。

 午前中で視察は終わりましたが、予算が執行された現場を見に行くことは、こうした委員会視察だけでなく、個人としても出かけます。委員会視察では、より詳しい内容が聞けたり、自分が予想できなかった質問を、他の議員が投げかけたりしてくれるので、勉強になることも多いです。また、個人で行くとよいこともあって、出会った人に感想を聞いたり、今後に繋がるような情報提供を受けたりすることもあります。

 「(議員は)何にもしよらん」と頭ごなしに言われて憤慨することもありますが、自分の目で確かめることは、私だけでなく、それぞれの議員の活動として行われていると感じています。それをどう公表し、評価していただけるかが、確かに議員として足りないとも感じています。
by owase874 | 2010-12-21 18:47 | 委員会等報告

4.9GHz広帯域無線LANを、防災目的に自治体が導入する

 予算決算常任委員会の審査がありました。

 防災危機管理室の予算計上で、大変興味深いシステムの整備事業が提案されていました。ただし、4.9GHz広帯域無線LANのことが少々説明不足だったので、私たちが通常使っている無線LANシステムと混同されてました。しかし、この無線LANシステムは、もともと防犯カメラなどでの活用されており、自治体が防災ネットワークで利用するのは珍しい試みです。

 そもそも4.9GHz広帯域無線LANとは、無線アクセスシステムに割当てられた周波数のことです。そのなかには、私たちが無線LANとして使っている周波数帯も含まれています。しかし、4.9GHz広帯域無線LANは、屋外利用できるライセンスバンドと呼ばれ、管轄の通信局への申請、登録、届出が必要です。ここが、通常の無線LANとは異なります。なので、特定の機器がなければ、この無線LANの電波を送受信(伝送)することはできません。

 それでは、なぜこの4.9GHz広帯域無線LANが、防犯カメラや防災ネットワークにに適しているかといえば、他の周波数帯と比較して、電波干渉がなく、安定した無線通信が可能な利点があります。なので、一定の距離に中継局を設置すれば、長距離の送受信が可能となります。また、機器はバッテリー稼動できるので、尾鷲市が導入する機器は、1週間の稼動が可能とのことでした。

 では、いいことだらけかというと、そうではない面もあります。この4.9GHz広帯域無線LANは、数年前に実証されているシステムではありますが、尾鷲市のように自治体が防災で導入するのは珍しいことです。本当に稼動するかどうか?は、まさに導入してみなければわからないはずです。尾鷲市では、基地局(親局)15箇所、子局47箇所、IP電話端末60台、ネットワークカメラ3台と、かなりの数の端末を使用しています。同時に全てが稼動するわけではないでしょうが、防災での利用を考えると集中はするので、設置してから稼動させて状況をみるということが必要になるかと思います。

 あと、導入費用である3662万3千円は、全額が三重県の負担で整備されますが、その後のメンテナンスや機器更新などは、尾鷲市の一般財源でしていくことになります。どのくらいの費用が見込まれるのか聞くことを失念していましたが、現状では、防災ネットワークで利用するだけのシステムなので、常に稼動しているシステムではないこともあります。

 しかし、私としても、大変に興味深いシステムの導入です。尾鷲市のように起伏にとんだ地形と、防災拠点となる場所と離れている地域の状況を考えると、モニターで視覚的に確認でき、音声や画像、データなど相互通信できるシステムは、他の自治体のモデル地区にもなるはずです。ぜひとも、成功させて、視察対象となるような功績を出してほしいと願っています。こういうきっかけが、尾鷲市をより知ってもらう近道になることも予測できます。この意味合いは大変に大きいと感じています(ぜひ、システム運用が軌道にのれば、視察用の資料や、尾鷲市に滞留できる観光や宿泊案内も用意してほしいいものです)。

 また、尾鷲市独自のシステムとは言えど、同じシステムの端末が、県庁舎や海上保安庁、尾鷲と交流の深い自衛隊などにも搭載されれば、より状況の把握は多面的で、即効力になります。海上での通信も可能なので、海に面した尾鷲市では、船舶への搭載はより有効かと思います。さらに、パワードパラグライダーなどに搭載できれば、孤立した地域の状況把握も可能となります。と、もともと民間での採用が期待されていた分野なので、自治体での導入は、そういった民間のアイディアも流入しやすい利点もあります。ぜひとも、防災だけの利用だけでなく、通常での利用も深めて、より強固なネットワーク手段として確立してほしいと感じました。

 余談になりますが、尾鷲市の防災専用無線LANとはいえ、将来的にはスマートフォンでの送受信も可能となるような補助機器が開発されれば、かなり有益なシステムになる気がします。こういったところで、行政がタイアップして官民協働で開発することも可能です。飛躍しすぎかもしれませんが、こういった初めての試みが、産業振興や観光振興に繋がることもあると考えています。
by owase874 | 2010-12-09 23:40 | 防災とまちづくり

子育て支援の話

 昨日までに、一般質問が終了しました。

 そのなかで、濵中議員の一般質問も、興味深く聞かせていただきました。「次世代教育支援」と、「幼児教育」についてでした。私にも1歳数ヶ月の娘がいるので、身近な話しとして、やり取りを聞いていました。

 そのなかで、「三重県こども局(http://www.pref.mie.jp/D1KODOMO/index.shtm)」のことも出ていました。県内の子育て・子育ちの話題を提供している公的なサイトですが、民間での支援(http://www.jisedai.pref.mie.jp/member/area/d_seach.php)として、尾鷲市を検索すると、以下の団体が紹介されています。

 「ほんわかの会」、「エンゼルの会」、「おひさまの会」、「鷲ッ子mamaプロジェクト」、「特定非営利活動団体あいあい

の4つですが、私が率先市民の立場で関係している鷲ッ子mamaプロジェクトは、育児支援を目的としたサークルで(そのほか、ベビーマッサージの開催、ベビーサイン体験教室、通信の自主発行、育児情報誌との連携など)、尾鷲市外の育児サークルなどとも連携をしています。

 しかし、これら団体が、尾鷲市内で十分に理解されているかといえば、そうではない気もします。事務局などが、市役所内である団体もありますが、地元の社会福祉協議会と連携できているかといえば、そうではないとも耳にします。少なくとも、鷲ッ子mamaプロジェクトでいえば、市行政とも地元社協とも、相互の関係ではありません。もちろん、県行政では紹介されていても、県庁舎との相互関係はないままです。

 おそらく、こういったことが、尾鷲市内の育児支援における弱点だと感じています。どこに行っても、それなりの支援はあるのかもしれませんが、そのステージに立ってもらうだけの相互関係がないのです。おそらく、紹介されている4団体が、県や市や社協などと、連絡協議会などを開いたこともないでしょう。幼児教育を考えたとき、保育所や幼稚園を統括している尾鷲民生事業協会とも連携できていません。これが原因とはいえませんが、この尾鷲市でも、少ないとはいえ、待機児童がでている現状を考えると、育児支援のネットワーク化は、何かしらの解決案を見出せる気がするのです。

 こういった呼びかけは、地域の中間支援組織や、市民活動支援組織の役割にもなりますが、尾鷲市では認知度が低いことも事実です。これも手前味噌ですが、その組織も、私が率先市民の立場でこしらえてはいるのですが(東紀州コミュニティデザインセンターといいます)、尾鷲市では認知度が低すぎ、スタッフが手薄すぎます。なので、先頭を切って呼びかけまでできていない現状です。しかし、なんとかしたい気持ちはあります。このブログを読まれた関係者が、気軽に声をかけていただければ、育児支援のネットワーク会議を立ち上げることができると考えています。まずは、育児支援などで率先しているスタッフが集まってみることから始まる気がします。

 一般質問でも紹介されていましたが、「尾鷲子育て情報局(http://owasejoho.exblog.jp/)」も、リアルタイムで育児情報を提供しています。リアルも含めて、鷲ッ子mamaプロジェクトもお世話になっているのですが、こういった活動の裾野を広げる手立てを、行政が支援することも可能なはずです。もちろん、尾鷲市における育児支援のネットワーク化が進めば、よりリアルタイムに、多岐にわたる情報が提供できます。紙ベースでも用意できれば、それだけで、尾鷲市の育児支援には、県内外から視察がやってくると思います。そういうことを率先してやるだけのベースが、すでにできていると感じています。

 いまの状態は、私が関係している団体も含めて、個々が好き勝手にやっているだけに見えてしまっています。特定の人が集まって、どこにも入れない、入る手段がわからない親子を作っているかも知れません。情報がまとまらずに溢れているだけの状態なので、つくづくもったいない気がするのです。県に紹介されている団体は、NPO法人から任意団体まで幅が広く、育児支援についても、障がい者を含んだ活動もやっています。ここいらで連携することは、きっと大きな成果を見出せる気がします。

 尾鷲市の育児支援を考えていくとき、私の民間目線では、このように率先する団体が集まって、現状を共有し、課題を出し合って解決する道を探っていくことが、一番の近道と考えてしまいます。そこに、行政であれば何ができるか?、市の担当課なら何が?、県の担当部局なら何が?、あるいは、社協を含めた民間でできることは何があるのか?など、このような関わり方で、尾鷲市における公益の輪が拡がると考えます。これが、目指す住民自治にも繋がっていくのではないでしょうか?

 身近なことだけに、よけいに想像が膨らみました。

 あとは、動くだけですね。
by owase874 | 2010-12-08 22:48 | 福祉とまちづくり

未来に林業は残るだろうか?という話

 一般質問がはじまりました。

 私はしばらくやっていないので、聞くだけではもの足りなさがあります。しかし、昨日の田中議員の一般質問では、林業を考えていく上で、さまざまな思いが駆け巡りました。それにしても、市長との議論がかみ合っていない時間が延々と続いたので、市長自らが、もう少し早い時間に、担当課長の発言を促してくれればと感じたところです。
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尾鷲市の市有林


 田中議員の質問事項は、「市有林の主伐について」でした。平成24年度から、市有林の主伐が始まる計画ですが、低迷する林業事情を考慮したときに、主伐では採算が取れないという田中議員と、そうはならず主伐は必要であるとの市長の意見が対立しました。田中議員は、採算が取れない理由は、ひとりの林業家に事情を聞いてうえで発言していたそうですが、担当課の概算では、少なくとも利益は出るとの回答でした。この回答が、制限時間が残り数分でのことで、それまでは市長との押し問答だけだったので、「市長が概要を説明しないのであれば、担当課の意見を促してくれればいいのに」と思ったのです。

 主伐についての概算は、担当課がはじいているようなので、計画段階とはいえ明らかになっています。これは、後日の資料提供などでより詳しく明らかになりますが、私の関心は、「林業は未来に残る産業であるのか?」でした。確かに、木材の原価は低迷し、私が飛鳥町の原木市場でアルバイトをやっていた20数年前とは比較にならないほどです。あの頃は、「60年以上のスギは、破格値がつくやろのー」とか、「このヒノキは、柱材にしたらええ値になるのー」と記憶しています。しかし、昨年の広報委員会で、森林組合おわせを訪問したときは、「ヒノキは柱材にするよりは、板材にしたほうがまだ採算取れる」、「板材にするのはもったいないけどな」とも聞きました(おわせ市議会だより 第7号参照)。

 また、尾鷲ヒノキというブランドイメージや、FSC認証制度による商品価値は、どこまで世間一般に浸透しているのか定かではありません。答弁のなかの市長は、「私は値段が高くても、FSCの製品を買う」と言っていましたが、それがどの程度まで波及しているのかは数値化されていないはずです。また、「海山区で、FSCの建具で生計を立てている人を知っている」とも言っていましたが、それがどの程度のオファーやオーダーがあって、世間で何人が生計を立てられているのかもわかりません。質問のやり取りの上とはいえ、林業を語るにしては、少々世間話程度の感覚を受けました。

 2年後の主伐の是非を問うことは大事です。しかし、林業がどうあるべきかを考えていくことこそが、市有林を大量に所有している尾鷲市ならではの解決策として、日本の新しい林業を提言するきっかけになるのではと感じています。いままでの林業であれば、苗を植え、手入れをし、間伐をやり、その繰り返しののちで主伐をし、再び苗を植えるというサイクルは、正しい林業のはずでした。壮大な時間をかけて、自分が植えた苗を、孫の代で主伐するのが普通のことでした。しかし、木材価格の低迷や、外材への注目、木材自体への関心の薄れなどが、いまの林業を難しくしています。私としては、いままでの林業のやり方では、未来へつないではいけないのではと危惧しています。少なくとも、多くの林業家が衰退し、残った林業家さえも、昔のように財をなしている方がめずらしくなっています。

 私は飛鳥町の生まれで、林業主体の町で育ちました。といっても、当時でも兼業での林業が当たり前になっており、飛鳥町で有名な林業家は、数えるほどしか残っていませんでした。それでも、木材市場には活気があったように記憶しています。製材所も、数多く稼動していました。いまでも、熊野と尾鷲では、林業主体に違いがありますが、その当時から対策していれば、ここまでの低迷はなかったのかもしれません。かといって、何もせぬままにこうなったわけでもないでしょう。ただ、いままでの林業に囚われすぎていることも、考えとしてあるのかもと感じるのです。

 採算が取れないなら、市有林を荒れ放題にすればいいともいえません。そうすれば、水源地が荒れたり、河川への影響が顕著に出たりと、2次的な被害も予想できます。かといって、いままでのやり方では、林業を守ることにつながるとも考え難いです。付け焼刃のように、主伐によって臨時雇用が創出できるとか、低迷する木材の供給で、市場に活気を与えるといった夢物語も、絵に描いた餅で終わりそうです。それでは答えにならないと感じるので、新しい林業の可能性を、もっと議論する必要を感じます。私が知っている林業に携わる人たちのなかには、独自の発想と理想を、大きな可能性として見出そうとしている、あるいはすでに見出している人たちもいます。一同に集まって、意見を聞く場を持ちたいと考えているところですが、個々の話を聞いていると、林業は日本に見合った職業であり、この地域で可能性ある産業になるのではと考えたくなります。

 主伐については、今後の議論になりますが、販売ルートや流通ルートを確保した上で、市民に説明できる要素がなければ、狭い範囲の事業者を潤わすだけで、林業の根本を解決する施策ではないと感じます。数年前に、夢古道おわせの温浴施設を建設したときに、市有林の木材を使ったこともヒントになるはずです。市長が言うほどに、尾鷲市内で尾鷲ヒノキを感じることがないのも現状です。

 林業や市有林の主伐については、私の関心ごとのひとつであるので、また話題提供をさせていただきます。
by owase874 | 2010-12-07 00:49 | 産業振興を考える

自治連合会との懇談会に出席する

 土曜日に夜に、表題の懇談会に出席しました。

 自治連合会の役員を対象にした懇談会でしたが、私に聞いてきた市民に対しては、「時間があれば誰でも参加できますよ」と言ってきました。しかし、会場には30名ちょっとの参加者しか集まっていませんでした。案内の仕方によるものかもしれないので、議会としては今後の検討課題となりました。

 南議長の挨拶のあとに、高田自治連合会会長の挨拶があったのですが、冒頭より議会全体を押しなべて、批判的な挨拶をしたので、私としては興ざめしてしまいました。個人的な意見であっても、役員代表としての挨拶には不適当だと感じたからです。さらに、議員個人を特定するような批判もしていたので、そうであれば会長職を代表して、正々堂々と申し入れをすればよいのに、挨拶の場で天下を取ったように言わなくてもよいのに、と感じました。なので、議員個人の紹介の際は、「議会全体を押しなべて否定されるのには、悔しい気持ちがあります。可能であれば、お答えできる範囲で、回答しますので、不審があれば質問してください」といいました。しかし、その後は何も発言しなかったので、私にはよく理解できませんでした。(…また、お叱りを受ける内容になってしまいました)

 その後の懇談では、議会がおかれている厳しい状況を受け止める内容が多かったです。もちろん、間違っているなと感じた発言もありましたが、今日の場を取り仕切った三鬼孝之議会運営委員長のファシリテートにしたがったので、どちらかといえば、聞くことが多い懇談ではありました。それでも、防災関連の質問では、私の知りえる限りの回答をさせていただきました。とくに、自主防災の活動については、尾鷲も率先して取り組んでいる地域のひとつです。今後は、スキルを持った民間の団体や個人との連携も必要不可欠になってきますが、県内では上位にくる活動をしているので、「他の地域はすごかった」で終わるのではなく、自分たちのまちの活動も、評価されていいところもたくさんあると回答しました。

 全体的には、議会への注文や要望的な内容で占められましたが、議会に対しては、請願や陳情という制度があることを、会としてさらに学んで欲しいと感じたのも確かです。どうしても、議員は住民の口利きである的な発言もあったからですが(御用聞きといった議員もいて、残念な気持ちにはなりましたが)、議員は住民の代表者・代弁者であって、請願や陳情の効力を発揮させる力はあっても、個人の議員が、堤防をこしたえらたり、街灯を設置したりする力は、本来はないものだと知ってもらいたいと感じました。もちろん、議会として、請願と陳情の制度を説明に伺うことは可能なので、そういった活動(取り組み)の必要性も強く感じました。

 あと、議員定数や議員給与の話題もありましたが、議員定数を自ら指定する議員がいたので、会場からも異論がでました。それには私も同感で、先の三木浦の懇談会でも、同じ議員が同じ発言をしていたので、「議員自らが定数減の話題を持ち込むのは、自分の議員活動を否定していると変わりないのではないか?」と感じたところです。また、会場からの発言もありましたが、刷り込みのように毎回発言することで、その流れになるよう根拠立てしているようにとられるのも本望ではありません。間違いなく、私個人は違う考え方を持っています。この課題に対しては、懇談の最終で参考になる発言が相次いだので、私としても興味を持って聞かせていただきました。

 予定時刻を過ぎて、懇談会は終了しましたが、多くの意見の中には、今後の参考になる話題もありました。とくに、財政難や過疎化、少子化など、暗い話しかない現状のなかで、住民自らが率先して活動していくことで得られることもあるだろうという、住民自治の話題が出たことも、自治連合会らしい発言であったと同感したことろです。私も、議員の立場だけでなく、率先市民を自負して住民自治の扉を押し開けようとしている市民の一人です。ここに、地方自治体が生き残るヒントがあるように思えてなりません。それは、われわれが初めから持っていた生活力であり、この東紀州地域には、どこにも負けないくらいの自活力があるはずです。これは、今後の住民自治への大きな支えとなるはずです。

 今後も、地域や世代や組織を対象に、少しでも多くの市民の声を聞かせていただき、議会改革の種にしたいと考えています。直近の感想では、やはりコーディネーターの必要性をあらためて感じたのですが、現状でできることを提案しながら、尾鷲独自の議会改革を慣行していこうと考えています。
by owase874 | 2010-12-05 23:27 | 議会改革報告


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

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ご挨拶とブログの概要

当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

質問や批評など、ご意見がございましたら、下記宛にお願いします。何かしらの方法で、きちんと対応させていただきます。ただし、ブログのコメントには、できる限り返答をいたしますが、端無自身の裁量になることをお許し下さい。

◆ブログ管理者
 未来874事務室
 熊野市飛鳥町佐渡462番地
 0597-84-1033
 kurage874@cream.plala.or.jp 

なお、たくさんの意見や考えをお聞かせ願いたいので、直接にお会いすることも可能です。日程調整などしますので、その旨をお伝え下さい。

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