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平成22年分の給与所得の源泉徴収票を公開します

 以前にも公開している気がします。

 議員定数や議員の給与は、とかく市民の批判を浴びやすい課題です。議員給与においては、「高いか安いか?」の議論ではなく、「見合っているか否か」に重きを置かれたいのですが、ここにも市民と議会との開きを感じます。議会改革においても、この点に着目しながら、大多数の市民が納得いく結果を導かなければと感じています。それでも、公人として常に批判は浴びるものですが、頭ごなしに、「議会はダメ、定数は半分、給与は日当制」などと声高に言われてしまうと、悔しい気持ちもこみ上げてきます。目に見えない仕事もあるのが議会ですが、それを如何に可視化し、発信と配信をしていくかも大きな課題です。
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◆平成22年分の議員年収
 給与・賞与 506万5380円

 この収入は、1年生議員も10年生議員も同額です。当選を重ねると、議員の給与も上がると勘違いされている意見も聞きますが、それは間違いです。また、尾鷲市議会の議員には、一切の手当てなどもありません。これもよく間違った意見を聞かされます。ここにも、議会の仕組みが理解されていない現状を感じます。

 また、この収入から差し引かれるのが、「社会保険料等の金額」70万5375円で、これが俗に言う議員年金の1年分の掛け金です。今年の6月1日には廃止が決定される方向ですが、掛け金の額が大きいので、私にとって廃止は望むべきことです。さらに、「源泉徴収税額」15万2664円も差し引かれています。よって、いわゆる手取りに充当する、私の通帳に振り込まれる年収としては、420万7341円になります。

 私の場合は、紀北広域連合議員としても在籍していたことがあるので、その分の支払金額3333円から、その源泉徴収税額300円が差し引かれています。

 さらに、私は個人事業主としてカフェを経営しているので(栄町のカフエクリーム)、確定申告の際は、こちらの分も加味することになります。ただし、ここのカフェの性格もあり、赤字運営が解消できていないので、自営業が足を引っ張っている形になっています。赤字で良いとは思っていませんが、いち市民として公益を担っているつもりでもあるので、私の市民活動が、議員活動との両輪である証でもあります。

 これらの収入から、国民年金保険料と、国民健康保険税も支払っているのですが、「議員は共済年金か厚生年金でしょう」とも言われるので、これも大きな間違いです。これよりは個人差がありますが、市県民税、家賃や光熱費などの固定費や生活費、子どもの養育費、自分も含めた家族の医療費、税金も含めた所有車両の維持費、年額15万円の政務調査費ではまかないきれない議員活動での出費などなど、おおかたの皆さんと同じように、やりくりしながらも出ていくお金が多いので、貯蓄に回せるような、実際に手元に残っていく資金としては、本当にわずかになってしまいます。特別とまでは言いませんが、議員の仕事が如何に不安定であるかとつくづく感じます。それでも、使命感を感じてやっているのが私のなかでの議員ですが、結果を残さなければ意味がないのも議員です。そのために、議員活動で出ていくお金も増えてしまいます。また、議員には「ここまで!」という区切りがない職業でもあります。

 いずれにしろ、多額の税金をいただいて仕事をしている責任感を忘れずに、大きな使命感で以って、尾鷲市の今と将来を考えながら邁進していくことに変わりはありません。
by owase874 | 2011-01-28 02:56 | コラム「温故知新」

平成23年第1回臨時会の開催~今回は私見が多いです~

 第1回臨時会が開催されました。

 議案第1号 尾鷲市事務分掌条例等の一部改正について
 議案第2号 尾鷲市監査委員の選任について
 報告第1号 専決処分について(訴えの提起)
 報告第2号 専決処分について(損害賠償の額の決定)

 日程の順を追っていくと、まず議案第1号の提案説明が岩田市長よりされ、議員による質疑がありました。質疑は、議案の詳細(疑問点など)を聞くことができますが、個人の意見などは反映できません。また、事前通告が前提ですが、議長の裁量により通告無しの質疑もできます。今回の質疑では、通告ありの質疑がありました。
 質疑のあと、議案第1号は所管の委員会(総務産業常任委員会)に付託されます。地方議会のなかでは、このまま本会議場でやりとりされる場合もあります。尾鷲市議会の場合は、別室で開催され、その間は暫時休憩となります(所管外の議員や、担当でない課長などは、傍聴や休憩をします)。

 次に、議案第2号の提案説明がされ、質疑と討論のあとに、人事案件であることから、そのまま採決されます。しかし、議長により、「所管の委員会の付託を省略しますが…」とひと間あるので、異議があれば委員会付託される場合もあります。今回は、異議なく採決され、全会一致で採択されました。
 採決の際は、議長の裁量により、起立か挙手かで採決しますが、尾鷲市議会の場合は、人事案件は起立がほとんどです。

 次に、報告第1号と第2号の報告が市長よりあり、議員による質疑があります。第1号は、海洋深層水の取水事故の原因となったとされる船舶会社などへの訴えの提起でしたが、質疑ありと質疑なしの発言が相次ぎました。
 高額な損害賠償を求める訴訟を専決処分したことに対する質疑でしたが、執行部の判断としては、昭和47年の議会の議決事項で、「訴えの提起は専決処分でできる」ことに基づいています。これは、当時の議会が決めた事項であり、私も失念していた(知らなかった)事項でした。この問題を知ってから地方議会を調べてみると、「損害賠償額の額によっては、専決処分にはできない」とする議会もあるので、やはり改善するべきか、議会運営委員会で議論を必要とする事項だと感じました。

 また、第2号に対する通告なしの質疑も相次ぎました。これは、職員による交通事故(物損事故)による損害賠償額の決定を専決処分した報告ですが、この案件では専決処分されることが大半です。しかし、今回の質疑では、「職員の交通事故が多いのではないか?」という疑問からはじまったものでした。
 質疑をした内山議員によると、過去5年間で65件の自損及び物損事故があったことが明らかにされ、H20年度は16件、H21年度は15件、H22度現在で13件となっていることも明らかになりました。交通事故はしたくてするものではありませんが、職員の意識向上について説明を求める質疑もありました。
 質疑を聞いているときは、その件数の多さに驚きましたが、冷静に考えると、全てが加害側ではなく、被害側も含まれているので、職員の過失割合が全て高いわけでもありませんでした(本会議場でその説明がほしかった!)。しかし、修理代はすべて保険により支払いがされるとしても、その保険料は市民の税金によって掛けられているので、公務員が市民の模範となるためにも、いっそうの注意が必要であることに違いはありません。もちろん、それは私たち議員にも言えることです。

 質疑が相次いだ報告が終わると、報告には採決がありませんので、これで終わりとなります。専決処分は、議会に通告することなく、市長の裁量で予算などを執行できるので、今回の件のように、報告だけで済まされます。
 しかし、「どこまでが先決できるのか?」を決めるのも議会の議決事項です。まずは、地方自治法の第96条や第180条などを読み返し、尾鷲市の条例や規定との整合性も読み解いていかなければと感じました。

◆参考までに
○地方自治法第180条第1項の規定により、議会が指定した市長において専決処分することができる事項
 https://www3.e-reikinet.jp/owase/d1w_reiki/347909300318A00000NH/347909300318A00000NH/347909300318A00000NH.html
※伊勢新聞の記事(リンク先)では、「条例に違反するのでは?」とありましたが、これは議決事項です。

 このあと、議長により暫時休憩が宣言され、別室にて総務産業常任委員会が開催されました。私も傍聴しましたが、滞りなく議論が交わされていました(さらにの関連私見は別記予定です)。
 委員会採決のあと、本会議が再開され、委員長報告のあとの質疑、討論もなく、全会一致で採択され、閉会となりました。

 今回の臨時会は、時間にして10時から12時までの約2時間でした。
by owase874 | 2011-01-26 01:52 | 臨時会の報告

東芝取締役会長 西田厚聰 氏 講演会

 東芝会長である西田厚聰氏の講演会があります。

■日時:2月3日(木) 受付17時半、講演18時~19時半
■場所:県立熊野古道センター
■料金:無料
■定員:150名(事前申し込み)
■主催:尾鷲商工会議所(22-2611)

 西田氏といえば、東芝のノートパソコン事業を復活させた人、ウェスティングハウス・エレクトリック(米国の原子力発電メーカー)を買収した人、イラン人の女性と結婚した人が思い浮かびます。
 確か、熊野市の有馬町で生まれ、海山町(現紀北町海山区)で小中高と過ごした人でもあります。出身高校は尾鷲高校です。

 また、西田氏を知るネットサイトがあります。4回構成となっていますので読み応えがあります。

◆東芝・西田厚聰|世界を震撼させる「鯨」と「鰯」の二刀流経営(1)
 http://president.jp.reuters.com/article/2008/10/22/07229802-9446-11DD-BCCC-9CC73E99CD51.php
by owase874 | 2011-01-26 00:23 | 議会活動の予定

学校耐震などで委員会を開催します

 所属している生活文教常任委員会が開催されます。

■生活文教常任委員会
■日時:2月2日(水) 10時
■場所:第二・三委員会室
■議題:1.尾鷲小学校耐震整備事業及び尾鷲中学校武道場建設工事について

 国が求めているような前倒しはありませんが、計画通りには進んでいます。その後、全員協議会で報告もあるようです。

■全員協議会
■日時:2月2日(水) 13時
■場所:第二・三委員会室
■議題:1.尾鷲小学校耐震整備事業及び尾鷲中学校武道場建設工事について
by owase874 | 2011-01-25 23:52 | 議会活動の予定

平成23年第1回臨時会の招集について

 第1回臨時会の日程などが決まりました。

■日時:1月25日(火) 10時
■場所:尾鷲市議会議場
■付議事件
 議案第1号 尾鷲市事務分掌条例等の一部改正について
 議案第2号 尾鷲市監査委員の選任について
 報告第1号 専決処分について(訴えの提起)
 報告第2号 専決処分について(損害賠償の額の決定)

 先の議運で決定され、全協で報告されました。
by owase874 | 2011-01-24 23:35 | 議会活動の予定

国勢調査にみる尾鷲市の将来像

 19日に、平成22年国勢調査の三重県結果速報が発表されました。

◆平成22年国勢調査 三重県結果速報について
 http://www.pref.mie.jp/TOPICS/2011010144.htm

 全員協議会でも報告がありましたが、尾鷲市の速報値は深刻なものでした。
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資料より抜粋


 人口減少率は、9.46%でワースト2位、減少数は2,090人のワースト5位でした。
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資料より抜粋


 世帯減少率は、6.52%でワースト1位、減少数は642世帯でワースト1位でした。

 国勢調査では、調査時点で尾鷲市に住んでいる人口と世帯数が結果に出るので、例えば、住民票による人口とは異なります。なので、広報おわせなどに出ている人口とは、大きく数が違っています。
 しかし、地方交付税などは、国税調査の結果を元に算定されるので、人口や世帯数の減少は、今後の市政運営に大きく影響を与える結果にもなります(地方交付税法(昭和25年法律第211号)第12条)。また、過疎地域の要件にも、国勢調査の結果が用いられています(過疎地域自立促進特別措置法(平成12年法律第15号)第2条)。

◆地方交付税の算定基準
 国勢調査の結果による「人口」、「都市計画区域における人口」、「町村部人口」、「市部人口」、「65歳以上人口」、「75歳以上人口」、「林業、水産業及び鉱業の従事者数」及び「世帯数」を用いることが定められている

◆過疎地域の要件
 http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2010/kouhou/useful/u25.htm

 速報値をみたとき、人口の減少以上に気になったのが、世帯数の減少です。ワースト1位と不名誉な結果ですが、世帯数の減少が激しく、2位の南伊勢町よりも大きく開きがあります。この比較の根拠は、平成17年国勢調査の確報値となっているので、5年の間に642世帯が空き家になった公算です。これは、1年毎に約128世帯が空き家になり、218人が尾鷲市から減っているのです。
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資料より抜粋


 県内の市町で、東紀州地域の2市3町と、人口規模が同じ鳥羽市と明和町の人口・世帯数を抜粋しましたが、尾鷲市の減少が顕著な結果が明らかです。

 ここに掲載したのは、まずは、自分たちが住んでいるまちの現状を知ることからですが、「では、何をすればいいのだろう?」を、私たち議員や議会、行政だけが考えるのではなく、住民全ての課題にしていただきたいと感じています。もちろん、増やすほうがいいのか、現状維持がいいのか、適正規模はもっと少ないほうがよいのかなど、さまざまな視点と考察があっていいと考えています。

 私は、過去の比較から未来を予測することに重きを置いているので、このようなデータは非常に興味深く、次の1手を想像するきっかけになります。人口の減少も寂しいことですが、これだけ世帯数の減少が加速していると、まずは空き家対策をどうしていくのかを優先するべきではと感じます。

 台風や暴風が来るたびに、壊れ、崩れ、周辺に迷惑をかけることが多くなった空き家もあれば、ゴキブリや野良猫の棲みかとなり、周辺の懸案になっている空き家もあります。これは、衛生的にも大きな問題です。また、そういった予備軍にもなろうかという空き家は、歩けばけっこうな確立で目に付きます。

 しかし、空き家には持ち主がおり、完全な放棄家屋でない難しさもあります。これでは、行政や議会だけでは解決できないので、持ち主や周辺住民の行動や理解も必要となってきます。議会や行政にできることは、例えば、所有権を放棄された空き家を引き取って、市の財産として帰属させ、緑地帯や空き店舗対策でリユースすることなども考えられます。また、そういうことを含めたアイディアでは、民間企業が得意とする分野があるかも知れません。

 いずれにしても、データは正直です。しかし、このデータから予想できることは、解決を探す糸口にもなります。それを、尾鷲に住んでいる人たち全ての責任や使命として、ちょっとばかりでも考えていただければと感じています。

 あなたならば、この結果をどう受け止めますか?
by owase874 | 2011-01-21 03:44 | コラム「温故知新」

第1回臨時会の日程など

 19日に、議会運営委員会と、全員協議会がありました。

 平成23年度第1回臨時会についてが主でした。提出議案は2議案で、第1号が事務分掌条例の一部改正です。これは、簡単に言えば、担当課を変えるというものですが、財政課が新設され、新産業創造課と水産農林課が、商工観光推進課、魚まち推進課、木のまち推進課に分課されます。岩田市長による組織機構改革ですが、3月定例会の新年度予算で、どれだけ推進力をもった予算になるかに注目しています。

 次に、第2号は、尾鷲市監査委員の選任についてです。現在の監査委員の任期が2月末なので、後任人事の案件です。予定者の桑原鉱市氏は、三県庁の元職員で、福祉関係の要職を歴任されています。

 専決処分の報告も2件あり、第1号が訴えの提起で、第2号が損害賠償の額の決定です。第1号については、昨年2月26日の海洋深層水の取水事故で、事故を引き起こした原因であろう船舶の特定ができたことから、提訴に踏み切った報告です。この件にしては、後日談がでてきたので別記します。また、第2号については、公用車を運転中に起きた交通事故の処理費用になります。事故については仕方がない面もありますが、税金を使って費用をまかなうことから、いっそうの注意が必要です。

 続いて、全員協議会で、議運の報告がされました。

 その他の報告では、尾鷲総合病院の五嶋院長が退職し、後任に加藤外科医師が就任予定であること、その任期が5年で、5年後には小藪内科医師が予定されていることなどが報告されました。また、平成22年国勢調査の三重県結果速報が報告されましたが、これについては別記します。最後は、議会懇談会の次回開催についてで、尾鷲市老人連合会との懇談会が、2月10日の9時に予定されているとの報告がありました。

 以上が、全協の議題でしたが、その他事項において、私より議長に意見を求めたことがあります。それは、尾鷲の明日を考える会への対応についてですが、これは、18日付の地元新聞に取材記事が掲載されたことから、議長としての対応や考えを求めたものでした。この件については、20日の10時に、会の西謙一代表が議長室を訪問するということでした。この件については、私のコメント欄に詳細を記しています。

◆オマケ
 尾鷲総合病院のホームページがリニューアルされ、更新も頻繁になりました。気が付けば目を通しておりますが、ぜひご意見などをネット上からもご助言してやってください。私としては、ぜひとも尾鷲総合病院公認のツイッターをしてほしいものです。その日の病院情報や、季節の医療情報など、携帯電話からでも確認できる便利さがあると感じています。

・尾鷲総合病院 http://owasehp.jp/
by owase874 | 2011-01-21 01:53 | 委員会等報告

議会基本条例の先進地で学ぶ~加西市議会編~

 管外視察最終日は、兵庫県加西市議会でした。

 加西市は、平成17年に現市長が当選してから、2度目の不信任案決議で失職し(平成19年)、出直し選挙で再び再選されるということを経験しています。もちろん、1度目の不信任案決議では、議会解散も経験しており、市長と議会との対立は、現在でも終息しておりません(市長派議員と反市長派議員間で、懲罰動議も乱発しているとのことでした)。
 しかし、今年の5月22日には、市長と議員の統一地方選挙があるということで、その動向が注目されています。
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加西市議会にて


 視察の受け入れには、森元議長と繁田議会運営委員長、議会事務局長の3名に応対していただき、加西市の人口が4万9千人あまりであること、水源地に乏しく、昔より溜め池の整備が進められてきたこと(地図を見ても、あちこちに溜め池が点在しています)、また、下水道を全市で整備したことから、起債償還の負担増が懸念材料であるということでした。しかし、インフラ整備には投資が必要であり、下水道を整備したことは、未来へ汚点を残さないことだと感じています(尾鷲市では頓挫しています)。

 前段の市長と議会の軋轢を聞いたところ、市長による職員採用に対する見解の相違が発端であり、平成18年に行われた採用では、百条委員会の設置にまで至りました。また、市長支持派でもある市民オンブズマンが設置され、議会攻撃の先鋒となったことなどの説明もありました(この団体は、のちに分裂してしまい、中立的になった市民オンブズマンが現在も活動しているとのことでした)。まさに、当時の尾鷲市を彷彿とする対立構造ですが、この延長線上に、議会基本条例の設置に向けた議論がはじまったようでした。

 また、この条例の設置は、市長派議員の提案で始まっており、昨日の洲本市と同じく、必要に迫られて条例化した経緯がありました。また、議員定数の改正についても、市長と対立するなかで(市長が12名の改正案を提出するものの否決)、議会による「議員定数検討特別委員会」が設置され、幅広く意見聴取したものの、議員がその定数を決定しています。その結果、今年の改選で議員定数が18名から15名に改正されます。人口五万人規模で定数が15名というのは、長野県諏訪市議会と同規模でありますが、全国的にも例がありません。
 紆余曲折しながらですが、課題解決に向けて前進する姿を感じました。ただし、現在の市長は、議会だけでなく、職員とも対立しているので、先の鹿児島県阿久根市と似ています。この点については、市民受けする過激な発言を、どこまで市民が支持するかです。

 このような状況下で制定された条例ですので、苦労と実益を感じたところですが、条例化だけでなく、議員定数などにも波及しています。また、議会全体の雰囲気として、「議会活動が市民に浸透していない現状が明らかになった、その点を是正する義務が市議会にはある」との意識改革にも繋がっているとのことでした。この点は、愛知県名古屋市議会にも言えることですが、市民の関心が定数や給与だけに注目することには懸念もあります。また、職員の給与にまで市長が言及すると、自治体として機能不全に陥る現状もあります。しかし、どちらも地方自治体では議論が避けされない課題であります。
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加西市役所の玄関にて


 2日間の視察により、議会基本条例の裏側を知ることができ、尾鷲市での条例化に向けた意識も向上しました。どちらの市議会も、必要性を感じて設置をしたので、尾鷲市でもそうありたいと考えています。また、同じように、市民がこの条例に対して関心が持てるような環境作りは、議会の努力だけでは成しえないことも感じました。市民の側にも、自分が住むまちへの関心を、議会や行政を通じて得る努力も求めたいところです。
by owase874 | 2011-01-18 23:27 | 議会改革報告

議会基本条例の先進地で学ぶ~洲本市議会編~

 雪の心配もしましたが、順調に兵庫県入りしました。

 しかし、冷たい冬風が、どこのサービスエリアやパーキングエリアでも吹いていました。淡路島に渡る明石大橋では、小型バスが揺れるほどの風が吹いていました。はるか眼下の明石海峡には、大小の船舶が、白い波の中を交差していました。
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明石大橋


 尾鷲を出てから5時間あまりで、洲本市に到着しました。人口4万8千人弱のこの城下町は、隣町であった旧五色町と合併して5年目になります。ちょうど昼食時で、淡路ごちそう館御食国(みけつくに)のレストランで食べました。ここは「ウルグァイ・ラウンド農業合意関連対策」として(農産物の輸入自由化や、コメ市場の部分開放などに対する、国内農業への援助策として)、平成7年から平成12年の6年間で、6兆100億円もの事業費が計上された一部が充てられています。
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㈱淡路島第一次産業振興公社が事業主体


 カネボウ旧洲本工場の跡地利用として生れ変わったレストランは、満席に近いお客でいっぱいでした。レンガ造りの内部は、鉄骨で耐震補強がされていました。多少値段設定が高いですが、ご当地メニューも豊富で、ボリュームもありました。特産品売り場も併設しており、なかなか粋な商品もありました。また、どこの自治体でも、特産品開発の苦労をうかがい知ることができました。
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洲本市議会にて


 昼食後、洲本市役所に移動し、洲本市議会の議会事務局、木下議長、小松議運委員長より説明を受けました。議会基本条例は、兵庫県では、朝来市議会(平成21年4月)に次ぐ2番目に制定され(平成22年3月)、現在までに5市1町で制定が進んでいます(なお10市町が検討中)。
 洲本市議会では、全国の流れに追随する形で制定されていますが、必要に駆られて制定を進めたことだけあって、シンプルかつ明瞭な条例となっていました。解説付きの条例の資料をいただいたので、尾鷲市議会といしても大変に参考になります。また、小松委員長の説明もわかりやすかったです。

 合併した洲本市では、前回の改選時に、議員定数を22名から18名に削減したそうですが、それ以上の削減は好ましくないとの考えもあるようでした。それは、削減を考えるよりも、議会活動を如何に市民に理解してもらうかを考えるべきとしているからでした。また、その延長線上に、この条例の必要性が生れてきたとのことでした。
 全19条からなる条例には、13回の検討会を重ねた結果が集約されており、運用1年になろうとしていますが、これといった不具合も見つかっていないとのことでした。とくに気になったところは、議員間の討議、議員研修会の開催、市長の反問権、議会だよりの発行、議会報告会の開催などでした。これは、尾鷲市議会においても重要な要素であり、開かれた議会として、市民の理解を得られる場面でもあります。
 また、議会改革検討委員会の設置では、当選回数の少ない新人議員を中心に、6名を選出させたようです。この手法が成立したのは、長老や中堅議員の理解が進んでいるからで、次に継いでいく議会としての意思疎通を感じました。「尾鷲市議会ではどうであろう?」と、思わず考えたところです。

 細かに説明や疑問を求めましたが、的確な意見や経緯を聞くことができ、尾鷲市議会での条例制定の道筋も見え始めた気になりました。これは、この場に来なくては得られなかった収穫であり、資料だけでは読み取れない生の声の威力を感じたところです。
 最後の質問で、「尾鷲市議会で条例制定を目指すためのアドバイス」を求めたところ、小松委員長より、「議会のあるべき姿を見せるのは、議員自身である、そのツールにこの条例がある」といただきました。まさにその通りで、条例ありきで議論するのではなく、必要性を見出すことが何よりも大切だと、あらためて感じました。

 明日は、兵庫県で4番目に条例を制定した川西市議会を訪問します。洲本市議会では、この条例の骨子と理念を学んだので、川西市議会では何が学べるのかを楽しみにしています。
by owase874 | 2011-01-18 00:41 | 議会改革報告

阪神淡路大震災1.17のつどい

今朝5時46分に、NHKでこの会場の様子を見ていました。

そして、今日の夕方5時半ごろ、私はその会場にいました。
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左が献花場


あの日も、今日のように冷たい日だったと聞いています。
私が東灘区に駆けつけた日も、刺すような冷たさでした。

そして、今日のように、上空のヘリコプターの爆音だけがうるさかったと記憶しています。バリバリと音のする中で、私は黙々と作業をしていました。幸いにして、親戚の家族全員が無事であったことだけが、なによりの安堵感でした。しかし、道路を挟んだ向かいのアパートの1階がつぶれ、まだ人が閉じ込められているとも聞かされていました。人の力だけでは、どうしようもない瞬間でもありました。
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メイン会場


記帳を済ませ、献花をしたあとに、ロウソクに火を灯しました。いろいろな思い出が駆け巡りますが、その瞬間は忘れてはいけないと感じています。わずか16年前、この平和な日本の地で、6,434人の尊い命が一瞬で消え去ったのです。

それからも、世界の各地で、大地震の脅威に見舞われています。日本でも、中越や中越沖が記憶に新しいです。わがまち尾鷲市でも、熊野灘沖やチリ津波の余波がありました。地震は、ごくごく身近な災害だとあらためて感じます。

夜には、今回の視察に参加している一部議員や職員を、この会場に案内しました。たっての願いもあったのですが、よい機会でもありました。ここに来ることで、あの瞬間を思い出し、16年の時が縮まるのです。

多くのボランティアに支えられて、16回目のつどいが開催されました。その灯は、今後も消えることなく、また消すことなく、後世に残していく責任と使命を感じるばかりです。ちょっとばかりですが、その共有を実体験できたことに感謝をします。

あの日、あなたはどうしていましたか?
そして、あの日から、何をすればと感じましたか?
by owase874 | 2011-01-17 23:03 | 防災とまちづくり


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

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ご挨拶とブログの概要

当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

質問や批評など、ご意見がございましたら、下記宛にお願いします。何かしらの方法で、きちんと対応させていただきます。ただし、ブログのコメントには、できる限り返答をいたしますが、端無自身の裁量になることをお許し下さい。

◆ブログ管理者
 未来874事務室
 熊野市飛鳥町佐渡462番地
 0597-84-1033
 kurage874@cream.plala.or.jp 

なお、たくさんの意見や考えをお聞かせ願いたいので、直接にお会いすることも可能です。日程調整などしますので、その旨をお伝え下さい。

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