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ご当地ナンバー「熊野」の取り組み

 ようやく、尾鷲市でも話題にあがってきました。

 今年に入って、熊野市議会議員の下田議員より連絡があり、尾鷲市での世話人となりました。それまでも、ご当地ナンバーの動きがあることは知っていましたが、本格的に動き出すことになったようです。今年3月のはじめ、下田議員とともに、尾鷲商工会議所と、尾鷲観光物産協会に説明とお願いにあがりました。

 ご当地ナンバーを「熊野」にとの声は、和歌山県南部から声があがりました。熊野に縁のある地であり、熊野の語源は、「隅野(くまの)」、「隠国(こもりく)」にあるとも言われています。もっとも、世界遺産登録された、紀伊山地の霊場と参詣道の核心として、「熊野」に対する日本人の精神性は、式年遷宮を控えた伊勢神宮とともに、日本の源郷、原点でもあります。尾鷲で言えば、馬越峠や八鬼山峠に代表される「熊野古道」が、馴染み深い存在となってきました。

 また、和歌山県と三重県にまたがる「熊野」のご当地ナンバーは、実現すれば、山梨県と静岡県の「富士山」に次ぐ、両県にまたがるご当地ナンバーとなります。さらに、両県での取り組みは、ミッションリングの解消と話題になっている、紀伊半島を高速道路で繋ぐ機運にも繋がります。さらに、世界遺産登録10周年を来年に控え、とても話題性のある取り組みにもなると考えられます。

 ただし、「尾鷲やのに、熊野のナンバーってのはおかしいやろ」との声も根強くあります。熊野市を意識した声なのか、取り組みや先見性などを、もう少し見ていただければと感じるところです。私としては、「熊野」のご当地ナンバーは、両県にまたがる取り組みに注目し、話題性が大化けする可能性も秘めていると感じています。

 来年に照準を合わせると、今年の6月くらいには、申請が必要なようです。ぜひ、尾鷲市においても、ご当地ナンバーの取り組みを支持していただき、実現に向けて力を合わせていただきたいものです。と同時に、市民の声が、なによりも突破口になります。

■ご当地ナンバーに「熊野」 紀南地方で導入へ
  http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=190661

■「熊野」ナンバー導入目指す
8月には推進協議会設立
議員ら新宮で意見交換
 http://kumanoshimbun.i-kumano.net/news/2010_06/20100605_00.htm
by owase874 | 2013-03-29 02:54 | コラム「温故知新」

是々非々でやるということ~本会議での反対討論~

 平成25年度尾鷲市第1回定例会が閉会しました。

 本会議場での採決の前に、議案に対する反対討論を行いました。

■平成25年3月21日 第1回定例会 本会議②
 http://www.ustream.tv/recorded/30149311

 以下に、私の反対討論の原案を掲載します。一部わかりやすいように項目を追加しています。


 尾鷲維新代表の端無徹也です。
 通告に従いまして、反対討論をさせていただきます。

 私が、今回反対する議案は、議案第17号 平成25年度尾鷲市一般会計予算の議決についてと、議案第38号 平成24年度尾鷲市一般会計補正予算(第7号)の議決について、であります。

■反対する議案の内容
 この2つの議案のうち、とくに反対するに至った事業予算としては、議案第17号のなかの、第6款 商工費 第1項 商工費 第3目 観光費の観光施設管理整備事業のうち 第13節 委託費 夢古道おわせ指定管理料 997万5000円と、第9款 教育費 第2項 小学校費 第1目 学校管理費の小学校施設整備事業費のうち 第15節 工事請負費 673万2000円、および議案第38号のなかの、第9款 教育費 第1項 教育総務費 第2目 事務局費の学校耐震整備事業 5億9585万4000円のうち、宮之上小学校に関する予算すべてが対象であります。

 この3つの事業予算について、反対の意志を表明するのですが、これら議案に関わるその他の事業予算すべてについては、とくに反対の意志はなく、付託された常任委員会の審査においても、担当課には概ね納得いく説明をしていただいております。しかし、予算編成の都合上、私が反対する3つの事業予算は、他の事業予算に含まれて議案上程されていることから、結果的には、すべての予算に反対する結果となってしまいます。それ故に、心痛い反対討論であることを申し述べさせていただくとともに、それでも意志表明するに言った経緯を、簡単ですが述べさせていただきます。よろしくお願いします。

■夢古道おわせの指定管理料について
 まず、夢古道おわせの指定管理料についてですが、予算決算常任委員会での審査では、今回より契約更新の上で増額された687万5000円の算定根拠について、当初の説明では不十分との指摘をさせていただき、算定根拠と言われる資料の再提示と説明をいただきましたが、いくら指定管理を事業委託をしているとはいえ、全体にかかる収支報告が示されないなかで、「これまでは、委託先に負担をかけていたので、本来は尾鷲市が持つべき予算の負担を、今回より計上させていただいた」との市長の説明では、とうてい市民への説明責任が持てないと判断するに至りました。

 特段、指定管理を引き受けてくださっている事業者については、当初からの苦労を見聞きしている立場でもあるので、あえて反対することには大きな迷いもありました。しかし、大事な尾鷲市民の予算を使わせていただくからには、事情を知らない市民への説明は不可欠ですので、右往左往する市長の説明だけでは、かえって事業者に迷惑をかける結果を招いたとも受け取れます。先代の尾鷲市が、尾鷲海洋深層水事業に関連した、商工業と観光業の発展を目指した事業展開の一環として、いまの夢古道おわせが位置づけられていることからも、もっと丁寧な説明をいただけるものと期待していただけに、私としては説明責任がもてないことからも、反対の意思表示をさせていただきます。

■尾鷲小学校の外壁整備について
 次に、尾鷲小学校の外壁を整備する工事請負費については、教育長の詭弁ばかりが先行し、挙句の果てには、なんら関係のない子どもの写真を大きく掲げ、子どもを人質にとって、予算や事業の賛同を求めているのではないかと見紛うような行動もありました。教育長が、豊富な知識と教育観を持っておられるのであれば、弁論で述べるだけでなく、これが私の考える尾鷲市の教育だと、新規事業と予算でもって具体策を説明されるべきではないでしょうか?昨年度並かそれ以下程度の予算計上しか見当たらないなかで、なんとも矛盾した行動を見せられるに留まったように感じて成り得ません。

 結果としては、この事業予算が計上されるにいたった尾鷲小学校の耐震整備事業にまで遡ることになり、本来の計画であったログ工法による外壁の整備が、事業計画の遅れで羽目板張りに変わった指示先すらも不明であることまで暴露される事態となり、予算決算常任委員会の審査においても、大きな疑念と不信感を招いてしまいました。この工法の変更が、外壁が急激に変化していく結果を招いたのか、または、当初から議会より指摘されていた雨対策の不備を無視し続けて建築を進めたことによるものなのか、それすらも解決されていないままで、事業予算を計上することへの反発を、いまなお私は持ち続けています。問題解決をしないまま、汚いものには蓋をする体質こそが、子どもにとっては悪影響であり、大人の都合と事情で、子どもを引き合いに出すのではなく、尾鷲小学校の子どもたちにこそ、きちんとした説明責任を果たすことが、われわれ大人に課せられた、もっとも教育現場を統括する教育長には、求められている課題ではないでしょうか?

 ただし、この事業予算については、これからこの予算を賛成されるであろう同僚の皆さまが、この件に付帯決議をつけることを、先の予算決算常任委員会でも話されておりました。その内容には、第三者委員会の設置と、早急な対応策を講じることを柱としていると聞き及んでおりますので、その方向性には大いに賛成する一人でもあります。しかし、根幹となる尾鷲小学校の耐震整備事業については、東日本大震災の前に事業計画されたからとの理由で、なんら津波対策も講じないままの校舎となり、それ以外の経緯も含めて、私は当初から反対する立場を貫いてきています。今回の工事請負費についても、これまでの反省を踏まえて、議会に対応するべきではなかったかのかと感じますので、同じく反対の意思表示を表明させていただきます。

■宮之上小学校の耐震整備計画について
 最後に、宮之上小学校の耐震整備事業についてです。当初は、新年度予算である議案第17号に計上されておりましたが、国の追加補正から前倒しとなり、平成24年度の補正第7号として計上し直されましたので、一般市民にはわかりづらい反対となっていることを説明させていただきます。

 さて、宮之上小学校の耐震整備事業に反対する理由ですが、整備そのものには、現在の校舎の老朽化と不便さなども見聞きしておりますので、なんら反対するものではありません。しかし、平成23年の6月に、当時の宮之上小学校関係者さまからの陳情書にまったをかけたのは、耐震整備を急ぐ気持ちは大いに理解できるけれども、東日本大震災のあの惨状とその後を見たからには、津波や防災に対しての公共施設の在り方を問うべきだと、痛切に感じたからです。このときは、陳情書はそのまま採択されましたが、恐れていたことが現実になってしまったと感じています。

 当時のこの陳情書には、「避難場所や多目的に使用できる施設としての機能を備えた学校」を希望していたにも関わらず、今回示された設計図を見る限りでは、一時避難として使用できる構造にはしているが、避難場所になりえることは想定しておらず、多目的に使用するには、校舎面積が狭く、災害時を想定した設計になっていないことがわかりました。そもそも、現在の宮之上小学校の校舎面積は、4780平米あります。今回の設計で、約2500平米と縮小されたのは、生徒数の減少などから鑑みて妥当とは言えるのですが、これが避難場所にも、多目的にも使えない設定となってしまっています。

 そもそも、宮之上小学校の学区となる地域は、南海トラフを想定した津波の被害を受けやすい低地が多く、北川沿いにも多くの家屋が集中しています。ざっと数えただけでも、約800人を超える住民が住んでおり、さらに周辺の低地を加えると、約1000人規模の人たちが、発災時の津波を逃れて高台に駆け上ることを余儀なくされています。そのすべてが、宮之上小学校に集まることは無いにしても、この周辺の高台で、しかも雨風がしのげる公共施設は、まさに宮之上小学校しかないのです。しかし、その宮之上小学校も、校庭の海抜が約7メール半と低く、想定では校舎1階部分も津波の被害を受けることになります。そのなかで、高台に逃げ遅れた人が集中する可能性が考えられます。また、桜茶屋地域への避難を想定しているとはいえ、ここはただの高台でしかないので、逃げ延びた、または生き延びたあとのことまで想定しておりません。

 だからこそ、私は、当時より東日本大震災を教訓に、宮之上小学校の耐震整備は、今後の津波を意識した設計を希望すると熱弁してきたにも関わらず、こうした防災面での各課のすり合わせはなく、尾鷲市の防災アドバイザーである片田先生のアドバイスすらも聞いていないとの答弁には、はなはだ驚愕しました。このままでは、宮之上小学校近辺の多くの住民は、生き延びても野ざらし、雨ざらしの高台で救援を待つことになります。また、地域住民を想定していない校舎は、一時避難した生徒も含めて、多くの避難者で溢れかえり、だとしても帰る家は流され、壊れており、さらに1階部分が被災したなかで、備蓄される物資も限られることから、まさに地獄絵図の様相となる可能性が大きいのではないでしょうか?

 これまで、市長自らが東北にまで足を運び、多くを学んだと答弁していましたが、何を学んだのかは、公共施設の取り扱いをみても明らかです。かりに、いまの設計が加味されたものであれば、多少なりの私の持論はあるにせよ、その後の方向性には問題はないものと考えるのですが、生徒の一時避難しか考えていない設計となっており、多くの課題がありそうです。もういまさら遅いのですが、校舎を1階分増すとか、ヘリコプターが乗降できるようにしておくとか、奇想天外かも知れませんが、想定外とは言わせない設計を、宮之上小学校には求めていたので、非常に残念ではあります。子どもたちの学び舎は、地域の財産でなければなりません。そこまで考えられないことに、私は唖然とするしかないのですが、市民の生命を自治体の財産とするならば、そういう施策を講じるのが、首長たる責任ではないでしょうか?よって、この事業予算についても、断腸の思いで反対をさせていただきます。

 以上の理由により、私の反対討論とさせていただきますが、これら予算の先には、多くの市民がいることに、大きな責任を感じるからこその反対であります。私がこれまで在職してきたなかでは、議案に対する反対が一番多い議員が私であるそうですが、惑わず流されず、立ち止まることや、反省することはあっても、今後も執行部と対峙でき、打開していく議員として、再びこの壇上で息巻くことができればと感じております。反対討論のご清聴ありがとうございました。
by owase874 | 2013-03-23 07:09 | コラム「温故知新」

議会改革特別委員会の開催

 議会改革特別委員会が開催されました。

 いろいろと議論がありましたが、尾鷲市議会基本条例(案)が示され、1人を除く全員が、この条例案に賛同する運びとなりました。これまで、紆余曲折しながらも、16回の作業部会を重ね、ようやく日の目を見ようとしています。

■平成25年3月18日 議会改革特別委員会
 http://www.ustream.tv/recorded/30069688

 この条例案は、尾鷲市議会の資質を問うだけでなく、尾鷲市長をはじめとする執行部にも、大きな負担を要求する内容となっています。議会改選の時期も迫り、急ごしらえの部分もあろうかと感じますが、見直し規定など、柔軟な対応ができるようにもしている条例ですので、時の議会が精査を繰り返しながら、条例に恥じない議会運営、議員活動をしていくためのバイブルであればと考えています。

 しなしながら、この条例案に賛同していただけない議員がおり、なんとか全員による発議を願っておりましたが、固執するということも、議員の資質の一つなのかなと感じたところです。ただ、自分の意見が通らないと言う理由での反対は、副委員長としても複雑な気持ちです。反対する議員にとっては、そういう気持ちなんですけどね。ちょっと悔しい気持ちです。
by owase874 | 2013-03-23 06:55 | 定例会の報告

予算決算常任委員会の審査~最終日~

 予算決算常任委員会の審査は、Ustreamの録画放送で確認できます。

■平成25年3月18日 第1回定例会 予算決算常任委員会①
 http://www.ustream.tv/recorded/30065513

■平成25年3月18日 第1回定例会 予算決算常任委員会②
 http://www.ustream.tv/recorded/30068501

 最終日も白熱した議論にはなりましたが、当初予算の採決結果は、②の1時間34分10あたりです。反対は4名だけでした。私も反対しましたが、反対するだけが議会ではないにしても…って感じです。

 私の反対理由は、当初予算の組み方はもとより、尾鷲小学校の外壁改修、宮之上小学校の耐震整備事業、夢古道おわせの指定管理料などに、納得いくまでにいたる材料がなかったからです。詳細は別記しますが、反対討論する予定ですので、そのあとに記載しようと考えています。

 簡単に言えば、尾鷲小学校の外壁は、賛成多数でも付帯決議がついていて、これには一定の理解をしています。しかし、当初より反対している立場ですので、相変わらずの問題解決をせぬままの姿勢に反発します。また、宮之上小学校については、周辺地域の防災拠点を意識せずに建築が進んでいることへの反発です。耐震化する学び舎として、整備自体には賛成ですが、東日本大震災の教訓を活かそうとしない、市長と教育長の姿勢に物言いをつけます。また、教育関連については、教育長の長い演説とは裏腹に、目新しい事業がほとんどなく、予算に裏付けられていないことへの反発もあります。さらに、夢古道おわせについては、指定管理料の増額を市民に説明する際に、「いままでの算定が低かったので、正常値に戻した」では責任を果たす自身がないので反対します。担当課の説明には一定の理解をしましたが、市長の説明責任は、どこか責任逃れを感じずに入られません。

 やすやすと当初予算を認めても、尾鷲市政や尾鷲市全体が、よくなるとはとうてい思えません。
by owase874 | 2013-03-19 02:44 | 定例会の報告

宮之上小学校の耐震整備事業について

 予算決算常任委員会で審査をした予算です。その前に、時間を割いて、設計業者より説明を受けました。

 なお、契約金額は、17,650,500円です。これは、実質設計業務になります。

■宮之上小学校耐震整備に伴う実施設計業務 公募型プロポーザルについて
 http://www.city.owase.lg.jp/contents_detail.php?frmId=8523

 この設計の工期は3月15日で、私がはじめて説明を受けたのは、その3月15日でした。つまり、議会は説明を受けるだけで、変更はもちろんのこと、意見すらも通らない状況をつくっての説明を受けたことになります。

 いただいた設計の資料には、昨年12月の日付がついていたので、この時点では設計書が出来上がっていたことになります。尾鷲小学校の件があったので、教育委員会事務局には、口酸っぱく事前説明を言っていたつもりでしたが、まあ議会も議員もなめられたものです。と言うか、反対しても、やがては賛成してくれるだろうとの目論見があるのでしょうか?まあ、執行部からすれば、委員会否決を本会議で委員長自らが翻すくらいですから、なめられて当然かも知れません。

■宮之上小学校の耐震整備計画の変更と、陳情書の影響
 http://owase.exblog.jp/14960657/

 参考までに、以前の私のブログ記事ですが、この記事内容を踏まえて、今回の説明を受けて、私が説明を求めたのは、以下の2点です。

1.宮小の校庭は、海抜が7.5mくらいだったと記憶していますが、北川沿いから遡上する津波を想定したとき、校庭から見て左から正面に向けて、津波が押し寄せると考えられますが、海抜が10m弱の校舎1階が津波を受けた場合の想定を、(設計者は)どう考えているかお聞かせ願いたい。

2.(教育委員会事務局に質問しますが)以前の私の質問で、宮小の現在の平米数は4,780ですが、耐震整備計画では約1,800平米に縮小されていました。これについて私は反対しましたが、今回の設計では約2,500平米に増床されていました。その点は評価できますが、生徒数が今後も約120人を推移していくとはいえ、宮之上周辺には約800人を超える住民が住んでいます。さらに周辺の底床地区を加えると、約1,000人規模の人たちが、宮小を1次避難場所として、または2次避難場所として求める可能性があります。

私は、小学校としてだけでなく、今後の津波対策として、こうした近隣住民の避難場所としての想定も加味して欲しいと訴えましたが、今回の設計で、たとえば防災危機管理室や、関係機関、アドバイザーの片田教授の意見を交えて考えたことはなかったのでしょうか?桜茶屋やその高台に緊急避難しても、その後の救援を待てる場所が、この近隣には整備されていないなかで、避難した住民が野ざらしのまま救援を待つことになる可能性があるのではないでしょうか?


 東日本大震災を受けて、もっともらしい質問をしたのですが、返答はなんともあっけないものでした。これが、現在の尾鷲市の防災最前線とまでは言いませんが、大事なことが想定内で考えられていないのは明白です。その返答は、以下の通りです。

1.(設計者より)津波を受けた場合、1階の校庭側の窓は破壊され、津波は(いまの第二保育園側に)抜けていくと考えられます。

 →設計書を見る限りでは、校舎左には体育館があり、構造上壁が多く、津波で破壊された場合の保存状態に疑問があります。つまりは、津波後には全く使えない状態になる可能性があります。また、校庭側の1階の窓が破壊され、津波が抜けるとありましたが、抜ける側には窓が少なく、津波が校舎内で滞留、もしくは破壊を繰り返すことも想定されます。ただし、この土地には傾斜があるので、10m級の津波であれば、破壊はされても、壊滅的でない可能性もあります。

2.そういう想定で、市役所内で調整したことはありません。設計にも反映していません…

 特筆すべきはもちろん2ですが、これが尾鷲市の現状です。市長自らが東北にまで足を運び、多くを学んだと答弁していましたが、何を学んだのかは、公共施設の取り扱いをみても明らかです。かりに、いまの設計が加味されたものであれば、多少なりの私の持論はあるにせよ、その後の方向性には問題はないものと考えるのですが、生徒の一時避難しか考えていない設計となっており、多くの課題がありそうです。

 つまり、宮小の生徒が校舎内に一時避難しても、帰る家が無くなっている可能性があり、ここに留まろうにも、生き残った家族までが避難できる状態ではない可能性が高いのです。しかも、1階が被災している可能性も高いので、校舎内は避難者で溢れかえり、その状況下で、備蓄される物資は、この校舎規模では限られることから、まさに地獄絵図になることも想定できます。

 もういまさら遅いのですが、校舎を1階分増すとか、ヘリコプターが乗降できるようにしておくとか、奇想天外かもしないけれど、想定外とは言わせない設計を、宮小には求めていたので、非常に残念ではありました。子どもたちの学び舎と、子どもを人質に議員を攻める体質ですが、その学び舎は地域の財産でなければなりません。そこまで考えられないことに、私は唖然とするしかないのですが、これが尾鷲市が学んだ教訓なのでしょう。こと防災に関しては、私は今後も諦めませんが、宮小は避難の拠点と考えていただけに、桜茶屋の高台しか取り柄が無くなってしまいました。

 市民の生命を自治体の財産とするならば、そういう施策を講じるのが、首長たる責任ではないでしょうか?
by owase874 | 2013-03-18 00:24 | 教育とまちづくり

今日ほど、怒りを覚えたことはない

 予算決算常任委員会での審査でのできごとです。

 教育長が、昨日の予算審査の場面で、ほぼそれとは直接に関係のない子どもの写真を高々と揚げ、「子どもたちが悲しんでいる」的な発言をやりました。さも、議会や議員の反対的な意見によって、もしくは反対しようものなら、この子どもたちが悲しむ…そんな議論の場に、子どもの写真まで持ち込んで訴えたのです。なんとも卑劣で、卑怯で、教育者としても、不謹慎極まりないと感じました。正々堂々と、議論を闘わすならともかく、それを無下に諌めなかった市長にも、矛先を向けたいくらいでした。

 そもそも論で言えば、そういう事態を招いたのは、議会でも、議員でもなく、そちら側ではないでしょうか?この一件だけでなく、教育長の挑戦的な意見と反論で、今日の教育委員会の予算審査は、非常に熱のこもった内容となり、予算自体が揺らぎかねない結末を迎える自体にもなってしまいました。雰囲気だけでは、次年度の当初予算は、そのままでは通過しない様相となってしまっています。

 今回の審査自体、ほかの課の審査においても、付け焼き刃的な説明で乗りきれると踏んでいるのか、安易な説明や資料の提示で済ます傾向があったように感じています。その都度、私だけでなく、他の議員からも指摘を受けて対応していますが、たとえば夢古道おわせの指定管理料についても、とうてい納得出来ない説明で終わっています。この件については、あらためて説明と審査する場を設けていますが、市民が可笑しいと感じることへの説明責任が、我々には課せられているので、納得いくまで議論と審査をするのは当然の行為だと考えています。

 しかし、子どもの写真を見せてまで、自分たちのしていることは正しいと訴えるのは、明らかにやり過ぎではないでしょうか?この場面では、他の議員からも、委員長に制止を促す発言があったように感じていますが、教育現場の予算審査をするなかで、子どもをダシに使うようなやりかたは、肖像権においても大いに問題があるのではと感じました。この点についても、教育長からは、「肖像権は問題がない」との発言を”あえて”されましたが、冊子などに使用する目的で準備している写真ならともかく、このような場面で使われることを、はたして写真に写っている子どもたちの保護者は知っていたでしょうか?

 もしも、私の子どもが、予算審査のような、しかも白熱する対峙する議論の場面で、公人に高々と写真を見せつけられたら、インターネットで全世界に配信していることを鑑みても、非常に怒りを覚えると発言しておきました。そもそも、そのような場面で使用されるとわかっていれば、私ならば反対します。当然ですが、予算審査は双方にとって大事な議論の場であり、誰しもが、子どもだけでなく、広く市民の利益に繋がるようにと審査をし、対する執行部側は説明を尽くしているはずです。

 恐らく、この場面を見る市民目線では、「茶番だ」と映るかもしれません。ぜひ、Ustreamの録画放送を確認してほしいのですが、これを茶番だと思った上でも、このようなことが許されてよいのかを考えていただきたいと感じます。写真や説明ボードの提示は、国会中継では日常的なものとなっていますが、なんでもあり的なこのようなことがまかり通るのであれば、自分本位の意見を通したいがために、誰かがさらにバカをやる場面だって想像してしまいます。それこそ茶番であり、資質が問われる事態です。

 今日の紛糾で、予定していた予算決算常任委員会の残りの審査は、来週月曜日に持ち越されることになりました。私が市議会議員になって、初めての持ちこしです。審査が終わり、私自身も白熱し過ぎたなと反省もしているところですが、あの写真の場面だけは、どうにも理不尽に感じて怒りが収まりません。実際には、これ以上の行動などはありません。教育長自信も、熱心なお方であることは見て明らかですし、本来の意図は違うところにあったと信じてはいます。しかし、あの場面は、予算審査であって、教育長の持論を長々と聞き及ぶ場面ではないはずです。

 今日のオチがあるとすれば、「いくら声高に、教育論や持論を展開しても、また資料などを準備して掲げてみせても、予算にも事業にも、目新しいことが反映されていない現実からすれば、それこそが茶番劇である」と言うことでしょうか?
by owase874 | 2013-03-16 01:42 | コラム「温故知新」

予算決算常任委員会の審査~3日目から5日目まで~

 予算決算常任委員会の審査は、Ustreamの録画放送で確認できます。

■平成25年3月13日 第1回定例会 予算決算常任委員会①
 http://www.ustream.tv/recorded/29936559

■平成25年3月13日 第1回定例会 予算決算常任委員会②
 http://www.ustream.tv/recorded/29940481

■平成25年3月13日 第1回定例会 予算決算常任委員会③
 http://www.ustream.tv/recorded/29941980

■平成25年3月14日 第1回定例会 予算決算常任委員会①
 http://www.ustream.tv/recorded/29959307

■平成25年3月14日 第1回定例会 予算決算常任委員会②
 http://www.ustream.tv/recorded/29962650

■平成25年3月15日 第1回定例会 予算決算常任委員会①
 http://www.ustream.tv/recorded/29980426

■平成25年3月15日 第1回定例会 予算決算常任委員会②
 http://www.ustream.tv/recorded/29981591

■平成25年3月15日 第1回定例会 予算決算常任委員会③
 http://www.ustream.tv/recorded/29984001

 このようなシステムにして、あとで確認できる点は、非常に有意義です。もちろん、反省も後悔もする場面はありますが、次への戦略が構想でき、発言の精査を高め、市民によりわかりやすい発言に努めようともしています。

 なお、Ustreamでは、生中継でも見られます。
by owase874 | 2013-03-16 01:39 | 定例会の報告

公共施設のあるべき姿~津波を想定して~

 予算決算常任委員会の審査が11日から始まりました。

 折しも、東日本大震災から2年が経過し、地震発生時間の14時46分には、広域行政放送のサイレンにしたがって、委員会を中断して黙祷しました。思い起こせば、2年前のこの時間も、私はこの席にいて、生活文教常任委員会の審査をしていたときでした。

 ちょうど、尾鷲小学校の耐震改修工事の審査中で、私は、「小学校は地震対策ができているのか?」との質問を市長にしているときでした。この頃は、学校の津波対策は二の次で、私は想定内をよしとせず、尾鷲小学校も危険地域だと訴え続けていました。結果としては、なんの考慮もされずに、耐震改修工事がはじまってしまい、私は関連するほとんどの議案に反対をすることになりました。尾鷲小学校の校庭は海抜7メートルほどで、新築される校舎については、津波対策はされないままの設計となりました。あの頃、訴える私は失笑をかっていましたが、いまでは誰もが懸念する事態となっています。

 その後の尾鷲小学校は、いまの校舎を見ても明らかですが、やはり、津波対策を考慮した設計にすべきでした。幸いにして、尾鷲小学校の学校防災教育では、いち早く逃げることを重点において訓練されるようになりましたが、東日本大震災後に想定された南海トラフの地震と津波では、校舎が津波で被災する可能性が一段と大きくなっています。新校舎よりもさらに低い位置にある体育館もですが、公共施設が津波の被害を受けるということは、その後の復興にも大きく影響します。もっと言えば、発災直後から外部支援が始まる数日間、公共施設が使えないのは大きな痛手です。尾鷲市街には、避難者を収容する建物自体が少ないため、生き延びた人が、さらに過酷な数日間を過ごす可能性が大きいのです。それは、まさに生死を分けてしまうのです。

 それと同等のことが、各地域でも起こりうる想定のなか、公共施設のあり方が、東日本大震災後には大きくクローズアップされています。私自身も、個人的にも支援をしている岩手県下閉伊郡山田町を視察したとき、「ここだけは見ておいてほしい」と、ある集落を案内されました。その集落は、津波で壊滅し、公共施設の公民館に避難した全員が、建物ごと津波に流された場所でした。確か、高台の自宅に避難していた人だけが、生き残ったということでした。同じ高台にいた住民が、そこより低い公民館に身を寄せたために、被害を受けたとの話は痛ましい限りでした。警察関係者が遺体の捜索をしているなかでしたが、公民館の跡地は6-10メートル近くあったと記憶しています。そこまで津波が押し寄せるとは、まさに想定外のことが起こったのです。

 特筆すべきことは、公民館という公共施設に、住民が身を寄せたことです。それが、集落ごとなくなってしまう結果を招くとは、誰も想像だにしなかったことでしょう。しかし、こうして実際に起った現場に立ったとき、「公共施設は津波の想定区域にあってはだめだ」と、心底感じたのです。また、山田町を視察したとき、防災センターと書かれた公共施設が、津波で激しく被災していたのも見かけました。これでは、防災はなんのためにあるのかと、自問自答したものです。だから、私は、尾鷲市が進めようとする公共施設の建設には、津波対策を訴え続けるのが使命だと、強く信念を持っているのです。

 しかしながら、どうしても津波想定域に設置しなければならないことも起こります。尾鷲市においては、輪内中学校が筆頭でしたが、ここは予定を変更して嵩上げし、しかも2階から避難路となる高台に逃げられる通路も設置しました。また、校舎自体も堅牢にし、津波を受けても倒壊しない、その後の機能回復も見越した設計に変更されて進められています。同じく、宮之上小学校においても、詳しい内容は聞けずじまいですが、津波対策は万全を期しているとのことです。また、宮之上小学校は、北川沿いにあり、校庭の海抜は7メートル半です。ここについても、以前より津波の被災の可能性を訴えていましたが、当時の学校関係者からは非難を浴び、抗議を受けたこともありました。いまとなっては、懐かしい記憶ですが、東日本大震災を教訓にするということは、このように実践的に対応していくことだと感じています。

 ただ、そうはならない公共施設も、この尾鷲市にはあります。

 地域住民の意向ということで、津波想定区域に、2階建ての木造を主体としたコミュニティセンターの建設が進められています。ここでの想定は10メートル以上、2階建ての屋根までは10メートルそこそこです。構造が木造主体になったのは、補助金の出る条件が、木を使う構造であることでした。当時の担当課からの説明では、東日本大震災前の補助決定であり、その後も問題なく助成されるに至っているとのことでした。地域住民についても、「津波の際は、ここには逃げない。高台避難する。しかし、日常的に住民が集まれるこの場所に、コミュニティセンターがほしい」との意向でした。それだけで、市長も建設にGOサインを出したのでした。最終的に予算を認めたのは、議会も然りです。

 非常に難しい問題だと感じています。なにも、尾鷲市に限ったことではなく、東日本大震災後の東北地方沿岸部でも、似たような憤りと現実が課題にもなっています。私は、この件で激しく反論しているために、この地域住民からは敬遠されています。当時と同じく、辛辣に非難もされています。いち議員として、それは受け止めるしか無いのだけど、あの惨状をこの目で見た来た以上は、公共施設のあり方を訴え続けなければと感じるのです。津波の被害を受けることを承知しながら、地区唯一の公共施設をあの場所に設置するには、どうしても憤りがあるのです。

 この地区は、70%を超える高齢化が進み、すでに161名(97世帯)ほどの人口になっています。それだけに、日常的な利便性を取ったことも理解はできるのですが、地区より当初に要望されていた小学校跡地に、建設が進んでいる公共施設があったならばと、いまでも考えることがあります。歩くには遠い高台ですが、ある程度の敷地面積があり、被災を受けても地区住民が寄り添える公共施設になったことでしょう。そのために、当時の仮設橋を強固にし、車が入れるように整備をしてきたことも、いまでは忘れられてしまっています。もう元には戻りませんし、想定が想定に留まることを祈るばかりですが、この一件により、現市長の防災に対する見方に落胆したのは言うまでもありません。

■早田コミュニティセンター建設工事について(公告)
 http://www.city.owase.lg.jp/contents_detail.php?frmId=8451

 余談ですが、建設費は7千万円を超えています。新規のコミュニティセンターがこの価格ということで、他にも整備を待っている地区にとっては、「(建設が)後回しになったこともあるし、同等の投資をして然りだろう」との声も聞きます。現市長の説明では、「津波の対策を今後は万全にする」とのことですが、コミュニティセンターの在り方自体も、同様に問うていかなければと考えています。

 さらに余談ですが、これまでのやり取りのなかで、この地区の在住であることを、実名を名乗って連絡をくれた方がいました。その方は、「地区が一眼となっているから、はばかって言えないが、せめて孫がいる××(地区名)の××(公共施設名)だけは、津波の被害に合わないように考えてほしい。それだけは、叶えたって欲しい」とのことでした。やはり、私という存在がやらなければならない使命が、ここにあるのだと感じた出来事でした。小さく少ないとはいえ、声なき声を訴えていくことが、これまでの、これからの、私の役割であると考えています。
by owase874 | 2013-03-13 02:43 | 防災とまちづくり

予算決算常任委員会の審査~2日目まで~

 予算決算常任委員会が続いています。

 初日は、予定時間をオーバーして、17時半まで続きました。2日目も、会議規則の16時を越えて、16時半過ぎまで審査が続きました。詳しくは、Ustreamの録画中継を参照してください。

■平成25年3月11日 第1回定例会 予算決算常任委員会①
 http://www.ustream.tv/recorded/29897259

■平成25年3月11日 第1回定例会 予算決算常任委員会②
 http://www.ustream.tv/recorded/29899712

■平成25年3月11日 第1回定例会 予算決算常任委員会③
 http://www.ustream.tv/recorded/29901104

■平成25年3月12日 第1回定例会 予算決算常任委員会①
 http://www.ustream.tv/recorded/29915678

■平成25年3月12日 第1回定例会 予算決算常任委員会②
 http://www.ustream.tv/recorded/29918564

■平成25年3月12日 第1回定例会 予算決算常任委員会③
 http://www.ustream.tv/recorded/29919903

 こうして、委員会の審査までが、生中継が見られるだけでなく、録画中継も見られるのは、東紀州地域では尾鷲市だけです。議会改革の一貫ですが、本会議よりも白熱する場面もあります。映像と音声を不都合なく送信させるために、インターネット回線は、CTCの専用線を引き込んでいます。
by owase874 | 2013-03-13 01:23 | 定例会の報告

エリアワンセグでの行政放送について

 総務産業常任委員会の審査内容とは違いますが、事業説明を受けたなかで、私が気になったことは、防災危機管理室の新規事業である、エリアワンセグの整備です。多額の整備費などで、一般質問でも話題に上がっていました。

 エリアワンセグは、平成22年に、総務省がホワイトスペース特区を置いて、全国25箇所で実証実験を行なっています。その後の発展形も含め、災害時に有効な情報伝達手段として、東日本大震災後は、石巻での実証試験や、南相馬市での正式放送開始など、今後も地方自治体で整備がされていくであろう新技術になります。また、民間利用も進んでおり、羽田空港では、独自の技術ですでに実用化が始まっています。また、各携帯電話会社も、試験放送や実証試験を行なっている段階で、早いうちにサービスが開始される見込みです。

■総務省|「ホワイトスペース特区」の決定
 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban09_01000025.html

 そもそもエリアワンセグとは、携帯電話やスマホなどで見られるTV放送を、地域限定で情報発信・受信できるサービスのことです。小さな単位での情報伝達が可能となるので、コミュニティFMのTV放送版とでもいったところです。つまりは、音声と映像が、身近な端末で受信できるサービスです。尾鷲市では、これを防災無線の進化形として整備し、一家に一台、一人に1台くらいの勢いで、今後も整備をしていこうと考えています(ちょっと大げさな表現ですが…)。確かに、聞きづらい現状の広域放送や、設置した部屋でいないとわからない戸別受信機よりは、エリアワンセグが秘める可能性は大きいと想像できます。

 しかし、デメリットもあって、私はここに注目しています。

 現状の説明では、あたかも戸別受信機に変わる救世主のような言い回しを市長はしていますが、ワンセグ技術の応用であるので、画面は小さいほどよく見えますが、7インチ以上では見づらくなってしまいます。いまのデジタル放送は、フルセグと言われる技術ですので、50インチでも100インチでも、綺麗な映像が見られますが、ワンセグは限定的な技術ですので、家のTVで見ることはできません。なので、将来的には、別途受信端末を購入するか、尾鷲市が負担して全世帯に配布するかになるのです。もちろん、携帯電話をはじめ、ワンセグが受信できる端末を持っていれば、チャンネルの切り替えで放送を見ることもできます。しかし、そのチャンネルに合わせないと見られないので、尾鷲市では、独自の専用端末も試作しているとのことです。

 次に、バッテリーの問題です。皆さんも経験あるでしょうが、携帯電話でTV放送を見ると、すぐにバッテリーが消耗してしまいますね。市の説明では、受信端末を持って避難すれば、高台にいながらでも、その後の情報は滞りなく受信できるとありましたが、はたしてバッテリーのことを考えているのかと感じました。現状のバッテリー技術を考えると、私には疑問があります。この点について、東日本大震災で参考になる記事があるので、紹介しておきます。

■【震災、そのとき情報通信は(1)】想定外の72時間、停電で携帯電話は使えなくなった
 http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110513/191754/

■【震災、そのとき情報通信は(2)】ワンセグは電池切れで使えず、ラジオも途切れた
 http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110522/191991/

■通信インフラの壊滅した避難所にインターネットを
 http://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/20110311/20110530_449305.html

 ただし、エリアワンセグについては、可能性と手段で考えると、尾鷲市の目指している取り組みは有益です。市の説明にも、一定量の納得はできていますが、デメリットもきちんと提示した上で、今後の整備については考えるべきだと感じます。ゆえに、バッテリーの課題は、意外にも大きいと思いますし、専用端末の整備にも、大きな課題が残ります。

 一方、エリアワンセグで、尾鷲市が先進的であるという部分は、4.9GHz帯の無線LANを使用している点です(この周波数帯については、以前のブログに記載しています)。エリアワンセグの電波を、この周波数帯に変調し、無線LANで放送を受信する仕組みを採用しています。この技術を自治体規模で採用しているのは、恐らく尾鷲市だけだと思いますが、それだけ新技術への課題もあるでしょう。そこまでしてやるという気概も理解できるし、多額の資金投入をしてまで、いま絶対に必要かとの問いにもうなずけます。市の説明では、国からの金銭的な支援もあるとのことですが、それでも相応分の負担は必要ですし、本当に有事の際に、張り巡らせた送信網が、きちんと機能するかの保証はどこにもありません。

 私としては、整備への理解をしつつも、新技術へのリスクは大きいのではないか?自治体規模でやるには、ちょっとした博打になるのではないか?などと、及び腰にもなってしまいます。また、これも仕方がないとは感じていますが、市民目線で考えると、これら全ての事業が、特定の事業者でしか取り扱えないとなることにも懸念はあります。つまりは、何をするにも、入札ではなく随契になってしまう点です。尾鷲市は、新技術や特定技術の採用が目立ち、その後に困ることが発生し、議論が紛糾する土壌があるからです。この負の連鎖を、どこかで区切りをつけなければ、大きなツケが市民に回ることになってしまいます。

 詳しくは、予算を審査する予算決算常任委員会で、再び取り上げたいと考えています。

※追記
 予算決算常任委員会での審査で、この事業における機器などの購入については、入札方式であることが報告されました。事業の整備自体も、汎用性ある機器を使うとのことで、入札になるとのことでした。少し憶測で意見を述べてしまいましたが、入札ならば単価が下がる可能性が高いので、今後の整備にも弾みが付きそうです。
by owase874 | 2013-03-09 01:01 | 防災とまちづくり


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

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ご挨拶とブログの概要

当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

質問や批評など、ご意見がございましたら、下記宛にお願いします。何かしらの方法で、きちんと対応させていただきます。ただし、ブログのコメントには、できる限り返答をいたしますが、端無自身の裁量になることをお許し下さい。

◆ブログ管理者
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