議員を失職、あるいは辞めさせる方法

 時事ネタになりますが、東京都議会の野次に続き、国会議員の野次も取り沙汰されました。また、この野次事件をかき消すように、今度は、兵庫県議の政務調査費の不正疑惑が話題となっています。

 他県のことなので、大きな関心はないのですが、それでも同じ政治家として、野次られて泣いた方にも、「野次った側に切り返さなかったのか?議長に意見しなかったのか」と感じます。もちろん、野次った議員の資質に大きな問題があると感じています。私も以前に一般質問中に野次られたことがありますが、議長にも、本人にも切り返したことがあります。そこは、負託を受けたものとして、正義をかざさなければなりません。

 また、兵庫県議の騒動については、事実であれば、自ら議員辞職していい事態です。もちろん、全額返金し、県民に謝罪しての辞職です。しかし、そのことすらも、私自身が進言するものでも、提案することでもありません。

 というのも、このような政治家を選択したのは、それぞれの自治体の住民であるからです。1票の負託とは、自分でなしえないことを、どれかの候補者に託すことです。つまりは、その責任を取るのも、住民に課せられていると感じています。または、選挙で選ばれた議員たちが、同じ同僚に正義をかざすこともできるのです。

 そこで、もしもこのような政治家(議員)を辞めさせたいと感じるのであれば、地方自治体の議員に限ってですが(国会議員はそうはいかない)、住民運動を展開することが地方自治法では保障されています。いわゆる住民リコールにあたることですが、地方自治法第80条を適用することです。これは、まず、選挙区の有権者の3分の1の署名を集めて、自治体の選挙管理委員会に請求します。ただし有権者の数が40万人を越える場合は、「40万人の3分の1」プラス「40万人を越えた分の人数の6分の1」と、ある程度条件が緩やかになってます。

 この請求を受けて、選挙管理委員会は、リコールの是非を問う住民投票がおこなわれます。仮に39万人の有権者がいれば、3分の1の13万人分以上の署名を集めなければ始まりませんが、実際にはかなりハードルが高いです。しかし、住民が直接関われることとして、選挙以外で議員を辞めさせることができます。

 もう一つの手段は、地方自治法第135条第2項及び第3項の適用です。これは、議会による除名の動議で、議員定数の8分の1以上の発議により実施されます(第2項)。そして、除名の議決には、議員の3分の2以上が出席して、そのうち4分の3の賛成が必要になります(第3項)。ただし、一度除名された元議員でも、再び選挙で選ばれた場合、これを拒むことはできません(地方自治法第136条第1項)。確か、過去には、桐生市議会や横浜市議会で、この動議が提出されました。また、実際にも失職しています(復帰もありますが)。

 この2つの正義によって、どうしようにもない議員を辞めさせることはできます。しかし、選挙で選ばれた議員にNOを突きつけるには、それ相当の裏付けや自治体内での理解も必要です。そのため、多くの自治体議会では、議員による辞職勧告など、法的拘束力のないやり方で終息をはかります。

 正義とは、見方によっては裏腹なものです。
# by owase874 | 2014-07-06 20:01 | コラム「温故知新」

【産業教育常任委員会の管外視察の番外編】視察先以外で見たものと、感じたこと

 今回の管外視察先は3ヶ所でしたが、立ち寄ったところで、見たものや感じたことがあります。

■高知県は生姜の生産量日本一
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生姜畑が広がる


 香美市のものべがわcafeチャリを視察したとき、物部川沿いに生姜畑が広がっていました。国内生産量の45%を占めるとも言われる高知の生姜ですが、香りが一段と高いのが特徴とのことです。熊野市においても、特産品にするべく一部で栽培されていますが、栽培面積を広く取ることと、土壌づくりに力を注ぐ必要があります。また、寒暖の差も大きく影響するとのことで、山間部には適しているかも知れません。試しに栽培してみようかと考えています。

■アンパンマンミュージアム
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アンパンマンだらけ


 旧香北町が、やなせたかしさんの縁の地であったことから、やなせたかし記念館としてオープンしました。平日でも親子連れが多く、子どもにとっては夢のように世界が広がっていました。私の娘は、すでにアンパンマンを卒業してしまいましたが、3歳くらいまでは圧倒的な支持を得ているはずです。アンパンマンミュージアムは各地にもありますが、ここが原点であり、展示物も多いようです。外観を見ただけでしたが、市内にはアンパンマンに彩られたバスが走っていました。

■高知市内の木曜市
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木曜市


 あいにくの雨、しかも強い雨のなかでしたが、それでもにぎわっていました。木曜日になると、歩道も側道も出店で埋まるそうです。こういったことは、ある程度の環境下であれば、実はどこでもやれることで、あとは出店する人たちの心意気だけです。他所を排除したり、ハードルやルールを上げたりすると、とてもここのようにはいきません。お客さんって、多様で多品種を買い求めてくるものですからね。

■久礼大正町市場
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商店街の一角


 中土佐町の久礼にある商店街、カツオの旨さは言うことなしですが、尾鷲や紀伊長島のカツオも負けてはいません。ここもあいにくの雨で人はまばらでしたが、こんなところにも人はやって来るのかというほど賑わうそうです。ただ、ちょっと気になったのは、観光客相手に慣れてしまっているのか、はたまたそんなもんなのかはわかりませんが、私が入ったお店には、もてなしの心はありませんでした。観光バスがバーと来て、そのときにだけ手をこまねくようでは、長くは続かないでしょうね。そんなことはないでしょうけど。

■中土佐町第1号津波避難タワー
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超豪華!


 中土佐町に初めて設置された津波避難タワー、約2億3千万円とか。熊野市に予定しているのは、2基で約1億5千万円ちょいなので、その違いは明らかでしょうね。せめて、必要不可欠な仕様にはしてもらいたいです。ただし、中土佐町のタワーは、もっとも海岸に近いところにあって、海に向いて避難しなければなりません。まちなかにあって然りのタワーですが、景観や場所の確保の問題などもあり、ここになったのでしょうか?ちょっと津波が来るのに海向いて走るのが恐いです。

 この他にも、せっかく行ったのだからと、あちこちで気になったことを調べてきました。熊野市の実情と比較できれば、より熊野市にはなにが必要で、なにが足りないのかがわかります。
# by owase874 | 2014-07-06 01:24 | 委員会等報告

【産業教育常任委員会の管外視察】株式会社四万十ドラマ

■株式会社四万十ドラマ
 http://shimanto-drama.jp/

 3つ目の視察先は、年間3億円から売り上げる道の駅四万十とおわの指定管理者である、株式会社四万十ドラマです。「ここにしかないもの」がコンセプトで、大きな自信に裏付けられた実践力と実績があるからこそ、代表取締役社長の畦地さんの語りがスゴかったです。議員一同圧倒され、タジタジになりました。ただし、役割の違いというのもあるので、議員の立場では、そういった行動する人たちの背中をおしたり、本当に必要ななにかを市政に提案することはできます。
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読ませるデザイン


 ここでも、やはりデザインされたものがあちらこちらにあって、コンセプトがしっかりとしていました。畦地社長に言わせれば、熊野市にあるよく似た施設は、最低最悪もったいないの嵐だろうと感じました。もっとも、「熊野と言うネームバリューを活かしていない」が、畦地さんの第一声でした。確かに、「ほんまに熊野のもんかいな?」と言うものが、これらの施設では溢れています。さらに畦地社長は、「サンマ寿司があるじゃない。それだけで勝負できるよ」って、ターゲットを絞って戦略を組み立てていく必要性を訴えてくれました。

 とは言え、視察だから仕方がないのですが、私たち議員は雁首並べに来ただけで、十把一絡げに見られているんだろうなと、こっ恥ずかしい感じでした。なんだか、地域を牽引していくのは、議員ではないなというレッテルを貼られたような気分でした。ま、いまはそう見えているのかも知れませんが…やはり、議員の立場と、畦地社長の立場は違うのですが、僕も率先市民を自負しているだけに、議員の枠内だけでなく実践しないとって奮い立ったのは言うまでもありません。
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オープンしたばかりのおちゃくりカフェ


 さらに、道の駅四万十とおわについても、デザインを大事にしているとのことで、これに尽きると感じました。どこを見渡しても、デザインがしっかりされています。そう、ほかにはないのです。そして、店内で売られているものは、四万十産、高知産、四国産のものがほとんどです。もっとも、自社製品の多さも特筆すべきところです。「こんなところまで来て、わざわざよそのモンは買いたくないですもん」って語る畦地社長の言葉は確かです。熊野でも、裏ひっくり返せば、地元に関係ないものってありますよね。それって、お客さんにとっては興ざめしますもんね。

 あと、自社製品については、しっかりと手間暇にお金をかけています。その分が、販売費用に含まれています。これも、デザインと同じく、とても大事なことですし、驚くような単価でも、その価値を知る人たちには欲しいものになるのです。製品のなかには、在庫なし、売り切れというものもありました。そう考えると、熊野の土産モン、どれだけ淘汰されるやろか? って考えてしまいました。

 さて、熊野の地域も住民も議員も、未来のために変わりましょうか?
# by owase874 | 2014-07-06 00:36 | 委員会等報告

【産業教育常任委員会の管外視察】高知市市民活動サポートセンター

■高知市市民活動サポートセンター
 http://www.kochi-saposen.net/

 認定NPO法人高知市民会議が、公設民営である高知市市民活動サポートセンターの指定管理をしています(常勤職員5名)。ここでの取り組みでは、2008年から取り組んでいるとさっ子タウンが、あまりにも有名ですよね。
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フロアの一画


 私が理事をしているNPO法人みえNPOネットワークセンターの指定管理である、みえ市民活動ボランティアセンターと同じ活動内容ですが、ここはデザインで飛び抜けています。まずもって、非常に親しみやすく、聞けば、デザイナーも同じ活動の枠内にいて、活動や事業について理解しているとのことでした。丸投げしてしまいがちなデザインを、デザイナーとともに活動の枠内に入ってもらうとは素晴らしいことです。

 ところで、ここのような市民活動センターは、熊野市にはもちろんなく、東紀州地域には、官設民営の仕組みすらありません。ただし、手前味噌ですが、民設民営では、私が主宰する中間支援組織の東紀州コミュニティデザインと、そこが管理運営しているキタガワノホトリという東紀州市民活動支援センターがあります。これは、紀北町以南をターゲットにした市民活動センターですが、9年目となる現在でも、苦労ばかりでパッとしません。しかしながら、地域のボランティアや市民団体などのニーズもあって、細々と活動を続けています。※社会福祉協議会主導では、紀宝町社協内に市民活動センターはあります
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ここにもデザインが!


 さて、事業の存在感が大きい、高知市市民活動センターや認定NPO法人高知市民会議ですが、センターの敷地面積は、高知市の庁舎フロアの一画と大変に狭い環境で運営しています。外に看板すらもないのには驚きました。それなのに、やっている事業や活動は、しっかりと高知市の率先市民を牽引しているので羨ましい限りでした。どちらかと言えば、議員の立場よりは、率先市民として興味深い内容でしたので、市民活動センターの役割や必要性が理解できなていなければ、ここでの視察は退屈なものになったかも知れません。

 単純には、何かをしたい人や組織団体が、ここにくれば方向性や仕組みを学べるのがセンターの大きな役割ですので、ボランティアや市民活動を牽引していくには必要不可欠なシステムではあります。しかし、そういったことに触れたことがないと、その必要性や重要性はしるよしもありません。
# by owase874 | 2014-07-06 00:17 | 委員会等報告

【産業教育常任委員会の管外視察】ものべがわcafeチャリ

 7月2日から4日にかけて、高知県内に管外視察に行ってきました。その報告を随時していきます。なお、facebookには先行で報告していますので、その内容に肉付けしています。

■ものべがわcafeチャリ
 http://waravino.com/index.html

 ものべがわcafeチャリは、株式会社わらびの事業のひとつです。その取り組みについて、畠中智子社長より説明を受けました。とは言え、やっていることは実に単純で、自転車で田舎町をプチ旅する内容です。そして、女子にターゲットを絞っています。しかし、これまでの道のりや、ターゲットを楽しませる工夫や、地域との橋渡しには、多大な努力と苦労をしています。ここが、単純明快でも、誰にでもできない部分です。
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デザインがスバラシイ


 田舎町を自転車でプチ旅するイメージですが、まさに、飛鳥町や五郷町、神川町、育生町、あるいは紀和町あたりを、オシャレな自転車で巡る感じです。そこに、ファシリテーターと言われるガイドが案内し、もしのために伴奏車が走ります。単なるレンタルサイクルとは違った楽しみ方ができる点が、この取り組みの特筆すべきところです。そして、行く先々で、地域のおもてなしを受けられたり、意外な出合いに感動したりと、飽きさせないアイテムも準備しています。
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自転車がオシャレ


 たとえば、道中のカフェに立ち寄って、カフェを楽しむだけでなく、それぞれのお楽しみ体験ができます。カフェによっては、薪割り体験などもできるようです。そして、田舎町の風情や営みを体験しながら、健康にもなれる欲張り企画です。また、これらのカフェも、地産地消などに積極的なカフェを選んでいるそうです。オシャレな自転車、カフェのツールを使いながら、女子力をアップさせる体験を用意している。まさに、自転車女子を目指す人にはもってこいな企画です。特段に、田舎町に新たに加えていないところが、いい感じです。

 飛鳥町や五郷町をプチ旅するなら、清流大又川を横目に走りながら、地域の営みを体験することも可能です。唯一ないのが、カフェであり飲食店なので、やはり現状ではハードルが高いです(他の手段はいくらでもできそうですけどね)。しかし、場所を変えたとき、カフェなどのアイテムがあって、実現できる地域もありそうです。ようは、誰がそれをするのかと、そういったことを含めて、田舎で勝負する人がいるかどうかです。足踏みしながら、存在と口だけはだして、実は何もしないってことが、一番に面倒で厄介ですしね。

 フムフムと、畠中社長さんの巧な話術にはまりながら、この地域での可能性を考えていました。やはり、自転車って、地域づくりには外せないなと感じた視察先でした。
# by owase874 | 2014-07-05 23:49 | 委員会等報告

先進地行政視察に行ってきます。

 産業教育常任委員会の管外視察に行ってきます。

 もう今日ですが、2日(水)から4日(金)の予定です。年に1回の管外視察になるので、熊野市にとって吸収することがあれば、きちんとしてきます。

■日時
 7月2日(水)~4日(金) 2泊3日

■視察先
 (1)高知県高知市 ㈱わらびの
   「自転車を用いた観光・地域おこしについて」
 (2)高知県高知市 高知市市民活動サポートセンター
   「NPOによる市民活動支援」
 (3)高知県高岡郡四万十町 ㈱四万十ドラマ
   「地域産品を活かしたまちおこしについて」

■行程
・2日(水) 熊野市(06:30)→淡路ハイウェイオアシス(11:20)→川之江東JCT(15:30)→(1)→高知市内ホテル(17:15)
・3日(木) ホテル(08:00)→木曜市見学→(2)→久礼大正市場(12:30)→道の駅四万十とおわ(14:00)→(3)→松山市内ホテル(18:30)
・4日(金) ホテル(07:30)→淡路ハイウェイオアシス(11:30)→熊野市(18:00)

 (2)については、私のもう一つの職業でもありますが…残念ながら、東紀州ではマイナーな取り組みです。今回の視察は、熊野市にも応用ができるかも知れないという、地域づくりがメインの視察になっています。

 なお、この管外視察については、議会事務局より予算と事業が計上されています。基本的な旅費や食費などが、その予算に含まれていますので、視察が終わり次第、blogにて報告します。前任の尾鷲市議会の場合は、地元紙などに常任委員長名で視察内容などを掲載していたので、熊野市議会においても、多くの熊野市民にお知らせできればいいのですが…
# by owase874 | 2014-07-02 00:59 | 議会活動の予定

第9回社協ふれあいフェスタ

 娘の絵も展示していると聞いて、佐渡地区の奉仕作業を早引きして行ってきました。

 初めて行ってきましたが、多様な団体さんが参画し、たくさんの人が来ていました。
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一場面


 それにしても、この日の暑さは夏以上でした。湿気もあって、誰しも大変だったと思います。センターのなかでも催し物があって、逃げるようになかを見て回りました。
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娘の絵


 次の予定があったので、ここもひと通り見てあとにしましたが、やはりアスファルトの照りつけはは厳しいものがありました。この時期ではめずらしいことですが、小さな子どもも多く、高齢者や障がい者も多数参加しているので、次回は対応を考えてもいいかも知れないと感じました。しかし、社協スタッフ総出で汗をかいて奔走していたので、こういった活動は大事だなと感動しました。

 お疲れさまでした。
# by owase874 | 2014-06-30 03:02 | 地域の活動を知る

第1回飛鳥地区地域まちづくり協議会会議を傍聴する

 情報をいただいて、第1回会議傍聴しました。

 議員の参画に対しては、それぞれの地域で違いはあるようですが、地元議員としては気になる取り組みです。
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平成26年度「地域まちづくり協働事業」


 委員の選出は、各地区の区長さんや地縁団体、ボランティア団体の代表者といったところですが、とくに参加に制限はないようです。気になったことは、最年少が40代の1名で、参加年齢が極端に高いと感じたところです。このあたりは、賛否両論あるかも知れませんが、これからの飛鳥町を存続させていくには、幅広い層がいてもいいのではなと感じました。つまりは、充て職にするのではなく、「10年後、30年後の飛鳥町を想像し、実践できる」希望者を募ることです。そして、年齢に関係なく、「後退的意見、ネガティブな発言」をしないことを第1義に進められる人たちが集ってほしいとも感じました。だって、「2040年には消滅集落になるからの」なんてことが話題になるよりかは、もっと明るい未来を語りたいものです。

 少なくとも、私は41歳で、娘は4歳ですが、娘が成人するくらいまでは、しっかりと地域に見守られて育って欲しいし、そうできる仕組みづくりや環境整備をしたいです。また、寿命などで減っていくのは別として、これ以上に人口を減らさない知恵と実践をすることで、娘にとって誇れる飛鳥町にしたいと考えています。そのために、不退転の決意で地元に戻り、さまざまな仕掛けをしているのですが、例えば、僕たちが飛鳥熊レス村で取り組んでいることなどは、ほとんど知られていないことにも愕然としまし、広報力のなさを痛感したところです。

 この日の会議では、今年度の予算と計画も示されていましたが、3月議会で承認された予算や事業は執行されておらず、「関係者の返事待ち」とのことでした。また、昨年度よりは、まちづくりにかかる予算は増額されていましたが、約130億円の一般会計予算に対して、飛鳥町のまちづくりの予算は約100万円ちょっとでした。ほかの地域はわかりませんが、数十万円程度だった昨年度でも、事業ができずに一部を差し戻したということですので、予算や事業の執行を確実に進めていくシステム化が未熟なのかと感じました。単純には、もったいなと感じたのです。

 これほどまでに集落が疲弊すると、希望が少ない現状も理解できますが、例えば、熊野レストレーションによる昨年の飛鳥熊レス村での活動は、1,500キロ近い赤紫蘇の出荷と、約200キロの赤大葉高菜の出荷を実現しました。また、飛鳥熊レス村での作業を中心に、年間600人ほどの訪問者が飛鳥町にありました。今年も、3トン近い赤紫蘇の出荷を見込んでいますし、作り手が減ってきている赤大葉高菜についても検討しています。また、飛鳥町内の里山保存を模索し、伐らせてもらえる支障木などあれば、いつでも相談にのれる体制を取っています。つまりは、中山間地域の支援策を模索しながら、飛鳥町での取り組みをモデルにできないかを考えているのです。そこには、後退的な意見はなくて、関係者が喧々諤々しながらも、未来に進んでいるのです。

 さらに、飛鳥町のまちづくりを進めていく、第3次飛鳥地区地域まちづくり総合計画の原案も資料にありましたが、なんとも味気のない、薄っぺらい内容でした。これには、委員からも苦言がでていましたが、アドバイザーとなっている市役所職員からは、それを肉付けするのが委員に仕事だと切り返されていました。その通りなのですが、なんとなしに継続的なことを書き連ねた総合計画では、「こんなんでは飛鳥町は終わるな」としか感じませんでした。このまちづくり総合計画は、熊野市の総合計画に基いて策定されるものですので、しっかりと私自身も関わっていきたいと感じたのは言うまでもありません。

 鍵となるのは、手前味噌かも知れませんが、市民活動などの第3の公共をどう取り込むかです。現在の地縁団体だけでは、会議の様子を見ても手詰まっている感じでしたので、地域内外との橋渡しができる中間支援組織を介在しながら、多様な主体を地縁団体とリンクさせることです。いまいる飛鳥町の人口でしかモノを考えられないことに、さらには現状の委員でしか考えられないことに、いまの現実があると感じました。そこには、いままでにない手法や仕組みが入り込むので、軋轢も生まれるかも知れませんが、それを行政と協働しながらコンセンサス(合意形成)をとっていくことができます。そういったプロセスを学ぶことができれば、後退的な意見が主体となる会議ではなくなるかも知れません。

 残念ながら、私自身の力不足、役不足、信用不足を痛感したのも事実ですので、課題は大きく試練も大きいと感じました。しかし、私は希望をもって飛鳥町に戻ってきたので、自分に与えられた役割を実践するしかありません。とりあえずは、急ぎ、中間支援と熊野レストレーションのことについて、資料作成しないといけないなと感じました。
# by owase874 | 2014-06-27 10:30 | 住民自治を考える

集落支援のあり方とは?

 定例会も終わり、時間を見て地域をまわっています。

 熊野市は山間部が奥深く、集落が点在しています。地図を見るだけでは、集落は広く線引されていますが、人家は米粒のようにまばらで、実態は山の中に人家があるといった具合です。
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小船地区


 先だっての週末に、主宰する市民活動のイベントで、紀和町小船の梅収穫体験をしてきました。3年目になりますが、平成23年(2011年)9月の台風12号による紀伊半島大水害がキッカケとなった活動です。当時は、尾鷲市内に住んでいましたが、日頃より東紀州はひとつ、紀伊半島南部は共同体と感じているので、小船に来ることに違和感はありませんでした。講話をしていただいた新宅小船区長さんは、当時の体験者であり、周辺地域の復興にも尽力した方です。自らも被災しながら、小船を存続させるのに奔走しています。
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浸水地点より説明を受ける


 熊野市の統計情報を見ると、小船の集落人口は17人(新宅小船区長さんからは15人)ですが、そのような10人台の集落は、熊野市では須野町(9世帯10人)、花井(1世帯1人)、小船(9世帯15人)、大河内(11世帯14人)、木津呂(14世帯17人)となっています。しかし、小船のように、実際に住んでいる人はこれよりも少ないのが実情かも知れません。また、地域内の集落をみると、奥地や碇、柳谷、大井谷、大井なども、世帯数も人口もひと桁台になります。それは、私が住んでいる飛鳥町でも然りで、飛鳥町内の集落では、すでに空き家のほうが多いところもあります。
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楊枝薬師堂


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和気


 今回のイベントでは、集落支援を考えるキッカケを与えることもテーマにしていました。それを、災害に見舞われたらどうなるのかも、掘り下げて考えられるようにコーディネートしました。このテーマについての出力先までは考えていませんが、私自身は市議会議員の立場で意見する機会もありますし、参加した人のなかからは、政策提言として訴えることも可能となります。大事なことは、過疎集落に人を呼び込みことを主眼とすると、失敗する可能性が大きいということです。現実においても、過去にこの地域で集落支援を上から目線でやったような気もしますが、この事業で集落にはなにも残っていません。一方で、行政支援でIターンが定着している現実もあります。その違いがどこにあるのかは、やはり集落内で支える人がいるかどうかです。
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大河内(おこち)


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花井(けい)


 このときは、大河内や花井も訪れて、花井では唯一の住人である玉置さんにも会うことができました。当時の水害を1人で体験し、いまも住宅再建と集落の存続を1人で模索しています。「わしは自分だけでやりたいからの」という言葉が、私にとっては集落支援の格言になっています。大河内では、たまたま帰省していた東浜さんに会うことができました(仲間が出会ったので、直接は話ができませんでした)。それでも、大河内や花井の現状を垣間見たときに、集落支援のあり方を考えるベースになるに違いありません。当たり前ですが、住民の意志がどこにあるのかというのは、とても大切にしないとなりません。

 集落支援は、行政支援だけでは絶対に成立しません。

 民間支援と並行し、情報共有を蜜にするほどに成功する気がしています。花井の川向うにある九重(くじゅう)は、新宮市熊野川町ですが、居住者やNPO法人が仲立ちしながら、元小学校をパン屋やブックカフェに蘇らせています。この集落にも、集落支援の地域おこし協力隊が活動する予定と聞いています。もちろん、これが解決策とは感じませんが、次へのステップになっているのは間違いないですし、駐車場に複数の車が止まっているのがなによりの答えです。こういった事例も見聞きしながら、私たちならなにができるのかを考えて実践しています。

 私ができることは、決定的な解決策を見つけることではありません。この立場では、予算執行権がないために、潤沢な予算を集落支援に充てることもできません。一方で、何かの予算や事業を削ってということができなくとも、提案や提言をすることはできます。そこに、私のこの立場での役割があります。また、そういった声を、あちこちの集落で耳にすることができます。地域に出てくと、多くの声が、私の背中を後押ししてくれています。ひとりではできないことも多く、もどかしい部分もありますが、前に進まないとはじまりません。かと言って、答えを性急に求めても、うまくいくはずがありません。一方で、集落内の人口動態を見ると、悠長にしてられない現実もあります。

 観光に力が注がれる一方で、陰日向の部分に着目しています。
# by owase874 | 2014-06-25 15:30 | コラム「温故知新」

行方不明者と自殺者から考える

 問題提起というか、最近の事件・事故から考えています。

http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/H25yukuehumeisha.pdf
 リンク先:平成25年中における行方不明者の状況(PDF)

 facebookやtwitterなどで、たまに行方不明者を捜査してほしいとの投稿やシェアを見かけます。あくまで、警察に届けられた数字でしかないが、平成25年中に届出を受理した行方不明者は83,948人にものぼります。一方で、平成25年中に所在が確認された行方不明者も82,182人もいます。

 また、年齢別で見ると、10歳代が19,858人で、全体の23.7%。次いで70歳以上(15,160人、18.1%)、20歳代(14,952人、17.8%)、30歳代(11,179人、13.3%)の順となり、成人・少年別では、成人が63,147人で全体の75.2%となっています。一方で、9歳以下については943人で、全体の1.1%と言えど、幼い子どもたちがこれだけ行方不明なのです。

 これが、わが国の行方不明の実態であり、実際の数字はこれを上回っているでしょう。

 もちろん、全てが事件に巻き込まれたり、犯罪ではありません。原因や動機を見てみると、家庭関係が17,919人で、全体の21.3%。次いで疾病関係(16,245人、19.4%)、事業・職業関係(9,095人、10.8%)、学業関係(2,386人、2.8%)の順となっています。一方で、不詳扱いが14,000人、全体の16.7%を占めています。

http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/jisatsu/H25/H25_jisatunojoukyou_03.pdf
 リンク先:平成25年中における自殺の状況 参考図表(PDF)

 また、平成25年中の自殺者を重ねてみると、行方不明者のなかには、自殺を目的に不明となった人もいるでしょう。これもまた、日本における闇の部分です。とくに、この地域は自殺者も多いので(県内では上位)、気にかけておく必要があります。

 さて、私たちには何ができるのかを、この実態から考えないとなりません。

 ちょっと前に、お母さんが家から出て行って、お父さんと暮らしていた5歳の男児が、アパートかに放置されミイラ化していた報道がありました。凄惨な状況で、ひとりきりの5歳の子どもが、たまに来ていたパパの名前を呼びながら、まさに生きながら死んでいったのです。短絡的には、中心である父親も、出て行ったままの母親も、この父親の新しい女性も、或いは、双方の両親や関係機関全てに、僕は大きな憤りと怒りを感じます。いつもいつも、子どもが犠牲になるのです。

 この男児のように、ひっそりと届出をされることなく、現実世にいるのに、いない状況となっている日本国民がいるのです。だからこそ、私たちにはできることがあろうかと、考えずにいられません。もどかしさ、悔しさ、焦り、怒り…さまざまなことが交錯するのですが、繰り返される報道を見ているだけではいけない気がしてなりません。

 また、高齢者の行方不明者も、この地域ではとくに見聞きします。これもまた、超高齢化社会に突入した陰の部分ですが、常に気にかけておく必要があります。行方不明者も自殺者も、本来は普通に生活していた人が、なんらかの原因でそうなってしまいます。こういった報告書を見ていると、また、実際に見聞きしていくと、なんらかの課題が見えてきます。もちろん、行政も関係機関もそのための対応策は連携もしているのですが、それでも解決には至っていません。やはり、民間力も欠かせないと感じます。

 寄り添いあって生きるということを、もう少し取り戻したいと考えています。

※facebookには、先行で掲載しています
# by owase874 | 2014-06-21 00:25 | 福祉とまちづくり


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

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ご挨拶とブログの概要

当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

質問や批評など、ご意見がございましたら、下記宛にお願いします。何かしらの方法で、きちんと対応させていただきます。ただし、ブログのコメントには、できる限り返答をいたしますが、端無自身の裁量になることをお許し下さい。

◆ブログ管理者
 未来874事務室
 熊野市飛鳥町佐渡462番地
 0597-84-1033
 kurage874@cream.plala.or.jp 

なお、たくさんの意見や考えをお聞かせ願いたいので、直接にお会いすることも可能です。日程調整などしますので、その旨をお伝え下さい。

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