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津村県議の県政報告から、マイノリティの意見の必要性を知る

 野田県議に続いて、津村県議より県政報告がありました(野田県議はこちら)。

 最初、津村県議の県政報告の内容が、「新県立博物館」だったので、「東紀州には直接的に関係のない話だな。」と感じました。しかし、この議題を持ち出した意図がわかると、「なるほど。」と感心したところです。

「三重の文化振興方針」・新博物館のあり方検討について

 報告では、新博物館の整備事業費が約120億円で、平成26年(2014年)のオープンからは、毎年約4億5千万円の維持費が必要となっていることがわかりました。これに、県債の償還金が加わると、約10億円もの経費がかかるとの予測もあります。このご時世に、なんとも有意義な予算であると感じるのですが、確かに、資料のパンフレットや三重県側の公式サイトをみても、新博物館には夢があり、創造があり、未来があり、理想があるように見えてきます。しかし、120億円に、維持費に毎年4.5億円となると、「大丈夫?」と首をかしげたくなります。

三重の新県立博物館

 津村県議の指摘もここにあり、「私の意見は、会派内でも少数意見です。しかし、それでも言い続けることが大事だと考えます。」旨の発言は、「そうだよな。マイノリティの意見でも発していかなくてはなあ。県民にかえってくることだしなあ。」と感じました。とかく、マイノリティの意見は、言うにもすがるにも、勇気や強い意志が必要です。同じ議員側に仲間がいない(少ない)ことで、「自分の意見は市民に賛同されているのか?意固地なだけでないのか。」とも感じてしまうことがあります。しかし、言わなければ意思表示はされないし、それについて公益や市民益を考えるからこそ、あえて声に出すからこそ、議員バッジをつけているとの誇りをもって私もやっています。

 新県立博物館のことに対しては、おおよその概要しか興味がなく、「この時代にハコモノ?」ぐらいの認識でした。しかし、維持費や経費のことを考えると、それをペイできない施設であることは明確なので、どこにプライスレスの部分を効果としてもっていくかですが、それができたとしても、経費はかかり続けます。建設されていないこの段階でも、取得した土地の金利などで、年1500万円程度の経費もかかっているそうです。まさに、待った無しの状態ですが、「120億円の事業費があれば、医療体制はより強化できるだろうなあ。」なんて考えてしまいました。

 一方では、東紀州には、県立熊野古道センターや、紀南中核的交流施設など、まさにハコモノが思いやり予算で建設されているので、「そこはどうなんだよ。」といわれると、なんとも言えなくなってしまいそうです。「それでも、120億円もかかっていませんよ。」とは、どんぐりの背比べですし。それにしても、時の執行権者の施策は、未来の状況さえもかえるだけの威力があることを再認識したので、いかに議決権者の議員の審査が大切かは、言うまでもなく胸に刻んでいるところです。
by owase874 | 2010-02-14 21:48 | コラム「温故知新」


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

ご挨拶とブログの概要

当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

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