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海洋深層水活用型温浴施設基本計画について

 特別委員会は、全員が委員なので、10時には全員が揃いました。

 三重県立熊野古道センターの地域振興ゾーンに位置し、夢古道おわせと名づけられた、地域の物産館やレストランとなる地場特産品情報交流センター(旧平山邸)との間に建設が予定されている、海洋深層水活用型温浴施設について議論が交わされました。

 この計画自体は、私が議員になる前から、以前の特別委員会で構想が議論されていたこともあり、基本計画や大まかな設計案などが出来上がっている状態です。指定管理者である、商工会会員で組織された企業(熊野古道おわせ)との話し合いも、数回重ねている段階での議論でした。

 この審査は、私も委員である、総務産業常任委員会において付託されていたこともあり(現在は、特別委員会での審議となり、常任委員会では取り扱わなくなりました)、12月の常任委員会では、施設の模型と共に示された基本計画の事業費は、1億5千万円でしたが、今回A案とB案で示された設計図の事業費は、それぞれ1億7千万円と2億1千万円でした。指定管理者との意見交換や、常任委員会での要望なども踏まえて考えた結果が、事業費の引き上げに繋がったようです。

 施設の利用環境や、構造的な改善や景観保護なども必要な審議内容ですが、事業費の引き上げは、それだけ財源の確保に負担を強いられる結果にもなります。また、機能的で拡張性が高いB案で進めたいとの意向もあるので、2億1千万円の財源確保を想定しなくてはなりません。

 B案で考えた場合、執行部の想定では、この事業費のうちの1億円は、電源立地地域対策交付金を適用し、残りを起債と尾鷲市活性化対策基金で賄うとしています。しかし、起債は借入金のことですので、尾鷲市が借金するということだし、基金は市費のことですので、事業費の負担は、市民の負担に繋がっていきます。それでも、市民にとって利用価値のある良いものになるのであれば、また、良いもの(市民益に繋がるもの)であるとの認識で進めているので、今後の展開を見守り、必要なことは議論しなくてはなりません。

 各議員からも、多くの意見や提言が出されましたが、B案ありきで進めて行く審議であれば、しかるべき立場の市長の声で、「B案で進めることが、市民にとって最良の選択です。観光元年と銘打った尾鷲市の将来のためにも、この事業は成功させる必要があります。周辺地域では尾鷲市にしかない、海洋深層水を利用したオンリーワンの温浴施設を、財政を考えた上限めいいっぱいで提案しておりますので、議会としても協力いただいて、審議していただきたい」とか言って欲しい気がします。大事な財源のこともあるので、説明員の言葉だけでなく、市長としての声が、議会を動かす原動力になる、少なくとも私はそうありたいです。もちろん、市民益を考えて、その審議を慎重にしていくのが、議員の責務だと考えています。

 次回の委員会は、2月後半に予定され、3月定例会で上程されていくことになりました。副委員長の職ですが、執行部との打ち合わせを蜜にできることもあり、より一層に客観的にも審議をみているので、今後の展開に期待しております。

※一口メモ
 A案(事業費1億7千万円)…配管は埋め込み式、内風呂はB案よりも少しだけ広いが、露天風呂の浴槽は1つ

 B案(事業費2億1千万円)…配管は、拡張性やメンテナンスもしやすいピット方式、サウナ室が設けられ、酸性またはアルカリ性などに電気分解した浴槽が可能となる、露天風呂の浴槽も大小2つ

※私の選択
 配管がピット方式なのは、初期投資が大きい課題はあるが、今後のメンテナンスを考えても採用したい(埋め込み式だと、温浴施設のように配管が縦横無尽に走る施設はメンテナンスが大変!)。サウナ室はなくてもよいが、露天風呂の大小2つの浴槽は、遊び心があってぜひ欲しい。その一つは、この地域の石材を利用した浴槽とかならないものかな。限りなくB案であるが、起債の発行率を抑えたい。基金は、市民益に直接結びつくなら、使えばいい。そういう意味での基金であるし。
by owase874 | 2007-02-08 09:47 | 産業振興を考える


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

ご挨拶とブログの概要

当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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