九鬼小・中学校の学校統廃合問題について
19日の夜に、有志の議員8名で、九鬼中学校を訪問した。
これに先立って、私も有志の一人として誘いを受けたのだが、「私は、基本的なところで統廃合はやむなし、つまり賛成です。ですから、意見を求められれば、その旨発言することになります。」とことわりをいれた。「議員は意見するのではなく、あくまで九鬼住民(保護者)の話を聞いて、状況を知るだけだから…」とのことで、行くことにしたのだ。
実際には、状況は多少違っていて驚いたが、私はあくまで発言せずに、この状況の把握にとどめるにいたった。しかし、統廃合はやむなしの気持ちに変わりはなかった。「教育委員会に何を言っても取り上げてくれない。議員さんに何とかして欲しい。」これでは、口利き議員になってしまいかねないし、違った切り口で攻めるのであれば、議員としてだけでなく、まちづくりを率先している市民の一人として、何らかのアドバイスはできた。
小中合わせても20名を切る生徒数では、まず状況的に不利であるし、昨年9月に会議が持たれた、尾鷲市立小中学校適正規模配置検討委員会でも緊急な課題であることで、現実問題として浮き彫りになった。
しかし、まちをあげて、高いハードルを乗り越えるアイディアを考えるのには賛成できるが、暴力や精神面など、近隣中学校の負の面を強調して入学や編入学を勧めるのにも賛成しかねたし、九鬼のまちの総意として、生徒の受け入れや定住者を探すことはできなくはないが、定住者となると、まちづくりのセンスもとわれることになるであろう。
出席者の熱意は十分に伝わった懇談会であったが、現実は非常に厳しい問題であり、議員としてのアドバイスをもらう前にできることは、まだまだありそうである。時間的な制約が迫っているのは、議員や市教委の責任でなく、ここまで生徒数が減少していくことがわかっていながら、まちとして何の手立ても声もあげなかったことにも責任があるのではないだろうか。もちろん、そのことを問題としなかった議員側にも、責任はないとは言えない。
確かに、母校がなくなることは、寂しくも憂慮する問題である。しかし、わずか1人2人の生徒で、教師と手を携えて勉強することには効果も考えられるが、運動会や団体競技、団体での生活で学ぶ秩序や競争など、せめてクラスがクラスとして成立するような生徒数でないと、無理があるなと考えてしまう。また、現実問題として、適正化によるコストダウンも、議員としては考えなければならない課題である。
懇談会の機会を持っていただくことは、新人議員としても嬉しいことであるが、議会として対応するのか、有志の議員として対応するのかを、対する市民側にはっきり理解してもらわないと、「参加していない議員が、何もしないと言われかねない状況を、議員自らがつくりだすだろう。」、とも考えた懇談会だった。
それでも、私は与えられた機会に、説明責任が持てるような行動を取りたいと考えています。
これに先立って、私も有志の一人として誘いを受けたのだが、「私は、基本的なところで統廃合はやむなし、つまり賛成です。ですから、意見を求められれば、その旨発言することになります。」とことわりをいれた。「議員は意見するのではなく、あくまで九鬼住民(保護者)の話を聞いて、状況を知るだけだから…」とのことで、行くことにしたのだ。
実際には、状況は多少違っていて驚いたが、私はあくまで発言せずに、この状況の把握にとどめるにいたった。しかし、統廃合はやむなしの気持ちに変わりはなかった。「教育委員会に何を言っても取り上げてくれない。議員さんに何とかして欲しい。」これでは、口利き議員になってしまいかねないし、違った切り口で攻めるのであれば、議員としてだけでなく、まちづくりを率先している市民の一人として、何らかのアドバイスはできた。
小中合わせても20名を切る生徒数では、まず状況的に不利であるし、昨年9月に会議が持たれた、尾鷲市立小中学校適正規模配置検討委員会でも緊急な課題であることで、現実問題として浮き彫りになった。
しかし、まちをあげて、高いハードルを乗り越えるアイディアを考えるのには賛成できるが、暴力や精神面など、近隣中学校の負の面を強調して入学や編入学を勧めるのにも賛成しかねたし、九鬼のまちの総意として、生徒の受け入れや定住者を探すことはできなくはないが、定住者となると、まちづくりのセンスもとわれることになるであろう。
出席者の熱意は十分に伝わった懇談会であったが、現実は非常に厳しい問題であり、議員としてのアドバイスをもらう前にできることは、まだまだありそうである。時間的な制約が迫っているのは、議員や市教委の責任でなく、ここまで生徒数が減少していくことがわかっていながら、まちとして何の手立ても声もあげなかったことにも責任があるのではないだろうか。もちろん、そのことを問題としなかった議員側にも、責任はないとは言えない。
確かに、母校がなくなることは、寂しくも憂慮する問題である。しかし、わずか1人2人の生徒で、教師と手を携えて勉強することには効果も考えられるが、運動会や団体競技、団体での生活で学ぶ秩序や競争など、せめてクラスがクラスとして成立するような生徒数でないと、無理があるなと考えてしまう。また、現実問題として、適正化によるコストダウンも、議員としては考えなければならない課題である。
懇談会の機会を持っていただくことは、新人議員としても嬉しいことであるが、議会として対応するのか、有志の議員として対応するのかを、対する市民側にはっきり理解してもらわないと、「参加していない議員が、何もしないと言われかねない状況を、議員自らがつくりだすだろう。」、とも考えた懇談会だった。
それでも、私は与えられた機会に、説明責任が持てるような行動を取りたいと考えています。
by owase874
| 2007-07-21 17:43
| 教育とまちづくり
市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。
by kumano874
ご挨拶とブログの概要
当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。
これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。
また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。
ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。
質問や批評など、ご意見がございましたら、下記宛にお願いします。何かしらの方法で、きちんと対応させていただきます。ただし、ブログのコメントには、できる限り返答をいたしますが、端無自身の裁量になることをお許し下さい。
◆ブログ管理者
未来874事務室
熊野市飛鳥町佐渡462番地
0597-84-1033
kurage874@cream.plala.or.jp
なお、たくさんの意見や考えをお聞かせ願いたいので、直接にお会いすることも可能です。日程調整などしますので、その旨をお伝え下さい。
facebookやtwitterにも登録しています。よろしくお願いします!
これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。
また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。
ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。
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