公共建物の耐震と、住民主導のまちづくり~私の一般質問~
私の一般質問は、大きく2つのテーマでした。
公共建物の耐震化では、学校の耐震化が話題になり、先行して計画されていますが、市役所や消防署など、災害(地震)発生後、直ちに対応を迫られ、かつその後の復旧や復興の拠点となる建物の耐震状況や、多くの住民が避難するであろう指定避難所の耐震状況など、その優先順位や市長の考えを質問しました。
具体的には、
「調べた限り、各自治体では、公共建物の耐震化は、市役所や消防署の優先順位が高い。尾鷲市では、学校が先行されているが、市長の考えはどうか?」
「視察をしたとき、尾鷲消防署は、訓練塔の倒壊が予想されているが、現状では耐震化などの予算がない。しかし、もし倒壊するようなことがあっても、人的被害が及ばないような対策を講じていると聞いた。市役所は何か講じているか?」
「仮に、優先順位が2番であっても、市役所の耐震診断や耐震化計画は、有事に備える点でも有効ではないか?それは避難所でも同じで、職員だけでなく、市民に現状を知ってもらうことは、減災に繋がるのではないか?」
が、このテーマの焦点でした。
実際は、これほど明瞭に質問できませんでしたが、概ね趣旨にそった内容でした。これに対する市長答弁は、
「優先順位はつけられるものではなく、どちらも(耐震化)したい。」
「予算のことはあるが、(学校耐震化)と同時進行したい。」
でした。
もちろん、私の質問以上に答弁されており、ここでは要約していますが、やり取りの中で、「耐震化の優先順位」が焦点になってしまい、こちらの意図が伝わりきれてなった気がしました。この点は、担当課の聞き取りでは説明していたことなので、市長とのすり合わせができていたのかな?と感じました。しかし、私の期待以上に、「同時進行する」という施策を回答していただいたので、大きな収穫となりました。
一方、まちづくりでは、市長が考えている中心市街地の想定を皮切りに、住民自治に繋がる住民主導のまちづくりを念頭に置きつつ、市長公約の具体的な説明を求めました。公約には、「まちづくり工房」と「ご意見番工房」があり、既に稼動しているまちづくりプロデュースセンターとの相関性も求めました。
具体的には、
「市長が想定している中心市街地の発想は、尾鷲市においてはどこになるのか?」
「駅前からの商店街通りを、市長はどのように受け止めているのか?」
「まちづくり工房と、ご意見番工房は、まちづくりプロデュースセンターとどこが違うのか?また、部署として新設するのか?」
でした。
これに対する市長答弁は、
「中心市街地の想定は尾鷲市全てである。」
「私が誰よりも愛する商店街通りは、なんとかしなくてはならない。」
「公約の工房については、今年度中には進めたい。新設もありうる。既出のセンターとは違った想定になる。」
でした。あまり的を射ていない答弁でしたので、再々質問をしましたが、公約の工房が行政主導で行われていく想定だったので、
「住民自治を考えた場合、また、財政難を考えても、行政のスリム化は不可決ではないか?」
「住民のサポート役や、引き立て役が行政の役割であり、行政主導では継続していかないのでは?」
と再質問しました。
結局、あまりかみ合わずに80分の持ち時間がきてしまったのですが、奥田市長の考えるまちづくりは、住民主導の趣旨を理解しつつも、現状では行政主導でないと立ち行かないということでした。
はぐらかされたのか、そこまでの施策が出来上がっていなかったのかはわかりませんが、今後は質問の組み立てをしっかりしておかないと、市長答弁でずれていく修正が難しくなることがわかりました。
公共建物の耐震化では、学校の耐震化が話題になり、先行して計画されていますが、市役所や消防署など、災害(地震)発生後、直ちに対応を迫られ、かつその後の復旧や復興の拠点となる建物の耐震状況や、多くの住民が避難するであろう指定避難所の耐震状況など、その優先順位や市長の考えを質問しました。
具体的には、
「調べた限り、各自治体では、公共建物の耐震化は、市役所や消防署の優先順位が高い。尾鷲市では、学校が先行されているが、市長の考えはどうか?」
「視察をしたとき、尾鷲消防署は、訓練塔の倒壊が予想されているが、現状では耐震化などの予算がない。しかし、もし倒壊するようなことがあっても、人的被害が及ばないような対策を講じていると聞いた。市役所は何か講じているか?」
「仮に、優先順位が2番であっても、市役所の耐震診断や耐震化計画は、有事に備える点でも有効ではないか?それは避難所でも同じで、職員だけでなく、市民に現状を知ってもらうことは、減災に繋がるのではないか?」
が、このテーマの焦点でした。
実際は、これほど明瞭に質問できませんでしたが、概ね趣旨にそった内容でした。これに対する市長答弁は、
「優先順位はつけられるものではなく、どちらも(耐震化)したい。」
「予算のことはあるが、(学校耐震化)と同時進行したい。」
でした。
もちろん、私の質問以上に答弁されており、ここでは要約していますが、やり取りの中で、「耐震化の優先順位」が焦点になってしまい、こちらの意図が伝わりきれてなった気がしました。この点は、担当課の聞き取りでは説明していたことなので、市長とのすり合わせができていたのかな?と感じました。しかし、私の期待以上に、「同時進行する」という施策を回答していただいたので、大きな収穫となりました。
一方、まちづくりでは、市長が考えている中心市街地の想定を皮切りに、住民自治に繋がる住民主導のまちづくりを念頭に置きつつ、市長公約の具体的な説明を求めました。公約には、「まちづくり工房」と「ご意見番工房」があり、既に稼動しているまちづくりプロデュースセンターとの相関性も求めました。
具体的には、
「市長が想定している中心市街地の発想は、尾鷲市においてはどこになるのか?」
「駅前からの商店街通りを、市長はどのように受け止めているのか?」
「まちづくり工房と、ご意見番工房は、まちづくりプロデュースセンターとどこが違うのか?また、部署として新設するのか?」
でした。
これに対する市長答弁は、
「中心市街地の想定は尾鷲市全てである。」
「私が誰よりも愛する商店街通りは、なんとかしなくてはならない。」
「公約の工房については、今年度中には進めたい。新設もありうる。既出のセンターとは違った想定になる。」
でした。あまり的を射ていない答弁でしたので、再々質問をしましたが、公約の工房が行政主導で行われていく想定だったので、
「住民自治を考えた場合、また、財政難を考えても、行政のスリム化は不可決ではないか?」
「住民のサポート役や、引き立て役が行政の役割であり、行政主導では継続していかないのでは?」
と再質問しました。
結局、あまりかみ合わずに80分の持ち時間がきてしまったのですが、奥田市長の考えるまちづくりは、住民主導の趣旨を理解しつつも、現状では行政主導でないと立ち行かないということでした。
はぐらかされたのか、そこまでの施策が出来上がっていなかったのかはわかりませんが、今後は質問の組み立てをしっかりしておかないと、市長答弁でずれていく修正が難しくなることがわかりました。
by owase874
| 2008-06-15 00:06
| 端無の一般質問
市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。
by kumano874
ご挨拶とブログの概要
当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。
これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。
また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。
ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。
質問や批評など、ご意見がございましたら、下記宛にお願いします。何かしらの方法で、きちんと対応させていただきます。ただし、ブログのコメントには、できる限り返答をいたしますが、端無自身の裁量になることをお許し下さい。
◆ブログ管理者
未来874事務室
熊野市飛鳥町佐渡462番地
0597-84-1033
kurage874@cream.plala.or.jp
なお、たくさんの意見や考えをお聞かせ願いたいので、直接にお会いすることも可能です。日程調整などしますので、その旨をお伝え下さい。
facebookやtwitterにも登録しています。よろしくお願いします!
これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。
また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。
ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。
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